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第二章 アシェル先生
第四話
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タームと話し込んでいるうちにすっかり日が暮れてしまった。暗くなった丘を見やったアシェルはサッと青褪めた。
ラオドールと約束したことがふと頭の中をよぎってヒヤリとする。
――日が暮れる前に必ず屋敷の中に入りなさい。
ハンクスにも言われていた。
――くれぐれも寄り道はしないで真っ直ぐ帰るんだぞ。
丘の入口に立ったアシェルは、ふと後ろを振り返った。……気のせいだろうか。人の気配がするような。
そんなはずはない、この丘を登っていくのは屋敷に住む自分だけだと思い直して、頭から悪い想像を振り払い急いで歩を進める。
息を切らせながら登っていくうちに、アシェルの胸の奥がザワザワしてきて、鼓動が徐々に速まっていく。
自分の足音以外にも、やはり誰かの足音がするようだ。まるでアシェルの後ろをこっそりと追いかけてくるような、そんな気配がする。
……どうしよう。これはどうやら気のせいなんかじゃない。
なぜ僕の後を追いかけてくるんだろう。……何も言わずに。
どうしよう。
こわい。
恐怖で足がもつれ、足元にあった石にうっかりつまずいてアシェルが地面に倒れ込むと、後ろから「あッ」という声がした。暗闇の中で何者かに強く腕を掴まれて、びくっとアシェルの全身が震える。
「は、放してッ!」
反射的に腕を振り払い、大声を上げるとハッと息を呑んだ気配がした。体を返して仰ぎ見ると、ちょうど雲の隙間から月が出てきたタイミングだったようだ。辺りが急に明るくなり自分の上に覆い被さるようにしている相手の姿がアシェルの目に映った。
――え?
よく見知ったその顔にアシェルが唖然としていると、目の前で相手の眼の色がゆっくりと尋常じゃないものに変わっていくのがわかった。
欲を孕み、どろりと濁った瞳がアシェルを見下ろす。
呼吸が止まった。
月明りに照らされたアシェルの顔や、転んでしまったせいで乱れた衣服からのぞく肌を凝視しながら、はあはあと荒い息を吐き出し、生温かいそれがアシェルまで届く。
ざわっと全身が総毛立つほどの恐怖をアシェルは初めて覚えた。
「……どいて、ください……」
掠れた声で懇願する。
――どんな善人でも魔が差してしまう時はある。
ふいにラオドールの声がアシェルの耳の奥で蘇った。
――それが暗闇だ。だから、日が完全に落ちる前に屋敷の中に入るようにとおまえに言っておいたのに。
(……ごめんなさい、ラオドール様! 言いつけをちゃんと守らなくて)
ぎゅっと目を瞑った。
後悔でじわりと涙が滲む。
手首を強く掴まれ、首筋に唇を押し当ててそのまま圧し掛かってきた男に驚いて、アシェルは目を見開いた。
いやいやと首を振り、ありたっけの力を込めて足で蹴る。二度、三度。
四度目の蹴りは男の鳩尾に入ったようだ。男が呻き声を上げ、体の上から退いた。
「や……ッ、やめてくださいッ……ファル先生!」
大きな声でその名を呼ぶと、尻もちをついたファルが呆然とした顔でアシェルを見ていた。
「……あ、……おれ……」
アシェル以上に何が起きたかわかってない顔だ。
信じられないというようにアシェルを掴んでいた自分の両手を見、わなわなとその体が震え始める。
「ごめ……ちがう……そうじゃなくて、そういうつもりじゃなくて……俺は」
ファルの服の懐から不意に何かがぽとりと地面の上に落ちた。
月明りに照らされ、それがアシェルの目にも映る。
それは――いくつもの花をモチーフに、丁寧に時間をかけられて彫られた、壁掛けの木彫りだった。
その木彫りを拾い上げて胸に抱え、肩を震わせてファルが咽び泣く。
「……俺なんか、アシェル先生の眼中に全くないってことはわかってたんだ。……誕生日だって教えてもらってなかったくらいだし。だからって何も言わないまま、そのまま諦めることは出来なくて。……だから最後に、この木彫りだけプレゼントして求婚して、断られて諦めようと……そう思ってたのに」
やっと出来上がった木彫りをアシェルに渡そうとファルが屋敷まで来たところ、たまたま前を歩いているアシェルに気付き、アシェルがつまずいたから、それを助け起こそうとした。
――今起きた事実を言えばたったそれだけだった。
だが、それだけではなかったことは二人にはわかっていた。
「ごめん……アシェル先生。ごめん……ッ!」
「……ファル先生、ごめんなさい。そんなふうに僕のことを思っていてくださったなんて、ちっとも気付かなくて。でも、僕には好きなひとがいるんです。そのひと以外の方に求婚されても受ける気はなくて。……ごめんなさい」
静かな声でアシェルはファルに謝った。
――今起きたことは全部なかったことにしたい。
震える足を叱咤して、まるで何もなかったかのように立ち上がるとアシェルはファルに手を差し伸べた。
「ファル先生。これからも、どうぞ……仲のいい同僚としてよろしくお願いします」
真っ青な顔ではらはらと涙をこぼすファルが弱々しくアシェルを見上げる。
その顔を見つめながら、アシェルは気力を総動員させて無理矢理笑みを作って顔に浮かべた。
(こんなふうにファル先生との関係を終わらせてしまいたくない。……僕が悪いんだ。隙、を与えてしまったから)
ファルと握手をしながらアシェルはラオドールの顔が見たい、と心の底から思った。
今起きたことを全て話して、叱られて、ごめんなさい、と謝って許してもらいたい。そして慰めてもらってあたたかいその胸の中で、まるで子供の頃のように体を丸めて眠ってしまいたい。――悪夢を全て忘れてしまえるように。
けれど、ラオドールは今ここにはいなかった。
その晩からアシェルは熱を出した。乱れた服と誰かに強く手首を掴まれた跡に気付いたネロとハンクスが血相を変え、アシェルから理由を聞き出そうとしたが、アシェルは一言もその理由を説明しなかった。
困り切った二人がガロンを呼び、布団にくるまるアシェルに話しを聞きにきたが、それでもアシェルは話さなかった。
「アシェル坊ちゃま。もしやと思いますが……無理矢理誰かに乱暴されて、口に出さないような酷いことをされてしまいましたか」
「いいえ……いいえ」
手首を強く掴まれただけだとそう言うと、ガロンはほっと胸を撫で下ろし、布団の上からアシェルをぎゅっと抱きしめてくれた。
「言いたくないのには、きっと訳がおありになるんでしょう。もし話したくなったらいつでもこのガロンが聞きますから。もちろん、他言は一切しません。まるで置き人形にでも話すような気持ちで、気軽に話してくださっていいですから」
ガロンの気持ちがありがたくてアシェルは全て話してしまおうかとも思ったが、なぜか言葉に出来なかった。
それから一週間以上たっても熱が下がらず、ベッドから出れないままでいるアシェルをハンクスが何度も見にきて、気になる学校の様子を聞かせてくれた。
「最近、この丘で獣が獲れるようになったせいか、腹を空かせている子たちが減って、体調を崩して休む生徒も減っているらしいぞ」
「……よかった」
「それと、ファル先生が急に学校を辞められて、この街を出てしまったそうだ。あんまり急だったので周りも驚いているようだが……」
ああ、辞めてしまったんだ。
熱でぼうっとした意識の中でファルに謝る。
そして喧嘩してばかりだったが、ファルと仲の良かった双子の妹のシャーナにも。
(ごめんね……ごめんなさい。こんなことになってしまって)
「アシェル坊ちゃん、本当にすまない。あんなにラオドール様に言われていたのに。坊ちゃんを一人で帰した俺が悪い。……ごめんな、本当にごめん」
ベッドのそばで項垂れ、悲痛な声で謝るハンクスに申し訳ないと思ったが、どうしてもアシェルは体を起こすことが出来なかった。
(ハンクスさんは何も悪くないです。どうか、謝らないでください……)
なかなか熱が下がらないアシェルを心配し、何度も街から医者を呼んで診てもらったようだったが、「風邪ではないようだ」と医者は頭を振るばかりで原因はわからないままだった。
ラオドールの元へアシェルの様子を知らせる手紙を出しているようだったが、それも全てアシェルにとってはベッドの中の、夢うつつの出来事だった。
ラオドールと約束したことがふと頭の中をよぎってヒヤリとする。
――日が暮れる前に必ず屋敷の中に入りなさい。
ハンクスにも言われていた。
――くれぐれも寄り道はしないで真っ直ぐ帰るんだぞ。
丘の入口に立ったアシェルは、ふと後ろを振り返った。……気のせいだろうか。人の気配がするような。
そんなはずはない、この丘を登っていくのは屋敷に住む自分だけだと思い直して、頭から悪い想像を振り払い急いで歩を進める。
息を切らせながら登っていくうちに、アシェルの胸の奥がザワザワしてきて、鼓動が徐々に速まっていく。
自分の足音以外にも、やはり誰かの足音がするようだ。まるでアシェルの後ろをこっそりと追いかけてくるような、そんな気配がする。
……どうしよう。これはどうやら気のせいなんかじゃない。
なぜ僕の後を追いかけてくるんだろう。……何も言わずに。
どうしよう。
こわい。
恐怖で足がもつれ、足元にあった石にうっかりつまずいてアシェルが地面に倒れ込むと、後ろから「あッ」という声がした。暗闇の中で何者かに強く腕を掴まれて、びくっとアシェルの全身が震える。
「は、放してッ!」
反射的に腕を振り払い、大声を上げるとハッと息を呑んだ気配がした。体を返して仰ぎ見ると、ちょうど雲の隙間から月が出てきたタイミングだったようだ。辺りが急に明るくなり自分の上に覆い被さるようにしている相手の姿がアシェルの目に映った。
――え?
よく見知ったその顔にアシェルが唖然としていると、目の前で相手の眼の色がゆっくりと尋常じゃないものに変わっていくのがわかった。
欲を孕み、どろりと濁った瞳がアシェルを見下ろす。
呼吸が止まった。
月明りに照らされたアシェルの顔や、転んでしまったせいで乱れた衣服からのぞく肌を凝視しながら、はあはあと荒い息を吐き出し、生温かいそれがアシェルまで届く。
ざわっと全身が総毛立つほどの恐怖をアシェルは初めて覚えた。
「……どいて、ください……」
掠れた声で懇願する。
――どんな善人でも魔が差してしまう時はある。
ふいにラオドールの声がアシェルの耳の奥で蘇った。
――それが暗闇だ。だから、日が完全に落ちる前に屋敷の中に入るようにとおまえに言っておいたのに。
(……ごめんなさい、ラオドール様! 言いつけをちゃんと守らなくて)
ぎゅっと目を瞑った。
後悔でじわりと涙が滲む。
手首を強く掴まれ、首筋に唇を押し当ててそのまま圧し掛かってきた男に驚いて、アシェルは目を見開いた。
いやいやと首を振り、ありたっけの力を込めて足で蹴る。二度、三度。
四度目の蹴りは男の鳩尾に入ったようだ。男が呻き声を上げ、体の上から退いた。
「や……ッ、やめてくださいッ……ファル先生!」
大きな声でその名を呼ぶと、尻もちをついたファルが呆然とした顔でアシェルを見ていた。
「……あ、……おれ……」
アシェル以上に何が起きたかわかってない顔だ。
信じられないというようにアシェルを掴んでいた自分の両手を見、わなわなとその体が震え始める。
「ごめ……ちがう……そうじゃなくて、そういうつもりじゃなくて……俺は」
ファルの服の懐から不意に何かがぽとりと地面の上に落ちた。
月明りに照らされ、それがアシェルの目にも映る。
それは――いくつもの花をモチーフに、丁寧に時間をかけられて彫られた、壁掛けの木彫りだった。
その木彫りを拾い上げて胸に抱え、肩を震わせてファルが咽び泣く。
「……俺なんか、アシェル先生の眼中に全くないってことはわかってたんだ。……誕生日だって教えてもらってなかったくらいだし。だからって何も言わないまま、そのまま諦めることは出来なくて。……だから最後に、この木彫りだけプレゼントして求婚して、断られて諦めようと……そう思ってたのに」
やっと出来上がった木彫りをアシェルに渡そうとファルが屋敷まで来たところ、たまたま前を歩いているアシェルに気付き、アシェルがつまずいたから、それを助け起こそうとした。
――今起きた事実を言えばたったそれだけだった。
だが、それだけではなかったことは二人にはわかっていた。
「ごめん……アシェル先生。ごめん……ッ!」
「……ファル先生、ごめんなさい。そんなふうに僕のことを思っていてくださったなんて、ちっとも気付かなくて。でも、僕には好きなひとがいるんです。そのひと以外の方に求婚されても受ける気はなくて。……ごめんなさい」
静かな声でアシェルはファルに謝った。
――今起きたことは全部なかったことにしたい。
震える足を叱咤して、まるで何もなかったかのように立ち上がるとアシェルはファルに手を差し伸べた。
「ファル先生。これからも、どうぞ……仲のいい同僚としてよろしくお願いします」
真っ青な顔ではらはらと涙をこぼすファルが弱々しくアシェルを見上げる。
その顔を見つめながら、アシェルは気力を総動員させて無理矢理笑みを作って顔に浮かべた。
(こんなふうにファル先生との関係を終わらせてしまいたくない。……僕が悪いんだ。隙、を与えてしまったから)
ファルと握手をしながらアシェルはラオドールの顔が見たい、と心の底から思った。
今起きたことを全て話して、叱られて、ごめんなさい、と謝って許してもらいたい。そして慰めてもらってあたたかいその胸の中で、まるで子供の頃のように体を丸めて眠ってしまいたい。――悪夢を全て忘れてしまえるように。
けれど、ラオドールは今ここにはいなかった。
その晩からアシェルは熱を出した。乱れた服と誰かに強く手首を掴まれた跡に気付いたネロとハンクスが血相を変え、アシェルから理由を聞き出そうとしたが、アシェルは一言もその理由を説明しなかった。
困り切った二人がガロンを呼び、布団にくるまるアシェルに話しを聞きにきたが、それでもアシェルは話さなかった。
「アシェル坊ちゃま。もしやと思いますが……無理矢理誰かに乱暴されて、口に出さないような酷いことをされてしまいましたか」
「いいえ……いいえ」
手首を強く掴まれただけだとそう言うと、ガロンはほっと胸を撫で下ろし、布団の上からアシェルをぎゅっと抱きしめてくれた。
「言いたくないのには、きっと訳がおありになるんでしょう。もし話したくなったらいつでもこのガロンが聞きますから。もちろん、他言は一切しません。まるで置き人形にでも話すような気持ちで、気軽に話してくださっていいですから」
ガロンの気持ちがありがたくてアシェルは全て話してしまおうかとも思ったが、なぜか言葉に出来なかった。
それから一週間以上たっても熱が下がらず、ベッドから出れないままでいるアシェルをハンクスが何度も見にきて、気になる学校の様子を聞かせてくれた。
「最近、この丘で獣が獲れるようになったせいか、腹を空かせている子たちが減って、体調を崩して休む生徒も減っているらしいぞ」
「……よかった」
「それと、ファル先生が急に学校を辞められて、この街を出てしまったそうだ。あんまり急だったので周りも驚いているようだが……」
ああ、辞めてしまったんだ。
熱でぼうっとした意識の中でファルに謝る。
そして喧嘩してばかりだったが、ファルと仲の良かった双子の妹のシャーナにも。
(ごめんね……ごめんなさい。こんなことになってしまって)
「アシェル坊ちゃん、本当にすまない。あんなにラオドール様に言われていたのに。坊ちゃんを一人で帰した俺が悪い。……ごめんな、本当にごめん」
ベッドのそばで項垂れ、悲痛な声で謝るハンクスに申し訳ないと思ったが、どうしてもアシェルは体を起こすことが出来なかった。
(ハンクスさんは何も悪くないです。どうか、謝らないでください……)
なかなか熱が下がらないアシェルを心配し、何度も街から医者を呼んで診てもらったようだったが、「風邪ではないようだ」と医者は頭を振るばかりで原因はわからないままだった。
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