26 / 61
二章 “憐れみ掠する地獄の王”悪鬼編
第26話 “神童”
しおりを挟む
「グハッ!!」
『ラァァ!!!』
美穂の一撃によって吹き飛ばされ、壁にめり込んだ俺に、美穂は即追いつき追撃を入れる。
「ッグゥ!!」
『どうしたの!? 【虐殺】も使わずに私に勝つ気!?』
俺に追撃を入れた美穂は、俺の頭を掴んで闘技場の中心まで投げ飛ばす。
「……チッ!」
俺はなんとか空中で体制を立て直して着地する。
(なんだあのスキル……“悪童”の【憑依】といい“神童”の【月狼変化】? といい……皆必殺スキル持ちすぎだろ!)
『【貫通】!!』
「!!」
ビュンッと美穂は加速し、手に持つ大剣で俺の胴体を貫こうとする。
俺は美穂の突きをすんでのところで転がってよける。
「ちよ!!!!」
「兄貴ィィ!! 避けてください!!」
「宝晶!!」「一年!!」「ちよ君!?」
第四学園サイドから俺の安否を伺う声が聞こえる。
『……彼らはずいぶん楽しそうですね』
「あ?」
『人の心配より先に自分の弱さを憂うべきなのに』
「ああ゛?」
ポツ、と美穂は言うが言うや否や、左手の凶爪と右手の大剣で猛攻を仕掛けてきた。
(通りでなんか体格の割に大きな剣を使ってんなって思ったぜ……!)
『これで……終わり!!』
美穂は大上段から大剣を振り下ろす。
決着がついたと皆が確信し、目をとじた──
「【虐殺】!!」
『……っ!』
俺は武器を三叉槍に変え、その一振りを弾く。
『……まだそんな力があったの』
「はぁ、はぁ……」
俺は、手に持つ変形剣を見つめて……バッと床に捨てる。
『……!?』
「「「「……!?」」」」
「千縁!?」
焦りの声が聞こえるが、俺は意に介さず首の骨をならした。
『何を……笑ってる、の?』
「はは……ハハハハ!!」
ああー……やっぱりまあ、そうだよな。
「やっぱ、あの“神童”にスキルなしってのはキツ過ぎたか」
「「「「「「「!?!?」」」」」」」
『何を……!?』
「いやー、俺もあんたと同じでさ。今まで使ってなかったスキルがあるんだな」
俺の言葉に、会場中が、特に学園長席が騒がしくなる。
「おい……滝上、あいつまだ隠し球があるのか!?」
「いや……そんなばかな……宝晶……まさかデュアルだったのか……?」
「まあ、あんまし使いたくなかったんだけどな……均衡が乱れるから、何言うかわかんねーし」
『……?』
そうだよ。もう知っての通り、【憑依】すると今以上に人格がその存在に引っ張られるからな。
テレビで中継中な以上、絶対変なこと口走らないようにと気をつけてたんだが……負けるのに比べたら万倍マシだよな。
俺は、意地を張るのを諦めて言った。
「さあ……こっからが本番だぜ? 【憑依】──」
「【憑依】!?」
『……ッッッ!! させるかッッ』
ドッと溢れる濃密な気配を感じ取ったか、会場の人々が圧倒されている中美穂だけは即座に復帰し、俺に攻撃しようとする……が。
当然、間に合うはずもなく。
「────悪鬼」
それが、この世に降り立った。
────────────────────
時は“神童”神崎美穂が秘匿されていたスキル【月狼変化】を使った頃まで遡る。
「嘘でしょ……まさかまだ、全力を隠していたなんて!!」
「なんだと……?」
第二学園控え室にて、二つの驚愕の声が上がる。
「神崎さんって去年の中学大会の時も、あんなの使ってなかったよね……?」
例のお姉さん、水月由梨が横の少年、“悪童”鬼塚蓮に向かって震える声で尋ねる。
「あいつ……!!」
鬼塚は去年、中三の時に、中学探索者大会という日本で一番強い中学生を決める大会に出て、決勝戦で神崎美穂と当たったのだ。
自分の他に、もう一人の天才と言われてきた金髪の少女。ハーフではないらしいが、どういうわけか染めてはないらしい。
自分なら“神童”なんてたいそうな名の少女にかって勝てると信じてやまなかった鬼塚だが、結果は敗北だった。
完敗、とまではいかなくても、接戦ですらなかった。
それでも学生離れした能力から“悪童”なんて腹の立つ称号をもらったが、鬼塚の心の中は今年こそ“神童”を負かしてやるという気持ちで満ちていた。
だから、第一学園に誘われた時も“神童”がいると聞いてあえて第二学園に入った。同じ学園だと大会の場で戦うことができないからだ。
(なのに……あいつに、負けちまったな)
今年こそと臨んだ学園対抗祭だったが、どこからか現れた少年──宝晶千縁に負けてしまい、“神童”とは対戦すらできなかった。
「……」
「あ……鬼塚君」
由梨は鬼塚の過去の傷に触れてしまったと思って焦って声をかけるが、その心配は杞憂に終わった。
「……今年こそは勝つつもりでいた」
「……」
「なのに、まだ本気も出されてなかったとはな」
鬼塚はつい苦笑する。
千縁のせいで“神童”と戦えず、最初は腹を立てていた鬼塚だが今の試合を見ているとそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
(あんな隠し玉があるから超級探索者だったのか)
「うん……?」
「あ……? ……!!!!」
そこまで言って、鬼塚は再びテレビに視線を戻し……固まった。
『おい……おい……嘘だろ!? んなばかな……いや……そんなわけ……』
「あ? どうした、鬼童丸!」
千縁が何やらしようとした瞬間、鬼童丸が震えたのがわかった。【憑依】契約をしている以上、いつでも頭の中で会話ができるのだが……こんな怯えた鬼童丸は初めてだ。
恐らく、千縁がついに解放した【憑依】……悪鬼? とやらに関係しているんだろう。
「酒呑童子様以外に俺より強い鬼はいないと言ってなかったか? 悪鬼なんて名もない雑兵じゃ……」
『ばかか!! あいつは、違う……違う! あいつは名を剥奪されたはずだ!』
異常なまでに狼狽える鬼童丸。
「なんだ? あいつはなんなんだ?」
鬼塚はテレビの中で姿を変貌させた千縁を指差して聞く。
『あれは……あいつは……名もなき雑魚鬼じゃない! あいつは……!!』
──かつて名を失った、伝説の鬼《アイツ》だ
続くその言葉に、鬼塚は絶句した。
『ラァァ!!!』
美穂の一撃によって吹き飛ばされ、壁にめり込んだ俺に、美穂は即追いつき追撃を入れる。
「ッグゥ!!」
『どうしたの!? 【虐殺】も使わずに私に勝つ気!?』
俺に追撃を入れた美穂は、俺の頭を掴んで闘技場の中心まで投げ飛ばす。
「……チッ!」
俺はなんとか空中で体制を立て直して着地する。
(なんだあのスキル……“悪童”の【憑依】といい“神童”の【月狼変化】? といい……皆必殺スキル持ちすぎだろ!)
『【貫通】!!』
「!!」
ビュンッと美穂は加速し、手に持つ大剣で俺の胴体を貫こうとする。
俺は美穂の突きをすんでのところで転がってよける。
「ちよ!!!!」
「兄貴ィィ!! 避けてください!!」
「宝晶!!」「一年!!」「ちよ君!?」
第四学園サイドから俺の安否を伺う声が聞こえる。
『……彼らはずいぶん楽しそうですね』
「あ?」
『人の心配より先に自分の弱さを憂うべきなのに』
「ああ゛?」
ポツ、と美穂は言うが言うや否や、左手の凶爪と右手の大剣で猛攻を仕掛けてきた。
(通りでなんか体格の割に大きな剣を使ってんなって思ったぜ……!)
『これで……終わり!!』
美穂は大上段から大剣を振り下ろす。
決着がついたと皆が確信し、目をとじた──
「【虐殺】!!」
『……っ!』
俺は武器を三叉槍に変え、その一振りを弾く。
『……まだそんな力があったの』
「はぁ、はぁ……」
俺は、手に持つ変形剣を見つめて……バッと床に捨てる。
『……!?』
「「「「……!?」」」」
「千縁!?」
焦りの声が聞こえるが、俺は意に介さず首の骨をならした。
『何を……笑ってる、の?』
「はは……ハハハハ!!」
ああー……やっぱりまあ、そうだよな。
「やっぱ、あの“神童”にスキルなしってのはキツ過ぎたか」
「「「「「「「!?!?」」」」」」」
『何を……!?』
「いやー、俺もあんたと同じでさ。今まで使ってなかったスキルがあるんだな」
俺の言葉に、会場中が、特に学園長席が騒がしくなる。
「おい……滝上、あいつまだ隠し球があるのか!?」
「いや……そんなばかな……宝晶……まさかデュアルだったのか……?」
「まあ、あんまし使いたくなかったんだけどな……均衡が乱れるから、何言うかわかんねーし」
『……?』
そうだよ。もう知っての通り、【憑依】すると今以上に人格がその存在に引っ張られるからな。
テレビで中継中な以上、絶対変なこと口走らないようにと気をつけてたんだが……負けるのに比べたら万倍マシだよな。
俺は、意地を張るのを諦めて言った。
「さあ……こっからが本番だぜ? 【憑依】──」
「【憑依】!?」
『……ッッッ!! させるかッッ』
ドッと溢れる濃密な気配を感じ取ったか、会場の人々が圧倒されている中美穂だけは即座に復帰し、俺に攻撃しようとする……が。
当然、間に合うはずもなく。
「────悪鬼」
それが、この世に降り立った。
────────────────────
時は“神童”神崎美穂が秘匿されていたスキル【月狼変化】を使った頃まで遡る。
「嘘でしょ……まさかまだ、全力を隠していたなんて!!」
「なんだと……?」
第二学園控え室にて、二つの驚愕の声が上がる。
「神崎さんって去年の中学大会の時も、あんなの使ってなかったよね……?」
例のお姉さん、水月由梨が横の少年、“悪童”鬼塚蓮に向かって震える声で尋ねる。
「あいつ……!!」
鬼塚は去年、中三の時に、中学探索者大会という日本で一番強い中学生を決める大会に出て、決勝戦で神崎美穂と当たったのだ。
自分の他に、もう一人の天才と言われてきた金髪の少女。ハーフではないらしいが、どういうわけか染めてはないらしい。
自分なら“神童”なんてたいそうな名の少女にかって勝てると信じてやまなかった鬼塚だが、結果は敗北だった。
完敗、とまではいかなくても、接戦ですらなかった。
それでも学生離れした能力から“悪童”なんて腹の立つ称号をもらったが、鬼塚の心の中は今年こそ“神童”を負かしてやるという気持ちで満ちていた。
だから、第一学園に誘われた時も“神童”がいると聞いてあえて第二学園に入った。同じ学園だと大会の場で戦うことができないからだ。
(なのに……あいつに、負けちまったな)
今年こそと臨んだ学園対抗祭だったが、どこからか現れた少年──宝晶千縁に負けてしまい、“神童”とは対戦すらできなかった。
「……」
「あ……鬼塚君」
由梨は鬼塚の過去の傷に触れてしまったと思って焦って声をかけるが、その心配は杞憂に終わった。
「……今年こそは勝つつもりでいた」
「……」
「なのに、まだ本気も出されてなかったとはな」
鬼塚はつい苦笑する。
千縁のせいで“神童”と戦えず、最初は腹を立てていた鬼塚だが今の試合を見ているとそんな気持ちは吹き飛んでしまった。
(あんな隠し玉があるから超級探索者だったのか)
「うん……?」
「あ……? ……!!!!」
そこまで言って、鬼塚は再びテレビに視線を戻し……固まった。
『おい……おい……嘘だろ!? んなばかな……いや……そんなわけ……』
「あ? どうした、鬼童丸!」
千縁が何やらしようとした瞬間、鬼童丸が震えたのがわかった。【憑依】契約をしている以上、いつでも頭の中で会話ができるのだが……こんな怯えた鬼童丸は初めてだ。
恐らく、千縁がついに解放した【憑依】……悪鬼? とやらに関係しているんだろう。
「酒呑童子様以外に俺より強い鬼はいないと言ってなかったか? 悪鬼なんて名もない雑兵じゃ……」
『ばかか!! あいつは、違う……違う! あいつは名を剥奪されたはずだ!』
異常なまでに狼狽える鬼童丸。
「なんだ? あいつはなんなんだ?」
鬼塚はテレビの中で姿を変貌させた千縁を指差して聞く。
『あれは……あいつは……名もなき雑魚鬼じゃない! あいつは……!!』
──かつて名を失った、伝説の鬼《アイツ》だ
続くその言葉に、鬼塚は絶句した。
45
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる