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媚薬の力 ★
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「……や、嫌……っ」
秘められた場所を晒す恥ずかしさに、ブランシュは悲鳴をあげる。
だが、両手をジスランに握られていて動けないし、両脚はアルマンが押さえつけている。
いつもブランシュを優しく見つめていたはずの青い瞳が、今は暗く濁って観察するように見下ろしている。その視線の冷たさに、ブランシュは抵抗する気力を失った。
神の子ジスランのものとなったブランシュに、アルマンはもう何の想いも抱いていないのだろう。
身体から力が抜けたことに気づいたのか、ジスランがまるで褒めるように優しく額にキスを落とす。
「さぁ、兄さんにたくさん気持ち良くしてもらおうね」
その言葉が合図だったかのように、アルマンの指がブランシュの秘部に触れた。くちりと濡れた音が、静かな寝室にやけに大きく響く。
「ちゃんと濡れていて偉いね、ブランシュ。媚薬の効果かな、もっとたくさん乱れてみせて」
「ふ……ぁ、んっ」
ゆっくりと確かめるような動きに、全身が震えるほどの快楽を感じる。それはブランシュが生まれて初めて感じるもののはずなのに、全身が気持ちいい、もっと欲しいと叫んでいるようで、その感覚を追うことしか考えられなくなる。
「兄さん、そこを可愛がってあげて。女性が一番気持ち良くなれる場所だというからね、きっとブランシュも喜ぶはずだ。――あぁ、舐めるのはだめだよ。ブランシュを味わっていいのは、僕だけだから」
ジスランの言葉に従って、アルマンの指が秘部を撫で上げていく。
指先がある一点に触れた瞬間、ブランシュは高い声をあげて身体を震わせた。まるで雷に打たれたかのような、鋭く激しい刺激。だけど気持ち良くてたまらない。
「っあ、そこ……すき……ひぁ、ん」
「ふふ、素直で可愛いね、ブランシュ。ほら、大好きなところ、もっと触ってもらおうね」
「ふ、ぁ……んあぁっ」
「うん、いい声。指で擦られるの、気持ちいいね。中から蜜がどんどん溢れてきてる。そうだ、僕はこっちを可愛がってあげようか」
強すぎる刺激に身体を弾ませるブランシュ抱き起こすと、ジスランがうしろから抱きしめるようにした。両腕を押さえつけたまま、彼の手はブランシュの胸に伸びてくる。
何度か感触を確かめるように手のひらで掴んだあと、指先で赤く色づいた蕾に触れた。
「……っ、んぅ」
「柔らかくて触り心地も最高。ここだけ固くなって可愛いな。まるで果実みたいだ。ブランシュはどこもかしこも綺麗で可愛いね」
胸の先を強く摘ままれて、ブランシュは喉をのけぞらせて喘ぐ。
ジスランによる胸への刺激と、アルマンの指が触れる秘部からの快感に翻弄されて、ブランシュは絶え間なく甘い声をあげ続けた。
静かな寝室には、ブランシュの高い声と荒い吐息、そしてぐちゅぐちゅと濡れた音だけが響いていく。
「や……もう、だめ、おかしく、なっちゃ……止まっ……」
同じ場所を執拗なほどに擦られて、ブランシュはぽろぽろと涙をこぼしながら訴える。
身体の中に熱い塊があって、それが今にも弾けそうだ。
怖いくらいの快楽から逃げたいのに、うしろからしっかりとジスランに抱きしめられているから、ほとんど動くことができない。
唯一動かせる首だけを何度も振って、ブランシュは震える息を吐く。
「大丈夫、怖くないよ。そのまま気持ち良さに身を委ねてごらん。イくところを見せて、ブランシュ」
耳元でジスランが囁いた瞬間、アルマンの指が一際強くブランシュの秘部に押しつけられた。
同時に目の前が真っ白になるような感覚に襲われて、身体が勝手に震える。
「……っあ、あぁぁっ」
がくがくと大きく震えるブランシュをなだめるように抱きしめて、ジスランが耳元にそっと口づけた。
「うん、上手にイけたね。もっともっと、イっていいんだよ。兄さん、ブランシュを休ませないで。刺激を続けてあげて」
「あ、んんっ、だめ、またきちゃう……」
「そうそう、気持ちいいことしか考えちゃだめだよ、ブランシュ」
吐息を吹き込むようにしながら、ジスランが耳たぶに舌を這わす。ぴちゃりと響く水音にすら、背筋がぞくりとするような快楽を覚えて、ブランシュは小刻みに息を吐いた。
二度三度と襲い来る快楽の波に飲み込まれて、ブランシュはそのたびに大きな声をあげて悶えた。
身体の中で何かが弾けるような、頭の中が真っ白になるようなその感覚が、イく――絶頂することであると教えられ、ブランシュが達するたびにジスランは嬉しそうに笑って褒めてくれた。
だが、目の前でブランシュがどれほど乱れても、アルマンだけは一切表情を変えない。
まるで観察するような冷たいまなざしで、はしたなく乱れる様子を見つめながら、彼は何度も何度もブランシュを快楽の渦に突き落とした。
陰核と呼ばれる場所の刺激だけで、ブランシュは数えきれないほど絶頂した。シーツにはブランシュの秘部から流れ落ちた蜜が大きな染みになっていて、まるで粗相をしてしまったかのようだ。
立て続けに責められて疲れ切った身体は休息を欲しているはずなのに、まだ足りないとどこかが疼く。
これで終わりではないと、もっと欲しいものがあるのだと、ひりつくような焦燥感にかられる。
「ブランシュ、たくさんイったのにまだ満足してなさそうだね」
「ぁ……んぅ、もうイくの嫌……でも、欲しいの……まだ足りない……っ」
「混乱しちゃって、可愛いなぁ。そうだよね、もっと中に欲しいよねぇ。兄さん、指を中に挿れてあげて。傷つけないように、気をつけてね」
くすくすと笑うジスランがアルマンに命じると、ブランシュの体内に硬いものが入ってきた。アルマンが、指をブランシュの秘部に埋め込んだのだ。
異物感や窮屈さを覚えたのは一瞬。身体はもっと奥まで欲しいと蠢き始める。
「っあ、そこ……もっと……っ」
より強い刺激を求めて思わず腰を浮かせると、アルマンの指が更に秘部の奥に潜り込んできた。
ここに欲しかったのだと、ブランシュの身体は歓喜するように彼の指を更に奥へと誘う。
「ふぁ、もっと、奥……きて」
「おねだり上手だねぇ、ブランシュ」
ジスランの声が聞こえるものの、アルマンの指がくれる快楽を追うことに夢中になったブランシュには届かない。
気がつけばブランシュは、アルマンの指をむさぼるように自ら腰を動かしていた。
秘められた場所を晒す恥ずかしさに、ブランシュは悲鳴をあげる。
だが、両手をジスランに握られていて動けないし、両脚はアルマンが押さえつけている。
いつもブランシュを優しく見つめていたはずの青い瞳が、今は暗く濁って観察するように見下ろしている。その視線の冷たさに、ブランシュは抵抗する気力を失った。
神の子ジスランのものとなったブランシュに、アルマンはもう何の想いも抱いていないのだろう。
身体から力が抜けたことに気づいたのか、ジスランがまるで褒めるように優しく額にキスを落とす。
「さぁ、兄さんにたくさん気持ち良くしてもらおうね」
その言葉が合図だったかのように、アルマンの指がブランシュの秘部に触れた。くちりと濡れた音が、静かな寝室にやけに大きく響く。
「ちゃんと濡れていて偉いね、ブランシュ。媚薬の効果かな、もっとたくさん乱れてみせて」
「ふ……ぁ、んっ」
ゆっくりと確かめるような動きに、全身が震えるほどの快楽を感じる。それはブランシュが生まれて初めて感じるもののはずなのに、全身が気持ちいい、もっと欲しいと叫んでいるようで、その感覚を追うことしか考えられなくなる。
「兄さん、そこを可愛がってあげて。女性が一番気持ち良くなれる場所だというからね、きっとブランシュも喜ぶはずだ。――あぁ、舐めるのはだめだよ。ブランシュを味わっていいのは、僕だけだから」
ジスランの言葉に従って、アルマンの指が秘部を撫で上げていく。
指先がある一点に触れた瞬間、ブランシュは高い声をあげて身体を震わせた。まるで雷に打たれたかのような、鋭く激しい刺激。だけど気持ち良くてたまらない。
「っあ、そこ……すき……ひぁ、ん」
「ふふ、素直で可愛いね、ブランシュ。ほら、大好きなところ、もっと触ってもらおうね」
「ふ、ぁ……んあぁっ」
「うん、いい声。指で擦られるの、気持ちいいね。中から蜜がどんどん溢れてきてる。そうだ、僕はこっちを可愛がってあげようか」
強すぎる刺激に身体を弾ませるブランシュ抱き起こすと、ジスランがうしろから抱きしめるようにした。両腕を押さえつけたまま、彼の手はブランシュの胸に伸びてくる。
何度か感触を確かめるように手のひらで掴んだあと、指先で赤く色づいた蕾に触れた。
「……っ、んぅ」
「柔らかくて触り心地も最高。ここだけ固くなって可愛いな。まるで果実みたいだ。ブランシュはどこもかしこも綺麗で可愛いね」
胸の先を強く摘ままれて、ブランシュは喉をのけぞらせて喘ぐ。
ジスランによる胸への刺激と、アルマンの指が触れる秘部からの快感に翻弄されて、ブランシュは絶え間なく甘い声をあげ続けた。
静かな寝室には、ブランシュの高い声と荒い吐息、そしてぐちゅぐちゅと濡れた音だけが響いていく。
「や……もう、だめ、おかしく、なっちゃ……止まっ……」
同じ場所を執拗なほどに擦られて、ブランシュはぽろぽろと涙をこぼしながら訴える。
身体の中に熱い塊があって、それが今にも弾けそうだ。
怖いくらいの快楽から逃げたいのに、うしろからしっかりとジスランに抱きしめられているから、ほとんど動くことができない。
唯一動かせる首だけを何度も振って、ブランシュは震える息を吐く。
「大丈夫、怖くないよ。そのまま気持ち良さに身を委ねてごらん。イくところを見せて、ブランシュ」
耳元でジスランが囁いた瞬間、アルマンの指が一際強くブランシュの秘部に押しつけられた。
同時に目の前が真っ白になるような感覚に襲われて、身体が勝手に震える。
「……っあ、あぁぁっ」
がくがくと大きく震えるブランシュをなだめるように抱きしめて、ジスランが耳元にそっと口づけた。
「うん、上手にイけたね。もっともっと、イっていいんだよ。兄さん、ブランシュを休ませないで。刺激を続けてあげて」
「あ、んんっ、だめ、またきちゃう……」
「そうそう、気持ちいいことしか考えちゃだめだよ、ブランシュ」
吐息を吹き込むようにしながら、ジスランが耳たぶに舌を這わす。ぴちゃりと響く水音にすら、背筋がぞくりとするような快楽を覚えて、ブランシュは小刻みに息を吐いた。
二度三度と襲い来る快楽の波に飲み込まれて、ブランシュはそのたびに大きな声をあげて悶えた。
身体の中で何かが弾けるような、頭の中が真っ白になるようなその感覚が、イく――絶頂することであると教えられ、ブランシュが達するたびにジスランは嬉しそうに笑って褒めてくれた。
だが、目の前でブランシュがどれほど乱れても、アルマンだけは一切表情を変えない。
まるで観察するような冷たいまなざしで、はしたなく乱れる様子を見つめながら、彼は何度も何度もブランシュを快楽の渦に突き落とした。
陰核と呼ばれる場所の刺激だけで、ブランシュは数えきれないほど絶頂した。シーツにはブランシュの秘部から流れ落ちた蜜が大きな染みになっていて、まるで粗相をしてしまったかのようだ。
立て続けに責められて疲れ切った身体は休息を欲しているはずなのに、まだ足りないとどこかが疼く。
これで終わりではないと、もっと欲しいものがあるのだと、ひりつくような焦燥感にかられる。
「ブランシュ、たくさんイったのにまだ満足してなさそうだね」
「ぁ……んぅ、もうイくの嫌……でも、欲しいの……まだ足りない……っ」
「混乱しちゃって、可愛いなぁ。そうだよね、もっと中に欲しいよねぇ。兄さん、指を中に挿れてあげて。傷つけないように、気をつけてね」
くすくすと笑うジスランがアルマンに命じると、ブランシュの体内に硬いものが入ってきた。アルマンが、指をブランシュの秘部に埋め込んだのだ。
異物感や窮屈さを覚えたのは一瞬。身体はもっと奥まで欲しいと蠢き始める。
「っあ、そこ……もっと……っ」
より強い刺激を求めて思わず腰を浮かせると、アルマンの指が更に秘部の奥に潜り込んできた。
ここに欲しかったのだと、ブランシュの身体は歓喜するように彼の指を更に奥へと誘う。
「ふぁ、もっと、奥……きて」
「おねだり上手だねぇ、ブランシュ」
ジスランの声が聞こえるものの、アルマンの指がくれる快楽を追うことに夢中になったブランシュには届かない。
気がつけばブランシュは、アルマンの指をむさぼるように自ら腰を動かしていた。
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