最後のなくし物

夜に沈むこの街をたった一人で巡る。
僕は最期の時に「残り香」を探すことを選んだ。
次々に現れる思い出の場所。そこに訪れては、感傷に浸っていた。
だが、どれだけ進んでも、目的のものは何処にもない。
そして、気付く。
これが「残り香」を探す夜などではなく、「なくし物」巡りの夜だったことを。
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