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組と会社そして家 3
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「さっき吹き出しかけたよ、俺」
「玖未さんの口から出たセクキャバですか?」
「そう。だって同じ時間に同じような話してたのか?って思わなかった?」
「全く…裕子も何言ってるんだか…」
「えっ、そこ?そこはいいんじゃないの?女同士で話してること…行き付けの美容室とかケーキ屋も聞いたって言ってたし。酒を飲んでいるうちにキャバの話をしたっておかしくないから、玖未ちゃんにはそこも経験だよ。な、悠仁?」
役所へ向かう車で俺に話が振られる。
「玖未はその辺りの話、繁華街で聞き慣れてるだろ。右京の噂もあれだったんだ。素面でも普通に話せるはずだぞ」
「言ってたね‘クールな表情からのキラースマイルウインクつきは想像だけで悶絶、イケそう…’って…無表情で‘イケそう’ってワード口にしてたな」
「右京がきっちり台詞を覚えているところが怖いですね」
野沢が冷たく言うのを聞きながら、玖未も同じ温度で同じことを吐くだろうな…と俺が惹かれてやまない無表情を思い出した。
役所では婚姻届をもらうだけで会社に行く。いつもより20分ほど遅い到着ついでに、直接社長室へ行かずにゆっくりと全部署に顔出ししてから社長室へ入った。
飲食店、ゲームセンターのような遊技場を手掛けている会社は好調だ。
風俗は組の経営で会社の事業に含まれない。会社が好調だと、パーティーだの納涼会だの、招待が多くなるが行かない。全て不参加で通している。例年不参加なのにまた招待する奴は理解できない。封書で来た招待状は野沢がそのまま処理し、俺にメールで来た招待も野沢に転送して処理する。対外的な仕事は野沢、社内業務は右京というのが基本のバランスだ。
‘女、体入でノリノリハッスルサービスしてたけど、ランジェリーが自前自腹と聞いてキレてたらしいよ’
‘くだらん途中報告はいらない’
スマホに由佐から、女が体験入店したとの報告…イチイチ聞きたくねぇ。
「玖未さんの口から出たセクキャバですか?」
「そう。だって同じ時間に同じような話してたのか?って思わなかった?」
「全く…裕子も何言ってるんだか…」
「えっ、そこ?そこはいいんじゃないの?女同士で話してること…行き付けの美容室とかケーキ屋も聞いたって言ってたし。酒を飲んでいるうちにキャバの話をしたっておかしくないから、玖未ちゃんにはそこも経験だよ。な、悠仁?」
役所へ向かう車で俺に話が振られる。
「玖未はその辺りの話、繁華街で聞き慣れてるだろ。右京の噂もあれだったんだ。素面でも普通に話せるはずだぞ」
「言ってたね‘クールな表情からのキラースマイルウインクつきは想像だけで悶絶、イケそう…’って…無表情で‘イケそう’ってワード口にしてたな」
「右京がきっちり台詞を覚えているところが怖いですね」
野沢が冷たく言うのを聞きながら、玖未も同じ温度で同じことを吐くだろうな…と俺が惹かれてやまない無表情を思い出した。
役所では婚姻届をもらうだけで会社に行く。いつもより20分ほど遅い到着ついでに、直接社長室へ行かずにゆっくりと全部署に顔出ししてから社長室へ入った。
飲食店、ゲームセンターのような遊技場を手掛けている会社は好調だ。
風俗は組の経営で会社の事業に含まれない。会社が好調だと、パーティーだの納涼会だの、招待が多くなるが行かない。全て不参加で通している。例年不参加なのにまた招待する奴は理解できない。封書で来た招待状は野沢がそのまま処理し、俺にメールで来た招待も野沢に転送して処理する。対外的な仕事は野沢、社内業務は右京というのが基本のバランスだ。
‘女、体入でノリノリハッスルサービスしてたけど、ランジェリーが自前自腹と聞いてキレてたらしいよ’
‘くだらん途中報告はいらない’
スマホに由佐から、女が体験入店したとの報告…イチイチ聞きたくねぇ。
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