悠久の泪

深い洞窟の最深。

広大な屋敷の奥間。

誰も到達出来ないその暗闇に、泪が一筋。

数百、数千年の時を経て尚、色褪せぬ色彩と目を疑う程の美しさを持つ人型があった。

心あらばその者を魅了させる色を静かに放つ人型から一筋、色の無い物が流れた。

泪。

しかし、それすらも美しい色彩に溶け込んでしまう程の完成度。

何故、誰も到達出来ぬ場所にそんなものがあるのか。

何故、その人型は泪するのか。

真実は誰も知らない。

そんな場所に一人。

少女が迷い込んだ。
24hポイント 0pt
小説 125,014 位 / 125,014件 ライト文芸 5,148 位 / 5,148件