彼の愛は不透明◆◆若頭からの愛は深く、底が見えない…沼愛◆◆ 【完結】

まぁ

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心得違い 7

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「アイツさ、仕事を辞めた理由を‘元カレと気まずい’って言ってたけど、玖未ちゃんへの当たりとか、いろんな様子から見て…自分が我慢するとか、二番手三番手っていうのが許せないんだろうね」
「自己愛性パーソナリティ障害と言えるのでしょうか?里を育てる上で、いろいろ勉強はしましたね。専門家でないので断定は出来ませんが…自己愛性パーソナリティ障害は生まれつきの要因も当然考えられますし、養育環境が関係している可能性もある…でもそれは虐待やネグレクトを含め、親が過度に批判的で厳しかった場合や過度に子どもを甘やかすような場合らしい。中山は12歳までの環境がそれに該当するとは思えません」

女が10歳まで育った施設は玖未と出会った施設よりも小規模の家庭的で評判のよい施設だった。里親のように接してくれる家族運営施設は金銭面で閉鎖したと調べにはあった。

「女の憶測や分析はいい。俺の名前を使うなら同情の余地はない」
「「「「はい」」」」
「いくつかシナリオは出来ているが…まだ動けねぇ」

俺がそう言うと

「あと一言…」
「嘘、を言ってくれれば…」
「どこへ落としましょうか?」

千田、右京、野沢が続いた。

そこへ、コンコンコン…強くドアがノックされる。

「若、おられますか?至急のご報告をさせて頂きたい」

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