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暗暗裏に進むのはどちらか 4
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「あれ?今、来たの?」
寝転んでいたソファーから起き上がった里くんが、私たちに聞く。そうだよね…こんな時間だもの。
「こんばんは…里くん」
と挨拶しながら、私は悠仁の抱っこから降りた。
「緊急の仕事が入ったのでこちらへ来ました。若も私たちもミーティングに入ります」
「ふーん…お疲れ。玖未ちゃん、もう寝る?まだなら映画、ここで一緒に観てる?」
「…それ何?」
「ホラーだけど?」
「いらない…」
「ホラー以外なら観る?これテレビだから…こっち、ここから選んで」
里くんが大きな画面に映画の一覧のようなものを出してくれた。
「…これ…みる」
「おお…国民的映画のひとつだよね。俺も好き」
「玖未、無理にここにいなくていいぞ?」
「まだ眠くないから…みる」
「ん、じゃあいい。あとでな」
悠仁は私の頭をそっと撫でてからリビングを出る。
「俺も何か飲もうかな。玖未ちゃん、何か飲む?」
冷蔵庫を開けた里くんに
「アイスコーヒー」
と答えると
「アイス乗せる?」
「…いいかも…」
二人でコーヒーフロートを作ってから大きな画面の前に座った。
寝転んでいたソファーから起き上がった里くんが、私たちに聞く。そうだよね…こんな時間だもの。
「こんばんは…里くん」
と挨拶しながら、私は悠仁の抱っこから降りた。
「緊急の仕事が入ったのでこちらへ来ました。若も私たちもミーティングに入ります」
「ふーん…お疲れ。玖未ちゃん、もう寝る?まだなら映画、ここで一緒に観てる?」
「…それ何?」
「ホラーだけど?」
「いらない…」
「ホラー以外なら観る?これテレビだから…こっち、ここから選んで」
里くんが大きな画面に映画の一覧のようなものを出してくれた。
「…これ…みる」
「おお…国民的映画のひとつだよね。俺も好き」
「玖未、無理にここにいなくていいぞ?」
「まだ眠くないから…みる」
「ん、じゃあいい。あとでな」
悠仁は私の頭をそっと撫でてからリビングを出る。
「俺も何か飲もうかな。玖未ちゃん、何か飲む?」
冷蔵庫を開けた里くんに
「アイスコーヒー」
と答えると
「アイス乗せる?」
「…いいかも…」
二人でコーヒーフロートを作ってから大きな画面の前に座った。
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