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SSなる書物群
第53話 SS 袁姉妹は昔のままじゃない
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――袁譚
袁譚、字を顕思。
直情型で自制心が効かず、思い付きを咄嗟に実行する悪癖がある。
袁煕が強力編集でデータを書き換える前は男であったし、妹の袁尚とは犬猿の仲であることも有名な話である。
彼女は今、平原の城郭に兵を集めており、虎視眈々と孔融が治める北海を狙っていた。大規模な徴兵を行い、軍需物資を大量に運搬する。
万が一にも袁の名を翳らすような結果になってはならない。
そして溺愛する弟の袁煕に、結婚及び第一子出産の手土産として、武功を渡そうと考えている。
西は鄴都から袁譚直下の近衛である『龍伐隊』をも動員し、正々堂々と新領土を確保する予定だった。
「ああクソ……顕奕……顕奕の顔が見たい! オレはもう限界だ。早く弟と甥に乳を吸わせてやらなければ!」
袁譚は猛り狂っていた。
愛するエンキニウムを補充できず、慣れない戦準備を粛々とこなさねばならないため、ストレスゲージが天井をブチ抜いてる状態である。
言ってることが人としてありえない内容だが、彼女が内包する母性が強まったと解釈できるかもしれない。
「おい、辛評。南皮の顕奕は元気でやってんのか?」
「私が聞き及ぶところでは、何やら大掛かりな工事をご指導されているとのこと。顕思様がご心配されるようなことは耳に届いておりませぬ」
「そうかよ……ならいいんだが」
(今日だけで42回目ですか。この辛評、大分手慣れてきましたぞ)
ウェーブのかかったミディアムヘアをかき上げ、袁譚は近くに会ったスモモを一つ齧る。そしてその酸味にきゅっと目をしぼめるのであった。
「すっぺぇ……よし、まあこれで気合は入ったな。こっちがチンタラしてると守りを固められちまう。辛評、あと幾日で戦に出れそうだ?」
「私めの見立てによりますれば、七日後には万全の態勢で出撃できるかと」
よぅし、と袁譚は手をボキリと鳴らす。
一騎当千の『龍伐隊』と、圧倒的な彼我戦力差、それに物資。
負ける要素はどこにもない。
「孔子の子孫だかなんだか知らねえけど、天運が無かったな。この袁顕思サマの前に立ちふさがる奴は、全員地獄行きだ」
勇壮にて峻厳。
だが決定的に不足しているものがある。それは武勇と知略だ。
袁譚はアホである。そして弱い。
成長した袁煕にも、もはや腕力では敵わないだろう。
それでも彼女は自分が一番強いと思っているし、そうでなくてはいけないと信じている。
河北に威信と威風を示す、袁家の牙門旗を守らなくてはならない。
それが名族の誇りであり、責任でもあるのだ。
「家督は顕奕が継ぐのがいいだろうな。無事子供も生まれたし、憂いはねえ」
どうせこんなガサツ女に婿入りしてくるやつなんざいねえだろ。
袁譚はこう嘯くが、その実隠れファン的なものは多い。
特に袁譚率いる『龍伐隊』の兵士たちは、熱狂的な信者でもある。
袁譚が時折見せる仕草――汗を舌で舐め取ったり、脇を拭いたり、生足を水辺でぷらぷらさせたりするものに、途方もなく惹かれている。
所謂、強気美人がふとした瞬間に見せる、あどけない姿に心底傾倒しているのだ。
結論を述べると、今昔通して、野郎どもは無防備少女に弱いのであった。
後日、孔融を攻めたとき、太史慈に追い回される運命にあるのはご愛嬌だ。
――袁尚
袁尚が治める邯鄲の町は、古くから存在する『趙』の都でもある。
春秋時代以前から続く由緒正しき町であり、多くの戦乱を越えてきた場所だ。
袁尚、字を顕甫。
彼女もまた、部類としては脳筋の方に位置する。
名士を呼び寄せるが、碌に話を聞かずに幽閉するという暴挙を繰り返し、様々な場所から出禁扱いを受けるほどだ。
顔は千点、性格は零点というのが、袁家に属する者にとって共通の認識だった。
そう、袁煕によって書き換えられるまでは。
ステータス更新をされたのちの袁尚は変わった。
温厚にて情に厚い統治を実施し、幅広く意見を募り、極めて真っ当な判断で物事の裁可を下す。
お嬢様はまるで別人のようになられた。群臣たちはこぞって袁尚をほめそやす。
「逢紀殿、農民に配布する予定の農具は揃っておりますか? 決裁書に印を押さねばなりませんので」
「んふふ、そう慌てなくても大丈夫ですわぁ。この逢紀、万事抜かりはございませんことよ」
主の行く先、露払いは済ませておくもの。そして主死ぬときは己も首を打たれるべしだというのが逢紀の……この女言葉の軍師の信念だ。
例え我が強く、他の幕僚といざこざを起こしたとしても、袁尚に付き従う姿勢は崩したことがない。
「そうですか。では他の書類と合わせて午後にまとめて処理しましょう。ご苦労様でした、貴方も昼餐を摂ってきてください」
「ふふふ、かしこまりましたわぁん。午後も馬車馬のように働きましょうねぇ」
ワーカーホリック気味の逢紀は、山のように積まれる文書に対して意欲的に消化しようとする。
袁尚は当初、口調でヤベー奴だと判断していたのだが、それは間違いであるとしった。
「私もまだまだですね……ンッ」
袁尚の懊悩が始まる。
「こん……な……健全なっ、統治をっ、兄さんに見られたら……顕甫は、けんほ……は……」
体の芯に火がともったように熱を感じている。
下腹部にはまるで融けた蝋が流されてきたかのようだ。
「顕甫は……にい……さん……もっとぶって、ののしって……ほちい」
僅かな水音が室内に滴る。
真っ当な統治に対して快楽を得るという、人理を越えた性癖を植え付けられた袁尚は、邯鄲を発展させずにはいられないでいた。
それは猿がマスターベーションを覚えると、テクノブレイクするまでカキはじめるのと同じだ。
民生が落ち着き、経済が大きくなるたびに、袁尚は寝台で絶頂に達する。
「ほっほっほ、まぁたお嬢様がおっぱじめましたね。中々に業が深い病ですが、悪くありませんわぁ。このように町に富を集めれば、きっと御館様もお喜びになるでしょうしねえ」
扉の外では逢紀がただ一人、袁尚の痴声を聴いていた。
執戟郎を下げ、主の恥を外に漏らさぬよう、彼がいつも行っている任務でもある。
「いいのですよ、顕甫様。以前の貴女様に比べれば、今この邯鄲は夢のような場所に生まれ変わりましたわ」
行き交う人々は活気に満ち、生気を漲らせている。
商人が文物を運び込んでは、適正な価格での取引が始まる。無論官憲のお世話になる者も出るが、それは他の町よりも遥かに少ない人数だ。
浮浪児や孤児を集め、袁家の忠誠を尽くすよう養育もしていた。
「この逢紀、楽しみでございますわ。きっと御館様の後も、三姉弟力を合わせて盛り立てていくことでしょうねえ」
袁尚が果てた音を聞き、逢紀はそっとその場を立ち去った。
「影よ」
「お側に」
呼び寄せたのは、逢紀お抱えの密偵である。
全身黒尽くめの彼は、無言で傅いていた。
「張燕の居所はつかめましたかな?」
「はっ、晋陽を拠点として動かず……兵力は減少の一途のようですがね」
「ご苦労様ですわ。引き続き『兵糧攻め』と『離間工作』を行いなさいな。そうすればお嬢様が首級を上げに赴かれることでしょう」
「かしこまりましてございます。ではこれにてご免」
ふっと陽炎のようにぼやけ、影は去った。
「不折袁旗。河北から旅立ち、そして天へ。んふふ、悪くない夢ですわねぇ」
天下に号令する袁家頭領と、その三人の子息たち。
実に頭脳の使いどころがあって素晴らしい、と逢紀はほくそ笑む。
「さて、千里の道も一歩からですわぁ。まずは眠くならない程度に点心でも食べようかしら」
主変われば、従者も変わる。
袁家は今、河北統一に向けて歯車を大きく駆動させている真っ最中であった。
袁譚、字を顕思。
直情型で自制心が効かず、思い付きを咄嗟に実行する悪癖がある。
袁煕が強力編集でデータを書き換える前は男であったし、妹の袁尚とは犬猿の仲であることも有名な話である。
彼女は今、平原の城郭に兵を集めており、虎視眈々と孔融が治める北海を狙っていた。大規模な徴兵を行い、軍需物資を大量に運搬する。
万が一にも袁の名を翳らすような結果になってはならない。
そして溺愛する弟の袁煕に、結婚及び第一子出産の手土産として、武功を渡そうと考えている。
西は鄴都から袁譚直下の近衛である『龍伐隊』をも動員し、正々堂々と新領土を確保する予定だった。
「ああクソ……顕奕……顕奕の顔が見たい! オレはもう限界だ。早く弟と甥に乳を吸わせてやらなければ!」
袁譚は猛り狂っていた。
愛するエンキニウムを補充できず、慣れない戦準備を粛々とこなさねばならないため、ストレスゲージが天井をブチ抜いてる状態である。
言ってることが人としてありえない内容だが、彼女が内包する母性が強まったと解釈できるかもしれない。
「おい、辛評。南皮の顕奕は元気でやってんのか?」
「私が聞き及ぶところでは、何やら大掛かりな工事をご指導されているとのこと。顕思様がご心配されるようなことは耳に届いておりませぬ」
「そうかよ……ならいいんだが」
(今日だけで42回目ですか。この辛評、大分手慣れてきましたぞ)
ウェーブのかかったミディアムヘアをかき上げ、袁譚は近くに会ったスモモを一つ齧る。そしてその酸味にきゅっと目をしぼめるのであった。
「すっぺぇ……よし、まあこれで気合は入ったな。こっちがチンタラしてると守りを固められちまう。辛評、あと幾日で戦に出れそうだ?」
「私めの見立てによりますれば、七日後には万全の態勢で出撃できるかと」
よぅし、と袁譚は手をボキリと鳴らす。
一騎当千の『龍伐隊』と、圧倒的な彼我戦力差、それに物資。
負ける要素はどこにもない。
「孔子の子孫だかなんだか知らねえけど、天運が無かったな。この袁顕思サマの前に立ちふさがる奴は、全員地獄行きだ」
勇壮にて峻厳。
だが決定的に不足しているものがある。それは武勇と知略だ。
袁譚はアホである。そして弱い。
成長した袁煕にも、もはや腕力では敵わないだろう。
それでも彼女は自分が一番強いと思っているし、そうでなくてはいけないと信じている。
河北に威信と威風を示す、袁家の牙門旗を守らなくてはならない。
それが名族の誇りであり、責任でもあるのだ。
「家督は顕奕が継ぐのがいいだろうな。無事子供も生まれたし、憂いはねえ」
どうせこんなガサツ女に婿入りしてくるやつなんざいねえだろ。
袁譚はこう嘯くが、その実隠れファン的なものは多い。
特に袁譚率いる『龍伐隊』の兵士たちは、熱狂的な信者でもある。
袁譚が時折見せる仕草――汗を舌で舐め取ったり、脇を拭いたり、生足を水辺でぷらぷらさせたりするものに、途方もなく惹かれている。
所謂、強気美人がふとした瞬間に見せる、あどけない姿に心底傾倒しているのだ。
結論を述べると、今昔通して、野郎どもは無防備少女に弱いのであった。
後日、孔融を攻めたとき、太史慈に追い回される運命にあるのはご愛嬌だ。
――袁尚
袁尚が治める邯鄲の町は、古くから存在する『趙』の都でもある。
春秋時代以前から続く由緒正しき町であり、多くの戦乱を越えてきた場所だ。
袁尚、字を顕甫。
彼女もまた、部類としては脳筋の方に位置する。
名士を呼び寄せるが、碌に話を聞かずに幽閉するという暴挙を繰り返し、様々な場所から出禁扱いを受けるほどだ。
顔は千点、性格は零点というのが、袁家に属する者にとって共通の認識だった。
そう、袁煕によって書き換えられるまでは。
ステータス更新をされたのちの袁尚は変わった。
温厚にて情に厚い統治を実施し、幅広く意見を募り、極めて真っ当な判断で物事の裁可を下す。
お嬢様はまるで別人のようになられた。群臣たちはこぞって袁尚をほめそやす。
「逢紀殿、農民に配布する予定の農具は揃っておりますか? 決裁書に印を押さねばなりませんので」
「んふふ、そう慌てなくても大丈夫ですわぁ。この逢紀、万事抜かりはございませんことよ」
主の行く先、露払いは済ませておくもの。そして主死ぬときは己も首を打たれるべしだというのが逢紀の……この女言葉の軍師の信念だ。
例え我が強く、他の幕僚といざこざを起こしたとしても、袁尚に付き従う姿勢は崩したことがない。
「そうですか。では他の書類と合わせて午後にまとめて処理しましょう。ご苦労様でした、貴方も昼餐を摂ってきてください」
「ふふふ、かしこまりましたわぁん。午後も馬車馬のように働きましょうねぇ」
ワーカーホリック気味の逢紀は、山のように積まれる文書に対して意欲的に消化しようとする。
袁尚は当初、口調でヤベー奴だと判断していたのだが、それは間違いであるとしった。
「私もまだまだですね……ンッ」
袁尚の懊悩が始まる。
「こん……な……健全なっ、統治をっ、兄さんに見られたら……顕甫は、けんほ……は……」
体の芯に火がともったように熱を感じている。
下腹部にはまるで融けた蝋が流されてきたかのようだ。
「顕甫は……にい……さん……もっとぶって、ののしって……ほちい」
僅かな水音が室内に滴る。
真っ当な統治に対して快楽を得るという、人理を越えた性癖を植え付けられた袁尚は、邯鄲を発展させずにはいられないでいた。
それは猿がマスターベーションを覚えると、テクノブレイクするまでカキはじめるのと同じだ。
民生が落ち着き、経済が大きくなるたびに、袁尚は寝台で絶頂に達する。
「ほっほっほ、まぁたお嬢様がおっぱじめましたね。中々に業が深い病ですが、悪くありませんわぁ。このように町に富を集めれば、きっと御館様もお喜びになるでしょうしねえ」
扉の外では逢紀がただ一人、袁尚の痴声を聴いていた。
執戟郎を下げ、主の恥を外に漏らさぬよう、彼がいつも行っている任務でもある。
「いいのですよ、顕甫様。以前の貴女様に比べれば、今この邯鄲は夢のような場所に生まれ変わりましたわ」
行き交う人々は活気に満ち、生気を漲らせている。
商人が文物を運び込んでは、適正な価格での取引が始まる。無論官憲のお世話になる者も出るが、それは他の町よりも遥かに少ない人数だ。
浮浪児や孤児を集め、袁家の忠誠を尽くすよう養育もしていた。
「この逢紀、楽しみでございますわ。きっと御館様の後も、三姉弟力を合わせて盛り立てていくことでしょうねえ」
袁尚が果てた音を聞き、逢紀はそっとその場を立ち去った。
「影よ」
「お側に」
呼び寄せたのは、逢紀お抱えの密偵である。
全身黒尽くめの彼は、無言で傅いていた。
「張燕の居所はつかめましたかな?」
「はっ、晋陽を拠点として動かず……兵力は減少の一途のようですがね」
「ご苦労様ですわ。引き続き『兵糧攻め』と『離間工作』を行いなさいな。そうすればお嬢様が首級を上げに赴かれることでしょう」
「かしこまりましてございます。ではこれにてご免」
ふっと陽炎のようにぼやけ、影は去った。
「不折袁旗。河北から旅立ち、そして天へ。んふふ、悪くない夢ですわねぇ」
天下に号令する袁家頭領と、その三人の子息たち。
実に頭脳の使いどころがあって素晴らしい、と逢紀はほくそ笑む。
「さて、千里の道も一歩からですわぁ。まずは眠くならない程度に点心でも食べようかしら」
主変われば、従者も変わる。
袁家は今、河北統一に向けて歯車を大きく駆動させている真っ最中であった。
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