1人が好きなのに美少女たちのせいで全然1人になれない件

 俺は他人とかかわることが好きではない。
 他人は自分の利益のために俺を利用して俺の貴重な時間を平然と奪っていく。どんな人間も最終的には自分に都合のいいことしか考えておらず、そのためならどんなことだってするのだ。それは俺だって例外ではない。
 他人とかかわらなくていい生活を送るために頑張っていた。頑張っていた。頑張っていたのに、ある日突然、俺の頑張りのすべてを無にする事件が起きた。

「では最後に副会長の生徒を発表する。皆川凪央くん。」

 副会長?俺が?なぜ?
 学園の女神とアイドル、図書室の天使に家庭科室の妖精と校内で知らない人はいない超有名人であり生徒会役員内定者のいる壇上に俺も登壇させられる。
 他人との関わることなく1人で生きていきたいのに、俺と同じ生徒会役員の美少女たちはそれを許してくれないらしい。
 誰でもいい。代わってくれる人がいるならぜひ、俺と副会長を代わってくれ。いや、代わってください、お願いします。
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