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あまりに必死に言うルイスにケントは呆れるよう
に笑った。
「冗談だって。俺だったら……そのまま奪っちま
うけどなって話だよ」
「そんな事言わないでよ。僕はそんな事したくな
いんだ」
「ふ~ん………、なんかルイス、変わったな……
前までは…いや、いいや。」
何かいいかけると、すぐにやめた。
薬草学科では、だいぶんと授業が進んでいた。
休むと取り返すのが大変だった。
毒草と薬草の見分け方から、調合までを細かく
学ぶ。
ちょっとの分量の違いで、毒にも薬にもなる。
面白いようで、難しかった。
「では、これで今日の授業を終わります。次まで
に調合を間違えずに作っておく事。では、終わ
ります」
先生の言いつけ通りに作ると、青いポーションが
出来た。
書かれた通りに作ってはいる。
もちろん授業でやってみたが、同じ材料なのに、
色が違ってしまう。
これには頭を悩ませた。
これはミニゲームの時は、材料と魔力のメモリを
ピッタリで目押しする事でクリアできる課題だっ
た。
「という事は……魔力の量が違うのか……」
魔力は目で見えないので、量を知る事が難しく、
理解できるまで時間がかかった。
「ルイス~、今日終わったら付き合うって言った
よな?」
「うん、今行く~」
材料だけ鞄にしまうと、ケントの後をついていく。
ケントは貧民街へと行くと細い路地を何度も曲がっ
ていく。
これは確か……俗に追われて逃げ切るミニゲームが
あったのを思い出す。
確か、さっき通った道を逆流して戻るやつだった
はずだ。
と言う事は、この先に盗賊の頭がいる設定だ。
「ルイス、こっちだ」
「待って、この先は危ないよ?ねぇ、もう戻ろう」
ルイスが立ち止まると、引き返そうとした。
それを遮るようにケントが腕を引いて先に進んで
いく。
「ここまで来て引き返すなって…」
「でも……」
後ろからガラの悪い男達が迫って来ていた。
「ケントっ!」
「ほら、ここだ。こいつがルイス。ルイス・ロー
ランドだ」
いきなり前につんのめると、転びそうになるのを
手で支えたのだった。
前には屈強な男が座っている。
あきらかに普通じゃないオーラを纏っている。
「ローランド王家の庶子か?それで、こいつに何
が出来るんだ?」
「新種の毒薬とか……」
「それは本当か?」
「あぁ、飲めば2日とかからず死亡する毒薬だ。
症状はなく、身体を蝕み続け、身体のあらゆる
器官から血を吹き出して死ぬって代物だ」
ケントが手に持っているのは、毒薬らしい。
一体誰が作ったのか?
そう思うと、記憶の片隅にそれを作成していた時
のルイスの記憶が蘇ってきた。
恨みだけで、動物で何度も実験して完成させた代
物だった。
毒味でもわからず、すぐに症状が出ないせいで気
づく事が遅れてしまい、症状が出た時にはもう手
遅れだという。
「ケントっ!それを誰に使うの?」
「何を言ってんだよ?ローランド国王に決まって
るだろう?上手くいったら、俺の兄弟にも使う
つもりだ」
ケントはルイス同様に迫害されて育ったのだった。
に笑った。
「冗談だって。俺だったら……そのまま奪っちま
うけどなって話だよ」
「そんな事言わないでよ。僕はそんな事したくな
いんだ」
「ふ~ん………、なんかルイス、変わったな……
前までは…いや、いいや。」
何かいいかけると、すぐにやめた。
薬草学科では、だいぶんと授業が進んでいた。
休むと取り返すのが大変だった。
毒草と薬草の見分け方から、調合までを細かく
学ぶ。
ちょっとの分量の違いで、毒にも薬にもなる。
面白いようで、難しかった。
「では、これで今日の授業を終わります。次まで
に調合を間違えずに作っておく事。では、終わ
ります」
先生の言いつけ通りに作ると、青いポーションが
出来た。
書かれた通りに作ってはいる。
もちろん授業でやってみたが、同じ材料なのに、
色が違ってしまう。
これには頭を悩ませた。
これはミニゲームの時は、材料と魔力のメモリを
ピッタリで目押しする事でクリアできる課題だっ
た。
「という事は……魔力の量が違うのか……」
魔力は目で見えないので、量を知る事が難しく、
理解できるまで時間がかかった。
「ルイス~、今日終わったら付き合うって言った
よな?」
「うん、今行く~」
材料だけ鞄にしまうと、ケントの後をついていく。
ケントは貧民街へと行くと細い路地を何度も曲がっ
ていく。
これは確か……俗に追われて逃げ切るミニゲームが
あったのを思い出す。
確か、さっき通った道を逆流して戻るやつだった
はずだ。
と言う事は、この先に盗賊の頭がいる設定だ。
「ルイス、こっちだ」
「待って、この先は危ないよ?ねぇ、もう戻ろう」
ルイスが立ち止まると、引き返そうとした。
それを遮るようにケントが腕を引いて先に進んで
いく。
「ここまで来て引き返すなって…」
「でも……」
後ろからガラの悪い男達が迫って来ていた。
「ケントっ!」
「ほら、ここだ。こいつがルイス。ルイス・ロー
ランドだ」
いきなり前につんのめると、転びそうになるのを
手で支えたのだった。
前には屈強な男が座っている。
あきらかに普通じゃないオーラを纏っている。
「ローランド王家の庶子か?それで、こいつに何
が出来るんだ?」
「新種の毒薬とか……」
「それは本当か?」
「あぁ、飲めば2日とかからず死亡する毒薬だ。
症状はなく、身体を蝕み続け、身体のあらゆる
器官から血を吹き出して死ぬって代物だ」
ケントが手に持っているのは、毒薬らしい。
一体誰が作ったのか?
そう思うと、記憶の片隅にそれを作成していた時
のルイスの記憶が蘇ってきた。
恨みだけで、動物で何度も実験して完成させた代
物だった。
毒味でもわからず、すぐに症状が出ないせいで気
づく事が遅れてしまい、症状が出た時にはもう手
遅れだという。
「ケントっ!それを誰に使うの?」
「何を言ってんだよ?ローランド国王に決まって
るだろう?上手くいったら、俺の兄弟にも使う
つもりだ」
ケントはルイス同様に迫害されて育ったのだった。
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