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52話(5)#聖なる夜のらぶえっち。身体が熱くて溶けそうです?!
しおりを挟む睦月をベッドへ下ろし、向かい合って一緒に寝転がる。睦月の頬をそっと、子供をあやすように撫でると、気持ちよさそうに目を細めた。はぁ、なんて可愛いのだろう。
「膝掛け、嬉しかったです。柔らかくて、ふわふわで、一年中使えそう。ありがとう、睦月さん」
「な、なななななに急に!!! 改まって!!!」
「え? みんなの前で1人だけ褒めるのはなんだか抵抗があって……」
手を睦月の服の下に忍ばせる。今日は聖なる夜。少し、話しながらもいいかもしれない。筋肉の動きを確かめるように、指先で腹筋の割れ目に沿って撫でていく。腹筋がぴくりと動いた。
「ん……俺は気にしないのに」
「褒められて赤くなってる睦月さんを、他の人に見せたくないです」
胸元へ静かに手を這わせ、指先で突起を弾く。こんなに可愛い睦月さん、他の誰の目にも触れさせたくない。独占欲から睦月の首筋を甘噛みする。
かぷ。
「…ぁっ……変なところ独占欲つよ……ん…あ……」
「睦月さんだけには言われたくないですね」
親指の腹で胸の突起を擦りながら、トレーナーの裾を掴み、捲り上げた。じっとりと汗ばんだ素肌に、ぷっくり立ち上がる桃色の尖りが愛らしくて、惹き寄せられるように舌先で押し潰す。
「やっ…ああっ……はぁ…んっ如月っ……ぁっやっ……」
「ん~~? なに?」
頬が睦月の両手に包まれ、グイッと引き寄せられた。恥ずかしそうに、頬を赤く染め、大きな瞳で私を真っ直ぐ見つめてくる。
「メリークリスマス、弥生さん」
ドキ。目を細め、笑みを浮かべながら私の名前を呼ぶ睦月に感情が昂り、思わず唇を重ねる。腰に手を添え、睦月を裏返した。
「っん……バックは顔が見えないからイヤじゃなかったの?」
「どっちもするからいいんですよ」
「なにそれ如月のえっちぃ~~」
後ろから睦月に覆い被さり、両手を胸の突起へ回し、摘む。睦月の肩が小さく上がった。組んだ腕に頭を乗せ、甘い吐息を漏らしている。横から顔を覗き込み、首筋に口付けを繰り返す。
ちゅっちゅ。
「あっ…ん…んっ……はぁ…ん…あっやっ…んっ…」
「耳赤くなってる。可愛い」
赤くなった耳が愛しくて、耳に口元を近づける。くちゅくちゅと唾液の水音を立て、唇で耳のふちを挟んだ。耳に唾液の音が響くのか、睦月の頭がビクッと震えた。可愛い。
両手で胸の突起を擦りながら、熱の籠った下腹を睦月の尻に押し付けた。
「ちょっあっ…んっあっ…うしろっ…当たるっ…あっ…はあんっぁっ…」
「ふふ。当たって気持ちいいの?」
舌先で耳の中をゆっくり舐め回す。摘んでいた胸の突起を親指と人差し指でくにくにと擦り合わせる。
「あっだめっ耳っ…んっはぁ…あっんっ…ああっはぁ…音がぁ~~っぁっあっ…」
「手で耳隠さないで」
耳を隠そうとする睦月の手を剥がし、耳の中で舌先を遊ばせる。逃れられない唾液の音を耐えるように、睦月が目をギュッと瞑った。
「そのえっちな下着から出るお尻が私の視界と手を誘惑してきます」
「…はぁ…んっ…ぁ…な…なに言ってんの? んっ…」
ずりずりと後ろへ下がり、鍛え抜かれて引き締まった腰を撫でる。触れるだけでも身体が反応する睦月は可愛い。引き締まった形の良い尻を両手で揉みほぐす。可愛いからキスしちゃおうかな。揉みながら尻に口付けする。
ちゅっ。かぷ。
「んっあっ…やっ…あっ…ちょっあっ…何してっ…んっやめっ」
「ごめん、可愛過ぎて噛んじゃった」
「あっん…はぁ…もっと噛んでっあっ…」
「はい?」
睦月さんと違って(?)噛みつき趣味はないんだけど。蕩けた顔でこちらを見つめておねだりされたら、するしかない。仕方ないなぁ。しなやかな腰から尻に向かって、甘噛みを繰り返す。私の歯型が睦月の身体にたくさんついていく。
「はぁ…んっ…あっ…んっんぁ…」
「そろそろ欲しくなってきたんじゃない?」
もう一度睦月にきちんと覆い被さり、胸の突起を両手で擦る。膨れ上がった下腹を睦月の尻に宛てがった。
「あっだめっ…当てるんじゃあっんっ…あっ…はぁっんっ…」
「なぁに?」
腰を睦月に押し付け、自分の幹をいやらしく、擦り付けた。尻の柔らかさに幹が触れ、身体の奥が熱くなる。早くおねだりして? 睦月さん。私、身体が熱くて溶けそうです。
「はぁ…はぁ…ぁあっ…ん…当てるじゃなくて…んっ…挿れて…あぁっはぁ…」
「ふふ。可愛い。大好きですよ」
睦月がちらっと私の方を見て笑う。赤く染まった頬に、蕩けた目で浮かべた笑みが、私の我慢を限界へと導く。睦月の腰に手を添え、露わになっている蕾に身を沈めた。
ぐちゅ。
「そういえばアレは効果ありそうなの?」
「んあっ…んっ…はあっ……なんの…あっ…んっあっ…そこっ…あっ」
突き刺さっている幹が出入りする様子がよく見え、なんだかいやらしい気持ちになる。奥に押すほど、受け入れる部分がきゅっと甘く締め付ける。
くちゅくちゅっ。
「ほらぁ、夜中にこっそりやってたんでしょ? 私が寝てるかどうか確認してさぁ」
「~~~~っ…なんでっはぁっあっ…んぁっあっ…それをっぁっあっ…んあっ」
強請るように睦月の腰が揺れる。睦月の腿をギュッと手で押さえて固定し、中を抉った。手に触れている腿から震えが伝わってくる。尻を突き出しながら、瞳を涙で潤わせ、私と会話しようとする睦月が可愛いくて堪らない。
ずちゅくちゅ。
「だって、寝てるのにキスとか下半身触られたら誰でも起きるでしょ。顔見せて」
「ああっっんあっ…はあっ…起きてっんぁったのっあっやっ…もっとっ…んっ奥っあっ」
睦月をひっくり返し、仰向けにさせる。汗と蜜が入り混じり、足の付け根や腿がぐっしょりと濡れている。舌先で濡れた腿をぺろりと舐めた。睦月の身体が舌先に合わせ、ビクッと震える。可愛い。
「寝たふりしてたけどね」
「んっ…はぁ……あっ……寝たふり……?」
寝たふりと聞き、睦月の顔が赤く染まった。恥ずかしくなっちゃった?
黒いレースに包まれた幹は熱く立ち上がり、下着に蜜がじんわりと滲んでいる。下着が濡れちゃって、可愛い。人差し指で幹の先端をつんつんと触ると、睦月の幹がぴくりと揺れた。
「そう、寝たふり。トレーニングとはいえ、卯月さんも私も居るのに、喘ぎながら1人でするなんて、とってもえっちだったよ」
「~~~~っっ!!! 如月のばかぁ!!!」
「睦月さんにはトレーニングの必要なんかないですよ、ふふっ」
膝を折り、睦月の腿を持ち、深く穿つ。気持ち良さで睦月に負けず、私も目尻が垂れてくる。奥を突けば突くほど、締め付けがきつくなる。はぁ、気持ちいい。
くちゅずちゅずぷっ。
「はぁ…はぁ…締まる…だって早くイッちゃう姿もすごく可愛いから……気持ちいいよ、睦月さん」
「んあっあっ…んっ…ぁっああっんっ…ふっあっあっんっ…んぁあっきさらりっはやくっあっ」
下がる瞼に抗いながら、涙を瞳いっぱいに浮かべ、私へ絶頂のおねだり。赤く染まった頬と気持ち良さで垂れている涎が愛らしくて、クスッと笑みが溢れる。全てを呑み込ませるように、ひと際激しく貫いた。
ぐちゅっん。
「もうっ、せっかちなんだからぁ」
「んぁああぁ~~~~っっ」
睦月の目から涙がぼろぼろと零れ落ち、背中が跳ねると、力無くベッドに倒れた。優しく覆い被さり、唾液で濡れた口唇にそっと口付けする。
ちゅ。
睦月の唇と私の唇が、細く長い唾液の糸で繋がれる。それはまるで、銀の鎖みたいに。
「メリークリスマス、睦月さん」
閉じていた睦月の瞼がゆっくり開かれ、大きな瞳と目が合う。
「……もう終わり? 聖なる夜はこれからだろ?」
「えっ? 何言って……ちょっ待っ睦月さーー」
妖艶な笑みを浮かべ、私を押し倒す睦月に心惹かれ、今日ばかりはこの身の全てを睦月へ委ねた。
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