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過去のミシェルが扱いづらい
しおりを挟む傷ついたミシェルを背負い、公園を出ようとする。
それにしても軽いな、こいつ。
見た目も細いし、ちゃんと食ってんのか?
「う…」
りんごが考えていると、すぐ後ろで声がする。ミシェルが意識を取り戻したようだった。
「気づいたのか?!」
思わず大声で叫んだ。前を走っていた2人も気付く。
「え?!ほんと?!」
一旦、公園内の遊具の影になっている方に移動した。おぶっていたミシェルをゆっくり下ろす。
「大丈夫か?お前、さっき茂みのところで倒れてたんだぞ?なにがあった」
「茂み…?ーーていうか誰だよお前ら」
意識を取り戻したばっかりで頭が回っていないようだったが、顔を上げるなり見知らぬ人物に気づき、少し警戒をしているようだった。
えみりたちも影に入り、ミシェルを心配そうに覗き込む。
その瞬間、目を丸くして突然大声で叫んだ。
「なっ?!?!え?!?!」
「ーーうわっ!ビックリしたぁ!なんだよ急に」
「いやっ!あんた気づかないわけ?!?
目よ!目!!」
「目ぇ?」
別になんもおかしくねえだろ。
黄色と青色の目でーーー
「あああっ!!!」
オッドアイだった!!!俺は散々見てきたから耐性ついたけどこいつらは初めて見るんだったわ!!
「あんた声でかいわよ」
えみりたちがまじまじとミシェルの瞳を食い入るように覗き込む。その瞬間、顔を歪め、察したのか黄色い方の目をとっさに髪で覆い隠した。ミシェルが叫ぶ。
「見るんじゃねえよ!」
「わ」
「はあ?なんでだよ?いいだろ別に。減るもんでもねえし」
「うんざりなんだよ!自分から見たくせに気色悪いって勝手にいちゃんもんつける奴らばっかりだしさ!
俺だって普通の目が良かった!こんな目ーーっ!」
ミシェルが隠した方の髪を握り締め、吐き捨てるように言った。肩が震えている。
こいつもまた未来のやつとは雰囲気ちげえな
そんなことを考えながら、りんごが続けた。
「なに言ってるかわかんねえけどさ、」
りんごがミシェルに言う。ミシェルはビクッと肩を震わせた。続く言葉を震えながら聞いている。
「俺はその目カッコいいと思うぜ?透き通っててすげえ綺麗だし。オッドアイなんて憧れだろ?」
「ーーっ!!は?」
衝撃だったのか、思わず顔を上げ目を丸くしてりんごを見た。りんごも反応に困惑する。
「ん?なんか俺おかしいこと言った?」
「バカじゃねえの?綺麗とかよくそんな恥ずかしいこと言えるな。どうかしてる」
「本当のことだからな」
りんごの返答に動揺を隠せない様子だった。りんごもまた、未来のミシェルとは違う話し方に戸惑っていた。
未来の方はひらがな表記が多かったのにこいつは漢字が多いな
あ、そうか、思春期だな!!!
あいつにも思春期とかいうのが存在してたのか
万年お花ばたけかと思ってたが違ったようだぜ
なにより、体から溢れ出るうざさがねえ
ウザさがないとわかり、りんごが優しく話しかける。
「そんなことよりなんで茂みにいたんだ?
あ、もしかして家だと思って寝てた?」
「バカと一緒にすんなよ。そんなわけないだろ」
「おまっっ、今バカってーーー!!」
「やめなさいよ、大人気ない。こっちはけが人なのよ?」
ミシェルの胸ぐらを掴み上げたりんごをなだめながら、さゆが仲裁に入る。すると、今度はさゆをミシェルが挑発する。
「へー、怪我人だったら何しても許せるんだ。
ま、たしかにお前みたいなやつが一番騙されそうだよな」
「あ?」
「抑えて抑えてよ、さゆが言ったのよ?怪我人って」
思わず手が出そうになっているさゆを慌ててえみりが止めに入る。そして、まじまじとミシェルをみた。
「どこから来たの?家、この辺?」
「お前みたいなチビに教えると思う?助けてくれたからってなんでもしゃべるわけないじゃん。てかそもそも頼んでもないしさ」
「てめっーーー」
なんだ、こいつ。ひねくれすぎないか?バカそうだったのに、昔はこんなにやさぐれてやがった
つか、バカは元々だったんじゃなかったことに驚きだわ
えみりの質問にそっぽを向くミシェル。それをみたさゆとりんごが一歩前に出るのを手で押さえた。それを横目に見ながら自嘲気味に笑い、ミシェルが吐き捨てる。
「気に入らないなら殴れば?今、俺動けないし絶好の機会だろ?」
「あんた、いい加減にーー」
「殴らないよ」
えみりが口を開いた。怒っているかのようだった。ハラハラしながら聴く。
しかし、次の言葉でりんごとさゆがあきれ返る。
「だって、殴ったらせっかくのイケメンが台無しじゃん!それはだめだよ!」
「ーーっ、あんたねぇ」
「ホントにお前は通常運転だな」
えみりの言葉で気が緩み、ははは、と2人が笑い出す。
一方、和やかな2人とは違いえみりの言葉にミシェルはあい変わらず否定的な顔のままだった。強く拳を握りしめる。
「は?気を使ってくれてんの?え?何?
こんな目だから?俺がかわいそうだから?
同情されんの、一番ムカつくんだよ!」
目を細め、自嘲気味に言った。喋れば喋るほど、どんどん顔が歪んでいく。異常なほどの自己嫌悪であるのは誰の目からみても明らかである。過去に余程のことがあったのかもしれない。
瞳の奥が揺れ動き、怯えているのを隠すかのようにまくし立てる。噛みつきそうなくらいの激しい表情だが、必死に自分の心の内を隠しているようにも見えた。
未来のミシェルであれば喜んでどやっていたはずである。
えみりが反論する。
「同情じゃないっ!ホントに思ってるんだもん!」
「ああ、偽善者はみんなそう言うんだよな。」
ミシェルがフッと横目で笑う。
「ーーうざったらしいんだよ、思ってないくせに軽々しく言いやがって」
ミシェルがえみりを睨みつける。激しい表情であった。
しかし、まるで傷つくのを恐れ、わざと攻撃的に振る舞っているかのようでもあった。それを結論づけるかのように口調とは裏腹に唇が震えている。
りんごが見かねて口を開いた。
「お前なぁ、すぐそうやって悲観的になるのやめたほうがーーー」
「うるさい!!!」
ミシェルが突然大声をあげ、あたりが静まり返った。突然のことに戸惑う。さらにミシェルが続けた。
「聞きたくないって言ってんだろ?!
どっか行けよ!
もう嫌なんだよ!周りのやつらの話を聞いたところでいいことなんて一つもなかった!
悲観的?
この珍しい目のせいで親からも見捨てられてんだよ!そのせいでーーーっ!
どんな目にあったかーーっ
ーーのうのうと親の元で育ったお前らなんかにはわからないだろ?!」
手で頭を抱える。絞り出すような声で叫んでいた。あまりにも悲痛な叫びに心が痛くなる。
りんごが何かを言おうとミシェルに歩み寄ったーーーその時だった。
「やっと、みつけた」
りんごたちの背後からゆったりとした声が聴こえる。振り返ると、この時代のノアがいた。笑いながら傘を持って立っていた。
「ーーああ、こんなところにいたんだね。もう、探したよ」
ふと、りんごに気付くと微笑みかける。
ノアの登場により一瞬で場が穏やかな雰囲気に包まれる。3人とも一瞬で雰囲気を変えてしまうノアに驚きつつも少し安心したかのような顔になる。
「きみ、浅田さんの弟さんだよね?こんなところで会うなんて奇遇だね。」
「どもっすーー」
でたな、勤務時間のノアさん
でも助かったぜ。ちょうどやばいところだったからな
さゆたち2人もさっきまでの張り詰めた雰囲気とは正反対の雰囲気に緊張の糸が途切れたようだった。ノアがさゆとえみりに会釈をした後ミシェルの方へ進み声をかけた。
「こんなところにいたんだね。だめでしょ?怪我をしているのに勝手に外に出たら。ほら、手当てをしてあげるから帰ろう?」
「ーーー」
だまってるミシェルの手をとろうと手を伸ばす。さゆがりんごにこっそり耳打ちをする。
「だれなの?この優男。知り合いだったの?」
「あー、いや、兄貴と同じ職場の人でさ。たまたまあったことあるだけさ」
ふうん、と言うと納得したのか向き直った。
えみりは目を輝かせてぶつぶつ言っている。
ノアの手を振り払い、ミシェルが黙って立ち上がり、ノアが持っていた傘を奪いとった。それをみたノアが困ったな、と呟き少しだけ苦笑すると、りんごたちに向き直った。
「すみません。少し目を離した隙に家を出てしまったみたいで。
見ていてくださったんですよね?本当に
ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げるノアをみて慌ててさゆが訂正をする。えみりは目を輝かせていた。明らかに心奪われている。
りんごがその様子に悔しがる。
こいつら単純だな
顔さえ良ければそれでいいのかよ、薄情なやつらめ
でもたしかに、勤務時間のノアさんは最強だからな。
素は驚くほど怖えんだから
みしてやりてえわ
つか、ミシェルのやつはもうノアのことが嫌いみたいだな
ノアの寝込みを襲ったあとなのか?
そういうことするタイプには見えねえけどな、こいつは
ふと、ミシェルの方をみた。
ーーーー
さっきまでとは顔色が異なり青白くなっていた。肩が震えており、だまって下を向いていた。明らかに様子がおかしかった。未来のミシェルもノアに怯えていたがこんなに深刻そうではなかった。
りんごが疑問に思ってノアに尋ねる。
「あいつの兄かなんかなんすか?」
「え?ああ、まくくんのことかな?
そうだね。俺が親代わりとして育ててるんだ」
ーーまく?偽名だよな
「へえ、そうなんすね。つか俺もついてっていいっすか?あいつ顔色悪いから心配だし」
一瞬、ミシェルの顔が強張った気がした。ノアがりんごに微笑む。
「ありがとう。だけど大丈夫だよ。ここから少し遠いかかりつけのところに行くから。かかりつけだから心配いらないよ」
口調は優しかったが有無を言わさないような感じだった。りんごも圧に負け、気にしすぎか、と考えるのをやめた。
会釈をし、ノアとミシェルが公園を後にする。
ーーりんごたちがみえなくなると、途端にノアの愛想が消えた。静かに冷たく言葉を放つ。
「勝手にでていくなって、言わなかった?」
ミシェルがビクッと、体を震わせた。
とっさに片方の手を握り、震えを止める。
「ーーっ、なんでお前にいちいち指図されなきゃいけないんだよ。外に出るくらいいいだろ、別に…っ」
ミシェルの言葉にノアは何も言葉を発さず、だまって前を歩く。それをみて、ミシェルがさらに畳み掛ける。
「だいたい、なんでお前らはよくて俺はでたらダメなんだよ!おかしいだろ。」
「命令だから」
「バカじゃねえの?!命令だからってそれじゃロボットと変わらないじゃんか。ああ、そうか。そうだった。お前には人の心がないんだったなーー」
ミシェルの文句が言い終わらぬうちに、前を歩いていたノアが突然振り返った。
思わず後退りをし、唾を飲み込み表情を失ったノアを睨む。背中につつー、と冷や汗が流れた。
すると、ノアが首をかしげながらいう。
「もう終わり?」
「言い切れないくらいたくさんあるんだよ…っ!」
「そう?震えてるのに」
ノアが少しだけ笑う。
途端にまた表情がなくなり、冷たい顔でミシェルにいった。
「次はない」
ミシェルの背中に大量の冷や汗が流れる。今度は止められないくらい震えはじめた。
その様子をみるなり、また前を向き直り静かに歩く。
ミシェルもだまってそれに続いた。
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