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誕生日も仕事でしたが、人生最高の日になりました!
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───翌日は私の希望により、水族館に行きました。イルカショーやアクアシアターで世界の海の魚の上映を見たり、展示の熱帯魚などを見ては可愛い魚達に癒された一日。お決まりで帰り道は寝てしまって、一颯さんに起こされた。運転免許は持っているものの、長年のペーパードライバーでは運転も代われない。それ以前に帰り道はいつも眠くなってしまうから無理なのだけれど……。
一颯さんの公休明けは出勤が早いので、マンションには寄らずに寮のアパートに帰って来た。今日は一日中、指輪をつけていたけれど、明日からは仕事だからケースに戻した。大切にしなくちゃ。後程、お母さんと妹に写真送ろうと思っている。
その夜は気持ちが高ぶっていて、なかなか寝付けなかった。公休明けに出勤し、高見沢さんに「ボケッとしてるな」と言われた。怒られる位に仕事が上の空だった為、あらかじめ星野さんに頼まれていたブライダルの準備を私が手伝う事になった。バトラー業務の合間を見て、人数分のカトラリーをチェックしていた。
何種類もあるカトラリーを約200人分揃えて、汚れや損傷がないかをチェックする。広い式場で孤独だったが、煩悩が消えない今は丁度良かった。
丁寧に仕事をこなしている中、キイッと扉が開く音がした。
「お疲れ様です。もうすぐ終わりますか?」
「………!わ、ビックリしました!もう少しで終わります」
声掛けに反応して立ち上がったが、突然現れたのは一颯さんだった。缶のカフェオレを私の目の前に差し出し、自分は缶のブラックコーヒーを空けて隣の椅子に座った。
「一人でチェックしてるって高見沢に聞いた。それから人手が足りないから、今度の婚礼はお前と中里にもヘルプを頼みたいと星野が言ってたぞ」
「はい、出来る限りは何でも頑張ります」
「お前、やる気はあるんだけどな、どこか空回りしていて評価Bに近いけど…。まぁ、可愛いから許す」
「あー!モラハラって言うんですよ、そーゆーの」
一颯さんの冗談はシレッとしているけれど、図星過ぎてキツイ。私がシュンとして拗ねていると…「冗談だよ」と言って、頭を優しく撫でられる。
「……コレもセクハラ?」
「い、言いませんよ、別に…」
「ふうん?」
頭からパッと手を離して笑っている。職場ではあまり笑わないから、たまに見せる笑顔は反則だ。
すれ違っても『お疲れ様』の挨拶しかしない。私達の事情を知らない他の誰かが居る前では必要以外の話はしない。一颯さんは一人で作業している時に顔を出してくれる時があり、そんな場面に今だにドキドキしている。婚約指輪も頂いたのに、いずれは旦那様になるのに……一颯さんの行動や言動に一喜一憂してしまう。
「いつの日か披露宴をあげるとしたら、この規模よりも広い場所になりそうだな……」
「………え?」
「役員関係や実家の旅館関係とかも呼ぶと思うから、大がかりになると思う、多分……」
「か、…考えてもいませんでした!」
「女性にとっては一生に一度の大切な日だろ?恵里奈が好きなプランがあったら教えて」
総支配人ともなると職場関係だけでも大人数を招待する必要があり、一颯さんの実家が旅館でもあるから更に招待は増える。チキンな私は想像するだけで怖気付いている。
「……披露宴しなくても良いですか?」
「俺は恵里奈がしたくないならそれでも構わないけど、実家からも職場からも言われそうなのは確かだな……。しかも、このホテルか又は系列ホテルで披露宴をするしかなさそうな結果になると思う」
仕事上の関係もあって、披露宴をする場所は限られそうだ。それよりも優秀な一颯さんが私みたいな出来損ないの社員と結婚して良いものなのか?一颯さんが批判を受けてしまうのではないか?不安は付き物である。
「……顔面蒼白って感じがするけど、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないです。考えてみたら、一颯さんと結婚するのは怖いなって思いました…」
下を向いてグダを巻く私の顔を一颯さんが覗き込んだ。
「………?俺、何かした?」
「何もしてません。私、評価Bだから…役員さん達に一颯さんが批判されたりしませんか?こんな社員と…って!」
「被害妄想凄いな。それに評価はBじゃなくてAだから!お前の事、天下の一条様も認めてるんだから、誰も何も言わないし、俺はお前じゃなきゃ嫌だって何度も言ってるのに分からず屋め!」
力強く抱きしめられる。
「これ以上、不安にさせないで。入籍するのはまだ先の話だから、指輪だってお前を繋ぎ止めるだけの物でしかないんだから……」
「私は一颯さんしか考えてないのに不安になるの?」
「お前が結婚するのが怖いって言ったからだろ」
「ごめんなさい、怖いって言うのは一颯さんの事じゃなくて、その他諸々の事です」
「お願いだから、これ以上、何も言わずに所有されてて」
私は強く抱きしめ返して頷いた。
仕事上では鬼軍曹と呼ばれる位に厳しい一颯さんの裏の顔、甘い毒牙からは逃げられず、深みにはまるばかり。溺愛されているのが自分でも分かる位に、ありったけの愛を与えられる。どんなに大好きと伝えても足りなくて、与えられた分の愛を返しきれていない。
後程知った事だが、ダイヤモンドは"永遠の絆"、ピンクダイヤモンドには"完全無欠の愛"と言う意味合いがあるらしい。
その意味合いの通り、完全無欠な愛を捧げ合い、永遠の絆で結ばれますように。生涯を通して一緒に居られますように。
これから先は、私なりに一颯さんに愛をお返ししていこうと思う。
所有されているだけではなく、私も所有してあげる位の勢いで───……
.。.:✽【END】+.。.:✽・゚
一颯さんの公休明けは出勤が早いので、マンションには寄らずに寮のアパートに帰って来た。今日は一日中、指輪をつけていたけれど、明日からは仕事だからケースに戻した。大切にしなくちゃ。後程、お母さんと妹に写真送ろうと思っている。
その夜は気持ちが高ぶっていて、なかなか寝付けなかった。公休明けに出勤し、高見沢さんに「ボケッとしてるな」と言われた。怒られる位に仕事が上の空だった為、あらかじめ星野さんに頼まれていたブライダルの準備を私が手伝う事になった。バトラー業務の合間を見て、人数分のカトラリーをチェックしていた。
何種類もあるカトラリーを約200人分揃えて、汚れや損傷がないかをチェックする。広い式場で孤独だったが、煩悩が消えない今は丁度良かった。
丁寧に仕事をこなしている中、キイッと扉が開く音がした。
「お疲れ様です。もうすぐ終わりますか?」
「………!わ、ビックリしました!もう少しで終わります」
声掛けに反応して立ち上がったが、突然現れたのは一颯さんだった。缶のカフェオレを私の目の前に差し出し、自分は缶のブラックコーヒーを空けて隣の椅子に座った。
「一人でチェックしてるって高見沢に聞いた。それから人手が足りないから、今度の婚礼はお前と中里にもヘルプを頼みたいと星野が言ってたぞ」
「はい、出来る限りは何でも頑張ります」
「お前、やる気はあるんだけどな、どこか空回りしていて評価Bに近いけど…。まぁ、可愛いから許す」
「あー!モラハラって言うんですよ、そーゆーの」
一颯さんの冗談はシレッとしているけれど、図星過ぎてキツイ。私がシュンとして拗ねていると…「冗談だよ」と言って、頭を優しく撫でられる。
「……コレもセクハラ?」
「い、言いませんよ、別に…」
「ふうん?」
頭からパッと手を離して笑っている。職場ではあまり笑わないから、たまに見せる笑顔は反則だ。
すれ違っても『お疲れ様』の挨拶しかしない。私達の事情を知らない他の誰かが居る前では必要以外の話はしない。一颯さんは一人で作業している時に顔を出してくれる時があり、そんな場面に今だにドキドキしている。婚約指輪も頂いたのに、いずれは旦那様になるのに……一颯さんの行動や言動に一喜一憂してしまう。
「いつの日か披露宴をあげるとしたら、この規模よりも広い場所になりそうだな……」
「………え?」
「役員関係や実家の旅館関係とかも呼ぶと思うから、大がかりになると思う、多分……」
「か、…考えてもいませんでした!」
「女性にとっては一生に一度の大切な日だろ?恵里奈が好きなプランがあったら教えて」
総支配人ともなると職場関係だけでも大人数を招待する必要があり、一颯さんの実家が旅館でもあるから更に招待は増える。チキンな私は想像するだけで怖気付いている。
「……披露宴しなくても良いですか?」
「俺は恵里奈がしたくないならそれでも構わないけど、実家からも職場からも言われそうなのは確かだな……。しかも、このホテルか又は系列ホテルで披露宴をするしかなさそうな結果になると思う」
仕事上の関係もあって、披露宴をする場所は限られそうだ。それよりも優秀な一颯さんが私みたいな出来損ないの社員と結婚して良いものなのか?一颯さんが批判を受けてしまうのではないか?不安は付き物である。
「……顔面蒼白って感じがするけど、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないです。考えてみたら、一颯さんと結婚するのは怖いなって思いました…」
下を向いてグダを巻く私の顔を一颯さんが覗き込んだ。
「………?俺、何かした?」
「何もしてません。私、評価Bだから…役員さん達に一颯さんが批判されたりしませんか?こんな社員と…って!」
「被害妄想凄いな。それに評価はBじゃなくてAだから!お前の事、天下の一条様も認めてるんだから、誰も何も言わないし、俺はお前じゃなきゃ嫌だって何度も言ってるのに分からず屋め!」
力強く抱きしめられる。
「これ以上、不安にさせないで。入籍するのはまだ先の話だから、指輪だってお前を繋ぎ止めるだけの物でしかないんだから……」
「私は一颯さんしか考えてないのに不安になるの?」
「お前が結婚するのが怖いって言ったからだろ」
「ごめんなさい、怖いって言うのは一颯さんの事じゃなくて、その他諸々の事です」
「お願いだから、これ以上、何も言わずに所有されてて」
私は強く抱きしめ返して頷いた。
仕事上では鬼軍曹と呼ばれる位に厳しい一颯さんの裏の顔、甘い毒牙からは逃げられず、深みにはまるばかり。溺愛されているのが自分でも分かる位に、ありったけの愛を与えられる。どんなに大好きと伝えても足りなくて、与えられた分の愛を返しきれていない。
後程知った事だが、ダイヤモンドは"永遠の絆"、ピンクダイヤモンドには"完全無欠の愛"と言う意味合いがあるらしい。
その意味合いの通り、完全無欠な愛を捧げ合い、永遠の絆で結ばれますように。生涯を通して一緒に居られますように。
これから先は、私なりに一颯さんに愛をお返ししていこうと思う。
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