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小学校中学年編
弟に恋人ができました
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弟に恋人ができました。
恋愛にはまだ早い小学4年生、春のことだった。
「バレンタインにチョコもらってね、すっごく可愛いコなんだ。学年が変わって会えなくなったのが寂しかったんだって」
そんな嬉しそうに話さないで。
俺だってあげたのに。律は俺からだって知らないけど、律が好きだって言ったチョコ、毎年買って、渡してたのに……。
あぁ、前もこんなことあったなあ。バレンタインからしばらくして、律が告白されて。
あの時律は何て言ったっけ。
お兄ちゃんより好きになれそうな人なんて居ないからって、言って……。
できちゃったんだね。できちゃったんだ。俺より好きな人が。俺より特別な人が。
身長が俺の胸辺りまで伸びた律が、部屋で俺に抱き着いて笑う。
「お母さんとお父さんには内緒にしてね」
俺に一番に報告してくれたんだろうな。せめてそう思わせて。
律はきっとその彼女より、可愛い顔で笑ってる。
彼氏じゃなかったことを喜ぶべき?
祝福してあげなくちゃ……。だって俺は、律の……。
ダメだ。辛い。祝福なんてできるはずがない。
このまま、押し倒して襲って、彼女と何もできないような身体にしてやろうか。
小4だなんて早いんだよ。早過ぎ。
「その子のこと、大好き? 特別?」
「うん。クラスで一番可愛いし」
「……お兄ちゃんより、好き?」
律がかあっと赤くなった。
「それは比べようがないよ。お兄ちゃんとじゃ全然違うし」
当然過ぎる反応が、切なくて悲しい。
祝福しなきゃいけなかったのに、俺、涙腺が崩壊したみたいに律を抱きしめてボロボロ泣いてた。
ダメだ、涙、止まらない。
寒い冬の日クリスマス、マフラーを俺にかけて笑ってくれた律とか、夏祭りに並んで座ってチョコバナナ食べたこととか、俺に縋って泣く顔とか思い出しちゃって。
「お、お兄ちゃん?」
「俺が育てた律がこんなに立派になったと思うと嬉しくて……」
そう言ってみたけれど、律は困惑した表情のまま。
……やっぱりごまかせないか。
困らせてごめん。でも、好きなんだ……。好きで好きで、仕方ない。
「泣かないで……」
律が背伸びして、俺の涙をぺろりと舐めた。
俺は律が泣いてるとき、涙を舐めとったりしてしまうんだけど、まさか律にこれをされるとは思わなかった。
ずっと前に、ゴミが入ってるといけないからって目を舐めてくれたことはあったけど……。
子供の頃ならまだしも、もう小4なのに。女の子と付き合ったりするような年齢なのに……。
「お兄ちゃん、凄く辛そうな顔してる」
「うん……」
「僕が女の子と付き合うの嫌なの?」
「……」
何も言わないことが、肯定しちゃってると思う。
律は大きなため息をついた。
「僕が殴られたら、お兄ちゃん責任取ってよね」
「律が殴られたら……!? さっ、再起不能にしてやる!」
「い、いや、そこまでしなくていいけど……」
腕の中でもがく律をますます強く抱きしめる。
どうしてお兄ちゃんにとって、そんな辛いことばかり言うんだ!
付き合うとか殴られたらとか。
「お兄ちゃん、意味判ってないの?」
「意味?」
「別れるって言ったの」
「え……?」
「泣くほど嫌なんでしょ?」
え? え……?
律が……律が彼女と別れるって言ってる。
俺が嫌がるから。俺のために。
嬉しい……。でも、律はそれでいいのか? 俺は……それでいいのか?
泣き縋って、律の恋を邪魔して。
愛してるなら身を引くべきなんだよな。俺の想いなんて迷惑がかかるだけだし。
……でも小4は早いよなぁぁ……。
「僕に彼女ができたら、寂しくなるからそんなに嫌なの?」
違う。愛してるから。好きだからって、言いたい。
でもますます涙が出てくる。声が出ない。
そんな愛の言葉より、俺のことはいいから彼女と付き合えって言ってやんなきゃいけないのに。なのに……。
でも、もう少し、もう少しだけ俺の律で居てほしい。
「また泣く……」
「ごめ……。でも、律はそれでいいのか。彼女……好きなのに」
「好きだし可愛いって思うけど、お兄ちゃんにそんな顔をさせてまでどうしてもって訳じゃないよ」
その彼女より俺の方が大切ってことなのか。
むしろ小4だからこそ、付き合うってこと自体に興味があっただけなのかもしれない。
良かった、本当に……。でも、胸の奥からは罪悪感。
「ごめん。ごめんな、律」
「いいんだ。キスとかそういうの、してみたかっただけだし」
律がキス。女の子と。
また涙が止まらなくなりそうなのに、今度は興奮してきてしまった。
律がキスとか言うから。してみたいとか、言うから。
俺なんてもうずっと律とキスしたかったのに。
「別れるから、だから……。お兄ちゃん、彼女の代わりしてくれる?」
一瞬、言われたことの意味が、よく……判らなかった。
「それは、どういう……」
喉の奥がからからに渇く。目眩がしそうだ。
「キスとかしてみたいって、それだけで付き合うのは本当は良くないよね。でも凄く可愛い子だから、絶対好きになれると思ったの」
嫌だ。律が俺以外を好きになるなんて。
これはチャンスだ。チャンスなんだ。したい。律と、キスを。
彼女の代わりでも構わないから……。
「彼女としたい、というよりはキスがしたいって感じだったから、代わりっておかしいかもしれないけど……。ダメ?」
律が可愛らしく首を傾げる。
ダメなはずがない。大歓迎だ。
でも待て俺の理性。律に傷を残すのは、良くない。
「律は、どうなんだ」
「え?」
「ファーストキスがお兄ちゃんになるんだぞ。それっておかしいし、いいのか?」
「ん……」
律が少し目を泳がす。それだけで俺はその両頬を包み込んでこちらに向けさせ、無理矢理口唇を奪ってしまいたい衝動にかられた。
「僕はさ、まだ小4だけどね、それでも判るよ。お兄ちゃんは……僕のことが好きだよね? あの、弟としてじゃなく」
俺は愕然とした。
「なっ、何で判って……。いつから気付いた?」
「何でって……気付かない方がおかしいってくらい判りやすいと思うんだけど」
律が呆れたように言う。
な、なんてことだ……! 確かに、否定できない。
過去を振り返ってみれば何故気付かれていないと思っていたか、その方が不思議だ。
きっと俺は、律は幼いから気付いてないって、そう思い込みたかっただけなんだろう。
その瞳を直接向けられてない周りから見れば、少しいきすぎたブラコンにしか映ってないと思いたい。
というか、驚きすぎてあっさり肯定してしまった。
今までずっと隠してきたのに……。いや、隠しきれてなかったんだけど。
「でも、だからって俺とキスしてもいいってことにはならないだろ?」
「なるよ。さっきも言ったでしょ。キスしてみたかっただけなんだって。でもそれは相手に凄く失礼じゃない」
「お、俺にとっては失礼じゃないよ、嬉しい!」
律がにっこりと笑った。
「うん、だから。僕を好きな人となら、いいかって」
律のファーストキスを奪える。しかも無理矢理じゃなくて、同意の上で。
でも律は……俺の気持ち、どう思ってるんだ?
その付き合う予定だった可愛い女の子とは、キスして付き合ううちに好きになるかもってことで……。俺の場合は?
初めから暴露してる以上、キスをしてみたいだけで兄以上には見られないってことかな。
……当たり前、か。
でもいい。何でもいい。律とキスができるなら。
「したい。律とキスしたい」
「んっ」
律が頷いてにこっと笑う。
可愛い……。俺は今からこの口唇に……キスしても、いいんだ。
身体をそっと屈めて、夢にまで見たその感触を味わおうとしたその瞬間、ぐいっと肩を引かれて奪われた。
えっ……! 俺からするつもりで!
しかもすぐ離れていっちゃうし。
舌を入れる気はさすがになかったけど、もうちょっと……、もうちょっとさあ……!
「思ったより柔らかいね」
俺は驚きすぎてそんなこと感じる余裕もなかった。
そりゃ律だって男の子だし、したいって言ってたし、代わりって言ってたし!
「……お兄ちゃん、平気? やっぱやだった?」
テンパりすぎて固まってた。
目の前に律がいる。夢じゃないよな。本当にキスした……。
「なっ、泣くほどやだった?」
「んっ……ううん……。う、嬉しかっ……」
律が俺をぎゅうっと抱きしめる。俺はただ泣いてるだけ。
「ぎゅーして?」
可愛らしい律のおねだりに、反射的にぎゅってしてた。
「えへへ。キスよりぎゅっのが気持ちいいな」
……口の中無茶苦茶に掻き回して気持ちいいキスも経験させてやりたい。
俺は律のこと好きすぎるから触れるだけのキスで、こんな、泣いちゃうくらいなんだけど。
「律、でも、本当に彼女と別れていいのか? 可愛いんだろ」
「うん。キスはできたし。それとも付き合った方がいい?」
「……やだ」
律がくすりと笑って、俺の頬に口付ける。
「それにね、僕に彼女ができたっていうだけで泣いちゃうお兄ちゃんの方が、可愛かったから」
そう言って律は俺の口唇に、もう一度触れるようなキスをした。
「キスして嬉しいって泣くお兄ちゃんも凄く可愛い」
二度目のキスは、涙味。
恋愛にはまだ早い小学4年生、春のことだった。
「バレンタインにチョコもらってね、すっごく可愛いコなんだ。学年が変わって会えなくなったのが寂しかったんだって」
そんな嬉しそうに話さないで。
俺だってあげたのに。律は俺からだって知らないけど、律が好きだって言ったチョコ、毎年買って、渡してたのに……。
あぁ、前もこんなことあったなあ。バレンタインからしばらくして、律が告白されて。
あの時律は何て言ったっけ。
お兄ちゃんより好きになれそうな人なんて居ないからって、言って……。
できちゃったんだね。できちゃったんだ。俺より好きな人が。俺より特別な人が。
身長が俺の胸辺りまで伸びた律が、部屋で俺に抱き着いて笑う。
「お母さんとお父さんには内緒にしてね」
俺に一番に報告してくれたんだろうな。せめてそう思わせて。
律はきっとその彼女より、可愛い顔で笑ってる。
彼氏じゃなかったことを喜ぶべき?
祝福してあげなくちゃ……。だって俺は、律の……。
ダメだ。辛い。祝福なんてできるはずがない。
このまま、押し倒して襲って、彼女と何もできないような身体にしてやろうか。
小4だなんて早いんだよ。早過ぎ。
「その子のこと、大好き? 特別?」
「うん。クラスで一番可愛いし」
「……お兄ちゃんより、好き?」
律がかあっと赤くなった。
「それは比べようがないよ。お兄ちゃんとじゃ全然違うし」
当然過ぎる反応が、切なくて悲しい。
祝福しなきゃいけなかったのに、俺、涙腺が崩壊したみたいに律を抱きしめてボロボロ泣いてた。
ダメだ、涙、止まらない。
寒い冬の日クリスマス、マフラーを俺にかけて笑ってくれた律とか、夏祭りに並んで座ってチョコバナナ食べたこととか、俺に縋って泣く顔とか思い出しちゃって。
「お、お兄ちゃん?」
「俺が育てた律がこんなに立派になったと思うと嬉しくて……」
そう言ってみたけれど、律は困惑した表情のまま。
……やっぱりごまかせないか。
困らせてごめん。でも、好きなんだ……。好きで好きで、仕方ない。
「泣かないで……」
律が背伸びして、俺の涙をぺろりと舐めた。
俺は律が泣いてるとき、涙を舐めとったりしてしまうんだけど、まさか律にこれをされるとは思わなかった。
ずっと前に、ゴミが入ってるといけないからって目を舐めてくれたことはあったけど……。
子供の頃ならまだしも、もう小4なのに。女の子と付き合ったりするような年齢なのに……。
「お兄ちゃん、凄く辛そうな顔してる」
「うん……」
「僕が女の子と付き合うの嫌なの?」
「……」
何も言わないことが、肯定しちゃってると思う。
律は大きなため息をついた。
「僕が殴られたら、お兄ちゃん責任取ってよね」
「律が殴られたら……!? さっ、再起不能にしてやる!」
「い、いや、そこまでしなくていいけど……」
腕の中でもがく律をますます強く抱きしめる。
どうしてお兄ちゃんにとって、そんな辛いことばかり言うんだ!
付き合うとか殴られたらとか。
「お兄ちゃん、意味判ってないの?」
「意味?」
「別れるって言ったの」
「え……?」
「泣くほど嫌なんでしょ?」
え? え……?
律が……律が彼女と別れるって言ってる。
俺が嫌がるから。俺のために。
嬉しい……。でも、律はそれでいいのか? 俺は……それでいいのか?
泣き縋って、律の恋を邪魔して。
愛してるなら身を引くべきなんだよな。俺の想いなんて迷惑がかかるだけだし。
……でも小4は早いよなぁぁ……。
「僕に彼女ができたら、寂しくなるからそんなに嫌なの?」
違う。愛してるから。好きだからって、言いたい。
でもますます涙が出てくる。声が出ない。
そんな愛の言葉より、俺のことはいいから彼女と付き合えって言ってやんなきゃいけないのに。なのに……。
でも、もう少し、もう少しだけ俺の律で居てほしい。
「また泣く……」
「ごめ……。でも、律はそれでいいのか。彼女……好きなのに」
「好きだし可愛いって思うけど、お兄ちゃんにそんな顔をさせてまでどうしてもって訳じゃないよ」
その彼女より俺の方が大切ってことなのか。
むしろ小4だからこそ、付き合うってこと自体に興味があっただけなのかもしれない。
良かった、本当に……。でも、胸の奥からは罪悪感。
「ごめん。ごめんな、律」
「いいんだ。キスとかそういうの、してみたかっただけだし」
律がキス。女の子と。
また涙が止まらなくなりそうなのに、今度は興奮してきてしまった。
律がキスとか言うから。してみたいとか、言うから。
俺なんてもうずっと律とキスしたかったのに。
「別れるから、だから……。お兄ちゃん、彼女の代わりしてくれる?」
一瞬、言われたことの意味が、よく……判らなかった。
「それは、どういう……」
喉の奥がからからに渇く。目眩がしそうだ。
「キスとかしてみたいって、それだけで付き合うのは本当は良くないよね。でも凄く可愛い子だから、絶対好きになれると思ったの」
嫌だ。律が俺以外を好きになるなんて。
これはチャンスだ。チャンスなんだ。したい。律と、キスを。
彼女の代わりでも構わないから……。
「彼女としたい、というよりはキスがしたいって感じだったから、代わりっておかしいかもしれないけど……。ダメ?」
律が可愛らしく首を傾げる。
ダメなはずがない。大歓迎だ。
でも待て俺の理性。律に傷を残すのは、良くない。
「律は、どうなんだ」
「え?」
「ファーストキスがお兄ちゃんになるんだぞ。それっておかしいし、いいのか?」
「ん……」
律が少し目を泳がす。それだけで俺はその両頬を包み込んでこちらに向けさせ、無理矢理口唇を奪ってしまいたい衝動にかられた。
「僕はさ、まだ小4だけどね、それでも判るよ。お兄ちゃんは……僕のことが好きだよね? あの、弟としてじゃなく」
俺は愕然とした。
「なっ、何で判って……。いつから気付いた?」
「何でって……気付かない方がおかしいってくらい判りやすいと思うんだけど」
律が呆れたように言う。
な、なんてことだ……! 確かに、否定できない。
過去を振り返ってみれば何故気付かれていないと思っていたか、その方が不思議だ。
きっと俺は、律は幼いから気付いてないって、そう思い込みたかっただけなんだろう。
その瞳を直接向けられてない周りから見れば、少しいきすぎたブラコンにしか映ってないと思いたい。
というか、驚きすぎてあっさり肯定してしまった。
今までずっと隠してきたのに……。いや、隠しきれてなかったんだけど。
「でも、だからって俺とキスしてもいいってことにはならないだろ?」
「なるよ。さっきも言ったでしょ。キスしてみたかっただけなんだって。でもそれは相手に凄く失礼じゃない」
「お、俺にとっては失礼じゃないよ、嬉しい!」
律がにっこりと笑った。
「うん、だから。僕を好きな人となら、いいかって」
律のファーストキスを奪える。しかも無理矢理じゃなくて、同意の上で。
でも律は……俺の気持ち、どう思ってるんだ?
その付き合う予定だった可愛い女の子とは、キスして付き合ううちに好きになるかもってことで……。俺の場合は?
初めから暴露してる以上、キスをしてみたいだけで兄以上には見られないってことかな。
……当たり前、か。
でもいい。何でもいい。律とキスができるなら。
「したい。律とキスしたい」
「んっ」
律が頷いてにこっと笑う。
可愛い……。俺は今からこの口唇に……キスしても、いいんだ。
身体をそっと屈めて、夢にまで見たその感触を味わおうとしたその瞬間、ぐいっと肩を引かれて奪われた。
えっ……! 俺からするつもりで!
しかもすぐ離れていっちゃうし。
舌を入れる気はさすがになかったけど、もうちょっと……、もうちょっとさあ……!
「思ったより柔らかいね」
俺は驚きすぎてそんなこと感じる余裕もなかった。
そりゃ律だって男の子だし、したいって言ってたし、代わりって言ってたし!
「……お兄ちゃん、平気? やっぱやだった?」
テンパりすぎて固まってた。
目の前に律がいる。夢じゃないよな。本当にキスした……。
「なっ、泣くほどやだった?」
「んっ……ううん……。う、嬉しかっ……」
律が俺をぎゅうっと抱きしめる。俺はただ泣いてるだけ。
「ぎゅーして?」
可愛らしい律のおねだりに、反射的にぎゅってしてた。
「えへへ。キスよりぎゅっのが気持ちいいな」
……口の中無茶苦茶に掻き回して気持ちいいキスも経験させてやりたい。
俺は律のこと好きすぎるから触れるだけのキスで、こんな、泣いちゃうくらいなんだけど。
「律、でも、本当に彼女と別れていいのか? 可愛いんだろ」
「うん。キスはできたし。それとも付き合った方がいい?」
「……やだ」
律がくすりと笑って、俺の頬に口付ける。
「それにね、僕に彼女ができたっていうだけで泣いちゃうお兄ちゃんの方が、可愛かったから」
そう言って律は俺の口唇に、もう一度触れるようなキスをした。
「キスして嬉しいって泣くお兄ちゃんも凄く可愛い」
二度目のキスは、涙味。
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