召喚された勇者ですが魔王様のペット『犬野郎』として後宮で飼われています。

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1章 『勇者』は失業の危機にある。

昇進(キャリアアップ)したらいきなり『妃』?! 3 *

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「はぁ……、はぁ……、あぁ……ぁ」

 ご主人様の甘い毒に犯された俺は、いつものように熱に浮かされ、前も後ろも貞操帯で縛られてイケない辛さに啼かされていた。

「お前を『犬』に戻すつもりはない」

 俺の血を少しばかり飲まれた後、ご主人様は俺を四つん這いにすると、俺のお穴にけつ入れた貞操帯であるしっぽを掴み、

「これももう…要らぬ」

 その言葉と共にそれを強い力で引き抜かれた。
 排出されるそれがきゅぽんと抜ける際に、

「ひぅっ、あぁぁ~~~っ!」
 
 刺激されたナカが軽く達する。
 しっぽはそのままご主人様の手の中で塵となり、俺は毒により敏感になった感覚で、快感の余韻に痺れていたというわけだ。

 前の方は中途半端に欲求が募るのに開放されず辛く、後ろの方は潤み綻んだ蕾が、先程失ったしっぽモノが寂しいと嘆き、ひくついている状態だった。

「そのように物欲しそうに致すな。貞操帯これに代わるものも用意した。
契りの後に与える故、案ずるな」

 ニコリと微笑まれ、ご主人様が愉しそうにお穴の入り口の肉環をツツと一周撫でられる。

「ひぁぁあん!」

 俺はまた達しそうになり、心の中で叫ぶ。

 (ひえぇ!かんにんおすえ~!)

 ご主人様の仰られたことは、俺の望みではない。別に貞操帯が欲しい訳ではない。

 ───未だにこれは勘弁して頂きたいんやけど、ご主人様はこれがお好きなんよ。
 
 ご主人様の催淫毒の熱を抱えているのに、こんな感じでずうっ…と焦らされているのが辛かった。
 しかも恐ろしいことにこのお方は、俺との一月に及ぶこの『お食事』で、どれくらい毒を与えれば良いのかも完全に把握していらっしゃる。

 俺を催淫状態にしておいて、放置されているのが本当に辛く、涙がポロポロとこぼれてしまう。

「早う…これを埋める、熱を……ご主人様をおくれやす!」

 高く上げさせられた尻を左右に引っ張り、ご主人様に俺のお穴を見せつける。
 更には、ご主人様に叱られる自ら慰める行為をしようとして、指をお穴に伸ばすと…手首を掴まれ止められた。

「いい加減に私の名を呼べ」

 どうやら御名を呼ぶまで挿入はなしと仰っているらしい。
 でも、俺もここまで来たらご主人様と結ばれた時にお呼びしたいところだった。

「ご、ご主人様と…結ばれる時に、お、呼びしたいんですぅ」
「我が妃はなかなかかわいいことを言ってくれるな、だが…」

 ───オトメ思考過ぎるかもしれんけど、好きなおひとに抱かれるのは俺かて初めてやったからな?

「妃よ私の真名はそれ・・ではない」
「えぇ?!それ、ほんまなんですか白練ビャクレン様!!」

 ご主人様のことを他の鬼たちはこう呼んでいた。
 だから俺もてっきりこれなんやと思っていたのだが…

 (孔雀様とかは『若様』。ランちゃんは『大将』とか言ってるけどな)

 間違って呼んでいたら、それはえらい失礼なことをしてしまっていたところだった。

「それは名目というやつだ。全く貴様はそれも知らぬのか?
教育のために付けていた奴らは何をしていたのか」

 呆れたようなご様子のご主人様に俺は焦る。

「それは俺のせいなんです。皆さんのことはどうか許しておくれやす」
「……次は無い。私の隣に立つのだ。覚えておけ」

 ご主人様になにかご奉仕をして、どうにかご機嫌を良くして差し上げたいのだが、 今日はいつもさせて頂いていた、お口でのご奉仕も断られた。
 俺のお口のサイズ的な問題で、逞し過ぎる魔王様へのご奉仕が、ヘタクソ過ぎてお好みでなかったのだろうか?

 (『拙くて可愛い』といつも仰るしお好みやと思たんやけど)

「ご主人様…俺……なにか他にご不興を買いましたか?なにがあかしまへんでした?
どないして御名を教えてくださらんのですか?」

 じわりと涙が浮かんできて、目尻にそれが溜まる。
 いつの間にかこのお方を怒らせてしまうようなことを、またしてしまっていたのが申し訳なかった。
 媚毒に冒された体は涙腺も弱く、ポロポロと涙が溢れた。
 そんな俺の涙を拭い、たまに舐め取りながら、

「違う。名は繋がったときに教える故、泣くな」

 そのあとご主人様は口ごもられたが、小さく。

「……お前が人でβだから、壊さないように堪えているんだよ!」

 と呟かれていたことは俺には聞こえなかった。

 でも、そのことを知らない俺はご主人様のご機嫌取りに必死だった。
 魔王様はそろそろ良い感じになられているの筈なのに、俺をずっと焦らしている。

 (やっぱりご機嫌が相当に悪い)

「お口がお嫌なら他で!」

 ご主人様のご様子に我慢がならず、口でなく手を使いご奉仕しようとして、ご主人様のモノを触ろうとすると、「ならぬ!」とその手を叩かれる。

「貴様が手垢の付きまくった淫乱なメスと分かっていたが、勝手をするな!」

 そして俺の不品行をまた叱られた。

 ───このお方はかなり独占欲の強い方らしく、今までの俺ならお断りするようなタイプだった。
 でも、今は俺の推しで、最愛のご主人様……いや、旦那様になるんか?

「そやかて…も…かんにんや…ご主人様、お願いします、俺のおけつに来てぇ……」
「仕方ない。まだ少しばかり早いが、私にお前の蕾を見せてみろ」

 そんな俺のご主人様にすがり付き哀願すると、罰として俺のお穴をよく見せるように言われた。
 一月前までは羞恥心など殆ど無かった俺に、いつの間にかそれを植え付け、そして俺もその姿を喜ばれる事に嬉しく思うようになっていた。

 ───俺はこのお方の前ではしたない姿になるのんが、今は本当に恥ずかしゅうてしゃーないねん。
 けどな、このお方はめちゃくちゃドSでそれをお好みなんよ…

「蕾の形でもはっきりとわかる。腹立たしい」

 ご主人様は再び不機嫌になられた。
 俺のお穴の検分をされたご主人様は、忌々しそうに吐き捨て、香油を絡めた指で俺のお穴を解しはじめた。
 ナカに入れた人差し指と中指を抜き差しして、入り口を綻ばせナカの具合を確かめられると、前立腺を突いた。

「あ…っ、はあぁぁっ!」

 それを刺激された俺は呆気なくまたイッてしまう。
 ご主人様は俺が楽にご主人様自身を受け入れらるように解されていたが、えらくお怒りのご様子だった。
 
「これ程になるには、今までどれだけの数のオスに体を許したのか!」

 (3桁は軽いです!でも、ご主人様の魔王様はこれくらいでないと無理ですやろ?)

 俺の不品行については散々叱られていたが、どうやら経験豊富な俺の自慢のお穴の形が相当に気に入らないらしい。

「は?三桁だと?!」

 俺の心の声に反応したご主人様の沸点は、どうやら超えてしまったご様子だった。

「はい。さすがに4桁は行っとりませんから!」

 そこで俺は正直にお答えした。
 嘘のつけない体質のこのお方には、誠実に対応しなくてはいけないからだ。

「ほぅ……貴様、正直に言うのは良いが…覚悟はしているな?」

 しかし、俺を睥睨するご主人様の目は大変恐ろしく、どこかでブチリとキレるような音がしたようなしなかったような、そんな気がした。

 (あれれ?俺なんか間違うたんやろか?)

 ───後で知ったんやけど、これはえらい悪手やって、鬼の皇族のオスはヤバいくらい独占欲強おて、ほぼ全てのお妃様は発情期の来る前にお手がついてるんよ。
 うん。皆ちっこい頃から割と強引に手篭めにされてるんよ……
 そんなお方のひとりにこんなことをぽろりしてしもた俺が悪かった。

「全く、あんな畜生どもにまで股を開くとは…犬共と戯れるとは思わなかった!」

 ご主人様は遠慮なしに指の本数を増やされ、ぐちゅぐちゅと抜き差しをされる。

「あ…っ、もうっ、……そな、いな、こと…は…っ、二度と、致し…ませんンッ!許、して…おくれ、や、す……」
「あの、アホとバカの双子のように、私には犬や猫などの畜生共の種付けを眺める趣味はない!」

 いつの間にか3本まで指を飲み込んでいたそこにさらに指が増やされた。

「お……っ、俺の、お穴はっ、もう、ご、主人様だけ!の…雌穴っ、ですぅっ!」
「当たり前だ。この婬猥な花弁を割り開き、開花させるのは私しか許さぬ。良いな?」

 俺に念押しのようにそれを約束させ、頷かせると、ご主人様はまた俺の前立腺をぐい押された。

「はいぃ…ぃっ、んんんーーッ!!」

 ───このお方の悋気は非常に恐ろしく、俺たちは初めての交わりなのに、初っ端から凶悪なものをブチ込まれる事になった。

 腹上にして寝転ばされ、いわゆる『へそ天』や『ごろん』の状態で脚を大きく開かされ、更には尻を掴みよく見えるように広げさせられている。

 俺が羞恥に溺れた顔をお楽しみになりたいらしいが、孔雀様に聞いていた、『犬』としてご奉仕の仕方は殆ど断られ、俺は昼間に受けた突貫であった閨の講義が、全く意味のなかったことを残念に思った。

 (ご主人様に喜んでもらおうと思てたさかい残念やわ)

 この状態の俺を面白そうに見ていらっしゃるご主人様は、俺からそれ・・を申し出るのを待っていらっしゃる。

「ご主人様………!そのお熱を、俺に…貴方様のお情けを…与えておくれやす!」

 随分躾けられていると思うが、これでもまだ犬たちや孔雀様に聞いていたような、特殊なことは俺にされたことはない。

 (初めての交わりというのもあるやろけどな)

 俺の言葉を受けるとご主人様はキスをまた俺に落とした。
 それからご主人様は俺の足の間に体を滑り込ませ、側に用意していた香油をズルリと引き出した・・・・・自身に塗り込めると、俺のお穴の周りをそれでなぞられる。

「参るぞ」

 そのお声と共に、ご主人様の雄棒の先端についた小さなトゲトゲが俺の蕾を刺激して、さらにじぃんとした痺れが広がる

 (ようやくこの愛しいお方と繋がることが出来る)

 ……、が、ふと我に返る。

 (へ?……なんでトゲ?)

 慌ててご主人様と繋がるその場所を見遣ると……

 なんと、俺のお穴にお邪魔しようとしていたのは、なんとも言えない凶悪な形状のモノだった。

 ───それはご主人様のもう一つのムスコ様でいらした。


「ヒエェっ!!」(いきなりこれ・・はないって聞いとったのに、孔雀様の嘘つきーーー!!)


 今日、聞いたばかりのケネルの犬たちを虜にして、性奴隷に堕としていたご主人様のムスコ様。
 この凶悪な雄棒様のことを俺はこの時『毒蛇』様と命名した。


 ───ご主人様は二つの象徴ペニスをお持ちで、俺は片方を魔王様。もう片方を毒蛇様とお呼びしとるんよ。
 魔王様には獣人もののオメガバースに有ったような、狼α様にある亀頭球ノットのような瘤があり、毒蛇様には獅子α様のような棘があるんや。
 しかも精液とは別に分泌される媚毒腺があって、慣れた今では本当に気持ちええねんけど、この時はめちゃくちゃおとろしいてそれはえらい泣き叫んだわ。


 聞いていた手順では、まずは『魔王』様で慣らしてから経験値を積む。
 ベテランの勇者になってから『毒蛇』様と戦闘。
 というのがご主人様のお好みでセオリーらしかったのだが、この日どちらも味わうことになるとは思わず、しかも先に凶悪な方から攻撃を仕掛けられるとは思わなかった。

「うぇぇっ?!ちょ、ちょっ…と、ご主人様っ!それタンマッ!待っておくれやす!!」

 俺のナカに入ろうとされていらっしゃる毒蛇様は、とんでもなく恐ろしいお姿をされていらっしゃる。
 魔王様に比べると太さはそれほどではないが……長い!

 (余裕で手首から肘までの長さはある!届いたあかんとこに届きそうや!)

 しかも袋状のそれにはトゲトゲが無数にある。

 (これはあかしまへん!死ぬ!)

『悪いことは言わない。お前、あの方にヤリ殺されるぞ?』

 セフレの言葉が脳裏を過ぎった。

「何を言う?お前の望むものを与えてやる。梨生、愛しい我が妃……」

 ご主人様は宣言どおりに、どんなメスもオスさえも狂わせる毒蛇様を使い、俺を躾けるために体で堕とすことに決められたらしい。

 ───な?えげつないうえにおとろしいお方やろ?

 毒蛇様のトゲはさらに俺のお穴の窄まりを刺激する。

「やっ、あっ、ひぃっ!ご、ご主人様?!そそ、そないなもん、あかしまへんっ!!ヒッ、…あ…っ」

 きゅっと締めていた蕾に押し当てると、

「お前を狂わせ私に堕とす!」

 俺のナカに入って来られた。

「ひぃ……っ、いやぁ無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理っ!!」

 記念すべき愛おしいおひととのはじめての交わりは、異種姦。

 (キツい!絵面がキツすぎる!)

 我慢出来ない圧迫感などはないが、とんでもない異物感がある。
 しかも今までのどのセフレよりもデカい。

 (魔王様より太ないのにこれはヤバい!)

「ほ、んまに…堪、忍してぇ……っ、はっ、アッ!」

 涙がボロボロ出てきて、必死になって抵抗しようとするが、このお方のお力に敵うわはなく、暴れる体を押さえつけられ、右手で俺の両手首を掴まれるとそれを頭の上で押さえつけられた。

「くっ、締める、な!散々……っ、私の犬共と、遊んでおいて……何を今更」

 ご主人様はやはりそのことをずっとお怒りになられていた。
 そして俺を貞淑なご主人様だけのメスにすることに、徹底的に躾けすることに決められたらしい。

 (あかん!このお方めちゃくちゃ鬼畜なお方や!)

 ヘタレな俺は調教それにもビビりまくっていた。

「これに懲りたら二度と畜生共と遊んではならぬぞ?」

 ご主人様の『毒蛇』様が、俺を犯す様をじっくりと見せつけられ、

「っません!し゛ま゛ぜん゛っ!ゆ゛るじてぐだざい゛ーー!ひっ……あぎぃっ!」

 頭を何度も縦に振り頷きながら、とにかく視覚的に恐ろしいそれに怯える俺は泣き叫んだ。
 だが、驚くことに毒蛇様からさらに媚毒が注入されているのか、恐ろしい一物に感じてしまう自分もいた。

 それでも、毒蛇様が俺のナカに入り込んでいく様子は、本当にグロテスクとしか言いようがない。

 ───正直、今でもちょっとビビるし、慣れへん。

 このことで俺は人外の攻め様とのプレイは、視覚の暴力に対する耐性が必要と悟った。

 (俺のSAN値はゴリゴリ削られておす)

「はぁ…、イィ……ッ!しょ…っ、心者、に、…はっ、ぁん、キっ…いッ…、ですぅっ♡」

 (異種族姦はハードル高う、おす……)

「戯言を抜かすな。このようにすぐに乱れる貴様は処女ではないだろうが、この淫乱!」

 俺の言葉にキレ気味のご主人様の怒声が飛ぶが、俺はそれどころではない。

 (怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!)

 恐怖から生意気にも拒絶の言葉を申し上げてしまったが、侵入されているそこからなんとも言えない快感の予兆が近づいていた。
 聞いていた『オスでも堕ちる』というそれ。

 緩く抜き差しをしながら俺の中にどんどん入り込んで来るソレ。

「ひぃっ♡……ぃ、こ、わいい……っ!アッ!やぁ、あ…ん♡、あん♡でも……、んん……イヤぁぁん♡♡あっ!」

 嫌がりながらも体はソレにどんどん溺れて行っていた。
 俺が戦慄したこの毒蛇様は、驚くことにするすると一気に俺のお穴に納まり込んで、それが出入りを繰り返し始めると、もう…何も考えられなくなった………

「ひぎぃっ!……っ、くぅ…っ、ちゃう♡♡イッちゃうーーー!!♡♡」

 押さえつけられている体を必死に動かし、快感を逃がそうと悶える俺。

「逃げるな阿呆。お前が望んだものを与えている。受け入れろ梨生」

 それを冷ややかな笑みで見つめながらも、責める手は止めないご主人様はひどく愉しそうに笑う。

 出入りすることで肉環をトゲが刺激して、トゲにも毒があるのかさらに体は熱く蕩けていく。
 ナカで緩く動いているだけなのに、信じられないくらいに気持ちが良い。
 俺の雌穴は悦び、強烈な快楽地獄は始まっていた。
 
「ア゛ッ!ひぁっ…ぐ、はっ、あん♡……ひぃぃ……っ、あっ♡ァッ♡……あん♡♡」

 乱れ始めた俺を見つめるご主人様の片眉は上がり、口角も少し上がっていたが、こんなことをポツリと呟かれた。

「甘く啼かせてやるつもりがメス落ちさせてしまったな……でも、気持ち良さそうにしてるし、まぁ…良いか。
梨生、僕との契りは長いよ。なんせ、蛇だからね?」



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