渉くんの育性日記

秋元智也

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第二十四話 いつか成長しても

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まる一ヶ月、連絡がなく、渉の安否も分からないままだった。
友人の元を訪れても、まだだ!と言われ面会すらさせて貰えなかった。

「おい、渉って言ったか?どうだ?こっちで働いてみるか?」
「んんん!!…んーーんーーー!」
「あんなになっても戻りたいか?」
「んんーー!!んー!」
「強情な子供だな…まぁいい。もう使えるようになっただろ?こっちの
 具合を試させてもらうぞ?」

ベッドに拘束され続けたせいか手足は擦り切れて真っ赤な跡がくっきり
と残っている。
大人の力には勝てるわけも無く、無理矢理尻を掴まれると中に指が入っ
ってくると無造作に掻き回され、太いものが突き入れられる。
この男は誰だろう?
疑問は浮かぶがそれ以上考えさせてもくれない。
ただただ、知らない男に犯されているのに身体が反応して快楽を求めて
しまう。

憎らしいくらいに調教され切った身体は心を裏切って前からだらだらと
先走りを流していた。

「いい締まり具合だな~、しかもあんなにデカイのを飲み込んでたって
 のに、この感度はいいぞ。享もいいもの見つけてきたな…いや、上手
 く仕上げたもんだ。次の子をまた仕上げて欲しいもんだな…」
「んっ!んっ…んっ…んーー!!」
「知ってたか?享のやつ、小学生、まぁお前みたいな尻の青いガキにしか
 興奮しないんだぜ?もうすぐ中学くらいだろう?そろそろ飽きられる年
 齢なんだよ!」

その男の言葉が何故か抵抗する気力をなくさせていた。
自分は捨てられたのか…と。
捨てられないようにと、必死でなんでもした日々。
絶対に無理だってわかってても、死ぬ気で入れれば、きっと喜んでくれると
無理したばっかりに、激痛に耐えられず気を失ってからここに運ばれた様だ。
涙が溢れて止まらない…。

「おっ!諦めたのか?それがいいぞ?今日からは大事にしてくれる人に売り
 つけてやるからな!」
「誰を売りつけるって?」
「享!なんでここにいんだよ!」
「そりゃ、渉を連れ戻しにきたんだよ。手放せないって言っただろ?」
「あんな事しておいてか?もう、使い物にならんぞ?」
「なら、なんで今ヤってんだよ?あぁ?」

俺は帰るフリして裏口に回ると中へ入っていた。
こいつは信用ならないっていうのが本心であった。
渉はベッドに拘束されて抵抗らしい抵抗もしないでされるがままになっ
っていた。

「鍵出せよ?ちゃんと金も払ったよな?なんでこんな事してんだ?」
「商品になるか確認してたんだよ!まぁ、どうせすぐに飽きる年齢だし
 もういいだろ?どーせ、替わりは見つけたんだろ?」
「お前に関係ねーだろ?ほら、よこせよ!」

素直に鍵を出されると手足の拘束具をはずした。

「渉、帰るぞ?」
「…」
「このままここに居たいのか?誰ともしれないやつに順番に回されたい
 ならこのままにするけど?帰るなら起きろ!」

渉は泣きながらも立ち上げろうと身体を起こす。
足に力が入らないのか上手く立てず、這うように俺の足元まで来た。

「こんな状態じゃ、もういらないだろ?おいてけよ!高い買い取って
 やるからよ!」
「断る、仕方ない、ほら手を出せ!」

上着をかけてやると腕を引っ張り、肩に担いだ。

「連れて帰るからな!これ以上こいつに近寄るな!」
「もったいねーな…」
「言ってろ」

俺は自分の家に連れて帰るとまずは風呂に入れた。
清潔に保つと言うことをしないやつなせいか身体はベタベタで汗なのか
精液なのか分からなかった。
渉の尻を掴むと引き寄せ中を掻き回す。
何度も使い込まれた状態だった。

「ちっ…何回出しやがったんだ?渉、やつに何された?」
「……」

唇を強く噛むと、つぐんだまま黙ってしまう。
顎を掴むと口を開けさせ、指を奥へと入れる。
泣きながらも嗚咽が漏れてくる。

「質問聞こえたよな?」
「…」
「勝手にしろ!」

俺はシャワーを上からかけたまま、浴室を出た。
俯いて何も話さない渉に苛立ったのもあるが、久し振りに見た渉が何か
変わってしまったように見えたからだった。
キッチンに食事を置いておくと寝室で横になった。

しばらくすると寝室のドアが開き、渉が入ってきた。
バスタオルに身体を包んだままの姿で来ると床に座り込んだ。

「食事があっただろ!さっさと食ってこいよ」
「…」

静かに頷くと出て行く。
気になって後を追うと、ちゃんと座って食べていた。
食べ終わると、ちゃんと片付けをして戻ってきた。

「何か言いたい事でもあるのか?」
「…」
「さっさと寝ろよ」
「…」

俺は寝転がったまま言うと、足元に来て俺のスラックスをおろし始めた。

「おい、何やって…」

渉は俺のを中から取り出すと躊躇いもせず口に咥えた。
引き剥がそうとしても意地でも止める気はないようだった。
仕方ないし、せっかく咥えてくれるなら気持ちよくなった方がいい。
俺は渉の頭を撫でると、後ろを掴むと一気に引き寄せた。

喉の奥にズゴッと勢いよく入ると、苦しそうに咳き込むが、やめてなどやら
ない。
始めたのは渉の方だ。存分に使わせてもらう事にする。
喉の奥に熱を解き放つとやって解放した。

「けほっ、ごほっ、ごほっ…」
「どう言うつもりだった?こうやって扱われて嬉しいのか?だったら足開いて
 こっち向けよ?中は洗ってあるんだろ?」

ビクッと怯えた目を向けると、ゆっくりと足を開いて俺に向けてくる。
話してくれないと分からねーよ。
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