【完結】幼馴染みが勇者になり何故か俺は勇者の番になりました

赤牙

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番外編:片想い勇者の恋の行方

勇者と魔王のお留守番 ③ ♡

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憎き魔王へと近づけば魔王はニタニタとわらいながら僕の手を取る。
何をされるのだろうかと身構えていると、僕の人差し指の腹に鋭い犬歯を突き立てればプツリ……と、犬歯が食い込みそこからジワジワと血が溢れ出してくる。
魔王はその指を口に含むと舌先で血を舐め取り顔をパァァ…と明るくさせる。

「ハハ……これは凄いな……! 魔力も濃く瘴気に慣じんだ体のせいか私好みの味になってるじゃないか……。シモン以上とは……この味を知ったら絶対に帰せないな……」

僕の指を美味しそうに舐める姿を見ていると背中にゾクリと悪寒が走る……。

なんだこれ……背中ゾクゾクして……気持ち悪い……。

「ヨルダ。血を吸われただけで顔を青くするな……勇者だろ?」

ニタニタと笑みを浮かべながら僕の指に舌を絡ませてくる魔王の姿に苛立ちながら僕は眉間に皺を寄せ睨みつける。

「うるさいぞ魔王……。味見が終わったならさっさとその汚い舌をどけろ」
「見た目は可愛いのにヨルダは口がすこぶる悪いな……。まぁそんな所も可愛いぞ」

ケラケラと笑い声をあげ嫌味すらも通じない相手に僕は心の中で大きなため息をつく。

ミシェルさんはこんな奴のどこがいいんだろう……。

そしてその日から、僕とミシェルさんと魔王という不思議な組み合わせでの生活が始まった。


それからの日々は毎日毎日魔王に苛々させられる日々。
魔王は腹が減ったと言い始めたら機嫌が悪くなり普段よりもさらに我儘になる。
そんな魔王の我儘にすらミシェルさんは優しく付き合い自分の体を差し出す。

ミシェルさんには犠牲になって欲しくないので僕が魔王の食事を提供しますと言っても「俺がいるから大丈夫だ」と、子供扱いするように頭をポンポンと軽く叩かれる。
けれど、ミシェルさんは魔王から味が落ちたと言われた事を気にしているのか……勇者の魔力を補充させて欲しいと定期的に僕の元へと訪れるようになった。


「ヨルダ……。口を開けて……舌を出して……」
「はぃ……」

ミシェルさんに言われるがまま口を開き舌を出すとミシェルさんの唇に舌が絡め取られる。
僕の唾液を求めるように口の中をかき回されれば酸欠で頭がボーっとする。

くちゅくちゅと水音が響き渡り僕の下半身にじわりと熱が溜まり始めると、タイミングよくミシェルさんの指先に包み込まれる。

「もうこんなに勃たせているのかヨルダ……」
「ふぁ……ご、ごめんなさいミシェルさん……」
「前よりも体が敏感だな……。これも瘴気のせいなのか……? まさかリース様に体を許しては……ないよな?」

魔王に体を許すなんて……絶対にあり得ない!
僕が全力で顔を横に振るとミシェルさんは「そうか……」と、安心したような笑顔を僕に向けてくれる。

「今日はからも魔力をもらおうか……」

ミシェルさんはそう言うと僕の下半身へとかがみ込み慣れた手つき……いや口つきで僕のモノを咥え込む。

「ひぁっ! んっ、あぁ……ミシェルさん……んっ!」

ミシェルさんの温かくて気持ちのいい口の中を堪能していると、僕の腰を押さえつけるミシェルさんの指先が下の方へと移動していき……僕のお尻の穴を優しく撫でてくる。

「ふぁっ!? ミ、ミシェルさん!? そこ、、ンッ!」

お尻の穴なんて今まで触れられた事などなかった僕が抵抗すると、亀頭部をちゅうっと吸い上げられ僕は腰を反らしてしまう。

「ここはまだ誰にも触らせたことはないのか?」
「あ、ありません……。ミシェルさんが……初めてです……」
「……そうか」

僕を見上げる金色の瞳が嬉しそうに揺れたと思えば口淫は一気に激しくなり恥ずかしさと気持ちよさで僕は頭がおかしくなりそうだった。
気持ちよくてミシェルさんの口に腰を緩く打ちつけると、僕のお尻の穴を撫でていた指先が少し僕の中へと入ってくる。

異物感にキュッと穴を締めてしまうが、そんなものは抵抗の内に入らないのかググッ……と指が僕の中へと侵入してくる。

「くっ……あ、んっ……お尻……ダメ……ンンッ!」
「ダメなのか……? その割には……ここは萎えずにガチガチだぞ…?」

ミシェルさんの口の中から出てきた僕のモノは張り詰めんばかりに反り上がりピクピクと震えていた。ミシェルさんの唾液なのか僕の先走りなのか分からないが、陰茎はテラテラと卑猥な光を放つ。

「ふぐ……あ……ミシェルさ…ん……。僕……イキたい……」
「ふふ……そうか。まぁ……今日はここまでだな……」

ミシェルさんはそう言うと僕の陰茎を扱きながら先端を舌先で刺激してくる。絶妙な力加減とそのスピードに……僕は呆気なく射精してしまった……。

「ミシェルさん……」

ハァハァ…と、射精後の余韻に浸りながら僕の精液を飲み干すミシェルさんの頭を優しく撫でる。
サラサラした綺麗な銀髪が指の間を通るたびに愛しさが込み上げてくる。


ミシェルさん……大好きです……。

伝えることのできない本当の気持ちを僕は心の中で何度も何度も呟いた。
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