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偏愛Ⅵ≪ハルカside≫
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しおりを挟む部屋に入った瞬間、竜は緊張が解けて玄関で腰を抜かした。
息を切らし、震えるその体を俺は優しく抱きしめた。
「頑張ったな、竜」
「ハルカさん…」
頑張った。
本当に、頑張ったな竜。
「ハルカさん…お願い…今すぐ抱いて…お願い」
俺が竜の顔を見つめた瞬間、竜は両手を回してキスをしてきた。
「は…ん…」
俺は無言でそのキスを受け入れ、舌を絡めて何分もキスをした。
そのキスからいつも以上に息を切らし、興奮しているのが伝わる。
「早く…ハルカさんが欲しいっ…」
竜は我慢出来ないのかキスをしながら俺の服を脱がし始めた。
それに触発され、俺も竜の服を脱がしていく。
「色々され過ぎて頭おかしくなりそう。父さんとのこと忘れたい。ハルカさんで満たして」
「当たり前だ」
俺は竜の服を脱がしながら乳首を舐め始めた。
「アアァッ!!アッ、アッ…」
この反応…
乳首を軽く舐めただけでもうすでにイキそうなぐらいビクビクしている竜の反応に驚いた俺は、竜のズボンの中に手を入れて秘部を弄る。
なんだこれ…
すっげトロトロしてやがる…
「何か飲まされたか?」
「たぶ、ん…アァッ、ん!は、早くイキた…いっ!アァッ」
お互い全ての服を脱いで裸になった時、俺は竜の体を見て動きが一瞬止まった。
手錠の跡、
足枷の跡、
縄のようなもので縛られた跡、
―…これ、たった2日で?
「ごめっ…見ないで…」
「遅くなって済まなかった。家のドアぶち壊してでも早く助けに行くべきだった。ごめんな、竜」
「ハルカさん…」
そして竜に優しくキスをした。
「早かったよ。俺が洗脳される前に…壊れる前に来てくれた」
「アイツ今すぐぶっ殺してぇ…」
まじで許さねぇ。
竜の父親じゃないならもう二度と世の中に出てこれないようにしたいぐらい、俺の怒りは最高潮だった。
「もうあの人のこと考えたくない。今はハルカさんだけ感じさせて」
そう言われ、俺は唇を乳首に移動させた。
ゆっくりと唇を動かして硬くなった乳首を吸う。
「アァッ、アッ!!」
乳首を吸いながら舌で転がすと、もうそれだけで竜がイキそうになっているのが分かった。
「アァッ、は、イク…ッ、イクイク!イクッ!!」
ほんの1分間乳首を攻めただけで竜は絶頂に達した。
あぁ、アイツに―…
俺は優しく竜の髪を撫でながら言った。
「いつもこんな風にアイツに薬盛られて、強制的にイカされてたんだな…しかも拘束までされて逃げられなくて。辛かったな」
「でももう…あの人を捨てたから。解放されたから」
「あぁ…何があっても守るよ」
「ありがとう…ハルカさん」
そう言ってキスをしながら俺は再び硬くなっている竜のモノを手で扱き始めた。
「待っ…ンンッ…ん、ん…イッちゃ…」
玄関で竜の精液が絡んで手を上下させるたびにヌチャヌチャ聞こえるだけで俺も興奮した。
そして竜の耳を舐めながら言った。
「楽にしてやる。何度でもイけ」
「ハァッ、アッアッ!…イ、ク…イク!!」
手で扱かれただけで竜はすぐに果てたが、イッたばかりなのに、竜のモノはまたすぐ硬くなった。
「やだ…俺また勃っ…ア、…ァッ」
俺はアイツにほぐされたであろう竜の秘部に指を挿入した。
そしてゆっくり指を増やす。
「こんなに腫れ上がって…ヒクヒクさせて」
「言わな、い…でっ!アッ!アッ、…アァッ!ンンん、…ハルカさんの、欲しっ…早くっ、おチンチン入れてっ!」
俺は我慢できず、竜にそう言われて竜を押し倒して硬くなった自身を竜のナカにゆっくり挿入した。
「アッ!ンンッ!アッ、アッアッ!」
「俺だけを感じろ…竜」
「イイッ!アッ…!これっ、これが、欲しかった!ハルカさんっ!アッアッ、ンンッ」
玄関で竜の背中が痛いはずなのに、そんなことを気にしてやる余裕もない俺は容赦なく高速で竜のナカを突き続けた。
「気持ち、イイッ!…アッ、アッ!アァッ…ハルカさんっ、アァッ、…ッルカさ、ンン!」
「やばい竜、俺もう…」
「イッて!…出し、て…!奥にっ!アァッ、ハルカさんの、欲し…っ」
俺の精液が竜のナカを満たした。
「アァッ…ハルカさんのっ、…温かいのが入って…ァ、…イク、……イクッ」
俺の熱い精液が注がれると、竜はそれに興奮したのかまたすぐに果てていた。
「もっと―…して。ハルカさん。もっと」
気付くと俺たちはベッドに移動して、朝までお互いを再び求め続けた。
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