第二王子に転生したら、当て馬キャラだった。

秋元智也

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22話 賊の思惑

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このままじゃ、本当に父が…王が殺されてしまう。
なんでそんな代物がルイスに作れたのかはわから
ないが、ルイスにとっては、自分の命をかけた反抗
だったのだろう。

途中で、急死する国王の代わりにジェイムスが時期
国王になった。

そしてその横には聖女セシリアが付き添っていた。

物語の中盤の話だったはずだ。

「復讐なんてもうやめようよ!」

「ルイス、それをお前が言うのか?」

「だって……これ以上誰かを傷つけるなんておかし
 いよ。バレたら、ただじゃ済まないんだよ?ケン
 トだって……」

「その時は、ルイス。お前が代わりに捕まるんだな。
 これを作ったのはルイスお前だ……。魔力で誰が
 作ったものか分かるって知ってるだろう?」

DNA鑑定と一緒で、魔力鑑定というものがあるらし
かった。
製作者の魔力波長が、薬に残るのだという。

だから、その魔力鑑定に掛ればそれを作った犯人が
わかるというものだった。

それがたとえ過去のルイスが作ったものだとしても。

「おい、捕まえとけ。ここで逃げてバラされたら困
 るからな」

「へいっ、それにしても別嬪さんっすね~」

「あぁ、第二王子だってさ。味見でもしておくか?」

「やめるんだな。こいつに手を出すなよ?」

無頼漢の前に立ちはだかったのは意外にもケントだ
った。

「こいつに触れたら、お前らを役人に突き出すから
 なっ!」

「へいへい。わかりましたよ。それにしても、細
 っこい腕してるよな~、」

縄で縛りつけると、身動きを制したのだった。

「終わったらすぐに自由にしてやるからじっとし
 てろよ」

それだけ言うと、ケントはどこかへと行ってしま
う。
今から何をするつもりなのだろう。

確か国王が亡くなるのは、ジェイムス王子の誕生
日だったはずだ。

最近慌ただしい城内を考えると、そろそろなのだ
ろう。

どうしよう…このままでは本当に死んでしまう。

ジェイムスの誕生日を血で汚したくはない。

もぞもぞと、芋虫のような動きで縄を切れないか
と疾苦八苦しているとさっき出て行ったはずの賊
の部下が戻って来たのだった。

「王子様も、こんな格好じゃ可哀想だからよ…ち
 ょっくら遊んでやろうかと思ってな…げへへへ」

そう言うと、ルイスの服を脱がしにかかった。

シャツをはだけさせると、ズボンを下ろす。
震えるルイスのモノに力を込めると、悲鳴が漏れ
た。

「可愛いな~、俺のも舐めてくれよ」

臭いのする、洗われていない性器を目の前に突き
出して来たのだった。

躊躇すると、男はルイスの口に指を突っ込んでき
たのだった。

「こうやって奥を使って舐めるんだよ。分かっ 
 か?理解しねーなら、尻に突っ込むからな?」

それだけは嫌だった。
ジェイムス以外とあのような行為に及ぶ気はな
い。

必死に口を開くと、奉仕したのだった。
鼻が近いせいか臭いに吐き気がした。

それでも、我慢するように、舐める。

「おうおう、可愛いやつだな……、こっちも寂し
 いってか?」

そう言うと、ルイスの尻の蕾に指を入れて来た。
入り口を広げるようにぐりぐりとしてくる。

「嫌っ、やめてー!!」

気持ち悪い男の指に、抵抗したかったが、縛ら
れた状態ではどうにもならなかった。
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