上 下
54 / 77

閑話 召喚されし者③

しおりを挟む
閑話挟んで見ました。
短いので次話(52話)は明日更新します。

┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ 

 


 
 
「う~ん、見事な『ハニートラップ』と言うのか、お色気でメロメロ作戦?」

 カナちゃんがそう言うのも頷ける。
 今私たちを取り囲む環境が、もうどこかの乙女ゲームかギャルゲーかってくらいなの。
 私達のが判らないからありとあらゆるタイプが取り揃えられた。
 この世界、と言うかこの国の美醜感覚は私達とほぼ同じだと思う。

 教師役や護衛、世話係にありとあらゆるタイプの異性が用意されたのだ。

 まずは女性。

 正統派いかにも王女です、と言った高貴な女性のユーファンレア王女。
 勇真の専属で少しドジっ子属性持ちの保護欲をそそる可愛らしい年下の少女メイド。
 礼儀作法を教えてくれる伯爵未亡人は豊満な胸を持つ色気ムンムンの熟女。
 護衛女性騎士はキリリとした仕草の男装の麗人とも言えるお姉様。
 事あるごとに王女にひっついてやってくる、王宮で礼儀見習い中の公爵令嬢は今年10歳になるのじゃロリ幼女。
 交代で剣の訓練に付き合ってくれる女性兵士は発達した大胸筋の持ち主でややガサツながらも明るい姉御。 

 ほんと各種取り揃えましたと言う感じです。
 当然私達にもいますよ。

 魔法の講師は少しきつい印象だが実はツンデレ美青年王宮魔術師。
 普段護衛についてくれている金髪の爽やか青年騎士。
 身の回りの世話をしてくれる赤毛でそばかすのある、ひまわりのような笑顔を向けてくる侍従見習いの少年。
 世界の常識などを教えてくれる講師はおっとり気弱げなお兄さん系の文官様。
 神聖魔法や世界の宗教感について教えてくれるのは女性と見紛うごとき美貌の神官様。
 戦闘訓練をつけてくれる国軍将校は俺様で豪快なお兄様。
 私達のことを王様から任され生活を取り仕切る侯爵(妻に先立たれた)はロマンスグレーの叔父様。


「気のせいってことは……ないよね」

「タラシ系とオネエ系がいない。ふっ、まだまだ甘いな」

「王子様もいないよ。ってもうこれ以上いらないってば」

「どうあっても私達を取り込みたいんだよ。まあ雪音は天坂くん以外眼中にないから無駄だけどねぇ」

「か、カナちゃん!」

 なんてこと言うの。フブキとはそ、そ、そんな……

「勇真の方は、まずいかもよ。きっと『異世界チートでハーレムだ!!』とか言って喜んで突撃しそう。まあ別にいいけどね」

 私とカナちゃんは早くこの国を出てフブキを探しに行きたいけど、何も解らない異世界を闇雲に彷徨ったって無駄だとわかっている。今はあの人達を利用してこの世界の知識を(鵜呑みにしないよう気をつけつつ)得て、魔法や戦う方法も身につけることが優先だ。

 ある程度基礎訓練が終わったらモンスターのいる森とかに実践に出る予定だそうだ。そしてそのあとは『ダンジョン』でレベル上げをすると言う。

 この世界に『ダンジョン』があるんだ。
『ダンジョン』の中は世界と理りが少し異なると言う。まだ『ダンジョン』については詳しく教えてもらっていないけど、勇真は『ダンジョン!俺の力を見せてやる!』と言っている。
 彼の根拠のない自信は正直怖い。できれば勇馬と一緒にダンジョンには行きたくないな。


 フブキ、今どこでどうしてるんだろう、怪我してないかな。風邪ひいたりしてないかな。ご飯食べれてるかな。





 早く会いたいよ。












┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ ┼ 

彼はケモ耳少女とお風呂中だったりする………

しおりを挟む