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47話(3)シたい?シたくない?!ヤキモチが可愛すぎてニヤけます?!
しおりを挟む「如月も鍋食べるの?」
「うん。睦月さんに1人でご飯食べて欲しくないですから」
取り皿に具材を入れ、如月へ渡す。俺のこと待っていてくれたと思うと、愛しくて、愛しくて、えっちがしたい(?)
後ろからのぎゅー、ピアスを渡された時点で、もぉ既に抱いて欲しくてたまらないこの気持ち!!! でも如月的にはきっとえっちのスパンが短かすぎる!!! 誘ってもシてくれないかも!!!
「う~~ん……」
「何をそんなに難しい顔しているんですか? あ、鍋まずい?」
「んーん。なすは意外とイケる。卯月は寝たの?」
「あぁ、はい。睦月さんの帰りが遅くて先にお休みに」
てことはえっちの環境は整っている!!! 俺のモチベーションはおっけーだからあとは如月次第!!!
鍋を食べながら、正面に座る如月をじぃっと見つめる。シたいです、如月さん。
「なんですか?」
「べつに……」
スッと目を逸らす。
「ごちそうさまでした」
「え、もう終わり?」
「えぇ。卯月さんとも一緒に食べてますからね」
「卯月とも食べてくれたんだ。ありがとう」
如月の卯月への気遣いに目が細まる。如月は食べ終わっているのに、この場を離れず、食べている俺を1人にしない優しさが嬉しくて、頬が緩む。
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もぐもぐ。
「美味しい?」
「う、うん」
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「え゛」
突然の可愛い発言に頬が染まる。ただでさえ、こたつに入りながら鍋を食べて暑いのに、更に熱くなる。
「あっ…えっと…お…俺…大丈夫?! だから?! 如月、お風呂入ってきたら?!」
「うん? じゃあ、入ろうかな?」
食べ終わった空き皿を持ち、クスクス笑いながら如月がこたつを離れた。なんか笑われたし。
そして誘うタイミングを逃した。むしろ、可愛いとか言われて、追い払ってしまった。如月がお風呂上がって、俺もお風呂入り終わったら、誘ってみようかな?
*
ざぶ。
全身洗い終わり、湯船に浸かる。睦月さんが目で訴えてくる。気持ち的には、結構満たされているし、そこまでの性的欲求は感じず、気づかないフリをした。
「でも、あんな風に顔赤くされたら応えてあげたくなっちゃう……」
湯船から立ち上がり、浴室を出る。バスタオルで身体を拭きながら、そっと脱衣所のドアを開けた。小さな隙間から睦月の様子を窺う。
どうやら睦月さんは洗い物をしているようだ。
「睦月さん、まだお風呂入ってないよね……」
応えてあげたい気持ちはある!!! だがしかし、今日は旭さんと色々歩き回って疲れた!!! 睦月さんも中々帰ってこなくて、探しにも行った!!! 全身に響き渡る疲労感!!! 今日はパスしたいところ!!!
そうだ、寝てしまおう!!!
着替えを済ませ、リビングへ向かう。やっぱ、アレだな。睦月さんが風呂に入っている間にさりげなく寝る!!! 完璧だ!!!
こたつに脚を突っ込み、ぬくぬくと暖まる。
「如月お風呂上がったの? 俺、お風呂はーいろっ」
ぎゅう。
後ろから抱きつかれた。か、かわいい!!!
「睦月さん、お風呂いってらっしゃい」
「何? お風呂推し? ん~~」
ちう。
首筋にキスされた。何?! 積極的!!! これは私の性欲を煽ってきている!!! あはははは!!! 私はこれしきでむらむらしたりしない!!! 37歳を甘く見るなぁあぁああ!!!
「…………」
「…………」
睦月の私を抱きしめている手が徐々に下がり、私の膨れた下腹を撫でた。
「おっきくなってるね?」
「気のせいでは?」
「楽しみにしてるね?」
「…………」
それ以上は何も言わず、私のそばを離れ、脱衣所へ行ってしまった。煽るような言葉とは反対に甘えんぼの顔をしていた。
「ん~~……」
可愛いし、少し、シたいとも思える。でも疲れと眠さがそれを上回る。えっちは明日にしてもらお。
こたつから這い出て、卯月の眠る和室へ向かう。寝ちゃえば文句も言われないでしょ。そう、これは事故です。
自分の布団に潜り込み、瞼を閉じた。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
ぺちぺち。
「ん……」
何? 頬が叩かれている? 瞼を開けると、睦月さんが私の顔を覗き込んでいた。もう朝? まだ眠たい。
「……今…何時……?」
「0時だけど……」
「おやすみ」
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言いたいこと? 眠たい目を擦りながら、身体を起こす。
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「へ?」
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「え? やだ?」
「やだ」
頬を膨らませ、やだの一点張り。どうしよう。可愛い。目も、頭も段々と冴えてくる。
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「いちゃいちゃしてたかな?」
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「聞いてる聞いてる」
「絶対聞き流しーーちょっなにっ?! わっ!!!」
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「ちょっと!!! 何すんの!!! もぉっ!!!」
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「な、なに?」
「何って…楽しみにしてるんじゃなかったの?」
「そうだけど!!! 俺は今怒っているわけで!!!」
睦月の両手首を掴み、頭の上に手を持っていき、覆い被さる。
「怒ってる顔も可愛いよ?」
「はぁ?! 何言って……ばぁか!!!」
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そんなことを考えながら睦月を見つめていると、睦月の両手が私の顔を挟み、引き寄せられた。
「は、早く抱けばっ……」
「そこは抱いて? とかじゃないの?」
怒っているせいか、ツンデレ気味な睦月に優しく口付けする。
ちゅ。
「機嫌直して?」
「べつに……機嫌悪くないし……」
指の背で睦月の頬を撫でると、甘えるように上目遣いで見つめてきた。その顔は反則だと思うなぁ。熱が籠り始めた下腹を睦月に当てる。
「あっ……んっ……当たってるっ……」
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「っん……はぁ……」
触れた腹筋が熱を持ちながら上下する。可愛い。そっと、Tシャツを捲り上げる。引き締まった腹部とぷっくりと立ち上がった先端が露わになり、睦月が恥ずかしそうに頬を染めた。
「ふふ。いただきます」
筋肉の動きを確かめるように舌先で腹部に触れる。桃色に色付く胸の先端に舌を這わせ、吸い上げた。
「あっ……んっ…はぁっ……」
舌先から与える、甘くもどかしい快感に睦月の肩が小さく上がった。
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