最果ての城の姫

この世の終わる処。「最果ての城」に棲まう妖艶な姫の残酷な愛の物語。

世界の終わる処。
何処とも知れぬ深い森のさらに奥深く。
人知れず聳える「最果ての城」。
そこに棲まうは悍しく麗しき一人の女。
女は愛する人を待っていた。
何年も何年も。
時が経ち城が忘れ去られて、待つことに飽いた女はこちらから愛する人に逢いにゆくことにした。
だが長い年月の末、女は自分の名前も愛する男の名前も忘れてしまった。
女はただひとりの従者たる黒い騎士を引き連れ、城を出発する。

「姫の愛する人の名は?」
「知らぬ」
「御意。では参りましょう。私が姫をお守り致します」


☆『最果ての城の姫』サーガ本編。自作ファンタジーのすべての根底の物語。
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