如月さん、拾いましたっ!

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

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48話(7)#割に合わないのでもっとシて欲しいです?!欲望が止まりません?!

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 脱衣所の扉の向こう側で、聞き耳を立てる。シャワーの流れる音が聞こえた。風呂に入ったな。一緒に風呂に入ってやる!!!(※本日風呂二度目)


 俺の後ろをめちゃくちゃ弄んで、しかも挿れないとか!!! その上、俺には口でシてくれなかったくせに、自分は勤労感謝だから口でシてくれ? はぁあぁあぁあ???? そんなのまかり通ると思うなよ!!!!


 脱衣所で服を全部脱ぎ、浴室の中折れ戸を開けた。


 がちゃ。


 バスチェアに座り、身体を洗う如月が振り返った。眉を中央に寄せ、少し迷惑そうにしている。だが、そんなことは知らぬ!!!


「えっ??」
「来ちゃったぁ~~」
「いやいやいや……風呂もう入ったでしょ……」
「そうだっけ?」


 湯桶で軽く身体を流し、湯船に入る。浴槽の縁の上で腕を組み、如月を見つめる。腰からの尻良いなぁ。むらむらする。


「なんで来たんですか」
「割に合わないから」
「割に合わない?」


 如月が首を傾げながら、湯船に入ってきた。浴槽の隅に座り脚を伸ばすのを見て、泳ぐようにふわっと近づき、如月の脚の間へ座る。


 ぎゅう。


 如月の手が俺の胸部を撫でた。どき。首の後ろに如月の頬がくっつく。俺に身を預けているみたい。いつもは甘えない如月が、甘えてきているように思え、理由を言い出しづらい。


 でも言う!!!


「お…俺だって口でシて欲しいし、如月の、挿れて欲しい!!」
「ここまで追ってきておかわりのおねだりですか。もう~~」


 如月に顔を覗き込まれ、恥ずかしくて、顔を逸らす。優しく頭を撫でられた。べつにおかわりのおねだりなんて、してるつもりないもん!!!


「むしろ私の方が割に合わない気がするのですが……」
「気のせいじゃない?」
「まぁ良いけど……好きでやってることだしね」
「……俺も好きでやってることだよ」


 立ち上がり、如月の手を引っ張り立たせた。両手で肩を押し、浴槽の縁に座らせる。浴槽に膝をつく。両手で幹を包み、しゃぶりついた。


 *


 頬を赤らめ、奥まで咥え込み、舌先で私の幹を撫でる。目線を上げ、ちらちら私を見る姿が可愛くて、下腹に熱が籠る。


 ふちゅくちゅ。
 

「ん……はぁ……可愛いよ、睦月さん」


 いやらしく唾液を口唇から垂らしながら、舌先を這わせる睦月の頭を優しく撫でる。あまりにも気持ち良さに身震いしてしまう。


「……あぁ…はぁ……すごく気持ちいいです……」
「ふぉんとっ?」


 私の言葉に目を輝かせ、嬉しそうに睦月が目を細めた。頬を染め、上目遣いで見てくる睦月に背筋がゾクっとする。その顔、反則。出る、出ちゃう。そんな顔されると。


 先端から溢れ出す蜜をじゅるじゅるといやらしい水音を立て、睦月が吸う。気持ちいい。下腹だけではなく、身体中に熱が宿る。


「本当に……良いよ……あぁ…はぁ……出ちゃうからもう……大丈夫……」
「だひても良いよ?」
「いや……うん……大丈夫です……(中で出すから)」


 睦月の頬を両手で包み、そっと幹から離す。唾液で汚れた口唇を指先で拭うと、睦月がにっこりと笑った。


「ありがとう」
「私の方がありがとうですよ」


 睦月の手を取り、私のそばに引き寄せる。お風呂から上がって続きをシようと思ったが、今すぐ甘い鳴き声が聴きたい。


「少しだけ慣らすよ」
「べ、べつにいらないと思う……」
「だーめ。痛みは感じて欲しくないし、ちゃんと気持ちよくなって欲しいから。それは認めません」


 睦月を膝の上に座らせ、胸元に何度も口付けする。舌でゆっくりと胸筋を舐め、人差し指で胸の突起を擦った。


「ちょっあっ…んっ…やめっ…慣らしはぁっ…やっ…んっはぁっ……」
「今は慣らしよりも私の愛情を感じとって」
「んもぉ~~っ…んっはあっ…ぁっ…あっ…んっ…あっ」


 胸の突起を執拗に指先で擦ると、それに連動して睦月の身体がビクビクと反応する。可愛い。さっきの情事を引きずっているのか、すぐに大きな目が細まった。


 睦月の耳をそっと甘噛みする。


 はむ。


「あっ……耳はだめっ……」
「なんでだめ?」
「……変な感じするから」
「それ聞いたら、もうするしかないなぁ」


 だって感じてるってことだから。唾液を含み、睦月の耳の中を水音を立てながら舌でなぞる。


 くちくちゅ。


「やめっ…ぁあっ…んっ…音がぁっ…あっ…」
「ふふ、耳も感じるの? 可愛いね」


 あぁ、可愛すぎる。私の指先に合わせてビクビク震える身体も、赤く染まった頬も、まだ胸の突起と耳しか愛撫していないのに、涙を浮かべる瞳も。全てが可愛いすぎる。

 
 押し倒したい。


 自分の中に眠る欲望が波立ち、抑えきれなくなっていく。今すぐにでも抱きたくて、感情が昂る。お風呂、上がろう。


「はぁ……睦月さん、浴室から出ましょう」
「えっ? で、でもぉ……まだ……」
「出てから続きシましょ」


 びくりと跳ねた幹は熱く燃え、そう簡単に治まりそうにない。膝の上に乗る睦月をそのまま抱きかかえ、立ち上がる。睦月の脚が私を挟んだ。


「あっちょっ……」
「この時間なら卯月さんも、先に寝てるでしょう」
「たぶん……」


 浴室から出て、バスタオルを広げ、睦月の肩に掛ける。濡れた髪先からぽたぽたと雫が落ちた。


「如月、髪の毛乾かした方が……」
「そうしたいけど、無理そうです」


 睦月の後頭部に手のひらを添え、私へ押し付け、唇を重ねる。柔らかく、濡れた唇の触れ合いは、お互いの熱情を高めた。
 

 脱衣所のドアを開けると、電気が消され、リビングはおやすみモードに切り替わっていた。睦月をカーペットの上にそっと寝かせ、和室の様子を見に行く。


「……寝てる」


 静かに寝息を立て、両腕、両足を横に広げ、大の字で寝ている。気持ち良さそう。蹴飛ばされた布団をそっと卯月に掛け、和室から出て、襖を閉めた。


「お待たせ」
「遅い。キスして」
「もう。欲しがりなんだから。そんなに待ってないでしょ」


 仰向けに寝る睦月に覆い被さった。両手で頬を挟み、口付けする。ちゅ。


「もっと」
「はいはい」


 甘い果実でも貪るように何度も、何度も、何度も唇を重ねる。その淡く色付いた口唇の虜だ。睦月の口唇がゆっくりと開いた。誘われるまま、舌を差し込む。


「……っん…ん……んっ…はぁっ……んっ…んふ…ん…っん」


 歯列の裏を舌でなぞり、挨拶する。粘膜をたどり、ざらりとした口蓋を撫でた。ゆっくりと舌先を絡め合う。


「んっ……んっ…んんっ…ん…ふ……んっん…ふ…っん」


 一度触れ合うと、触れ合ったまま離れられなくなる。舌から伝わる熱さに酔いながら、睦月の舌を包み込む。唾液にまみれ、深く触れ合わせた。


「……っんん……んっはぁっ……きさらぎっ…」


 のぼせたように顔を赤く染め、私の名前を呼ぶ睦月を見て、治りかけた下腹が、再び熱を持つ。


「今、気持ちよくしてあげるからね」


 さっきの続きを始めよう。睦月の耳を甘く噛み、人差し指で胸の突起を擦る。


「あっ…んっ…はぁっ……」
「まだ少ししか触ってないのに、こんなに震えちゃって可愛い」


 小刻みに震える睦月にそっと口付けをして、指先で胸の突起を挟んだ。二本の指先で擦り上げる。


「んあっっあっ…はぁっ…もぉっ…あっきもちっあっ…だめっ…んっ」


 快楽の証を滲ませ、きゅっと持ち上がっている睦月の幹の先端を指先で触れる。びくりと頭を振った。


「こっちも欲しがってそうだね」


 待ち侘びているかのように、ひくひくと蠢く蕾を見つめる。蜜で濡れた睦月の腿に優しく唇をあて、脚を割り開いた。

 

 


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