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第6話 うちの子たちが最強でした
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ルルが水晶にかざした瞬間に割れてしまった。しかもいきなり割れた。トーマと受付だけでなく興味の無かった近くの冒険者たちもその光景に驚いた。
「これ、魔力の多いハイエルフにも対応している鑑定水晶よ。つまりこの子はそれ以上の能力をもってるってこと?」
「ピイー♪」
ルルはことの重大さに気づいてないようで割れたことを嬉しく感じているのだ。レイちゃんもどこ吹く風といわんばかりに静かに見ていた。
「うーーん、ルルはかなり強いとは思ってたけどここまで強いなんて。どうしますか?」
「そう、ですね。今から鑑定士を呼んできますので...」
「その必要は無い。」
受付の声を遮るように後ろから大柄の男の人がやってきた。受付はその言葉を聞くと何も言わずにその場を譲る。
「俺はこのギルドの鑑定士のリーガスだ。さてと、お前の従魔がこの水晶を割ったんだな。」
「はい、」
「とりあえずこいつの強さを調べるからこのハーピーの名前を教えてくれ。」
「ルルです。ルル、こっちに来て。」
「ピイ♪」
リーガスの鑑定能力には鑑定する相手の名前を知る必要がある。ルルは嫌な顔ひとつせずにリーガスに近づく。果たして危険ではないとわかってなのか単純に近づいたのか。
「それじゃあ鑑定するぞ。受付の人は鑑定紙は持ってきてくれ。」
「わかりました。」
リーガスはルルの頭の方に手をかざして魔法を唱える。ルルの頭部は淡い光に包まれる。(ルルの髪の毛が無いわけではない)
「おお、なんつー規格外の従魔だ。ええと鑑定紙に結果が載ってるから見てくれ。」
名前:ルル
種族:神鳥族
レベル:5
トーマの従魔
「「神鳥族!?」」
神鳥族とは、御伽噺に出てくる種族で神の世界に生息する希少でハーピーとしては規格外の実力を持ち合わせている。風魔法と光魔法に特化していて身体能力もSランクのアースドラゴンにも引けをとらない。
「一体どうやってこんな最強種族を従魔にできたんだよ。」
「わかんないっす。」
モンスターが従魔として行動をともにすることを納得させるにはテイマーの強さを示さないといけない。そのことを考えるとこれはかなり異常なことだ。しかしトーマの場合いきなりただの小鳥から進化しておりこのケースに当てはまらないためトーマもいまいちわからない。
「それじゃあレイちゃんも強いのかな?」
「レイちゃん?」
「この子です。可愛いうちのスライムです。」
トーマは地面にいたレイちゃんを抱き上げる。
「スライム...か、やけに体内のゼリー体の純度が高く見えるが。まあいい、鑑定するからそのままそのレイちゃん?を抱いててくれ。」
リーガスはレイちゃんを抱いて鑑定するのは難しいと判断しトーマに抱いてもらったままレイちゃんを鑑定する。レイちゃんの頭部が淡く光る。
「...あ...あ...」
「どうしたんですかリーガスさん。トーマさんのスライムに何があったんですか?」
「...見てくれ。」
リーガスは手を震わせながらレイちゃんの鑑定結果が載った鑑定紙をトーマと受付に渡す。
名前:レイちゃん
種族:ジェニュインスライム
レベル:8
「...ジェニュインスライム、スライムの始祖と呼ばれる種ですね。」
ジェニュインスライム、他のスライムにはない純度の高いスライムボディを持ち真のスライムといわれている。スライムには無い知能を人間よりもかなり高く持っており魔法も簡単に扱うこともできどこの平原にでも生息するといわれているスライムのすべてを従えてるとも言われている。これも身体能力はドラゴンのそれより大きく上回っている。
「神鳥族もジェニュインスライムも実在するんですね。正直信じられません。」
「ああ、ところでトーマといったか?荷物とか無いのか?」
「あ、それならレイちゃんが。レイちゃん魔石出してくれる?」
レイちゃんはトーマに言われ体をプルプルと震わせるとポンとフォレストウルフの魔石を取り出した。
「なあーーーー収納袋!?」
「収納袋?」
「そのスライムの能力だよ。モンスターの中には収納能力をもつやつもいる。それでも魔法の場合は魔力消費があるが収納袋の場合は消費しないから超希少なんだ。」
「確かに便利だとは思ってましたけどそんなにすごい能力だったなんて。すごいよレイちゃん流石だよ。」
トーマは危険と思わずむしろレイちゃんをほめて撫で回す。レイちゃんもまんざらではないようで触手をぶんぶん動かしている。
「ピイー!」
「うわ、はいはいルルもすごいよ。」
「ピイーー♪」
レイちゃんが嬉しそうにしているのを気に入らなく思いルルもなでてもらおうとトーマに頭を擦り付ける。トーマも子供だし仕方ないなと思いながらルルの頭をなでる。ルルはしっかりとなでてもらい嬉しそうに鳴き羽をばさばさと動かす。
「あの様子を見ているとなんか大丈夫な気がするな。」
「そうですね、でももちろんしっかりと管理はしますよ。」
受付とリーガスさんはトーマたちの様子を見てそんなことを口にしていた。だが彼らは気づいてないがレイちゃんとルルの秘めている力はこんなものではないし今の時点でも脅威になっているということを。
~~~~~~~~~~~~
「それでは従魔の血をください。あ、レイちゃんの場合は血ではなく体液?でお願いします。」
ルルは風魔法で自分の足を少しだけきりつけたらーと流れる自身の血液を記入用紙にたらす。レイちゃんは体を震わせてビー玉サイズの自身の体液を渡す。受付がそのビー玉に触れると割れて体液が記入用紙の血液の枠に当たった。
「これで冒険者登録は完了です。」
「ありがとうございます。」
「一応再度冒険者およびギルドについて説明しますね。」
冒険者はG~Sまでランクが区分けされてる。ちなみモンスターもこれと同じように分けられておりそのランクと同等の冒険者が推奨されている。そして一定のクエスト量クリアすることによってランクアップすする。
ギルドではあまり暴動を起こさないようにしないといけない。当たり前の話ではあるが万が一破った場合冒険者を辞めさせられることもある。
「これ、魔力の多いハイエルフにも対応している鑑定水晶よ。つまりこの子はそれ以上の能力をもってるってこと?」
「ピイー♪」
ルルはことの重大さに気づいてないようで割れたことを嬉しく感じているのだ。レイちゃんもどこ吹く風といわんばかりに静かに見ていた。
「うーーん、ルルはかなり強いとは思ってたけどここまで強いなんて。どうしますか?」
「そう、ですね。今から鑑定士を呼んできますので...」
「その必要は無い。」
受付の声を遮るように後ろから大柄の男の人がやってきた。受付はその言葉を聞くと何も言わずにその場を譲る。
「俺はこのギルドの鑑定士のリーガスだ。さてと、お前の従魔がこの水晶を割ったんだな。」
「はい、」
「とりあえずこいつの強さを調べるからこのハーピーの名前を教えてくれ。」
「ルルです。ルル、こっちに来て。」
「ピイ♪」
リーガスの鑑定能力には鑑定する相手の名前を知る必要がある。ルルは嫌な顔ひとつせずにリーガスに近づく。果たして危険ではないとわかってなのか単純に近づいたのか。
「それじゃあ鑑定するぞ。受付の人は鑑定紙は持ってきてくれ。」
「わかりました。」
リーガスはルルの頭の方に手をかざして魔法を唱える。ルルの頭部は淡い光に包まれる。(ルルの髪の毛が無いわけではない)
「おお、なんつー規格外の従魔だ。ええと鑑定紙に結果が載ってるから見てくれ。」
名前:ルル
種族:神鳥族
レベル:5
トーマの従魔
「「神鳥族!?」」
神鳥族とは、御伽噺に出てくる種族で神の世界に生息する希少でハーピーとしては規格外の実力を持ち合わせている。風魔法と光魔法に特化していて身体能力もSランクのアースドラゴンにも引けをとらない。
「一体どうやってこんな最強種族を従魔にできたんだよ。」
「わかんないっす。」
モンスターが従魔として行動をともにすることを納得させるにはテイマーの強さを示さないといけない。そのことを考えるとこれはかなり異常なことだ。しかしトーマの場合いきなりただの小鳥から進化しておりこのケースに当てはまらないためトーマもいまいちわからない。
「それじゃあレイちゃんも強いのかな?」
「レイちゃん?」
「この子です。可愛いうちのスライムです。」
トーマは地面にいたレイちゃんを抱き上げる。
「スライム...か、やけに体内のゼリー体の純度が高く見えるが。まあいい、鑑定するからそのままそのレイちゃん?を抱いててくれ。」
リーガスはレイちゃんを抱いて鑑定するのは難しいと判断しトーマに抱いてもらったままレイちゃんを鑑定する。レイちゃんの頭部が淡く光る。
「...あ...あ...」
「どうしたんですかリーガスさん。トーマさんのスライムに何があったんですか?」
「...見てくれ。」
リーガスは手を震わせながらレイちゃんの鑑定結果が載った鑑定紙をトーマと受付に渡す。
名前:レイちゃん
種族:ジェニュインスライム
レベル:8
「...ジェニュインスライム、スライムの始祖と呼ばれる種ですね。」
ジェニュインスライム、他のスライムにはない純度の高いスライムボディを持ち真のスライムといわれている。スライムには無い知能を人間よりもかなり高く持っており魔法も簡単に扱うこともできどこの平原にでも生息するといわれているスライムのすべてを従えてるとも言われている。これも身体能力はドラゴンのそれより大きく上回っている。
「神鳥族もジェニュインスライムも実在するんですね。正直信じられません。」
「ああ、ところでトーマといったか?荷物とか無いのか?」
「あ、それならレイちゃんが。レイちゃん魔石出してくれる?」
レイちゃんはトーマに言われ体をプルプルと震わせるとポンとフォレストウルフの魔石を取り出した。
「なあーーーー収納袋!?」
「収納袋?」
「そのスライムの能力だよ。モンスターの中には収納能力をもつやつもいる。それでも魔法の場合は魔力消費があるが収納袋の場合は消費しないから超希少なんだ。」
「確かに便利だとは思ってましたけどそんなにすごい能力だったなんて。すごいよレイちゃん流石だよ。」
トーマは危険と思わずむしろレイちゃんをほめて撫で回す。レイちゃんもまんざらではないようで触手をぶんぶん動かしている。
「ピイー!」
「うわ、はいはいルルもすごいよ。」
「ピイーー♪」
レイちゃんが嬉しそうにしているのを気に入らなく思いルルもなでてもらおうとトーマに頭を擦り付ける。トーマも子供だし仕方ないなと思いながらルルの頭をなでる。ルルはしっかりとなでてもらい嬉しそうに鳴き羽をばさばさと動かす。
「あの様子を見ているとなんか大丈夫な気がするな。」
「そうですね、でももちろんしっかりと管理はしますよ。」
受付とリーガスさんはトーマたちの様子を見てそんなことを口にしていた。だが彼らは気づいてないがレイちゃんとルルの秘めている力はこんなものではないし今の時点でも脅威になっているということを。
~~~~~~~~~~~~
「それでは従魔の血をください。あ、レイちゃんの場合は血ではなく体液?でお願いします。」
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「これで冒険者登録は完了です。」
「ありがとうございます。」
「一応再度冒険者およびギルドについて説明しますね。」
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