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第三章 魔獣狩り、のちダンジョン、ときどきドキドキ!?
第8話 古の失われた魔法
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「いやあ、賢魔兎を追い詰めたニコの水魔術はすごかったなぁ~」
さっきからボクの武勇伝を嬉しそうに語っているのは、テミス君改めテミスちゃんである。
「ほんっっとにすごかったんだよ! 水がバーっ!と現れて、ドドドドドドドドドっ!て樹々といっしょに賢魔兎を濁流に飲み込み押し流していったんだ! あれは中級? いや、上級魔術くらいの威力はあったかもしれない!」
実際に魔術を発動させたボクよりも自慢げで嬉しそうに話してるのはどうなのよ?
ボクの方は君が男の子じゃなく、女の子だったという事実をまだ受け止め切れていないというのに……
「へぇー、そうなんですか? でも水の中級魔術や上級魔術にそんな魔術あったかしら?」
「えーっと確か……『極大海嘯』とかって唱えていたかな?」
テミスちゃんの発言を受けてサルフェの表情が固まった。
まるであり得ない言葉でも聞いたかのような反応だ。
「――――テミス様、今、なんとおっしゃいました?」
「えーっと『極大海嘯』……??」
「『水流衝波』ではなく?」
「ああ、たぶん『極大海嘯』って唱えていたと思う」
サルフェは口をあんぐりと開け、唖然とした表情をしている。
「あっ、あり得ませんわ! 『極大海嘯』はすでに術式が失われた古の水魔法ですのよ!? それを鉄等級の魔術士が発動させただなんて! 魔術Lvだって足りてないのに、そんな……!?」
なんか、まずい方向に話がいっているな……
ボクの魔法適性のことやダンジョン深層の封印された箱に眠っていたという話はあまり知れ渡らない方が良さそうだ。
適当にうまくごまかさないと……
「いや、ボクもあの時は無我夢中で、どうやって詠唱したかとかも覚えていないし、よく分からないんだ…… もしかしたら無我夢中で『水流衝波』の術式を組んで、発動の時だけ『極大海嘯』と唱えたのかも?? 実際は『水流衝波』を発動させたんじゃないかなぁ」
「なに言ってますの、ニコ? 術名を間違えたら発動しないことなんて、木等級の魔術士でさえ知っている魔術の常識じゃありませんか?」
サルフェに反論され、ボクは「うぐっ」と言葉を喉に詰まらせてしまう。
でもこのままボクが『極大海嘯』を発動させたっていう話になってしまうのはあまりよろしくなさそうだ……
「あっ、もしかしたら『極大海嘯』じゃなくて、『水流衝波』って唱えていたかもしれないよ……?」
「いや、それはない。オレは獣人族だ。お前たちと違ってある程度離れていてもしっかり音を聞き取れる。しかもあの時は獣魔術で肉体強化もしていたからな」
いやいや、そこはうまく話を合わせてよ! テミスちゃん!
「それに『水流衝波』には、濁流を巻き起こして樹々を引き倒すほどの威力はありませんわ! 確かにあれは失われた古代魔法『極大海嘯』を模して術式を構築した魔術と伺っていますが、あれには一つの波を形成して範囲攻撃を与える程度の効果しかありません!」
あわわわっ、やばいよ!
もうほとんど論破されてる状況じゃん!
何かうまくごまかす方法を考えないとややこしい話になってしまう……
――――そっ、そうだ! あれを使おう!
「ああ、みっ、みんなには内緒にしてたんだけど、もしかしたらこれのおかげかもしれないなぁ~……」
ボクはそういうと、右の中指に嵌めていた『エリネドの指輪』を二人に見せる。
バロラがアンヌンを旅立つ時に譲ってくれた魔法の指輪だ。
これはINTやMNDを高める迷宮遺物だってバロラは言っていたし、何か知られていない不思議な効果があったという話になってもおかしくは無いだろう……たぶん。
少し強引だがこの話で押し通すしかない!
二人はボクが見せた緑のトルマリンがはめられたミスリルの指輪を見つめる。
「うーん、確かに『鑑定』で見ても弾かれますし、かなりランクの高い迷宮遺物とかかもしれませんね?」
「そうだな。オレも魔術のこととかはよく分からないが、この指輪からはタダならぬものを感じる。さっきの水魔術はこれのおかげだったということなのか……?」
よし!なんとか二人がこの話に乗ってくれそうだ!
困った時のバロラ頼み!
いつもお世話になってます!
「いや、なんか親切な冒険者さんから譲ってもらったんだけど、なんだかすごく価値があるものみたいだったから、あんまり知られるのもまずいかなと思って人には話さないようにしていたんだ。できれば二人もこのことは内緒にしておいてもらえると助かるんだけど……」
テミスちゃんは二つ返事で「ああ!問題ない!ニコには借りがあるしな」と言ってくれて、サルフェもそれに続いて「まあ、確かに今回は助けられましたし?このことは他言いたしませんわ!」と言ってくれた。
よし!なんとかややこしい話にはならなくてすみそうだ!
ボクはホッと一安心すると、「じゃあ巣穴のところに置いてきた袋を回収しに行こう」と二人に提案し、話題を切り替えた。
テミスちゃんがひとまず賢魔兎の血抜きと内臓の処理を済ませることになり、ボクとサルフェが元の巣穴に戻って今日討伐した一角兎を詰めた袋を回収する。
賢魔兎との激闘でけっこう時間も経ってしまっていたらしく、太陽ももうかなり西側に傾きつつある。
テミスちゃんも「日が暮れる前に帰ろう!」と提案してくれて、ボクたちは一路アンヌンにもどることとなった。
そう言えば、サルフェは『極大海嘯』を「術式が忘れられた古の水魔法」と言っていた。
不完全な形とは言え、この世界でも『極大海嘯』が発動できたこと、それとこの「術式が忘れられた古の水魔法」という話。
やっぱりこの世界の魔法システムは『アポカリプス・ワールド』の魔法システムと何か関係があるのかもしれない……
「アポカリプス」は確か「黙示録」という意味の言葉だ。
そして今のこの世界の歴は「千年王国期」と呼ばれている。
「千年王国」は確か黙示録による終末の後に訪れる世界のことだったはず……
もしかしてこの世界は、『アポカリプス・ワールド』の続編のゲーム世界ということなのだろうか……?
ボクは新たな謎を抱え、アンヌンへの帰路に就くことになった。
さっきからボクの武勇伝を嬉しそうに語っているのは、テミス君改めテミスちゃんである。
「ほんっっとにすごかったんだよ! 水がバーっ!と現れて、ドドドドドドドドドっ!て樹々といっしょに賢魔兎を濁流に飲み込み押し流していったんだ! あれは中級? いや、上級魔術くらいの威力はあったかもしれない!」
実際に魔術を発動させたボクよりも自慢げで嬉しそうに話してるのはどうなのよ?
ボクの方は君が男の子じゃなく、女の子だったという事実をまだ受け止め切れていないというのに……
「へぇー、そうなんですか? でも水の中級魔術や上級魔術にそんな魔術あったかしら?」
「えーっと確か……『極大海嘯』とかって唱えていたかな?」
テミスちゃんの発言を受けてサルフェの表情が固まった。
まるであり得ない言葉でも聞いたかのような反応だ。
「――――テミス様、今、なんとおっしゃいました?」
「えーっと『極大海嘯』……??」
「『水流衝波』ではなく?」
「ああ、たぶん『極大海嘯』って唱えていたと思う」
サルフェは口をあんぐりと開け、唖然とした表情をしている。
「あっ、あり得ませんわ! 『極大海嘯』はすでに術式が失われた古の水魔法ですのよ!? それを鉄等級の魔術士が発動させただなんて! 魔術Lvだって足りてないのに、そんな……!?」
なんか、まずい方向に話がいっているな……
ボクの魔法適性のことやダンジョン深層の封印された箱に眠っていたという話はあまり知れ渡らない方が良さそうだ。
適当にうまくごまかさないと……
「いや、ボクもあの時は無我夢中で、どうやって詠唱したかとかも覚えていないし、よく分からないんだ…… もしかしたら無我夢中で『水流衝波』の術式を組んで、発動の時だけ『極大海嘯』と唱えたのかも?? 実際は『水流衝波』を発動させたんじゃないかなぁ」
「なに言ってますの、ニコ? 術名を間違えたら発動しないことなんて、木等級の魔術士でさえ知っている魔術の常識じゃありませんか?」
サルフェに反論され、ボクは「うぐっ」と言葉を喉に詰まらせてしまう。
でもこのままボクが『極大海嘯』を発動させたっていう話になってしまうのはあまりよろしくなさそうだ……
「あっ、もしかしたら『極大海嘯』じゃなくて、『水流衝波』って唱えていたかもしれないよ……?」
「いや、それはない。オレは獣人族だ。お前たちと違ってある程度離れていてもしっかり音を聞き取れる。しかもあの時は獣魔術で肉体強化もしていたからな」
いやいや、そこはうまく話を合わせてよ! テミスちゃん!
「それに『水流衝波』には、濁流を巻き起こして樹々を引き倒すほどの威力はありませんわ! 確かにあれは失われた古代魔法『極大海嘯』を模して術式を構築した魔術と伺っていますが、あれには一つの波を形成して範囲攻撃を与える程度の効果しかありません!」
あわわわっ、やばいよ!
もうほとんど論破されてる状況じゃん!
何かうまくごまかす方法を考えないとややこしい話になってしまう……
――――そっ、そうだ! あれを使おう!
「ああ、みっ、みんなには内緒にしてたんだけど、もしかしたらこれのおかげかもしれないなぁ~……」
ボクはそういうと、右の中指に嵌めていた『エリネドの指輪』を二人に見せる。
バロラがアンヌンを旅立つ時に譲ってくれた魔法の指輪だ。
これはINTやMNDを高める迷宮遺物だってバロラは言っていたし、何か知られていない不思議な効果があったという話になってもおかしくは無いだろう……たぶん。
少し強引だがこの話で押し通すしかない!
二人はボクが見せた緑のトルマリンがはめられたミスリルの指輪を見つめる。
「うーん、確かに『鑑定』で見ても弾かれますし、かなりランクの高い迷宮遺物とかかもしれませんね?」
「そうだな。オレも魔術のこととかはよく分からないが、この指輪からはタダならぬものを感じる。さっきの水魔術はこれのおかげだったということなのか……?」
よし!なんとか二人がこの話に乗ってくれそうだ!
困った時のバロラ頼み!
いつもお世話になってます!
「いや、なんか親切な冒険者さんから譲ってもらったんだけど、なんだかすごく価値があるものみたいだったから、あんまり知られるのもまずいかなと思って人には話さないようにしていたんだ。できれば二人もこのことは内緒にしておいてもらえると助かるんだけど……」
テミスちゃんは二つ返事で「ああ!問題ない!ニコには借りがあるしな」と言ってくれて、サルフェもそれに続いて「まあ、確かに今回は助けられましたし?このことは他言いたしませんわ!」と言ってくれた。
よし!なんとかややこしい話にはならなくてすみそうだ!
ボクはホッと一安心すると、「じゃあ巣穴のところに置いてきた袋を回収しに行こう」と二人に提案し、話題を切り替えた。
テミスちゃんがひとまず賢魔兎の血抜きと内臓の処理を済ませることになり、ボクとサルフェが元の巣穴に戻って今日討伐した一角兎を詰めた袋を回収する。
賢魔兎との激闘でけっこう時間も経ってしまっていたらしく、太陽ももうかなり西側に傾きつつある。
テミスちゃんも「日が暮れる前に帰ろう!」と提案してくれて、ボクたちは一路アンヌンにもどることとなった。
そう言えば、サルフェは『極大海嘯』を「術式が忘れられた古の水魔法」と言っていた。
不完全な形とは言え、この世界でも『極大海嘯』が発動できたこと、それとこの「術式が忘れられた古の水魔法」という話。
やっぱりこの世界の魔法システムは『アポカリプス・ワールド』の魔法システムと何か関係があるのかもしれない……
「アポカリプス」は確か「黙示録」という意味の言葉だ。
そして今のこの世界の歴は「千年王国期」と呼ばれている。
「千年王国」は確か黙示録による終末の後に訪れる世界のことだったはず……
もしかしてこの世界は、『アポカリプス・ワールド』の続編のゲーム世界ということなのだろうか……?
ボクは新たな謎を抱え、アンヌンへの帰路に就くことになった。
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