美山と葉山と時々、蛸壺

タイガー&フィッシュ

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トキメク私の守備範囲

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 「やっぱり止せば良かったかも」広沢中学校二年二組、葉山可憐(はやま、かれん)金髪おかっぱ頭につり目気味で最近女性的部分の発育が止まらない女の子は夜の海の防波堤で項垂れいた。


 事の成り行きは小学校の時から仲良しのバレー部の美織(みお)とブラスバンド部の幸子(さちこ)がお昼休みに最近話題のナンパスポットがあるから行ってみようと勢いに押し切られ私は嫌がりながらも内心期待もしつつ各々帰宅してから美織の家の近くのコンビニに待ち合わせて4月の夕方の海に。


結論から言えば私達はナンパされた、問題は相手だ。知り合いではないけど顔は知っている学校の先輩いい噂を聞かない怖い先輩二人。

「なにしてんの?」金髪のロングヘアーに声を掛けられた。
「えっあっといえ特に何も」と美織
「おっ、なになに可愛い子?」相方で坊主にピアスが加わる。
「あっいえ私達散歩に来たって言うか」と幸子

「海を見に来ました」私が身も蓋もない事を言う。
「なら一緒に見ようよ3人より5人の方が楽しいよ」金髪がグイグイ来る。
「おっ良いねそうしようよ」坊主が援護する。
私達は顔を合わせて目でどうする?と意思の疎通を図る。
私の勘じゃ美織は興味がある幸子はあまり口に出さないが男の理想が高いちらりと横顔を見るこの間0・1秒。
私次第だな、まぁ幸子も私達が居れば付いてはくるか、じゃあ行きましょうかの「じ」で

「おーうお前らサボんなよマジで」

「そうだ変われ交代」

「あー首痛ぇよ」

輩が3人増えた。

人数が増えたせいでこちらが一人多いというイニシアチブは消えワクワク感はあっという間に身の危険に変わる。
適当にこの場は繕って退散の一手だな。再び顔を見合せると私達は小さく頷き合う満場一致。


「あーやっぱり止めます彼氏に見られると後で言い訳メンドいんで」詐欺紛いの笑顔を金髪と坊主に。

こいつマジか?お前彼氏っての視線を美織と幸子からビシビシ感じる。
「ねっ?」笑顔のまま二人に他に良い方法がお前等にあるのか?と顔で問う。

2人は小さく敬礼した。
よろしい

「すいません私達もそんな感じなんで」と美織
軽く会釈だけする社会人みたいな幸子。
逃げるは脱兎の如く。

が、すんなり引き下がらない輩5人に追いかけられた、後ろからちょっと待ってよとか見張りはどうすんだ?持ち場を離れんなよ、口々に勝手な事を言っている。
「私が引き付けるから」幸子と美織が両の掌をくっつけて顔の前に出す。
ふたてに別れる。わざと速度を落として捕まえられそうな雰囲気をだしてから松林の中に入っていく。ある程度は地理勘があるのでズンズン進んで行きあっという間に輩達を撒いて拓けた場所に出た、そこは可憐が想像していた所とは違っていた。
「へぇー」
遮る物がなにも無い見渡す限りの地平線が目の前に広がり夕日がだんだん海に溶けていく。
その景色に目を奪われて気が付けば、とっぷり夜になっていた。

踵を変えそうとすると輩達のデカイ声が聞こえる。
こんな人気の無い所で見つかるのはまずいと本能のまま出鱈目に逃げるも裏目に出て防波堤に来てしまい自分の首を絞める形になった。

「やっぱり止せば良かったかも」どうする事も出来ないから、座ってただただ海を眺めている。

月明かりが雲から出たり消えたりを繰り返す度に光が水面に反射する
波音に合わせて葉山可憐は心がゆっくり穏やかになっていくのがわかった。

だから防波堤の下から人間の腕が一本見えてそれが二本に増えても暫く理解出来なかった、いや心が穏やかじゃなくても理解出来なかったろう。
「うっおっえっおお?」恐怖にお尻と両手で後退りしていく。
頭が出て来て一気に全身が出現した。両手を使い登ったとも言う。
異常に背中が隆起した歪な形と服を着てないようなシルエットは雲に隠れた月明かりが再び射し込んではっきりさせたのに認識には数秒を要した、そいつは電柱みたいな身の丈にダイバースーツを着用し背中に無数の壺を背負っていたゴリラだった。
体格と見た目のウホウホ感が半端ない。こいつ何処かで見たな。ゴリラと目が合うがそれは一瞬で切れてしまった。

「えっ・・・・」後退りし過ぎて海に落ちた、派手な音を立てて。


ヤバい私、泳げないよヤダ怖いよ海の中で闇雲にもがいていると腰の辺りを捕まれて一気に海面へ引っ張られて行く。
「はぁはぁはぁ」荒い呼吸がなかなか収まらない。
「大きくゆっくり息を吸って吐け深呼吸だ」

目が合う煙草一本分もない距離で、返事の変わりに首を縦に振る。言われた通り何度か深呼吸をする。
「落ち着いたか?」
「うん」
言うが早いか私の両手を掴んでバンザイさせながら、引っ張り始めた。向き合うと自然と見つめ合う。
「み美山?」
「葉山は泳げないんだな」低い声が良く響く。


 意識は学校の何気ない日に遡る、私の隣の席から本を捲る音が聞こえる、既に身の丈180㎝に到達していてガタイはプロレスラーのそれで顔はハッキリ言ってゴリラの同級生、美山海(みやま、かい)奴の目尻にはでっかい青アザが出来ている。

乱暴に教室のドアが開く、ホームルームの前のざわついた空気が止まる。
「美山ぁ居るか?」いい噂を聞かない金髪ロングヘアーの三年
「二年の美山だなちょっと来いよ」と金髪の相方の坊主ピアスのコンビ
うんとかはいとか言わずに立ち上がる、座っている椅子が悲鳴をあげる。
美山が外に出て行ってから皆何事かとひそひそ話す。
5分位して何事もなかったように美山は戻って来て文庫本を捲り始めた。
元々会話なんて無かったけど。





「あんたあんまり学校で評判良くないよ」
表情に変化は無い。
「だから意外でさ、あっある」ありがとうを噛んだ。


「まぁ話の続きは丘に着いたら」美山は泳ぐスピードを上げて真っ暗な海を進んでいく。
「そろそろ足が着くから歩いてくれ」
「はぁぁそっちこそいつまでも手ぇ握んないでくんない?」

付かず離れずの距離を保ちながら美山の後を歩く。
砂浜を歩く2人を月明かりが照らす。


「ねぇその壺の中身なんなの?」
美山は振り向いておもむろに壺に手を突っ込み一気に引っ張り出す。
「うぇタコ?」
「てっきり盗みに来たのかと思った」美山は抑揚の無い喋り方。
「いや、そんな事しないから、タコ盗まれるの?」
何も言わない。
「そこに居てすぐ戻る」美山はテクテク歩いて行く。

美山がチャリで戻って来るまでにくしゃみを3回した。
ママチャリでニケツ

「ねぇ何処に向かってるの?」濡れた身体には風を切る事が堪える。
「俺の家、そのまま帰ったら風邪引くぞ?あと少し寄り道させてくれ」


「げぇ」苦い顔になる。美山の寄った先には輩が5人居た、折角撒いたのに、なんてこった。

金髪が、近づいて来る。
「なんだ彼氏って海のことか」
「えぇまぁ」彼氏?海?あ!さっきついた嘘かそれに美山が私の・・・


私は美山の近くに寄って「早く行こうよね?」
「あぁ」美山は輩達に何か言ってチャリの後ろに乗るように促してゆっくり漕ぎだした。
「あの先輩達はいたずらで蛸壺盗みに来てる所を捕まえたその時に殴られてた、あんまり問題を大きくしたくないから罰として全員で見張ってもらってる」私はデッカイ背中にうんとかふーんとか言った。

美山の家は海沿いのデカイ一軒家で民宿を営んでいた。
軒先にチャリを停めて玄関先に私を残す、美山は少し大きいタオルを渡してくれる。
「あっありがとう」

その後家に負けないデカさの風呂を借りた。
「服は洗ってるって、着替え置いてるから」
「あーうん」


体をしっかり暖めて風呂から出る。
「いい匂い」居間に行くと十畳以上はありそうなダイニングキッチンで美山が料理をしていた。
「どうよ?似合う?」さすが民宿の着替え浴衣の裾をつまみ上げてアピールする。
視認のみで感想が無い。

ちっこいつ、うんともすんとも言わねぇな。
そっちがその気なら。
「ねぇ私の下着まだ乾かないの?浴衣だとスースーするから寒いし」美山をチラ見する。
そんな私を知ってか知らずかゴットッとテーブルにどんぶりを置く。

私は無言で美山を見る。

負けじと美山も私を見る。

視戦(しせん)そんな言葉は無いけど今の私達。

「冷めるぞ」

勝った、自分ルールでこういう時は最初に喋った方が負けなのだ。
勝者の余裕を見せ付けてやる。
ゆっくり椅子に、座り行儀よく「いただきます」してラーメンを食べる。
むむっ豚骨?くどくないしっかりした旨味のスープ、中太麺が炒めた野菜と魚介類に良く絡む。
「ズズズゥーッズズッッズーズズズゥーふぅー」全部食っちまった。

「うぅん」私の口に付いた食べ残しを指で取る美山

「美味かった?ラーメンじゃなくてチャンポン」
スゲームカつく顔をしやがる。
こいつ心を読んだのか?声に出すなよ性格悪いぞ。

「洗濯終わるまで寛(くつろ)いでて」手際よくどんぶりを洗いリビングを出る美山。

 色々と腑に落ちないが1人になってソファーで両足を投げ出す、ポケットの中から取り出した防水仕様スマホは塩水には勝てなかったらしくザラッザラで画面を触っても何も反応しない。

「明日ショップに持ってこ」

美山家のでかいテレビをザッピングする売り出し中の俳優が出てるバラエティーをぼんやり観ていたら、うとうと船を漕いで浅い眠りに落ちていた。
気がつくと綺麗に畳まれた下着がテーブルに置いてある。何故か辺りを見渡して素早く取って風呂場に向かう。


ガチャ


「やぁどうも海の父です、あぁごめんね勝手に洗濯してちゃって」筋骨隆々の全裸マッチョが風呂上がりで身体を拭いてた。
「あひ」どうして良いか解らないから何度もお辞儀してゆっくりドアを締めた。
ドカドカ階段を上がり美山の部屋らしきドアを乱暴に開ける。口をパクパクさせてしまう。

「初めてだったのに私男の人の見たの、なにあれレンコン??」下着をブンブン振り回していた。
美山は何も言わない、またシカトではなかった美山はスマホで誰かと話している。

人差し指を口に当てて静かにしてくれとジェスチャーしながら器用に喋る。

「ぐむ」睨みながら仕方なしに従う。

電話が終われば、すぐさまパソコンに向かって
カチャカチャ始めた。

「レンコンがどうした?」

「見ちゃったのあんたの親のレンコン」

「あぁ~あはは葉山上手い事言うな」

「初めてだった」

「好きな人のが良かった?」

キッと美山を睨む、何かが破裂した。

「そうよ悪い?なに自分は彼女居るの?それとも思春期特有の「俺さ女に興味がないから」そんなの気にならないって?ハッそれはそれは、教室に居るときに青アザなんて作って格好いいとか思ってんの?私なんてあんたのせいでスマホ壊れるし輩には彼女だって勘違いされるし初めて男の部屋に入ったの、ずっとあんたはスカシてるし、男子の父親に下着洗って貰ったの」もう感情が溢れて止まらなかった。

パソコンを操る手を止めてじっと美山が私を見つめる。

「なんか言えバカゴリラ」半泣き。

「スマホが買い換えられる分のバイトは紹介出来る後さ履いたら?」



「はぁ?」










「二人は何処で出会ったの?」私はいつもより高めの声で喋る。

美山が操る小型船舶の上に四人

「学校の同級生です、ねぇ」セミロングで少し垂れ目な愛嬌がある彼女。
「うん、中々ねこう言う時が少ないから」体格が良く運動部に所属してそうな彼の方はモジモジしている。

このカップルは私と年が近そう。

「でぇーどっちから告ったの?」

「えぇーそれはちょっと」彼女の方がリアクションが大きい、彼は俯いてる。
誰も居ない海の上は声を大きくしても誰にも迷惑を掛けまいと思った。
船が速度を落として小さな島の岸に着ける。

美山に船で待ってるように言われたライトは付けたまま。
3人は島に上陸し美山が2人に何か説明しているのが遠巻きに見える暫くして小さな壺を彼氏に渡す。
彼女も壺を覗きカップルは盛り上がっている。



「また蛸壺?」戻って来た美山に聞く。

「中身は違う」

「何それ?勿体ぶんなよ仕事仲間じゃん」わざとらしく言う。
美山はなれた手つきで小型船舶の運転を始めながら、ゆっくり船は岸を離れて行く、美山は音の無いため息をついて「この島は美山の島なんだ最盛期には釣りや人が沖釣りや繁忙期には宿の離れに使われてたけど今はもう」


で?私は目で言う。


船が止まったのは見渡す限り海上、美山は釣竿を取り出して私にも渡す。
餌を付けてとせがむと貸してみろとゴツゴツした、たくましい掌が簡単に餌を付ける。

2人並んで夜釣りを始める。


「親は民宿の切り盛りで忙しいから俺がたまに島の手入れしてるんだ、ある時カップルが無断で宿を使ってた形跡があったんだ片付けながら思ったよこれ金になるって」小さい魚を釣った。


まだ掴み切れない。


「ナイトクールジングって事になってる、90分コース四千円で宿の鍵とライト、カップルが必要にする物」

「そんな儲かるの?」ひゃゃゃあ、竿が動く。

「月に二万から多いと倍」私の手を握りながらフォローしてくれる。
上手いこと釣り上げた。

「釣れると嬉しいもんだね」魚が勢いよく跳ねる。

「釣りしないのか」

「女子はあまりしないでしょ、釣りも隠れてバイトも」釣った魚を海に返す。

「そうか、ガキの頃よく家族で来たんだ近所の連中も一緒に、母ちゃんハマーン様だから釣れるまでやらされて」

「あんたの母ちゃん誰?」

「厳しいんだ、でもたまに優しいまぁバイトは勝手に始めた」美山の竿がまた引いてる。

「ほれ手伝ってやろう」私はライトを水面に当てる。

「馬鹿っ消せ」美山が私を押し倒して来た。

「痛っ」押し倒された痛さだと思ってた。私の右肩が揺れてる何かが動いてる自分の右肩をゆっくり見た、魚が刺さってる。
「葉山、葉山こっち見ろ、いいから俺を見ろ」

「へっ?えっえぇなっいっだだだぁぁぁあ」マジ顔の美山は私を見つめたまま肩に刺さった魚を引き抜いて手早く止血を施す。

「ダツって魚は光に向かって飛んできてアイスピックみたいな口で刺すんだ、完全に不注意だったごめん」

「傷残ったらどうしよう」

「………」

「最悪あんたも嫌い、でも浴衣駄目にしちゃった」

「………」

「って思ってたよ、悪いと思ってたなら明日11時に駅前南口の本屋集合ねスマホ買い換えるから付き合え」

「一回のバイトじゃ足りないだろ」

「抱きついたから少し色付けろよ、ちゃんと一緒に働いて返すよ」

「あぉ胸デカイよな」

「サイテーでも自覚はある、やっぱ調子に乗んなよって言うかまぁ別に本当に嫌な訳じゃ」

前髪を指で弄りながらしどろもどろになっていく。


 私はこいつと一緒に居ると、普段よりちょっぴりだけ素直になってる、美織と幸子と一緒に居る時ともお母さんに見せる素直さとも違う、美山に思春期を揶揄したけど自分だって一緒のくせにと思う自分の事は棚に上げてワガママ言ってもこいつは私を受け止めてくれて、それがくすぐったくて恥ずかしくて凄く嬉しい。

この気持ちをうまく言葉で言えないけど心がたくさん知ってる。
 





終わり。










































































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