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新宿アポカリプス
第58話 三人目の救世主
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岬夏樹二尉は、アーバンレンジャー(市街レンジャー)として徽章を得た隊員である。
彼女は訓練で培われた感覚と、いつの間にか宿っていた超自然的感覚で新宿の異常さを感じ取っていた。
「前方から敵襲!」「くっ……!」「またか……!」「先刻の敵には銃弾が通じなかった。今回のはどうなんだ……!?」
高田馬場駅前。
どうにか敵対する怪物をくぐり抜けながら、自衛隊の精鋭たちは落合からここまで駆け抜けていた。
任務は残された一般市民の救出。
だが、生き残りと思われる市民は未だ一人も発見できていない。
出現するのは敵ばかり。
しかも、自衛隊の武器である火器が通用しない。
集団で射撃すれば倒せるものの、後から後から敵は溢れ出してくるのだ。
しかも、倒れた敵は消滅し、それに倍する量の敵が新たに出現する。
その全ては怪物みたいな外見をしていた。
高田馬場においては……。
「3mある学生の群れと、ボウリングピン、そしてマンガのモブみたいなのが押し寄せてきます!」
「な、なんだとぉ!?」
高田馬場駅から、ビッグボウルから、怪物たちが溢れ出してくる。
この状況のモデルとなったゲーム、新宿アポカリプスにおいては、中盤の雑魚敵スタンピードのような状況だ。
ここをくぐり抜ける力は、世界のルールに加わっていない自衛隊に存在しない。
だが、ただ一人。
岬二尉の眼の前に、表示が出現していた。
『スタイルを選択して下さい。天使:攻撃力を上昇。攻撃を繰り返す度にバフを獲得します。悪魔:魔力を獲得。攻撃を行うと敵にデバフを付与します』
「どういうこと……? 周りの仲間にはこれが見えていない……」
アーバンレンジャーである岬二尉は、信じられないことが起こった場合、己の常識を疑い、その状況をあらゆる手段で踏破することを学んでいた。
「ならば……悪魔を!」
『スタイル:憤怒のサタンと契約します。デバフは炎によるスリップダメージ』
「なんとー!?」
岬二尉は己の中に新たな力が宿ったのを自覚する。
これは即ち、新宿アポカリプスという魔都のルールに、自ら適応したことを意味する。
資格者は彼女一人だけだったのだ。
「私が出ます。皆は援護を!」
「岬二尉!?」
岬はライフルを構える。
ここに来るまで、銃弾はかなり使ってしまった。
カートリッジの残弾も心もとないのだが……。
明らかに、カートリッジの重さが変わっていた。
「カートリッジが装填済みに!? 誰かが補給してくれたのだろうか? いや……考えるまい。状況が決定的に変わったのを感じる……!」
向かってくる怪物たち目掛けて、ライフルを射撃した。
通じる。
「ウグワーッ!」「ウグワーッ!」「ウグワーッ!」
倒れる怪物たち。
すると、キラキラした星のようなものが出現した。
経験点である。
感覚的に、岬にはそれが何なのか理解できた。
素早く駆け寄り、獲得する。
そうすると、眼前にレベルアップのアイテム選択画面が出現した。
1・ライフル Lv2 射撃数が+1
2・電動キックボード Lv1 電動キックボードと乗り手を召喚し、人間爆弾として敵にぶつけます。
3・青龍刀 Lv1 前方120度に近接攻撃します。
4・ロケットランチャー Lv1 射撃した箇所を爆発させます。
「電動キックボードは外道の行いすぎるでしょ! ロケットランチャー!」
訳が分からない状況でも、それを行うしかないならば生き残るため、任務を達成するために選択する。
それが岬のレンジャーとしてのあり方だった。
故に、自分の横にロケットランチャーがプカーっと浮かんでも、岬は慌てなかった。
「後でびっくりする……! 今は戦うだけ!」
射撃が、ロケットランチャーが、怪物たちに攻撃を加える。
ライフルをレベルアップさせると、明らかに射撃の強さが増した。
より多い敵に攻撃を加えられるようになった気がする。
ロケットランチャーをレベルアップさせると、爆発の範囲が増えた。
仲間が巻き込まれないようにしないと。
いや、これで街を破壊している気がするけど、本当にいいのだろうか。
考えるな、余計なことを考えるな私……!
常識人としての心配が脳裏をよぎった。
その隙をついて、強化されたボウリングピンの怪物が横合いから襲いかかってきた。
「もがーっ!!」
「し、しまっ……!」
その時である。
「ヒャッハー!」
電動キックボードが突っ込んできた!
それがボウリングピンを轢きながら、乗っている人間ごと大爆発を起こす。
「よっしゃ、当たり! ピーキーな武器だと思ったけど、案外使いやすいわねこれ! ただ、クールタイムが長いかも……」
現れたのは、青い髪に尖った耳の女性。
エリィだ。
そして、仲間の自衛隊を襲おうとしていた怪物たちを、袖を破いたジャケット姿の男が蹴散らしている。
コンボの達人である。
「あなたは……。いえ、分かります。味方ですね?」
「その通り!」
近寄ってきた怪物を、生み出した光の弾で撃破するエリィ。
「現地の人? 力を得たみたいだね。ここ、こういう力を得るかダーリンじゃないとまともに戦えない世界だから」
「ダーリン……? 何かの能力者かしら」
だが、岬二尉は戦いの最中で些細な疑問を抱くことをしない。
すぐさま戦いに意識を向けるのだった。
岬とエリィが背中合わせになり、押し寄せる怪物を次々に撃破していく……!
オーラキャノンが、電動キックボードが、ライフルが、ロケットランチャーが炸裂する!
背景で達人が永久コンボで大量の雑魚をはめ殺す。
二人の救世主とオマケの力で、今まさに高田馬場は解放されようとしているのだ。
彼女は訓練で培われた感覚と、いつの間にか宿っていた超自然的感覚で新宿の異常さを感じ取っていた。
「前方から敵襲!」「くっ……!」「またか……!」「先刻の敵には銃弾が通じなかった。今回のはどうなんだ……!?」
高田馬場駅前。
どうにか敵対する怪物をくぐり抜けながら、自衛隊の精鋭たちは落合からここまで駆け抜けていた。
任務は残された一般市民の救出。
だが、生き残りと思われる市民は未だ一人も発見できていない。
出現するのは敵ばかり。
しかも、自衛隊の武器である火器が通用しない。
集団で射撃すれば倒せるものの、後から後から敵は溢れ出してくるのだ。
しかも、倒れた敵は消滅し、それに倍する量の敵が新たに出現する。
その全ては怪物みたいな外見をしていた。
高田馬場においては……。
「3mある学生の群れと、ボウリングピン、そしてマンガのモブみたいなのが押し寄せてきます!」
「な、なんだとぉ!?」
高田馬場駅から、ビッグボウルから、怪物たちが溢れ出してくる。
この状況のモデルとなったゲーム、新宿アポカリプスにおいては、中盤の雑魚敵スタンピードのような状況だ。
ここをくぐり抜ける力は、世界のルールに加わっていない自衛隊に存在しない。
だが、ただ一人。
岬二尉の眼の前に、表示が出現していた。
『スタイルを選択して下さい。天使:攻撃力を上昇。攻撃を繰り返す度にバフを獲得します。悪魔:魔力を獲得。攻撃を行うと敵にデバフを付与します』
「どういうこと……? 周りの仲間にはこれが見えていない……」
アーバンレンジャーである岬二尉は、信じられないことが起こった場合、己の常識を疑い、その状況をあらゆる手段で踏破することを学んでいた。
「ならば……悪魔を!」
『スタイル:憤怒のサタンと契約します。デバフは炎によるスリップダメージ』
「なんとー!?」
岬二尉は己の中に新たな力が宿ったのを自覚する。
これは即ち、新宿アポカリプスという魔都のルールに、自ら適応したことを意味する。
資格者は彼女一人だけだったのだ。
「私が出ます。皆は援護を!」
「岬二尉!?」
岬はライフルを構える。
ここに来るまで、銃弾はかなり使ってしまった。
カートリッジの残弾も心もとないのだが……。
明らかに、カートリッジの重さが変わっていた。
「カートリッジが装填済みに!? 誰かが補給してくれたのだろうか? いや……考えるまい。状況が決定的に変わったのを感じる……!」
向かってくる怪物たち目掛けて、ライフルを射撃した。
通じる。
「ウグワーッ!」「ウグワーッ!」「ウグワーッ!」
倒れる怪物たち。
すると、キラキラした星のようなものが出現した。
経験点である。
感覚的に、岬にはそれが何なのか理解できた。
素早く駆け寄り、獲得する。
そうすると、眼前にレベルアップのアイテム選択画面が出現した。
1・ライフル Lv2 射撃数が+1
2・電動キックボード Lv1 電動キックボードと乗り手を召喚し、人間爆弾として敵にぶつけます。
3・青龍刀 Lv1 前方120度に近接攻撃します。
4・ロケットランチャー Lv1 射撃した箇所を爆発させます。
「電動キックボードは外道の行いすぎるでしょ! ロケットランチャー!」
訳が分からない状況でも、それを行うしかないならば生き残るため、任務を達成するために選択する。
それが岬のレンジャーとしてのあり方だった。
故に、自分の横にロケットランチャーがプカーっと浮かんでも、岬は慌てなかった。
「後でびっくりする……! 今は戦うだけ!」
射撃が、ロケットランチャーが、怪物たちに攻撃を加える。
ライフルをレベルアップさせると、明らかに射撃の強さが増した。
より多い敵に攻撃を加えられるようになった気がする。
ロケットランチャーをレベルアップさせると、爆発の範囲が増えた。
仲間が巻き込まれないようにしないと。
いや、これで街を破壊している気がするけど、本当にいいのだろうか。
考えるな、余計なことを考えるな私……!
常識人としての心配が脳裏をよぎった。
その隙をついて、強化されたボウリングピンの怪物が横合いから襲いかかってきた。
「もがーっ!!」
「し、しまっ……!」
その時である。
「ヒャッハー!」
電動キックボードが突っ込んできた!
それがボウリングピンを轢きながら、乗っている人間ごと大爆発を起こす。
「よっしゃ、当たり! ピーキーな武器だと思ったけど、案外使いやすいわねこれ! ただ、クールタイムが長いかも……」
現れたのは、青い髪に尖った耳の女性。
エリィだ。
そして、仲間の自衛隊を襲おうとしていた怪物たちを、袖を破いたジャケット姿の男が蹴散らしている。
コンボの達人である。
「あなたは……。いえ、分かります。味方ですね?」
「その通り!」
近寄ってきた怪物を、生み出した光の弾で撃破するエリィ。
「現地の人? 力を得たみたいだね。ここ、こういう力を得るかダーリンじゃないとまともに戦えない世界だから」
「ダーリン……? 何かの能力者かしら」
だが、岬二尉は戦いの最中で些細な疑問を抱くことをしない。
すぐさま戦いに意識を向けるのだった。
岬とエリィが背中合わせになり、押し寄せる怪物を次々に撃破していく……!
オーラキャノンが、電動キックボードが、ライフルが、ロケットランチャーが炸裂する!
背景で達人が永久コンボで大量の雑魚をはめ殺す。
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