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第三章 本音編
10夜目 理由は愛とか恋とかじゃないんだが
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喉奥まで押し込むと、反射的に吐き出そうとしてか、熱く狭く引き絞られた。
「くっ……」
「ぐぼっ!?」
反応を予測しかねたユインが、不意打ちに耐え切れず、精を漏らす。
喉深くに粘度の高い液体を吐き出されて、アグラヴィスは咳き込んだ。喉に引っかかる液体をシーツの上に吐き出したが、出された場所が場所だったために、結構な量を飲み込んでしまっている。
ユインはその背を撫でながら、困ったように眉を下げた。
「すまない……中で出すつもりはなかったんだが」
「うぇっ、ほ! げほっ、げっ……ったりまえだ! わざとやっていたら即刻手打ちにするところだぞ! こ、こんな不味いもの飲ませおって……!」
「それでも、あれだな、そんなつもりではなかったが、少しばかり嬉しさもあるものだな」
「そこは喜ぶところじゃないぞ!」
ばん、と強めに肩を殴られたが、さして痛いとも感じなかった。やはり、少しばかり浮かれているらしい。
自嘲しつつユインは、続けて殴ってくるアグラヴィスの拳を掴み、身体を引き寄せた。唇を寄せると青臭い匂いが鼻をつく。自分のものだと思えば嫌悪感もあるが、それがアグラヴィスを通した途端に愛しく思えるのが不思議だった。
舌を絡め吸い付きながら、裸の身体を撫でまわす。
滑らかな尻に手をかけると、びくりと震えた小さな手がユインの胸を押した。もちろん、そんな羞恥心からの反射的な動きで、ユインが身体を離す訳もないが。
両手で柔らかさを楽しんでから、おもむろにその狭間に指を差し込む。
ユインを押すアグラヴィスの力が強まったようにも思ったが、気にはならなかった。
「……そうだな、詫びと言うのもおかしいが、おれも舐めてやろう」
「っ!? い、いや! なんの詫びにもなってない! そういうのいらない――うわっ!?」
寝台の上にうつぶせに身体を押さえつけ、その太腿の間に、ユインは頭を突っ込んだ。ゆるく勃ち上がったものを無視して、ついさっき触れた鮮やかな桃色の肉に舌を這わせる。
「きゃぅっ!?」
存外可愛らしい声が聞こえた。逃げようとする脚を掴んでおいて、舌をねじ込んでいく。
「あっあっあっ、やぁ……う、入ってくるなぁ!」
舐めまわし抜き差ししながら時折吸い付くと、その度に「ひゃんっ」と愛らしい声が鳴く。
どうしても、もっと奥まで満たしてやりたくなってくるので、途中から指を足してやったが。
「ぅあっ……は、あ、あ、あぅ、あぁんっ」
何度もユインを受け入れた場所だ。最初はきつく締められていても、徐々に指だけでは物足りなさそうにくぱくぱと誘い始める。
そうなってからもなお存分に焦らしてやれば、最後には向こうから欲しがってくるのが分かっていた。
「やっ……な、なあ……? まだ、やる、のっ?」
「どうした、もう入れて欲しいか?」
「ち、違……んな、じゃ、ないけど……あっ、あァンっ」
そう答えつつも、既に復活しているユインのそれをちらちら見ている視線はあからさまだ。
ユインは笑って一度身体を離すと、覆いかぶさるようにのしかかった。
「仕方ないな、力を抜いておけよ」
「そ、そんな言い方……あぁああァ!」
硬い先端を肉の楔として、体重をかけて奥へ押し込んでいく。
あれだけ拡げてやったのにまだきつく感じることに苦笑して、耳元に囁きかけた。
「ほら、もっとおれに身体を預けろ。奥まで欲しいだろう?」
「そっ……う、訳じゃな……んんんっ」
「こんなに締め付けて。ここでもおれのことを愛していると告げているようだな」
「はっ……あァ? あっ、待っ……お前、ん、なんか勘違いを……ぅあっ!」
焦れたユインが腰を使うと、それだけで背が跳ねる。どうやらいいところに当たったらしい。
いっぱいに受け入れてぎちぎちになった肉の淵を指で撫でてやると、アグラヴィスが泣きそうな顔で振り向いた。
「お前、ほんと……いい加減にしろよっ!」
「ああ、悪かった。いいだろう、求め通りに本格的に穿ってやろう」
「おい、俺がいつそんなことを求め――ひぁぁあんっ!」
腰を掴んで思い切り突き下ろす。絡みついて引き留めようとしてくるのを、擦り上げるように引きずりだし、即座にまた奥を抉る。
深い場所を何度も貫かれたアグラヴィスの声は、既に言葉にもなっていなかったが、ユインにはずっと愛を告げているように聞こえていた。
こんなにもユインの身体を求める肌が、それ以外の感情を宿す訳がないのだ。
「くっ……」
「ぐぼっ!?」
反応を予測しかねたユインが、不意打ちに耐え切れず、精を漏らす。
喉深くに粘度の高い液体を吐き出されて、アグラヴィスは咳き込んだ。喉に引っかかる液体をシーツの上に吐き出したが、出された場所が場所だったために、結構な量を飲み込んでしまっている。
ユインはその背を撫でながら、困ったように眉を下げた。
「すまない……中で出すつもりはなかったんだが」
「うぇっ、ほ! げほっ、げっ……ったりまえだ! わざとやっていたら即刻手打ちにするところだぞ! こ、こんな不味いもの飲ませおって……!」
「それでも、あれだな、そんなつもりではなかったが、少しばかり嬉しさもあるものだな」
「そこは喜ぶところじゃないぞ!」
ばん、と強めに肩を殴られたが、さして痛いとも感じなかった。やはり、少しばかり浮かれているらしい。
自嘲しつつユインは、続けて殴ってくるアグラヴィスの拳を掴み、身体を引き寄せた。唇を寄せると青臭い匂いが鼻をつく。自分のものだと思えば嫌悪感もあるが、それがアグラヴィスを通した途端に愛しく思えるのが不思議だった。
舌を絡め吸い付きながら、裸の身体を撫でまわす。
滑らかな尻に手をかけると、びくりと震えた小さな手がユインの胸を押した。もちろん、そんな羞恥心からの反射的な動きで、ユインが身体を離す訳もないが。
両手で柔らかさを楽しんでから、おもむろにその狭間に指を差し込む。
ユインを押すアグラヴィスの力が強まったようにも思ったが、気にはならなかった。
「……そうだな、詫びと言うのもおかしいが、おれも舐めてやろう」
「っ!? い、いや! なんの詫びにもなってない! そういうのいらない――うわっ!?」
寝台の上にうつぶせに身体を押さえつけ、その太腿の間に、ユインは頭を突っ込んだ。ゆるく勃ち上がったものを無視して、ついさっき触れた鮮やかな桃色の肉に舌を這わせる。
「きゃぅっ!?」
存外可愛らしい声が聞こえた。逃げようとする脚を掴んでおいて、舌をねじ込んでいく。
「あっあっあっ、やぁ……う、入ってくるなぁ!」
舐めまわし抜き差ししながら時折吸い付くと、その度に「ひゃんっ」と愛らしい声が鳴く。
どうしても、もっと奥まで満たしてやりたくなってくるので、途中から指を足してやったが。
「ぅあっ……は、あ、あ、あぅ、あぁんっ」
何度もユインを受け入れた場所だ。最初はきつく締められていても、徐々に指だけでは物足りなさそうにくぱくぱと誘い始める。
そうなってからもなお存分に焦らしてやれば、最後には向こうから欲しがってくるのが分かっていた。
「やっ……な、なあ……? まだ、やる、のっ?」
「どうした、もう入れて欲しいか?」
「ち、違……んな、じゃ、ないけど……あっ、あァンっ」
そう答えつつも、既に復活しているユインのそれをちらちら見ている視線はあからさまだ。
ユインは笑って一度身体を離すと、覆いかぶさるようにのしかかった。
「仕方ないな、力を抜いておけよ」
「そ、そんな言い方……あぁああァ!」
硬い先端を肉の楔として、体重をかけて奥へ押し込んでいく。
あれだけ拡げてやったのにまだきつく感じることに苦笑して、耳元に囁きかけた。
「ほら、もっとおれに身体を預けろ。奥まで欲しいだろう?」
「そっ……う、訳じゃな……んんんっ」
「こんなに締め付けて。ここでもおれのことを愛していると告げているようだな」
「はっ……あァ? あっ、待っ……お前、ん、なんか勘違いを……ぅあっ!」
焦れたユインが腰を使うと、それだけで背が跳ねる。どうやらいいところに当たったらしい。
いっぱいに受け入れてぎちぎちになった肉の淵を指で撫でてやると、アグラヴィスが泣きそうな顔で振り向いた。
「お前、ほんと……いい加減にしろよっ!」
「ああ、悪かった。いいだろう、求め通りに本格的に穿ってやろう」
「おい、俺がいつそんなことを求め――ひぁぁあんっ!」
腰を掴んで思い切り突き下ろす。絡みついて引き留めようとしてくるのを、擦り上げるように引きずりだし、即座にまた奥を抉る。
深い場所を何度も貫かれたアグラヴィスの声は、既に言葉にもなっていなかったが、ユインにはずっと愛を告げているように聞こえていた。
こんなにもユインの身体を求める肌が、それ以外の感情を宿す訳がないのだ。
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