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新宿アポカリプス
第45話 塩辺に食事を奢る
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なんだかんだで塩辺に礼をするのが先送りになってしまっていた。
ドラゴンソウルをクリアし、また口座にお金が振り込まれていた遊。
「これはちゃんとしたご飯を奢らねばならないと思うんだ」
「私もそれがいいと思います! 何を食べに行くんですか? 外で食べるのはあまりなくて、ウキウキします」
「セシリアは食べるのが大好きだな」
氷竜……最近、新たにスノンと名を得た異世界の猫が呟く。
もともとはドラゴンなのだが、この世界では猫の姿になっているのだ。
ちなみに、名前は氷枕……アイスノンから来ている。
「食べることは喜びです! 仕事の後のご飯がまた美味しいのです……」
「太るのではないか?」
「まあ! 少しくらいむっちりしてる方が遊は好きだと思いますよ。ねえ?」
「ああ、うん……。なんか好みをさらけ出すみたいで恥ずかしいなあ!」
なお、今のセシリアも出るところが出て引っ込むべきところは引っ込んでいる。
「よし、レストランとか探そう! でも、このあたりは大衆食堂とスナックくらいしか無いから……」
検索を始める遊。
そしてハッとした。
「うなぎ屋さんがある……」
「うなぎ? うなぎとはなんですか?」
「ウナギってのはな、にょろにょろっと長いやつだよ。細くて小さくて食いでがない。ドラゴンからすると」
「氷竜大きかったもんな。でもうなぎ屋は動物出入り禁止なんだ」
「野菜を置いていってもらえれば自分に文句はない。あと暇つぶしの道具を買ってくれ」
「そっかあ。じゃあテレビを買ってあげるかあ……」
遊は塩辺に連絡を取り、ネットテレビを注文し……。
休日はシューティングゲームをする暇もなく、大変忙しい週末を過ごすことになった。
「新鮮な休日だった……。僕にこんな日が訪れることになろうとは……。でも腕が落ちるのが怖いから夜にちょっと遊ばせて……」
「はいはい」
遊がゲームをする様を、後ろから眺めるセシリアとスノンなのだった。
そしてその日がやってくる。
塩辺がウキウキとした感じでやってくる。
「うなぎを奢ってくれるなんて……。安曇野、お前っていいやつだなあ。あっ、こりゃあどうも、奥さん」
「塩辺さんいつも遊がお世話になっています」
「奥さんって言われても否定しない!」
一人愕然とする遊なのだった。
三人は予約したうなぎ屋を訪れた。
客が来てからうなぎを捌いてくれる店なので、料理が出るまで時間が掛かる。
ゆっくりと酒を飲んだり、先出しのメニューを楽しんだりしながら待つのだ。
うざく、骨せんべいと出てきて、他にも定番のちょっと品のあるおつまみ。
「俺だけ飲んじゃって悪いね。安曇野も飲めばいいのに」
「僕は凄く弱いんだ」
「私はお酒を飲んだことが無いです」
「おっ、セシリアさん飲んでみる?」
「確か……セシリアは戸籍上ギリギリ未成年なので飲めない……」
「未成年!? 安曇野お前ぇぇぇ」
「いや、それを知ったのは僕も最近だから!」
「あー、俺も彼女欲しい~。セシリアさん、誰か紹介してくれませんか」
「そうですねえ」
真剣に考え始めるセシリアなのだった。
「塩辺さんにはお世話になりましたし、お食事だけでなくお礼をしたいと思っていたんです。私が働いているスーパーで、確か今お相手のいらっしゃらない方が……」
「ほんと!?」
塩辺が目を輝かせた。
ここでようやく蒸し上がったうなぎが焼きに入り、素晴らしい香りが店内に満ちた。
そしてやってくる白焼き、そしてうな重。
松竹梅の松メニューだから、ご飯の上にうなぎ。その上に薄いご飯の層があり、さらにうなぎ。
「うおおおおお!!」
塩辺が震えた。
さらにデザートはメロン。
「うおおおおお!! いいんですか!? 本当にいいんですか!!」
「引っ越しの手伝いをしてくれたお礼だから。食べちゃってくれ。これは僕からのお礼だから」
「じゃあ、遠慮なく……うめえええ」
「美味しぃぃぃぃ」
セシリアも同時に食べ始めている。
絶賛だ。
一見すると外国のお嬢さんであるセシリアが、うな重を絶賛してる光景に、店主のおじさんもニコニコだ。
遊もぱくぱくとマイペースでうなぎを食べる。
ふと、奥の飲み屋ルームで流れているテレビの音が聞こえた。
このうなぎ屋は店の半分で飲み屋も兼ねており、そこではテレビが流されているのだ。
「おいおい、東京が……」「どうなってるのこれ」
テレビを見て、飲み屋の客が酒を口に運ぶことも忘れ、呆然としている。
遊はトイレに行くついでに、その画面を見ることにした。
テレビの中では、アナウンサーが口から泡を飛ばしながら叫んでいた。
ヘリからの中継だ。
場所は新宿。
遊も、新宿という都市くらいは知っている。
テレビや動画で見たことがある。
そして、あるゲームで新宿の街中を駆け抜けたことはあった。
だから、よく知っている。
特に……テレビ画面の中で展開されているこの光景は。
新宿都庁が、黒く染まっていた。
ビル群の街並みに、ノイズが掛かっていた。
『なんということでしょう! 新宿に! 新宿に!!』
「あれは……ゲームの中と一緒じゃないか」
『まるで、悪夢のような光景が重なってしまったような! なんと言いましょうか、これは世界の終末のような……! まさにこれは……』
「新宿アポカリプス」
遊はそのゲームの名を呟く。
ドラゴンソウルをクリアし、また口座にお金が振り込まれていた遊。
「これはちゃんとしたご飯を奢らねばならないと思うんだ」
「私もそれがいいと思います! 何を食べに行くんですか? 外で食べるのはあまりなくて、ウキウキします」
「セシリアは食べるのが大好きだな」
氷竜……最近、新たにスノンと名を得た異世界の猫が呟く。
もともとはドラゴンなのだが、この世界では猫の姿になっているのだ。
ちなみに、名前は氷枕……アイスノンから来ている。
「食べることは喜びです! 仕事の後のご飯がまた美味しいのです……」
「太るのではないか?」
「まあ! 少しくらいむっちりしてる方が遊は好きだと思いますよ。ねえ?」
「ああ、うん……。なんか好みをさらけ出すみたいで恥ずかしいなあ!」
なお、今のセシリアも出るところが出て引っ込むべきところは引っ込んでいる。
「よし、レストランとか探そう! でも、このあたりは大衆食堂とスナックくらいしか無いから……」
検索を始める遊。
そしてハッとした。
「うなぎ屋さんがある……」
「うなぎ? うなぎとはなんですか?」
「ウナギってのはな、にょろにょろっと長いやつだよ。細くて小さくて食いでがない。ドラゴンからすると」
「氷竜大きかったもんな。でもうなぎ屋は動物出入り禁止なんだ」
「野菜を置いていってもらえれば自分に文句はない。あと暇つぶしの道具を買ってくれ」
「そっかあ。じゃあテレビを買ってあげるかあ……」
遊は塩辺に連絡を取り、ネットテレビを注文し……。
休日はシューティングゲームをする暇もなく、大変忙しい週末を過ごすことになった。
「新鮮な休日だった……。僕にこんな日が訪れることになろうとは……。でも腕が落ちるのが怖いから夜にちょっと遊ばせて……」
「はいはい」
遊がゲームをする様を、後ろから眺めるセシリアとスノンなのだった。
そしてその日がやってくる。
塩辺がウキウキとした感じでやってくる。
「うなぎを奢ってくれるなんて……。安曇野、お前っていいやつだなあ。あっ、こりゃあどうも、奥さん」
「塩辺さんいつも遊がお世話になっています」
「奥さんって言われても否定しない!」
一人愕然とする遊なのだった。
三人は予約したうなぎ屋を訪れた。
客が来てからうなぎを捌いてくれる店なので、料理が出るまで時間が掛かる。
ゆっくりと酒を飲んだり、先出しのメニューを楽しんだりしながら待つのだ。
うざく、骨せんべいと出てきて、他にも定番のちょっと品のあるおつまみ。
「俺だけ飲んじゃって悪いね。安曇野も飲めばいいのに」
「僕は凄く弱いんだ」
「私はお酒を飲んだことが無いです」
「おっ、セシリアさん飲んでみる?」
「確か……セシリアは戸籍上ギリギリ未成年なので飲めない……」
「未成年!? 安曇野お前ぇぇぇ」
「いや、それを知ったのは僕も最近だから!」
「あー、俺も彼女欲しい~。セシリアさん、誰か紹介してくれませんか」
「そうですねえ」
真剣に考え始めるセシリアなのだった。
「塩辺さんにはお世話になりましたし、お食事だけでなくお礼をしたいと思っていたんです。私が働いているスーパーで、確か今お相手のいらっしゃらない方が……」
「ほんと!?」
塩辺が目を輝かせた。
ここでようやく蒸し上がったうなぎが焼きに入り、素晴らしい香りが店内に満ちた。
そしてやってくる白焼き、そしてうな重。
松竹梅の松メニューだから、ご飯の上にうなぎ。その上に薄いご飯の層があり、さらにうなぎ。
「うおおおおお!!」
塩辺が震えた。
さらにデザートはメロン。
「うおおおおお!! いいんですか!? 本当にいいんですか!!」
「引っ越しの手伝いをしてくれたお礼だから。食べちゃってくれ。これは僕からのお礼だから」
「じゃあ、遠慮なく……うめえええ」
「美味しぃぃぃぃ」
セシリアも同時に食べ始めている。
絶賛だ。
一見すると外国のお嬢さんであるセシリアが、うな重を絶賛してる光景に、店主のおじさんもニコニコだ。
遊もぱくぱくとマイペースでうなぎを食べる。
ふと、奥の飲み屋ルームで流れているテレビの音が聞こえた。
このうなぎ屋は店の半分で飲み屋も兼ねており、そこではテレビが流されているのだ。
「おいおい、東京が……」「どうなってるのこれ」
テレビを見て、飲み屋の客が酒を口に運ぶことも忘れ、呆然としている。
遊はトイレに行くついでに、その画面を見ることにした。
テレビの中では、アナウンサーが口から泡を飛ばしながら叫んでいた。
ヘリからの中継だ。
場所は新宿。
遊も、新宿という都市くらいは知っている。
テレビや動画で見たことがある。
そして、あるゲームで新宿の街中を駆け抜けたことはあった。
だから、よく知っている。
特に……テレビ画面の中で展開されているこの光景は。
新宿都庁が、黒く染まっていた。
ビル群の街並みに、ノイズが掛かっていた。
『なんということでしょう! 新宿に! 新宿に!!』
「あれは……ゲームの中と一緒じゃないか」
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遊はそのゲームの名を呟く。
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