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第四章 人狼編
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※キルヴェスター視点
俺達は早速ルーラル村へとやってきて、ギルドの変更手続きを終えたところだ。
冒険者として活動するために必要なライセンスは、王都で発行しておいたため、拠点を変更する手続きだけで済んだのだ。
変更手続きが終わり、受付嬢によるギルドの簡単な説明が始まった。
午前は移動に費やしてしまったため、今日は特に依頼等は受けない予定だ。そんなことよりも、アースに会う方が大事だ。今日の夜は、指定の場所でアースたちに会うことになっている。
……早く会いたいな。
「……と説明は以上になります。パーティーリーダーのキールさん、何かご不明な点等はございますか?」
「いえ、特には……」
俺は、聴いていなかったことを悟られないようにいつも通りの口調で軽く流そうとすると、脇腹に鈍い痛みが走った。受付嬢には見えない角度での絶妙な攻撃だ。
俺は犯人である「腰巾着」役のローウェルをひと睨みした後、ダンッと足を踏み鳴らした。
「だ、誰に物を聞いているのだ! 私にわからないことがあるわけがないだろう!!」
「は、はぁ……そうですか。では、説明は以上になります。」
受付嬢は何とも迷惑そうな顔をしながら、説明の終了を告げた。
く、くそ……最悪だ。いくら潜入のためとはいえ、こんな屈辱的な役をやることになるとは……。
だがこれも、アースに会うためだ。今は「勘違い貴族子息」の役に徹するしかない。
「ふん! 長たらしい説明にはうんざりだ、お前ら帰るぞ!」
「帰る前にこちらをどうぞ。当ギルドでは、冒険者の皆様に支給品として回復薬を提供しておりますので、よろしければお持ちください。」
回復薬を提供している?
みたところ下級の回復薬だが、いくら下級とはいっても回復薬は回復薬だ。支給品としてぽんぽん渡していたら、ギルドは財政破綻してしまうのではないだろうか?
「いい心がけだ! キール様、ぜひ持って帰りましょう!」
「ふん! 私に提供できることをありがたく思うんだな!」
営業スマイルを若干崩しながら差し出された回復薬を傲慢に受け取ると、俺達はさっさとギルドをあとにした。
早くアースに会いたい。
アースに会うまでは少し時間があるな。夕食をとっても、若干の時間が余ってしまう。この村の食材には口をつけないように兄上から指示を出されているため、自分たちで持ち込んだ食料を調理しなければならない。アースと食事取れれば一番いんだけどな。
そんなことを考えながら歩いていると、明らかに酔っていると思われる5人の冒険者が、人の迷惑も顧みず横に広がりながら歩いてきた。
無用なトラブルは御免だと思いながらも若干の冷ややかな視線を向けながら通り過ぎようとすると、冒険者の癪に障ったのか絡まれてしまった。
「ママのミルクでも飲んでな!」
「パパの×××でもしゃぶってな!」
今まで浴びせられたこともないような下品な言葉に面食らってしまった。
おかげで、声が裏返ってしまったじゃないか。
「キール様、どんまいッス!」
「何度も見ても似合わない役ですね、主。」
「やかましい。お前らは、普段とあまり変わらないじゃないか。俺の苦労はお前らにはわからない。」
「まあまあ、そう言わないでくださいよ。俺達だって、主の「アースに会いたい」という願いをかなえるためにこうして心を殺して役に徹しているんですから。」
「な!!! お、俺はただ、アースが心配なだけで……」
「殿下、こんな道端では誰に何を聞かれているかわかりません。さっさと、宿に帰りましょう。」
それまでの俺たちの会話を一刀両断するかのように、キースの冷静な指摘が入った。
言いたいことはわかる、むしろ正論だ。だが……。
「沈黙は金とはよく言ったものだよな。」
ーー
俺達はそんなこんなで、拠点としている、程よく良い宿へと帰ってきた。
自炊もできる広い4人部屋だ。
「じゃあ俺が軽く何か作りますんで、他のみんなは休んでいてください。あー、キースは荷物運びを手伝ってくれ。」
「……。」
「無視するなら主に頼むしかなくなるなー? まさか、魔導士の俺やジールに運べとは言わないよなー?」
煽るようにローウェルがそういうと、キースは鋭い視線を向けながら舌打ちをすると、荷物を運ぶために下へと降りていった。
「ところで、ジールはさっきから何を気にしているんだ? 」
俺はとりあえず2人に任せることにして、先程からギルドで渡された回復薬を振ったり、匂いを嗅いだりしているジールに問いかけた。品質に不満があるのだろうか?
「いや、気にしているというほどではないッスけど……」
うーん、と首をひねっているジールを横目に、俺も回復薬の匂いを嗅いでみた。
が、特にこれといって変わった匂いはしない。普通に回復薬の匂いだ。
「魔導士にしかわからない何かがあるかもしれないな。何か気になるなら話してくれないか?」
「そうッスね。回復薬がつくれるわけじゃないッスから、うまく言葉にはできないんッスけど……ほんの少し違和感があっただけッス。だけど、初めにもらった時のほんの一瞬なんで気のせいかもッス。」
「違和感……? 俺たち全員分のか?」
「だけじゃなくて、カウンターに出ていた全部ッスね。だけど、本当に一瞬だったんッスよ。」
「そうか、わかった。アースに聞いてみよう。回復魔導士のアースなら、明確な何かに気付いてくれるかもしれない。」
「そうッスね、それがいいッス。それから、回復薬も口にしない方がいいッスよね? 広い意味では、回復薬も飲食物ッスからね。」
「ああ、そうだな。」
そうして俺たちは回復薬のことはいったんおいておき、出来上がったローウェル特製「本から得た知識肉野菜炒め定食」を食べて、アースたちとの集合場所へと向かった。
俺達は早速ルーラル村へとやってきて、ギルドの変更手続きを終えたところだ。
冒険者として活動するために必要なライセンスは、王都で発行しておいたため、拠点を変更する手続きだけで済んだのだ。
変更手続きが終わり、受付嬢によるギルドの簡単な説明が始まった。
午前は移動に費やしてしまったため、今日は特に依頼等は受けない予定だ。そんなことよりも、アースに会う方が大事だ。今日の夜は、指定の場所でアースたちに会うことになっている。
……早く会いたいな。
「……と説明は以上になります。パーティーリーダーのキールさん、何かご不明な点等はございますか?」
「いえ、特には……」
俺は、聴いていなかったことを悟られないようにいつも通りの口調で軽く流そうとすると、脇腹に鈍い痛みが走った。受付嬢には見えない角度での絶妙な攻撃だ。
俺は犯人である「腰巾着」役のローウェルをひと睨みした後、ダンッと足を踏み鳴らした。
「だ、誰に物を聞いているのだ! 私にわからないことがあるわけがないだろう!!」
「は、はぁ……そうですか。では、説明は以上になります。」
受付嬢は何とも迷惑そうな顔をしながら、説明の終了を告げた。
く、くそ……最悪だ。いくら潜入のためとはいえ、こんな屈辱的な役をやることになるとは……。
だがこれも、アースに会うためだ。今は「勘違い貴族子息」の役に徹するしかない。
「ふん! 長たらしい説明にはうんざりだ、お前ら帰るぞ!」
「帰る前にこちらをどうぞ。当ギルドでは、冒険者の皆様に支給品として回復薬を提供しておりますので、よろしければお持ちください。」
回復薬を提供している?
みたところ下級の回復薬だが、いくら下級とはいっても回復薬は回復薬だ。支給品としてぽんぽん渡していたら、ギルドは財政破綻してしまうのではないだろうか?
「いい心がけだ! キール様、ぜひ持って帰りましょう!」
「ふん! 私に提供できることをありがたく思うんだな!」
営業スマイルを若干崩しながら差し出された回復薬を傲慢に受け取ると、俺達はさっさとギルドをあとにした。
早くアースに会いたい。
アースに会うまでは少し時間があるな。夕食をとっても、若干の時間が余ってしまう。この村の食材には口をつけないように兄上から指示を出されているため、自分たちで持ち込んだ食料を調理しなければならない。アースと食事取れれば一番いんだけどな。
そんなことを考えながら歩いていると、明らかに酔っていると思われる5人の冒険者が、人の迷惑も顧みず横に広がりながら歩いてきた。
無用なトラブルは御免だと思いながらも若干の冷ややかな視線を向けながら通り過ぎようとすると、冒険者の癪に障ったのか絡まれてしまった。
「ママのミルクでも飲んでな!」
「パパの×××でもしゃぶってな!」
今まで浴びせられたこともないような下品な言葉に面食らってしまった。
おかげで、声が裏返ってしまったじゃないか。
「キール様、どんまいッス!」
「何度も見ても似合わない役ですね、主。」
「やかましい。お前らは、普段とあまり変わらないじゃないか。俺の苦労はお前らにはわからない。」
「まあまあ、そう言わないでくださいよ。俺達だって、主の「アースに会いたい」という願いをかなえるためにこうして心を殺して役に徹しているんですから。」
「な!!! お、俺はただ、アースが心配なだけで……」
「殿下、こんな道端では誰に何を聞かれているかわかりません。さっさと、宿に帰りましょう。」
それまでの俺たちの会話を一刀両断するかのように、キースの冷静な指摘が入った。
言いたいことはわかる、むしろ正論だ。だが……。
「沈黙は金とはよく言ったものだよな。」
ーー
俺達はそんなこんなで、拠点としている、程よく良い宿へと帰ってきた。
自炊もできる広い4人部屋だ。
「じゃあ俺が軽く何か作りますんで、他のみんなは休んでいてください。あー、キースは荷物運びを手伝ってくれ。」
「……。」
「無視するなら主に頼むしかなくなるなー? まさか、魔導士の俺やジールに運べとは言わないよなー?」
煽るようにローウェルがそういうと、キースは鋭い視線を向けながら舌打ちをすると、荷物を運ぶために下へと降りていった。
「ところで、ジールはさっきから何を気にしているんだ? 」
俺はとりあえず2人に任せることにして、先程からギルドで渡された回復薬を振ったり、匂いを嗅いだりしているジールに問いかけた。品質に不満があるのだろうか?
「いや、気にしているというほどではないッスけど……」
うーん、と首をひねっているジールを横目に、俺も回復薬の匂いを嗅いでみた。
が、特にこれといって変わった匂いはしない。普通に回復薬の匂いだ。
「魔導士にしかわからない何かがあるかもしれないな。何か気になるなら話してくれないか?」
「そうッスね。回復薬がつくれるわけじゃないッスから、うまく言葉にはできないんッスけど……ほんの少し違和感があっただけッス。だけど、初めにもらった時のほんの一瞬なんで気のせいかもッス。」
「違和感……? 俺たち全員分のか?」
「だけじゃなくて、カウンターに出ていた全部ッスね。だけど、本当に一瞬だったんッスよ。」
「そうか、わかった。アースに聞いてみよう。回復魔導士のアースなら、明確な何かに気付いてくれるかもしれない。」
「そうッスね、それがいいッス。それから、回復薬も口にしない方がいいッスよね? 広い意味では、回復薬も飲食物ッスからね。」
「ああ、そうだな。」
そうして俺たちは回復薬のことはいったんおいておき、出来上がったローウェル特製「本から得た知識肉野菜炒め定食」を食べて、アースたちとの集合場所へと向かった。
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