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正直者は報われる
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昼休みの時間になり、昨日寧々ちゃんと約束していた屋上で寧々ちゃんと理沙と一緒に比留間くんを待っていた。
「星那先輩…私、勇気だせると思いますか?」
寧々は手に持っている手紙を握りしめおずおずと隣に立つ星那を見上げた。
「他の誰よりも比留間先輩の事が好きなんでしょ?」
「はいっ!」
「ならその好きな気持ちを勇気に変えなきゃね」
「好きな気持ちを勇気に…」
するとタイミングよく屋上のドアが開き真昼と一緒に比留間くんが入って来た。
「まひる、連れて来てくれてありがとう」
「大した事じゃねーよ!それよりこれはどういう状況…」
ドンッ!
「あんたは私と一緒に外!外!」
状況の分からない真昼を察した理沙が屋上の外へと連れ出す。
「あの…」
「急に呼び出してごめんね、比留間くん」
「いえ、それは構わないけど…」
「実は、ここにいる椎名 寧々ちゃんから話があるらしくて…」
トンッ
そう比留間くんに言いつつ寧々ちゃんの肩にそっと触れる。
頑張れ!寧々ちゃん!
寧々は星那の励ましを糧にゆっくりと比留間に近づき勇気をだして口を開く。
「そ、その…知らないかもしれないけど、比留間先輩から貰った物を持っていた女子から盗んだのは私なんです」
「え…!?」
「本当にごめんなさいっ!!わざとじゃないんですっ!私はただ…比留間先輩の事が好きなんですっ!」
「えっと…それは…?」
「ずっと前から比留間先輩の事好きなんですっ!だからと言って人の物を盗む理由にはならないけど…この気持ちは本当なんです!」
涙を流しながらも一生懸命に比留間に言う寧々に星那は近づくとフォローするように比留間に話しかける。
「寧々ちゃんがやった事は悪い事かも知れないけど、勇気をだして正直に言ってる寧々ちゃんの気持ち…男ならちゃんと答えてあげて!」
比留間はその言葉に頷くと目の前で泣きながら見つめる寧々に向き直った。
「椎名…さんだよね?」
「…はい」
「実は俺も前から気になってたんだ」
「えっ…」
「前にグランド場の倒された花壇の花を治してたの見て優しいなって…それから時々花壇の花に水やってるの見ててずっと気になってた…」
「わ、私でも…話しかける勇気もなくてせっかく書いた比留間先輩への手紙も渡せないまま見ることしか出来ない臆病者なんです…!」
「手紙読ませてくれないかな?」
比留間は手に握りしめられている手紙を見つめ問いかける。
「え…は、はい!」
寧々から手紙を受け取り開くとそこには寧々の自分自身の事と比留間への素直な気持ちが綴ってあった。
「あ、あの比留間先輩…?」
寧々は、真剣に読む比留間に恐る恐る問いかける。
「…嬉しい」
「え…?」
「俺の事をこんなに思ってくれてありがとう。まだ付き合うとかそこまでにはいかないけど、友達からでいいなら椎名さんと友達になりたい…駄目かな?」
「い、いえ!全然!是非お願いします!」
物凄く嬉しそうな寧々の様子に見ているこっちまで嬉しくなった。
よかった…幸せにね!寧々ちゃん。
「星那先輩…私、勇気だせると思いますか?」
寧々は手に持っている手紙を握りしめおずおずと隣に立つ星那を見上げた。
「他の誰よりも比留間先輩の事が好きなんでしょ?」
「はいっ!」
「ならその好きな気持ちを勇気に変えなきゃね」
「好きな気持ちを勇気に…」
するとタイミングよく屋上のドアが開き真昼と一緒に比留間くんが入って来た。
「まひる、連れて来てくれてありがとう」
「大した事じゃねーよ!それよりこれはどういう状況…」
ドンッ!
「あんたは私と一緒に外!外!」
状況の分からない真昼を察した理沙が屋上の外へと連れ出す。
「あの…」
「急に呼び出してごめんね、比留間くん」
「いえ、それは構わないけど…」
「実は、ここにいる椎名 寧々ちゃんから話があるらしくて…」
トンッ
そう比留間くんに言いつつ寧々ちゃんの肩にそっと触れる。
頑張れ!寧々ちゃん!
寧々は星那の励ましを糧にゆっくりと比留間に近づき勇気をだして口を開く。
「そ、その…知らないかもしれないけど、比留間先輩から貰った物を持っていた女子から盗んだのは私なんです」
「え…!?」
「本当にごめんなさいっ!!わざとじゃないんですっ!私はただ…比留間先輩の事が好きなんですっ!」
「えっと…それは…?」
「ずっと前から比留間先輩の事好きなんですっ!だからと言って人の物を盗む理由にはならないけど…この気持ちは本当なんです!」
涙を流しながらも一生懸命に比留間に言う寧々に星那は近づくとフォローするように比留間に話しかける。
「寧々ちゃんがやった事は悪い事かも知れないけど、勇気をだして正直に言ってる寧々ちゃんの気持ち…男ならちゃんと答えてあげて!」
比留間はその言葉に頷くと目の前で泣きながら見つめる寧々に向き直った。
「椎名…さんだよね?」
「…はい」
「実は俺も前から気になってたんだ」
「えっ…」
「前にグランド場の倒された花壇の花を治してたの見て優しいなって…それから時々花壇の花に水やってるの見ててずっと気になってた…」
「わ、私でも…話しかける勇気もなくてせっかく書いた比留間先輩への手紙も渡せないまま見ることしか出来ない臆病者なんです…!」
「手紙読ませてくれないかな?」
比留間は手に握りしめられている手紙を見つめ問いかける。
「え…は、はい!」
寧々から手紙を受け取り開くとそこには寧々の自分自身の事と比留間への素直な気持ちが綴ってあった。
「あ、あの比留間先輩…?」
寧々は、真剣に読む比留間に恐る恐る問いかける。
「…嬉しい」
「え…?」
「俺の事をこんなに思ってくれてありがとう。まだ付き合うとかそこまでにはいかないけど、友達からでいいなら椎名さんと友達になりたい…駄目かな?」
「い、いえ!全然!是非お願いします!」
物凄く嬉しそうな寧々の様子に見ているこっちまで嬉しくなった。
よかった…幸せにね!寧々ちゃん。
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