偏愛-henai-

槊灼大地

文字の大きさ
98 / 118
偏愛Ⅵ≪ハルカside≫

しおりを挟む

部屋に入った瞬間、竜は緊張が解けて玄関で腰を抜かした。



息を切らし、震えるその体を俺は優しく抱きしめた。



「頑張ったな、竜」


「ハルカさん…」



頑張った。


本当に、頑張ったな竜。



「ハルカさん…お願い…今すぐ抱いて…お願い」



俺が竜の顔を見つめた瞬間、竜は両手を回してキスをしてきた。




「は…ん…」



俺は無言でそのキスを受け入れ、舌を絡めて何分もキスをした。



そのキスからいつも以上に息を切らし、興奮しているのが伝わる。




「早く…ハルカさんが欲しいっ…」




竜は我慢出来ないのかキスをしながら俺の服を脱がし始めた。



それに触発され、俺も竜の服を脱がしていく。



「色々され過ぎて頭おかしくなりそう。父さんとのこと忘れたい。ハルカさんで満たして」


「当たり前だ」



俺は竜の服を脱がしながら乳首を舐め始めた。




「アアァッ!!アッ、アッ…」



この反応…



乳首を軽く舐めただけでもうすでにイキそうなぐらいビクビクしている竜の反応に驚いた俺は、竜のズボンの中に手を入れて秘部を弄る。



なんだこれ…
すっげトロトロしてやがる…



「何か飲まされたか?」


「たぶ、ん…アァッ、ん!は、早くイキた…いっ!アァッ」



お互い全ての服を脱いで裸になった時、俺は竜の体を見て動きが一瞬止まった。




手錠の跡、
足枷の跡、
縄のようなもので縛られた跡、



―…これ、たった2日で?



「ごめっ…見ないで…」


「遅くなって済まなかった。家のドアぶち壊してでも早く助けに行くべきだった。ごめんな、竜」


「ハルカさん…」



そして竜に優しくキスをした。



「早かったよ。俺が洗脳される前に…壊れる前に来てくれた」



「アイツ今すぐぶっ殺してぇ…」



まじで許さねぇ。



竜の父親じゃないならもう二度と世の中に出てこれないようにしたいぐらい、俺の怒りは最高潮だった。




「もうあの人のこと考えたくない。今はハルカさんだけ感じさせて」



そう言われ、俺は唇を乳首に移動させた。



ゆっくりと唇を動かして硬くなった乳首を吸う。



「アァッ、アッ!!」


乳首を吸いながら舌で転がすと、もうそれだけで竜がイキそうになっているのが分かった。



「アァッ、は、イク…ッ、イクイク!イクッ!!」



ほんの1分間乳首を攻めただけで竜は絶頂に達した。




あぁ、アイツに―…



俺は優しく竜の髪を撫でながら言った。



「いつもこんな風にアイツに薬盛られて、強制的にイカされてたんだな…しかも拘束までされて逃げられなくて。辛かったな」


「でももう…あの人を捨てたから。解放されたから」


「あぁ…何があっても守るよ」


「ありがとう…ハルカさん」




そう言ってキスをしながら俺は再び硬くなっている竜のモノを手で扱き始めた。



「待っ…ンンッ…ん、ん…イッちゃ…」



玄関で竜の精液が絡んで手を上下させるたびにヌチャヌチャ聞こえるだけで俺も興奮した。



そして竜の耳を舐めながら言った。



「楽にしてやる。何度でもイけ」


「ハァッ、アッアッ!…イ、ク…イク!!」



手で扱かれただけで竜はすぐに果てたが、イッたばかりなのに、竜のモノはまたすぐ硬くなった。



「やだ…俺また勃っ…ア、…ァッ」



俺はアイツにほぐされたであろう竜の秘部に指を挿入した。



そしてゆっくり指を増やす。



「こんなに腫れ上がって…ヒクヒクさせて」


「言わな、い…でっ!アッ!アッ、…アァッ!ンンん、…ハルカさんの、欲しっ…早くっ、おチンチン入れてっ!」



俺は我慢できず、竜にそう言われて竜を押し倒して硬くなった自身を竜のナカにゆっくり挿入した。



「アッ!ンンッ!アッ、アッアッ!」


「俺だけを感じろ…竜」


「イイッ!アッ…!これっ、これが、欲しかった!ハルカさんっ!アッアッ、ンンッ」



玄関で竜の背中が痛いはずなのに、そんなことを気にしてやる余裕もない俺は容赦なく高速で竜のナカを突き続けた。



「気持ち、イイッ!…アッ、アッ!アァッ…ハルカさんっ、アァッ、…ッルカさ、ンン!」


「やばい竜、俺もう…」


「イッて!…出し、て…!奥にっ!アァッ、ハルカさんの、欲し…っ」



俺の精液が竜のナカを満たした。




「アァッ…ハルカさんのっ、…温かいのが入って…ァ、…イク、……イクッ」



俺の熱い精液が注がれると、竜はそれに興奮したのかまたすぐに果てていた。




「もっと―…して。ハルカさん。もっと」




気付くと俺たちはベッドに移動して、朝までお互いを再び求め続けた。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

処理中です...