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…バカ、そういうの、まだ早いゾ!
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「しまった、油断してたよ⁈
まさか二ノ宮が萌さんに告るどころかプロポーズしちまったぞ?
もう、引っ込みがつかないじゃないか?」
萌さんも萌さんだ、男兄弟の中で育ったから、俺たちみたいなガキの相手は慣れてると思いきや、ソレともガードを下げたのかな?
「…アキトさん、ここは流れに任せましょう。」
「えっ?
でもさくらさん、あのニノですよ!
【パンの二ノ宮】の次男ですよ?
…オヤジさんが、嫁が来たら4号店を出すとか豪語しているあの二ノ宮さんちですよ⁈」
「ええ、ですから萌さんをお嫁に欲しがってもおかしく有りません!
ほら、昔から言うじゃないですか!
『歳上の嫁は金の草鞋を履いて探せ!』って!」
…そ、そうなの?
でもねさくらさん、嫁さん募集してるのは二ノ宮の兄さんなんだけど…
それにしても、
地産地消を心掛けて自家製米粉パンとか、地域の特産物を取り入れたアイデアお惣菜パンで人気の手作りパン屋さん、おじいちゃんが脱サラして、この地で開業してから早幾年…パンダの着ぐるみがエプロンして、メロンパンを持って踊っている地方テレビCMまである【パンの二ノ宮】は県内に三店舗展開している!
駅前店、学園前店、そしてこの町にある本店だ。
(本店が一番規模が小さいけどね?)
「でも萌さんですよ、オレぐらいのガキなんて相手にしてくれますかね?」
「ソレは若さとガッツで押しまくるのです!」
…さくらサン、何でそんなに二ノ宮を応援してるの?
「…でもお兄ちゃん、萌お姉ちゃんね、なんか嬉しそうだよ?
ホラ、お顔は真っ赤だけど笑ってるモン!」
監視モニターを見ているメイヤがワクワク顔で教えてくれた⁈
「え、そ、そうなの?」
「…わぁー、わぁー⁈
な、なに言ってんだよ、おまえは?
ば、馬鹿じゃないか、アタシからしたらお前たち弟みたいなモンなんだゾ?
わかってるのか?」
トップレスで豊満な胸をあらわにしながらも、別の意味でかなり慌てた様子の萌サンだけど、そこまで嫌がってるって感じでもない?
「ハイ、真剣に考えての告白です!
高校卒業したら親父やじいちゃんの下で修業して立派なパン職人になりますから、そしたらウチに嫁に来てもらえませんか!」
…なんか色々と飛び越してないか、ニノ?
「…パン屋の奥さんかぁ?
うん、悪くは無いかも……いやいや、そうじゃない、そうじゃなくて!」
「…あの何か問題が?」
「こ、こんな傷だらけの女、嫌じゃないのか?」
「ハイ、むしろドンと来いです!」
「訳わかんないよ、…ソレと一人前のパン職人って、どんだけ待たされるんだアタシは?」
「…ん、今まで独学だったので、親父たちに今すぐ鍛えてもらえばそうかからないかも?
まぁ免許とかは後からでも取れるし、先に結婚しても問題は無いっス!
なので萌姐さん、交際を前提に結婚して下さい!」
「順序が逆になってるぞ⁈」
隣りで見ている一ヶ谷や三鶴城はニヤニヤと笑ってる、こうなる事は分かっていたのか?
『…オーイ若旦那、コチラ黒ワンコ、なんか馬鹿らしいから監視やめて温泉入ってもイイ?』
「ごめん、もちっと監視しててよ、せめて萌さんが✖️か○か答えるまで。」
『…了解、…若旦那?』
「ん、何かな?」
『私にもオトコ紹介して、出来れば趣味が合いそうなのと?』
「…しゅみ?
いつからココはそんな如何わしいサービスを始めたのさ?」
なんて冗談を言い合っていると…
「お願いです、オレのはじめての女になって下さい! 萌さんの純潔をオレに下さい‼︎」
アイツ、海パン一丁でナニ言ってんだよ?
「うわぁー、うわぁー、お前ナニ言ってんっだよ⁈
そういうの、まだ早いだろ!」
…もう収拾がつかない⁈
「…コレ以上、妹たちに変なモン見せられないので、ソッチでなんとかなりますか?」
『了解、そろそろウチらもアホらしくなってきた。』
まさか二ノ宮が萌さんに告るどころかプロポーズしちまったぞ?
もう、引っ込みがつかないじゃないか?」
萌さんも萌さんだ、男兄弟の中で育ったから、俺たちみたいなガキの相手は慣れてると思いきや、ソレともガードを下げたのかな?
「…アキトさん、ここは流れに任せましょう。」
「えっ?
でもさくらさん、あのニノですよ!
【パンの二ノ宮】の次男ですよ?
…オヤジさんが、嫁が来たら4号店を出すとか豪語しているあの二ノ宮さんちですよ⁈」
「ええ、ですから萌さんをお嫁に欲しがってもおかしく有りません!
ほら、昔から言うじゃないですか!
『歳上の嫁は金の草鞋を履いて探せ!』って!」
…そ、そうなの?
でもねさくらさん、嫁さん募集してるのは二ノ宮の兄さんなんだけど…
それにしても、
地産地消を心掛けて自家製米粉パンとか、地域の特産物を取り入れたアイデアお惣菜パンで人気の手作りパン屋さん、おじいちゃんが脱サラして、この地で開業してから早幾年…パンダの着ぐるみがエプロンして、メロンパンを持って踊っている地方テレビCMまである【パンの二ノ宮】は県内に三店舗展開している!
駅前店、学園前店、そしてこの町にある本店だ。
(本店が一番規模が小さいけどね?)
「でも萌さんですよ、オレぐらいのガキなんて相手にしてくれますかね?」
「ソレは若さとガッツで押しまくるのです!」
…さくらサン、何でそんなに二ノ宮を応援してるの?
「…でもお兄ちゃん、萌お姉ちゃんね、なんか嬉しそうだよ?
ホラ、お顔は真っ赤だけど笑ってるモン!」
監視モニターを見ているメイヤがワクワク顔で教えてくれた⁈
「え、そ、そうなの?」
「…わぁー、わぁー⁈
な、なに言ってんだよ、おまえは?
ば、馬鹿じゃないか、アタシからしたらお前たち弟みたいなモンなんだゾ?
わかってるのか?」
トップレスで豊満な胸をあらわにしながらも、別の意味でかなり慌てた様子の萌サンだけど、そこまで嫌がってるって感じでもない?
「ハイ、真剣に考えての告白です!
高校卒業したら親父やじいちゃんの下で修業して立派なパン職人になりますから、そしたらウチに嫁に来てもらえませんか!」
…なんか色々と飛び越してないか、ニノ?
「…パン屋の奥さんかぁ?
うん、悪くは無いかも……いやいや、そうじゃない、そうじゃなくて!」
「…あの何か問題が?」
「こ、こんな傷だらけの女、嫌じゃないのか?」
「ハイ、むしろドンと来いです!」
「訳わかんないよ、…ソレと一人前のパン職人って、どんだけ待たされるんだアタシは?」
「…ん、今まで独学だったので、親父たちに今すぐ鍛えてもらえばそうかからないかも?
まぁ免許とかは後からでも取れるし、先に結婚しても問題は無いっス!
なので萌姐さん、交際を前提に結婚して下さい!」
「順序が逆になってるぞ⁈」
隣りで見ている一ヶ谷や三鶴城はニヤニヤと笑ってる、こうなる事は分かっていたのか?
『…オーイ若旦那、コチラ黒ワンコ、なんか馬鹿らしいから監視やめて温泉入ってもイイ?』
「ごめん、もちっと監視しててよ、せめて萌さんが✖️か○か答えるまで。」
『…了解、…若旦那?』
「ん、何かな?」
『私にもオトコ紹介して、出来れば趣味が合いそうなのと?』
「…しゅみ?
いつからココはそんな如何わしいサービスを始めたのさ?」
なんて冗談を言い合っていると…
「お願いです、オレのはじめての女になって下さい! 萌さんの純潔をオレに下さい‼︎」
アイツ、海パン一丁でナニ言ってんだよ?
「うわぁー、うわぁー、お前ナニ言ってんっだよ⁈
そういうの、まだ早いだろ!」
…もう収拾がつかない⁈
「…コレ以上、妹たちに変なモン見せられないので、ソッチでなんとかなりますか?」
『了解、そろそろウチらもアホらしくなってきた。』
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