第二王子に転生したら、当て馬キャラだった。

覚醒編

30話 子作り、しよう？

慌てて引き離そうと踠いてみるが、一向に振り
解けなかった。

あれよあれよと考えているうちに服を脱がされ
お互い一糸纏わぬ姿へとなった。

ここで流されてはダメだ。
そう思っているのに、身体は素直に反応してし
まう。

「ンンッ……兄さ……」

「ルイス、愛してるよ。俺の前では隠し事はし
　ないで」

それは兄さんの方だろう。
そう言いたかったのに、声は喘ぎとなり、言葉
にならなかった。

熱くなっていく身体にジェイムスの巧みな指の
動きと相まって翻弄されるように反論はできな
くされたのだった。

ジェイムスのモノが無いはずの機関に入って行
くと、身震いし揺れる度にナカが擦れいつもの
場所とは全く別の意味で身体が震えた。

「そこ……いやぁっ……」

「子供作るならこっちに出さないとだろ？ルイ
　ス…俺の子供を孕ってくれよ」

「待って……お願い出さない…で……」

いつもの蕾にジェイムスの指が侵入してくると、
一気につま先までが伸びてプルプルと震えた。

「んっ～～～」

「我慢しないで、こっちも触ってあげるから」

腹まで反り上がっているもう一つの性器に触れ
るとダラダラと雫が溢れ出ている。

今握られると、もう抑えられない。

イかないように我慢するのも限界に来ていた。

奥まで突き入れられると、すぐに降参するよう
に一気に溢れ出る。

「いやぁっぁぁぁ……」

「たっぷり出たね？今度は俺のも受け止めてく
　れよ？」

「ダメっ……あっ……やだっ、やだったらやめ
　てっ！」

激しく打ち付けられると、腹の奥に温かいもの
を感じたのだった。

一向にナカから抜こうとしないジェイムスに
必死に逃れようとするが、しっかり掴まれて
しまっていて、逃れられない。

再びナカのモノが硬くなっていくと、再び押
し上げスライドを始めた。

終わったのは、夜が開け始めた時だった。

もう入らないとばかりに溢れ出てくるジェイ
ムスの精液を身に受けてぐったりとしていた。

「水飲むか？」

「………嫌だって言ったのに……」

「俺と結婚するならいいだろ？」

「僕が数年しか生きられなくても？」

「…なっ………なんでそれを！？」

すぐに失言だと気づいたのかジェイムスは自分
の口元を押さえたのだった。

「やっぱり……そうだったんだ……聖女として
　覚醒してから数年で亡くなるってのは本当だ
　ったんだね」

「待てって、それは前までだろ？いくら聖女
　といえど、今回は男の身体に聖女としての
　覚醒が起きたわけで、今まで通りじゃ無い
　かもしれないだろ？」

「今まで通り？今まではどうだったか知って
　るって事？」

父王から聞かされた事を思い出して、再び口
をつぐんだのだった。