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聖剣と聖女と聖木と
22話 聖なる力
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傾き倒れそうになったルイスの身体を支えようと
手を差し出したジェイムスに不思議な現象が起こ
ったのだった。
ルイスの身体に世界樹の枝が絡まり巻きついてい
ったのだった、
瞬く間に全身に絡みつくと巻き取られていく。
手を離さなかったのではない。
枝に埋もれて抜けなくなっていたのだ。
そして、そのまま世界樹が自分の浄化にルイス自
身が必要だと考えたのだろう。
今まで瘴気に埋もれて、必死に耐えた分、浄化の
力は大事な栄養源なのだ。
「おいっ、ルイスを離せっ!この木の分際で…俺
から弟を奪うなんて許せるかよっ!このぉ~、
ぶった斬ってやるからなっ!」
そう言ってさっき刺した聖剣を引き抜くと埋もれ
ていくルイスの近くへと差し込んだ。
もちろん浄化の力を持っているのは聖女でけでは
ない。
聖剣も立派な神具なのだった。
ジェイムスが刺した場所が盛り上がると聖剣が取
り込まれていく。
「嘘だろっ、ルイスを返せっ!ハイド先生、この
木を燃やしてしまってもいいですよね?」
「待ちなさい。別に取って食おうと言うわけでは
ない。ただ、浄化魔法を取り入れて循環させて
いるんだ。その間ルイスくんを自分の中に入れ
たのだろう。終わったら、すぐにでも返してく
れるさ」
「しかし……ルイスが……」
「大丈夫だ。ちょっと待っていなさい」
ハイドが言うと世界樹へと近づいたのだった。
「さっきの子なのだが、あまり魔力を吸われると、
弱ってしまうから早めに返してもらえるだろう
か?」
さわさわと葉が音を鳴らす。
「二日間だけ貸して欲しいそうだ。ただ、彼を表
に出してくれるそうだよ」
「それはどう言う……ルイスっ!」
そう言うと幹の表面に人の形が浮き出てきた。
手足と身体の半分を幹の中に埋もれながらも意識
があるらしい。
ゆっくり目を開くと、ジェイムスをいの一番に見
つめた。
「兄さん……あれ、なんで動けない……?」
「今、世界樹がルイスを離してくれないんだ。す
ぐに助けるからなっ。」
「兄さん……」
弱々しい声に、周りで見ていた兵士達も、どうな
っているのか不思議でならなかった。
丸2日間、世界樹に囚われる事となった。
会話は出来るし、お腹も空かない。
別に外傷はないのだが、少し困った事もある。
手足が動かせないと言う事だった。
「ルイス、お腹空かないか?」
「平気……あまり減ってなくて……」
「そのまま眠れるのか?辛くないか?」
「う~ん、どうなんだろう……あまり辛くはない
けど、不便かも…」
「そっか……」
ぎゅっと抱きしめられると、唇に当たる感触を楽
しんだ。
これ以上ルイスのこんな姿を晒すのは良くないと
木に立てかけるようにテントを張った。
だから、今は誰も見えない。
それでも毎回話す度にこんなキスされたら、下半
身が疼かないわけはない。
すると、どう言うわけか身体が自由になった。
蔦がするりするりと離れていくと首に巻きついた
ものだけになった。
まるで首輪をしてリードで繋がれているようだっ
た。
「これは……世界樹が許したって事か?」
「多分魔力を補給しろって事かな…はははっ…」
わかりやすい気がする。
世界樹は浄化の力が欲しいのだ。
ルイスは浄化するだけの魔力が欲しい。
そしてジェイムスとSEXする事で得られる魔力を
浄化に回せと言っているのだ。
「このままシても?」
「うん、僕はジェイムス兄さんしかいやだよ?」
こんなにハマるとは思わなかった。
痛いだけじゃないこの行為にもだいぶんと慣れた気
がした。
物語がエンディングを迎えたら、自分はどうなるの
だろう。
ルイスの中のままなのか?
それとも………。
内藤裕太に戻って、その先の物語りがあるのだろう
か?
手を差し出したジェイムスに不思議な現象が起こ
ったのだった。
ルイスの身体に世界樹の枝が絡まり巻きついてい
ったのだった、
瞬く間に全身に絡みつくと巻き取られていく。
手を離さなかったのではない。
枝に埋もれて抜けなくなっていたのだ。
そして、そのまま世界樹が自分の浄化にルイス自
身が必要だと考えたのだろう。
今まで瘴気に埋もれて、必死に耐えた分、浄化の
力は大事な栄養源なのだ。
「おいっ、ルイスを離せっ!この木の分際で…俺
から弟を奪うなんて許せるかよっ!このぉ~、
ぶった斬ってやるからなっ!」
そう言ってさっき刺した聖剣を引き抜くと埋もれ
ていくルイスの近くへと差し込んだ。
もちろん浄化の力を持っているのは聖女でけでは
ない。
聖剣も立派な神具なのだった。
ジェイムスが刺した場所が盛り上がると聖剣が取
り込まれていく。
「嘘だろっ、ルイスを返せっ!ハイド先生、この
木を燃やしてしまってもいいですよね?」
「待ちなさい。別に取って食おうと言うわけでは
ない。ただ、浄化魔法を取り入れて循環させて
いるんだ。その間ルイスくんを自分の中に入れ
たのだろう。終わったら、すぐにでも返してく
れるさ」
「しかし……ルイスが……」
「大丈夫だ。ちょっと待っていなさい」
ハイドが言うと世界樹へと近づいたのだった。
「さっきの子なのだが、あまり魔力を吸われると、
弱ってしまうから早めに返してもらえるだろう
か?」
さわさわと葉が音を鳴らす。
「二日間だけ貸して欲しいそうだ。ただ、彼を表
に出してくれるそうだよ」
「それはどう言う……ルイスっ!」
そう言うと幹の表面に人の形が浮き出てきた。
手足と身体の半分を幹の中に埋もれながらも意識
があるらしい。
ゆっくり目を開くと、ジェイムスをいの一番に見
つめた。
「兄さん……あれ、なんで動けない……?」
「今、世界樹がルイスを離してくれないんだ。す
ぐに助けるからなっ。」
「兄さん……」
弱々しい声に、周りで見ていた兵士達も、どうな
っているのか不思議でならなかった。
丸2日間、世界樹に囚われる事となった。
会話は出来るし、お腹も空かない。
別に外傷はないのだが、少し困った事もある。
手足が動かせないと言う事だった。
「ルイス、お腹空かないか?」
「平気……あまり減ってなくて……」
「そのまま眠れるのか?辛くないか?」
「う~ん、どうなんだろう……あまり辛くはない
けど、不便かも…」
「そっか……」
ぎゅっと抱きしめられると、唇に当たる感触を楽
しんだ。
これ以上ルイスのこんな姿を晒すのは良くないと
木に立てかけるようにテントを張った。
だから、今は誰も見えない。
それでも毎回話す度にこんなキスされたら、下半
身が疼かないわけはない。
すると、どう言うわけか身体が自由になった。
蔦がするりするりと離れていくと首に巻きついた
ものだけになった。
まるで首輪をしてリードで繋がれているようだっ
た。
「これは……世界樹が許したって事か?」
「多分魔力を補給しろって事かな…はははっ…」
わかりやすい気がする。
世界樹は浄化の力が欲しいのだ。
ルイスは浄化するだけの魔力が欲しい。
そしてジェイムスとSEXする事で得られる魔力を
浄化に回せと言っているのだ。
「このままシても?」
「うん、僕はジェイムス兄さんしかいやだよ?」
こんなにハマるとは思わなかった。
痛いだけじゃないこの行為にもだいぶんと慣れた気
がした。
物語がエンディングを迎えたら、自分はどうなるの
だろう。
ルイスの中のままなのか?
それとも………。
内藤裕太に戻って、その先の物語りがあるのだろう
か?
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