282 / 337
93・なにっ、式場建設!?
第282話 コゲタとポーターの再会
しおりを挟む
「ただいまー!」
「ぶるるー」
「あーっ!!」
コゲタが元気よく帰ってきたら、見慣れた馬が出迎えたのだ。
厩(うまや)がないので、さっき大工を呼んで素早く屋根と塀を作ってもらった。
人海戦術である。
金はかなり出した。
「明日からちゃんとしたのを作りますから!」
お金をもらってホクホクの大工たちなのだった。
頼むぞ……!!
「ポーター! ひさしぶりー!! なつかしー!」
「ひひーん」
コゲタがダッシュで、ポーターはパカポコ歩いて近づき……。
ペロンとコゲタの顔を舐めるポーターなのだった。
「ひゃあー」
懐かしいやり取りだなあ。
馬は小さい生き物を愛でる時にベロンと舐めたりするらしい。
「ポーターなめたらぬれちゃうでしょー」
「ぶるるー」
コゲタの抗議をポーターが聞き流している。
そして鼻先をぎゅっとコゲタに押し付けてきた。
コゲタもお返しとばかりにペロペロ舐めている。
うーむ、美しき友情。
「心温まる光景だねえ……。動物は相手のことをちゃんと覚えていると言うからね」
「うんうん、特にこの一人と一頭は仲良しだったからねえ」
彼らがムギュムギュしている姿を眺めつつ、僕らは機会を伺うのだ。
「式場を明らかに私達に見せまいとしていたよね」
「王家からのサプライズなんだろうが、僕らは別にそのサプライズを求めていないし、なんならこの結婚式は僕らが望んでいるわけでもない」
「そう、それよそれ。王家が恩を着せてくるけど、私達は別に式とかやらなくていいからね!」
「そうそうそう!! これは絶対に式場の中を覗いてやらなければ気がすまないぞ! コゲタ、留守番を任せていいかな? お手伝いさんと馬係さんと一緒に」
「はーい!」
コゲタが元気にお返事をした。
馬係とは、ポーターを連れてきてくれた農夫だ。
彼はうちで雇って、ポーターの世話を専門でやってもらうことになった。
将来的には馬を増やしたい。
そうしたら馬係もちょっと増やす。
何しろ、僕らは毎日馬車を使う必要がある。
遺跡を見に行かなくちゃだし、リップルも冒険者ギルドで安楽椅子冒険者をしに行く。
ポーターフル回転では可哀想なので、馬を増やすのは必至なのである。
まあ、なんならリップルの魔法で飛べばいいし、僕は油の力で滑って移動してもいい。
コゲタはコボルドで健脚だから、馬車に頼らない方法も全然ある。
「よし、行くぞナザル! 私に掴まるんだ!」
「よし!!」
「ふん!! 行くぞ!」
リップルがまた無詠唱で、僕を軽々と引き上げてふわりと舞い上がり、風よけのバリアみたいなのを張りながら飛び始めた。
一体幾つの魔法を同時に使ってるんです?
「さあねえ……? ええと、筋力強化、身体構造強化、浮遊移動、移動高速化、風よけ、自動運転……」
「そもそも幾つ魔法を知ってるんだ……」
リップル、謎のギフトの効果もあり、一読しただけで魔導書をマスター出来たらしい。
物凄い魔法の数が彼女の頭の中に入ってるんだろうなあ。
とか考えていたら一瞬で式場ですよ。
どーれどれ?
上空からぐるりと式場の回りを眺める。
「上に窓がついてるな。リップル、あそこから侵入しよう」
「よしきた」
風を除けているから、僕らの飛行する音はしない。
無音のまま式場の上に着地した。
……これ、リップルのスペックをフル活用すれば、どんな厳重な守りの城塞にでもするりと入り込んで要人を暗殺できるな。
恐ろしいハーフエルフだ!
まあ、リップルに言わせれば僕も似たようなものだろうが。
どれどれ?
窓かと思ったところは、鐘を鳴らすところだった。
これ、超巨大な教会か!!
アーラン国民の半分くらい参列できる規模と言うと、ヤバさが分かるだろうか。
前世で言うなら、東京ネズミーランドと同じくらいの敷地面積であろう。
なんならネズミーシーを足したくらいのサイズかも知れない。
でかい、でかすぎる。
近づくと装飾とか割と雑で、仕上がり最優先で作っていることが分かるのだが……。
「こんなものを僕らのために作ったのか!? とんでもない予算を投下したな……。完成したら近隣諸国を威圧できる規模のものになるぞ」
「これだけの規模になると、攻めるにも困るだろうねえ……」
各国から招待客が来るらしいが、彼らにこの式場の威容を見せつけ、アーランの勢いを知らしめる意図もあるのだろう。
鐘撞きの塔が僕らの降りたところだ。
ほんの短時間で、よくぞこんなものを作ったな……。
梯子を降りていくと、今まさにカンカンと中身を作っているところだった。
おお、なんと荘厳な大聖堂めいた作りか。
内側は巨大な六角形になっており、そこに至高神、大地母神、知識神、技工神、戦神、海神の彫像が飾られている。
儀式的な意味合いもあるな。
ここで神の力を得て、国の守りを願う的な。
……いや、もっとフランクに神様は降りてくるから気にしなくていいと思うなぁ……。
「ナザル、君、最近まで知識神とやたら仲良しだったらしいじゃないか」
「ああ。なんなら死んだら神にするからって宣告されてる」
「とんでもないな……。いや、君の成し遂げた成果を思えば当然とも言えるんだけど……おっと!」
下の方で、大工たちが僕らを指さしてわあわあ言っている。
「いたぞいたぞー!!」「いかん、見られた!」「捕まえろー!!」
「見つかったようだ。中身は確認したから逃げるぞナザル!」
「合点承知!」
「あっ、梯子をするする登って逃げていく!!」「なんて速さだ!」「あんな新郎新婦いる!?」「いるでしょあそこに!」
ということで、式場を確認し、逃げる僕らなのだった。
いよいよ披露宴、迫る!
「ぶるるー」
「あーっ!!」
コゲタが元気よく帰ってきたら、見慣れた馬が出迎えたのだ。
厩(うまや)がないので、さっき大工を呼んで素早く屋根と塀を作ってもらった。
人海戦術である。
金はかなり出した。
「明日からちゃんとしたのを作りますから!」
お金をもらってホクホクの大工たちなのだった。
頼むぞ……!!
「ポーター! ひさしぶりー!! なつかしー!」
「ひひーん」
コゲタがダッシュで、ポーターはパカポコ歩いて近づき……。
ペロンとコゲタの顔を舐めるポーターなのだった。
「ひゃあー」
懐かしいやり取りだなあ。
馬は小さい生き物を愛でる時にベロンと舐めたりするらしい。
「ポーターなめたらぬれちゃうでしょー」
「ぶるるー」
コゲタの抗議をポーターが聞き流している。
そして鼻先をぎゅっとコゲタに押し付けてきた。
コゲタもお返しとばかりにペロペロ舐めている。
うーむ、美しき友情。
「心温まる光景だねえ……。動物は相手のことをちゃんと覚えていると言うからね」
「うんうん、特にこの一人と一頭は仲良しだったからねえ」
彼らがムギュムギュしている姿を眺めつつ、僕らは機会を伺うのだ。
「式場を明らかに私達に見せまいとしていたよね」
「王家からのサプライズなんだろうが、僕らは別にそのサプライズを求めていないし、なんならこの結婚式は僕らが望んでいるわけでもない」
「そう、それよそれ。王家が恩を着せてくるけど、私達は別に式とかやらなくていいからね!」
「そうそうそう!! これは絶対に式場の中を覗いてやらなければ気がすまないぞ! コゲタ、留守番を任せていいかな? お手伝いさんと馬係さんと一緒に」
「はーい!」
コゲタが元気にお返事をした。
馬係とは、ポーターを連れてきてくれた農夫だ。
彼はうちで雇って、ポーターの世話を専門でやってもらうことになった。
将来的には馬を増やしたい。
そうしたら馬係もちょっと増やす。
何しろ、僕らは毎日馬車を使う必要がある。
遺跡を見に行かなくちゃだし、リップルも冒険者ギルドで安楽椅子冒険者をしに行く。
ポーターフル回転では可哀想なので、馬を増やすのは必至なのである。
まあ、なんならリップルの魔法で飛べばいいし、僕は油の力で滑って移動してもいい。
コゲタはコボルドで健脚だから、馬車に頼らない方法も全然ある。
「よし、行くぞナザル! 私に掴まるんだ!」
「よし!!」
「ふん!! 行くぞ!」
リップルがまた無詠唱で、僕を軽々と引き上げてふわりと舞い上がり、風よけのバリアみたいなのを張りながら飛び始めた。
一体幾つの魔法を同時に使ってるんです?
「さあねえ……? ええと、筋力強化、身体構造強化、浮遊移動、移動高速化、風よけ、自動運転……」
「そもそも幾つ魔法を知ってるんだ……」
リップル、謎のギフトの効果もあり、一読しただけで魔導書をマスター出来たらしい。
物凄い魔法の数が彼女の頭の中に入ってるんだろうなあ。
とか考えていたら一瞬で式場ですよ。
どーれどれ?
上空からぐるりと式場の回りを眺める。
「上に窓がついてるな。リップル、あそこから侵入しよう」
「よしきた」
風を除けているから、僕らの飛行する音はしない。
無音のまま式場の上に着地した。
……これ、リップルのスペックをフル活用すれば、どんな厳重な守りの城塞にでもするりと入り込んで要人を暗殺できるな。
恐ろしいハーフエルフだ!
まあ、リップルに言わせれば僕も似たようなものだろうが。
どれどれ?
窓かと思ったところは、鐘を鳴らすところだった。
これ、超巨大な教会か!!
アーラン国民の半分くらい参列できる規模と言うと、ヤバさが分かるだろうか。
前世で言うなら、東京ネズミーランドと同じくらいの敷地面積であろう。
なんならネズミーシーを足したくらいのサイズかも知れない。
でかい、でかすぎる。
近づくと装飾とか割と雑で、仕上がり最優先で作っていることが分かるのだが……。
「こんなものを僕らのために作ったのか!? とんでもない予算を投下したな……。完成したら近隣諸国を威圧できる規模のものになるぞ」
「これだけの規模になると、攻めるにも困るだろうねえ……」
各国から招待客が来るらしいが、彼らにこの式場の威容を見せつけ、アーランの勢いを知らしめる意図もあるのだろう。
鐘撞きの塔が僕らの降りたところだ。
ほんの短時間で、よくぞこんなものを作ったな……。
梯子を降りていくと、今まさにカンカンと中身を作っているところだった。
おお、なんと荘厳な大聖堂めいた作りか。
内側は巨大な六角形になっており、そこに至高神、大地母神、知識神、技工神、戦神、海神の彫像が飾られている。
儀式的な意味合いもあるな。
ここで神の力を得て、国の守りを願う的な。
……いや、もっとフランクに神様は降りてくるから気にしなくていいと思うなぁ……。
「ナザル、君、最近まで知識神とやたら仲良しだったらしいじゃないか」
「ああ。なんなら死んだら神にするからって宣告されてる」
「とんでもないな……。いや、君の成し遂げた成果を思えば当然とも言えるんだけど……おっと!」
下の方で、大工たちが僕らを指さしてわあわあ言っている。
「いたぞいたぞー!!」「いかん、見られた!」「捕まえろー!!」
「見つかったようだ。中身は確認したから逃げるぞナザル!」
「合点承知!」
「あっ、梯子をするする登って逃げていく!!」「なんて速さだ!」「あんな新郎新婦いる!?」「いるでしょあそこに!」
ということで、式場を確認し、逃げる僕らなのだった。
いよいよ披露宴、迫る!
32
あなたにおすすめの小説
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる