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018 7月24日 学校にて 惨めな私
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あの日、怜央と萌々香ちゃんの事を知った日。右膝の事を怜央に相談したかったのに出来なかった。それどころか食べたものを全て吐いた。
それでも私は、何事もなかった様に振る舞った。
だってそうしないと、ひどく惨めで、情けなくて、恥ずかしくて。本人が目の前にいるのに、問い詰める事すら出来なかった。
「じゃぁね明日香ちゃん、怜央くんまたね~」
後片付けを最後まで怜央と私は手伝い、萌々香ちゃんの家、洋食屋を後にする。
「うん……」
私は満面の笑みを浮かべる萌々香ちゃんの顔を見ながら手を振った。
(萌々香ちゃんの可愛い完璧な笑い方。それもそうか。何も知らないで怜央の隣で並んでいる私はさぞかし愉快だろう)
段々と心が冷たくなっていく。手や足の先からも冷たくなっていく様だ。
怜央が私の手を握りながら不思議そうに尋ねた。
「どうした。疲れたのか」
「ううん」
「ふぅん? それなら良いけれども」
「うん」
私は「う」と「ん」以外の言葉が紡げなくて、いつもの様に振る舞う。
(そうだ私は無表情なのだし別に怜央だって気にならないだろう)
案の定怜央は何も思わなかった様だ。
いつか萌々香ちゃんに「付き合う」という事を話した時に、手を繋いでくれたのは、萌々香ちゃんへのアピールだった事が分かり悲しくなる。
(私の様子がおかしいとか思った訳じゃなかった。たまたま通りかかった萌々香ちゃんに端的に「私と付き合う」事を伝える為だったんだ。ああ……そういう事なのか)
私の中に黒くてモヤモヤしたもう一人の私が形をなしていく。
『なーんだ。アレはむしろ萌々香ちゃんを気遣っていたって事になるのね。笑えるわね』
私自身を嘲笑する。
(そうね。もう一人の私が言う通りね)
私は怜央と一緒に帰路についた。
何も考えられない私は、無言で怜央に手を繋がれたまま歩く。空を見上げると悲しくなるぐらい星が瞬いているのが見える。
家の近くまで来たら怜央は何も言わない私の事などお構いなしに、頬に優しくキスをして離れた。ずっと無言だったから突然の行動に驚いて見上げると優しく笑う怜央がいた。怜央の頭上には明るく輝く月が見えた。
(萌々香ちゃんと話をしている時の態度とは別人だね。お子様の私用の対応なのかな)
一つ一つ萌々香ちゃんと比べては沈んでいく。
輝く月の下、怜央の顔はとても男らしくて私は食べられそうな錯覚になる。気がついたら一人怜央が男の人になっていた。分かっていなかったのは私だけ。
(私だけが馬鹿みたいに怜央の幻想を追いかけて好きになっていた。でも怜央は一人で大人になっていた。萌々香ちゃんの力を借りて。私ではなかった。どうしてなの、私では駄目だったの? 私はそういうの疎くて鈍くて気がつかないから駄目だったの?)
ねぇ、怜央教えてよ。
そしてその日を境に、やたらと怜央のスキンシップが多くなっていく。
手を繋ぐのは当たり前。
すぐに抱きしめる。
そして私の顔に、頬に手を触れてキスをする。
キスも優しいものから、激しいものに変わっていく。
(でもそれは全部、私が最初ではないの。萌々香ちゃんの後)
それから私は怜央に触れられる度、味がしなくなる食事をする事になったのだ。
あの時、雄介くんは何か察していてくれたのかな。だから私にアドバイスをしてくれたのだろうけれども。
(雄介くんは知っていたのだろう。もしかして絵美ちゃんや舞ちゃんが暇なのに来なかったのは萌々香ちゃんと何かあったから?)
何も気づかなかった。雄介くんに聞けたら良いけれども。連絡を取ってどういう意味だったかを聞く気力すら私にはなくなっていた。
◇◆◇
気がつくとスマホの画面の上に私の涙がパタパタと落ちた。あんなに吐く時ですら泣けなかったのに、何で今更涙が出るの。
「何で、今になって」
泣こうと思っても涙が出なかった日々。
忘れようと思って没頭した陸上だってもう今は。
(きっと味覚が戻ってきたから、今更思い出して泣いてるんだ)
そんな事を考える。すると涙がポタポタと落ちた私のスマホに影が落ちた。
「連絡したんやけど全然返事返って来んし。直接来たんやけど」
のんびりと声をかける七緖くんが目の前に立っていた。
「七緖、くん」
私は泣きながら目の前に立つ七緖くんを見上げる。
乾いた唇をようやく動かして名を呼んだ。こんなひどい顔をさらしているのに七緖くんは何事もなかった様に首を傾げた。
「どしたん? 何で泣いとんの」
強めの語尾なのに優しい。七緖くんは何も知らないのに優しく私を包んでくれる。
「私……私……」
どうしよう涙が止まらない。こんな情けない顔で私は。七緖くんの表情は長い前髪に隠れて見えない。そして、昨日と同じ様に首を傾げてゆっくり話した。
「ほんなに補習が分からんかったんが辛いん?」
「え。ほっ、補習?」
泣いている事が補習のせいにされて私はポカンとしてしまう。
「うん。補習終わって一人教室で泣いとるから」
「補習、はっ……分からない事が、分かっただけでっ」
私は必死に涙を止めようとしてこらえるのに何だか七緖くんのゆっくりとした話方が、喫茶店の居心地が良かった事を思い出してしまう。心がよりどころを求める様で、涙も止まるにも止まらなくなる。
しゃくり上げながら鼻水を啜り、両手で瞼をこする。
「分からん事が分かったん?」
「そうなのっ、それだけなのっっ」
何この会話?
そう思うのに聞き心地の良い優しい声に涙が止まらない。
塾に通い、泥水をかぶり。更に、初めて会話を交わした私なんかに、勉強を教える羽目になり、迎えに来たら泣いていると言う。
こんな訳の分からない女子相手なのに、七緖くんは何も動じず変わらない。そして、私の頭を優しくポンポンと叩いた
「良かったやんか」
そう言ってくれた。
「良くないっ。全然っ、私一人だけこんな、馬鹿でっ、惨めで」
何も知らない。馬鹿にされ、惨めになり、何一つ言い返せない。
「惨め、馬鹿にされて? ほんな事ないやん。いっぱい考えて分かったんならほれでええやん。阿呆ちゃうよ」
私はその声を聞いた途端、机にうつ伏せになって小さなうめき声を上げながら十分ほど泣き続けた。
七緖くんって不思議な男の子だ。突然現れて私を救ってくれる。救世主の様な人。
嫌そうな雰囲気は何もない。もしかしたら私を遠目で観察しているだけなのかもしれない。
それでも、今の私には七緖くんがいてくれて良かった。
泣き続ける間ずっと七緖くんはテーブルを挟んだ前の席に座り私の頭を撫でてくれた。
それでも私は、何事もなかった様に振る舞った。
だってそうしないと、ひどく惨めで、情けなくて、恥ずかしくて。本人が目の前にいるのに、問い詰める事すら出来なかった。
「じゃぁね明日香ちゃん、怜央くんまたね~」
後片付けを最後まで怜央と私は手伝い、萌々香ちゃんの家、洋食屋を後にする。
「うん……」
私は満面の笑みを浮かべる萌々香ちゃんの顔を見ながら手を振った。
(萌々香ちゃんの可愛い完璧な笑い方。それもそうか。何も知らないで怜央の隣で並んでいる私はさぞかし愉快だろう)
段々と心が冷たくなっていく。手や足の先からも冷たくなっていく様だ。
怜央が私の手を握りながら不思議そうに尋ねた。
「どうした。疲れたのか」
「ううん」
「ふぅん? それなら良いけれども」
「うん」
私は「う」と「ん」以外の言葉が紡げなくて、いつもの様に振る舞う。
(そうだ私は無表情なのだし別に怜央だって気にならないだろう)
案の定怜央は何も思わなかった様だ。
いつか萌々香ちゃんに「付き合う」という事を話した時に、手を繋いでくれたのは、萌々香ちゃんへのアピールだった事が分かり悲しくなる。
(私の様子がおかしいとか思った訳じゃなかった。たまたま通りかかった萌々香ちゃんに端的に「私と付き合う」事を伝える為だったんだ。ああ……そういう事なのか)
私の中に黒くてモヤモヤしたもう一人の私が形をなしていく。
『なーんだ。アレはむしろ萌々香ちゃんを気遣っていたって事になるのね。笑えるわね』
私自身を嘲笑する。
(そうね。もう一人の私が言う通りね)
私は怜央と一緒に帰路についた。
何も考えられない私は、無言で怜央に手を繋がれたまま歩く。空を見上げると悲しくなるぐらい星が瞬いているのが見える。
家の近くまで来たら怜央は何も言わない私の事などお構いなしに、頬に優しくキスをして離れた。ずっと無言だったから突然の行動に驚いて見上げると優しく笑う怜央がいた。怜央の頭上には明るく輝く月が見えた。
(萌々香ちゃんと話をしている時の態度とは別人だね。お子様の私用の対応なのかな)
一つ一つ萌々香ちゃんと比べては沈んでいく。
輝く月の下、怜央の顔はとても男らしくて私は食べられそうな錯覚になる。気がついたら一人怜央が男の人になっていた。分かっていなかったのは私だけ。
(私だけが馬鹿みたいに怜央の幻想を追いかけて好きになっていた。でも怜央は一人で大人になっていた。萌々香ちゃんの力を借りて。私ではなかった。どうしてなの、私では駄目だったの? 私はそういうの疎くて鈍くて気がつかないから駄目だったの?)
ねぇ、怜央教えてよ。
そしてその日を境に、やたらと怜央のスキンシップが多くなっていく。
手を繋ぐのは当たり前。
すぐに抱きしめる。
そして私の顔に、頬に手を触れてキスをする。
キスも優しいものから、激しいものに変わっていく。
(でもそれは全部、私が最初ではないの。萌々香ちゃんの後)
それから私は怜央に触れられる度、味がしなくなる食事をする事になったのだ。
あの時、雄介くんは何か察していてくれたのかな。だから私にアドバイスをしてくれたのだろうけれども。
(雄介くんは知っていたのだろう。もしかして絵美ちゃんや舞ちゃんが暇なのに来なかったのは萌々香ちゃんと何かあったから?)
何も気づかなかった。雄介くんに聞けたら良いけれども。連絡を取ってどういう意味だったかを聞く気力すら私にはなくなっていた。
◇◆◇
気がつくとスマホの画面の上に私の涙がパタパタと落ちた。あんなに吐く時ですら泣けなかったのに、何で今更涙が出るの。
「何で、今になって」
泣こうと思っても涙が出なかった日々。
忘れようと思って没頭した陸上だってもう今は。
(きっと味覚が戻ってきたから、今更思い出して泣いてるんだ)
そんな事を考える。すると涙がポタポタと落ちた私のスマホに影が落ちた。
「連絡したんやけど全然返事返って来んし。直接来たんやけど」
のんびりと声をかける七緖くんが目の前に立っていた。
「七緖、くん」
私は泣きながら目の前に立つ七緖くんを見上げる。
乾いた唇をようやく動かして名を呼んだ。こんなひどい顔をさらしているのに七緖くんは何事もなかった様に首を傾げた。
「どしたん? 何で泣いとんの」
強めの語尾なのに優しい。七緖くんは何も知らないのに優しく私を包んでくれる。
「私……私……」
どうしよう涙が止まらない。こんな情けない顔で私は。七緖くんの表情は長い前髪に隠れて見えない。そして、昨日と同じ様に首を傾げてゆっくり話した。
「ほんなに補習が分からんかったんが辛いん?」
「え。ほっ、補習?」
泣いている事が補習のせいにされて私はポカンとしてしまう。
「うん。補習終わって一人教室で泣いとるから」
「補習、はっ……分からない事が、分かっただけでっ」
私は必死に涙を止めようとしてこらえるのに何だか七緖くんのゆっくりとした話方が、喫茶店の居心地が良かった事を思い出してしまう。心がよりどころを求める様で、涙も止まるにも止まらなくなる。
しゃくり上げながら鼻水を啜り、両手で瞼をこする。
「分からん事が分かったん?」
「そうなのっ、それだけなのっっ」
何この会話?
そう思うのに聞き心地の良い優しい声に涙が止まらない。
塾に通い、泥水をかぶり。更に、初めて会話を交わした私なんかに、勉強を教える羽目になり、迎えに来たら泣いていると言う。
こんな訳の分からない女子相手なのに、七緖くんは何も動じず変わらない。そして、私の頭を優しくポンポンと叩いた
「良かったやんか」
そう言ってくれた。
「良くないっ。全然っ、私一人だけこんな、馬鹿でっ、惨めで」
何も知らない。馬鹿にされ、惨めになり、何一つ言い返せない。
「惨め、馬鹿にされて? ほんな事ないやん。いっぱい考えて分かったんならほれでええやん。阿呆ちゃうよ」
私はその声を聞いた途端、机にうつ伏せになって小さなうめき声を上げながら十分ほど泣き続けた。
七緖くんって不思議な男の子だ。突然現れて私を救ってくれる。救世主の様な人。
嫌そうな雰囲気は何もない。もしかしたら私を遠目で観察しているだけなのかもしれない。
それでも、今の私には七緖くんがいてくれて良かった。
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