【R18】まさか私が? 三人で! ~社内のイケメンが変態だった件について~ その2

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02 会議室で

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 天野は肩幅が広くガッチリしているのに腰にかけては急激に細くなっている。天野の後ろ姿は逆三角形で美しい。着こなしもラフに見えて実はきっちりしている。

 社内だけではなく営業先の女性からも人気だと聞いた事がある。この見栄えなら誰もが振り向くだろう。それに身につけているスーツも、吊るしではないと分かる。

「だ、駄目よ。ここは会議室、いいえ倉庫なのに……んっ」
 駄目だと言いながら天野の抱きしめる腕を振り払う事が出来ない。

 視線を合わせない様にしていたのだが、天野が私の顎を掴んで上を向かせる。視線が合うと突然唇が降ってきた。

「倉、田っ!」

 天野の掠れて低い声が私の名を呼びながら舌を吸い上げる。激しく舌を絡めて息ごと飲み込まれてしまう。

 ああ、二週間ぶりの感覚。体の奥が熱くなって堪らなくなる。この感覚はあの慰安旅行と同じだ。

「なぁ、何故俺の事を避けるんだ? ずっとこうしたかったのに」
 天野が私の耳元で囁く。再びゾクリとして首を反る。柔らかな唇が耳に触れ小さなキスを落とした。

「わ、私が避けているって? そんな事」
 私が避けていたの? 違う避けてなんかない。しかし、どうしたらいいのか分からなかった。
 連絡を取ろうとしたけれども連絡先も聞いていなかったし。そもそも、次に会う時にどんな顔をして、どんな会話をすればいいのか分からなくなったの。
 
 天野は私の肩にかけていたカーディガンを床に落とし、ノースリーブシャツのボタンを上から全て外してしまう。フルリと揺れた私の胸がまさか会社で簡単に晒されるなんて。

 え? しかし私いつも着ているプロテクター、ボディースーツはどうしたのよ。

 あれを着ていれば大きな胸も潰される事なく小さくコンパクトになるし、お尻もしっかりホールドしてくれる。どんなにギュウギュウな通勤電車の中、痴漢も触れる事を諦める程の優秀なボディースーツなのだ。

 それどころかブラジャーもしないで会社に来るってどういう事なの。
 えっ? 朝からしていなかったとか。

「気になっていたんだ。ブラジャーをしていないなんて。嫌らしぃなぁ。倉田ってこんなに胸が大きいのに。もしかしてわざと? さっきからプルプル揺れているのが目に入ってさぁ。ほら、キスしただけなのに、ここもこんなに尖ってるし」
 天野は私の後ろからガッチリと抱きしめて、ゴツゴツした太い指で私の乳房を持ち上げる。天野の大きな手なら私の大きめの胸も普通サイズに見える。そして後ろから両方の胸の中心、固い尖りを摘まんだり引っ張ったりしていた。

「あっ、そんな。だ、駄目」
 私は堪らず体をよじる。だけれど天野は抱きしめた腕を緩めない。それどころか意地悪に耳元で囁く。
「もしかしてキスだけでこんなに尖らせたのか? へぇ……キスだけでねぇ。触って欲しいって言っている様なもんだよな」
 そう言いながら乳房を両手で揉む。そして途中で胸の尖りを人指し指で上下に弾く。擦れて痛くない程度にゆっくりと上下に動く。指で弾かれる行為が堪らなく気持ちよくて、思わず身をかがめて快楽を逃そうとするが、天野はそれを許してくれない。

 背中を反らせ胸を突き出した私の首に何度もキスを落としながら、天野はしつこく人指し指で尖りを弾き続けた。体の中で籠もる熱が発散する先を探している。しかし発散出来なくてお腹の奥で渦を巻く。
 私は立ったまま中腰になり両膝を擦り合わせて耐える。耐えながら内太股に自分が垂らす雫を感じる。

「んんっ。だって私、そこヒッ。あん。そんなに……弄られると弱いって……うっ」
 途切れ途切れに呟く最中もずっと指の動きは止まらない。私の声がひっくり返ると天野はパッと胸を離してしまう。解放されてホッと一息つくが、天野はもう一度乳房を下から掬い上げて優しく揉むと固い尖りを弾き出す。

「んー? っての事だ。弱いってどういう意味?」
「だっ、だから、そこ。今触っているところ……」
「触っているところって?」
 天野が具体的に名称を呼ばせようとする。
 普段なら答える事に抵抗はないけれども。シチュエーションからなのか答えるのが恥ずかしい。
「ち、ちく……んっ。ああっ」
 言いかけたのに天野は回答を引き延ばしにするかの様に触る動きを変える。人指し指で先端を押し込む様にして擦りつける。指の腹でゆっくりと円を描く様に擦る。優しい触り方に私は堪らず胸を天野の指に押しつけ背中を反らせる。

 こ、このままでは私、まさか乳首だけで達してしまうとか、そんな事あるの?

 そう思った時、倉庫兼会議室になっているドアを開けようとした社員がいた。
「あれ? 鍵?」
 ドア向こうで声がする。鍵のかかったドアを開けようとガチャガチャ音を立てていた。


 私は慌てて自分の口を手で塞ぐ。絶頂に押し上げられそうになった体が、ジェットコースターから落とされた様に血の気が引く。


「あれ~おかしいなぁ? 誰だよ鍵かけたの。荷物を置けないじゃないか」
「本当だな総務に行って鍵を取ってくるわ」
「頼むぜ。俺はこの荷物整理しとくから」
 ドア口で社員二人がドアを叩き、何度もノブを回しながら会話をしていた。
 
 ど、どうしよう。社内なのだから当然よ。私は顔を青くして後ろの天野に振り向く。

 すると、天野だったはずなのに、私を抱きしめているのは岡本に変わっていた。

「お、岡、岡も……???」

 私はわけが分からず気が動転し、まともに名前を口に出来ない。すると岡本が黒縁眼鏡の向こう側、切れ長の瞳を細めて微笑む。それから人指し指を自分の口元に当てている。

 天野は何処へ行ったの? というか岡本はいつの間に湧いたの?

 私は混乱して乱された服装のまま岡本を見上げると、岡本はゆっくりと私を抱きしめていた腕を解放して私の腰を抱く。

 そしてエスコートする様に手を取ると部屋の一番奥にある白いスチールロッカーの扉を開ける。スチールロッカーは幅五十センチ、奥行き五十センチ、そして、高さ百八十センチ程だ。それなのに、何と岡本は私の腋を抱えて軽々と持ち上げると、ロッカーの中に押し込んだ。

「えっ?」
「少し詰めてもらえますか。僕も入るので」
「ええ?!」
 僕も入るって、何を言っているの? スチールロッカーの高さは岡本の身長より小さいのに入るわけないでしょ?!

「む、無理だから。あっ!」
 私が体を捻って振り向こうとしたが、無理矢理入って来た岡本に先程天野に散々弄られた出しっぱなしの乳房を片手で握られる。
 尖りきった先端を親指と人指し指で摘ままれると軽く引っ張られた。

 私は小さな悲鳴を上げて、背筋を伸ばして腰を後ろの岡本に突き出した姿になってしまう。ロッカーに入るはずのない岡本が身長を折り曲げてスチールロッカーの扉を閉じた。

「ああ……いいですねこの狭さ。密着せざるを得ないという何ともいえない感じ」
 そう言って岡本は鼻息荒く、私の後ろから抱きしめて左の乳房を持ち上げ優しく触れた。そして突き出したお尻に腰を押しつけ左右に揺らしながら擦りつける。既に大きく形が張った岡本の分身を感じる。
 その熱を感じた途端、岡本に抱かれたあの慰安旅行を思い出した。岡本の白い肌と鍛えられた体。私の体の奥まで届く岡本の──はっ。

 ち、違う違う。

「ちょっと、岡本、や、止めて……んっ」
 こんなロッカーに押し込まれてしかも今そこで会議室の鍵を開けようとする社員がいるのに。私は首を捻って岡本に抗議をしようとしたが岡本が私の口を自分の口で塞ぐ。

 舌を乱暴に吸い上げられて苦しくなる。その後は優しく舐め取って、私の口の中をゆっくりと撫でていく。優しく上顎を舐められて舌を深く絡める。

 ああ、キスが上手い男ってこんなにも狂ってしまうのか。堪らない……腰が揺れてしまう。

 そんな私の様子を見た岡本が瞳をゆっくり開いて目を細めた。しばらくしてから唇を離し私の頬にキスを落とした。

「シーッ。ここでは声を出しちゃ駄目ですよ」
 静かに低い声で話して左の手で乳房の尖りを弄り右手で私のスカートを捲り上げ太股を上下に撫でる。長い指が内太股をゆっくりと掠める。

「ヒッ、うっ……」
 指の腹だけで優しく触られ、くすぐったさと似ている感覚に笑いそうで下腹に力が入る。思わず腰をかがめたまま膝を擦り合わせると足の付け根が酷く濡れているのが分かった。

 濡れている。先ほど天野に乳首を散々弄られて達しようと……気持ちよくてこんなに濡らすなんて、はしたない。

 ん? 濡れる?

 スースーする感触に私は顔を青くした。

 私ショーツを穿いていない。何で? ブラジャーもつけていないしショーツも穿いていないってどういう事。どんな状態なの? どうやって出社したの。どうやって仕事をしていたの。だって朝、自宅でボディースーツを着たわよね。

 そう思った瞬間、岡本の長い指が私の足の付け根にスルリと入り込み、濡れた様子を確認した。

「ああ……こんなに濡らして。ねぇ天野さんにおっぱいと乳首を触られてそんなにきもちよかったですか?」
 低い声で岡本が耳元で囁く。私は首を縮めてみせるが岡本はそれすらも逃がしてくれない。柔らかい唇をピッタリと耳に当ててなおも続ける。

「もう内太股だけじゃなくて膝の方まで垂れてるんですよ、凄いですね。もしかして……乳首だけで達しちゃいました?」
「ち、違っ……」
 達する直前だっただけで達してはない。私は慌てて否定しようと声を上げたが、倉庫兼会議室のドアの外で声がした。

「先輩、総務から鍵を借りて来ました」
「おお、サンキュー。じゃぁこの荷物を置いておこうぜ。またこの着ぐるみの出番あるかもしれないし」
「ですよね。でも結構重いんですね特に頭とか」
「仕方ねぇよ。イベント用に作ったんだけど安く作ったせいでさ」
「まぁ、この期間だけのものですししね。お、開きました」
 広報部の社員だろうか、とうとう鍵を開けて部屋に入ってきた。

 ロッカーに入っているなんてバレたらどうしよう。

 私は話しかけた言葉を飲み込み口を真一文字に結ぶ。

 部屋に入ってきた社員が着ぐるみのイベントの話をしながら、荷物を置きはじめている音が聞こえる。

「やっぱケチらず作った方がよかったですね。何処に置きましょうかね」
「そうだなぁ、奥の方がいいか? あ、そのスチールロッカーの辺りとか」

 何ですって?! とんでもない! 私は心の中で悲鳴を上げる。

「でもあまり奥に置きすぎるとほら次に使うの来週でしょ?」
「そうだったなぁ、じゃかこの辺でいいか。よいしょっと」

 よかった……スチールロッカーの側は免れたか。とにかく早く出て行って欲しい。どうして時間をかける事があるのだろう。ごそごそと着ぐるみを置く音が聞こえる。

 お願い早く出て行って! そして気づかないで! 

 私は強く願いながら瞼を強く閉じた。

 が、この態度が岡本には気に入らなかったのだろう。突然、足の付け根に添えた右手が私の秘所を広げはじめる。それからたっぷりと秘所から流れ出た雫の様な蜜を指に絡めると上の方にある膨れた芽を探し出した。

「?!?!」

 突然擦られると痛いだけだが、たっぷりと濡れた長い指が太股を触った時と同じ微妙なタッチで触れる。最初はタップする様に軽く叩いて、次にゆっくりとしたから上に擦りあげる。何度も何度もそれを繰り返す。

 私は歯を食いしばって回された岡本の腕を握り絞める。スーツがぐしゃぐしゃになるのもかまわず声を溢さない様に必死に力を込める。

 その様子を見て岡本は喉の奥で嬉しそうに笑った。そして手の形がつく程握り絞めていた乳房も優しく触りはじめる。
 腋から心臓に向かって撫でる。それからクルクルと円を描きながら中心に指を這わせる。中心の固く尖った乳首の周り、乳輪を細い繊細な指で撫でた。その時乳首の横を何度も擦って私は堪らなくて首を仰け反る。

 岡本が小さな声で囁く。
「倉田さん。僕のやり方と天野さんのと、どっちが気持ちイイですか?」

 そんなの分かるわけないでしょ。どちらも気が遠くなるほど気持ちがいいのに。

 私は小さくフルフルと首を左右に振って俯く。俯くと私の視界に入る様に下半身の手をそっと広げてみせた。見ると私の溢した蜜で掌までベトベトになっていた。

「ここがねこんなに濡れてるから……天野さんが濡らした分なのか僕の濡らした分なのか分からなくなりましたね」

 こんなに濡らすとか。私ったら壊れた蛇口じゃあるまいし。

 私は恥ずかしくて首を振るしかなくなった。

 そんな私を見ながらクスリと笑った岡本はゆっくりと濡れた指を自分の口元に持っていき、赤い長い舌で指を舐めた。

「ねぇ倉田さんもう我慢出来ないでしょ。僕もね限界なんですよ」
 そう言うといきなり私の右膝の後ろに手を入れると高く上げる。ロッカーの中の狭い空間。壁に当たらない様に上手く上げると、岡本のそそり立った杭が私の股の間でブルッと震えたのが分かった。いつの間にか岡本はズボンをずらしていたのだ。

「!!!」
 腰を曲げていた岡本が私の秘所に向けて腰を突き出すと、あっけなく私は彼を飲み込んでいく。

 二週間ぶりなのでミチミチと音を立てて彼の熱い杭を飲み込む。そして私の一番奥まで到達した。

「ふぅ。全部入った……さて、動きますよ。人がいるのであまり激しく出来ないです、けど」
 囁きながらゆっくりと腰を前後にユルユルと動かす。

「っ」
 私は息を飲んで口を真一文字に結ぶ。岡本の熱く滾った分身は固くて長い。奥を突いてからゆっくりとスライドしてまた奥を突く。繰り返される間じわりと蜜が溢れるのが分かる。

 ああ、堪らない。せり上がる快感に身を委ねて。しかし足りない。後少しなのにもっと激しくして欲しい。私は思わず首を捻って涙目で岡本に訴える。

 岡本はニッコリ笑って腰の動きを止める。後ろからゆっくりと覆い被さり唇の端にキスをした。

 違うのそんな優しいキスではなくて。もっと慰安旅行の時みたいに……

 しかしあの時は天野が前にいて。私が天野の大きなものを扱いて。

 そう考えた時、会議室の扉がパタンと閉じたのが聞こえた。着ぐるみを置きに来た二人の社員が再び鍵を閉めて去って行く。

 二人が去って行く足元を聞いた途端、岡本が片方の乳房を持ち上げて尖りきった先端を擦る。
 ヒュッと息を飲んで歯を食いしばって捻った体のまま首を反ると、岡本がベロリと首を舌から顎にかけて舐めあげる。
「ねぇ今、天野さんの事考えましたよね。寂しいなぁ。でもごめんなさい。僕我慢出来なくて、ちょっと激しくなりますよ」
 突然、ガツガツと後ろからきつく抱きしめられたまま腰を突き上げられる。
「ああっ」
 私は思わず声を上げるがあっという間に岡本に口を塞がれる。そして必死に絡められる舌を追いかける。

 やがて激しい水音が響いて、私は岡本の動かすリズムに合わせて腰を振る。

 会社でしかもスチールロッカーの狭い中で、こんなのどうかしている。
 しかし、もうどうでもいい。だって私はこれが欲しかったのだと思う。

 そうだ、あの慰安旅行から二週間。ずっと待っていた──

「うっ。凄いっハハッ。僕の方が持っていかれそう」
 岡本が掠れた声でキスの間に呟いた。塞がれた口から私も声を漏らす。

「あっもう、もう駄目っ……イッちゃ」
 突然お腹の奥が震えたのが分かる。

 駄目もう限界。我慢出来ない。

「ねぇ、気持ちいいですか? 僕にこうして欲しかった?」
 岡本が呟きながら軽く笑った。

 うん。そう。だから、だから──

 岡本が大きく腰を突き上げた。

 私は思わずつんのめり、狭いスチールロッカーの中、前頭部を激しくぶつけてしまった。



「えっ?」
 気がつくと私はベッドから転げ落ちて顔面から床に着地していた。

 ズルリと上布団ごと床にずり落ち、今度は膝を床に打ち付ける。

 ゴン

 鈍い音が辺りに響いた。

「イッ!」
 痛いっ!

 小さく叫んだ後、アラームの音が響き渡る。


 何て事なの。会議室やらスチールロッカーがありえないのは分かっていた。
 天野が岡本にすり替わったのも変だと感じたのに。どうして気がつかなかった。

 私は夢を見ていたのだ。
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