【R18】適当に呪文を唱えたらオッサン悪魔が来てしまった

チーズたると

文字の大きさ
17 / 28

17

しおりを挟む


 セックスとは、こんなにも気持ちがいいものだっただろうか。これまで自分が知っていた行為は、同じ名前を持つ別のなにかだったのではなかろうか。

 そう考えてしまうほどに、彼との情交はすさまじかった。彩香をめちゃくちゃにさせた。

 ローランドが指で彩香の秘部を犯しながら、胸に顔を寄せてくる。直後、未だに赤く尖ったままのそこにねっとりと舌を絡め、吸い上げた。
 瞳の奥で、いくつもの星が白く弾けたような気がした。

「きゃううっ! アッ、ぁ、だめ……ァ――あアアぁああッ!」

 体の内側をなにかが暴れ狂うふうな絶頂が、彩香を襲う。手足といわず、全身が壊れたように痙攣し、彩香の思考を乱暴にさらっていった。

 気持ちがいいなどというものではない。行き過ぎた快感は呼吸を奪い、もはや苦痛にも近くなる。

 けれど、余韻の甘さが、彩香を嫌悪感から遠ざけていた。
 苦しいほどの愉悦に、偽りはない。だが、この甘い余韻が絶頂からでしか得られないことを、彩香は知っている。知ってしまっている。

 苦しいのに、気持ちがいい。ひょっとすると、それを知ることが、大人になるということなのかもしれなかった。

 果てた彩香をさらに追いつめるべく、ローランドが執拗に胸の尖りを責め苛む。
 そのせいで絶頂の波が引いてはくれず、彩香は涙に瞳を濡らしながら彼に訴えた。

「ぁんっ、アッ、やだっ! もうおっぱいやだぁ!」

 直後、秘所に挿入されていた指が数を増やす。
 敏感な粘膜が男の指によっていっそう圧迫され、摩擦は強くなった。さらにその指を激しく抜き差しされてしまえば、もはや彩香は髪を振り乱して悶えるしかない。

 節くれ立った指が、果てたばかりの彩香を容赦もなく凌辱した。

「ンぁあああ! ゆび、こすれちゃうぅ!」

 呂律が怪しく、その嬌声は媚びているふうにも聞こえる。
 相手の動きに合わせてひとりでに動く腰は淫猥で、自分の体ではないようだった。

 意思と肉体が、ローランドによって着実に切り離されていく。
 ようやっと胸からくちを離した悪魔が、軽く笑った。

「はは、最初のドライさはどこに行ったんだか」

 述べて、ローランドは彩香の陰部をじっと見つめる。貪欲に男の指を受け入れ、愛液を零し続ける淫らなそこを。

 今まさに彼の指をしゃぶっている秘所を凝視されて、彩香は恥じらいに震えた。が、そんな感情さえも、彩香をますます鋭敏にする材料にしかならない。

 見つめられるだけで、イケナイところが痙攣してしまう。粘液が奥から溢れてしまう。現在進行形で自分を追いつめている指に絡みついて、締めつけて、もっともっととねだってしまう。

しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。 ※アルファポリスのみの公開です。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

年齢の差は23歳

蒲公英
恋愛
やたら懐く十八歳。不惑を過ぎたおっさんは、何を思う。 この後、連載で「最後の女」に続きます。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

処理中です...