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男爵令嬢の相談
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「ご相談したいことがあるのですが」
生徒会室でオマリーがエルドールに、声を掛けた。
「ああ、何かな?」
「えっと、個人的な話なのですが…」
「個人的な話?」
エルドールはどうして個人的な話をして来るのかが分からない。やはり距離感を間違えているのだろうと思った。
「あ、はい…駄目でしょうか」
「個人的な話では私では力になれない。友人にでも相談するといい」
「友人には話せないことで」
「どうして友人に話せないことを私にするんだい?他にも沢山いるだろう?」
「…え、でもどうしても相談したくて」
「殿下、私も同席しましょうか」
部屋にいたジュニパー・ヒーロア侯爵令嬢が、手を上げた。他に部屋にいたのは、カイロスと、会計のトイラン・デーゼアだった。
「困っているようですから」
「ああ…では、そうするか。それでいいか?」
「は、い」
隣の部屋に移って、3人で話すことになった。エルドールは隣に座るようなことはなく、オマリーとジュニパーが隣り合わせに座った。
「何の話だい?」
「はい、実はまた弁える様に言われることが多くて、どうしたらいいのかと思っておりまして」
その内容ならば結局、3人で話しているのだから、カイロスとトイランが外れただけで、あの場で話していいのではないかとすら思ったが、話を聞くことにした。
「どうして弁える様に言われたんだい?」
「生徒会に選ばれたことだと思います」
「そうか…」
「殿下、よろしいですか?」
ジュニパーは黙っていたが、殿下に発言の許可を得た。
「ああ」
「思いますということは、そう言われたわけではないのかしら?」
「あの、調子に乗っていると言われました」
「生徒会に入って、調子に乗っていると言われたということ?」
「はい…」
「そうなのね。殿下、顧問に伝えるのがいいのではないでしょうか?」
「そうだな、私の方から言って置こう。言って来た相手の名前を教えて貰えるか?」
オマリーは女子生徒の名前を挙げ、ジュニパーがメモを取った。
「では、話をして置こう。それでいいか?」
「はい、ありがとうございます」
「ヒーロア侯爵令嬢も、ありがとう」
「いえ、お力になれたのならば良かったですわ」
早々に解散となって、エルドールとカイロスを連れて、生徒会の顧問のところへ話をしに行き、オマリーとジュニパーは生徒会室へ戻った。
数日後には、顧問からエルドールとカイロスは女子生徒には、話をしたと報告を受けることになった。
「ですが、どうやら彼女たちにも言い分があるようで、オマリー・トドックが異性にだけボディタッチをしているから、そういった行為は止めた方がいいと言ったそうなんです。その流れで、生徒会に選ばれて、調子に乗っているということは言ったそうですが…」
「ボディタッチの件は、既にケイズ先生に相談しております」
「それも聞きました。結局、わざとではないと、癖になってしまってと、治っていないようでしてね」
エルドールもカイロスも治っているとは感じていなかったが、距離を取らなければまだ続いていたのかと思った。
「そうでしたか…私たちも距離を取るようにしていました」
「それが良いでしょうね。オマリー・トドック本人にも話をしたのですが、悪かったと謝りはするのですが…二度目ですからね。癖ならば直さないとこれからも、反感を買うことになると伝えはしたのですが」
エルドールもカイロスもその通りだなと思いながら、頷いていた。
「ええ、卒業後に働く気なら直した方がいいでしょう」
「そうですね、ジーディー先生が注意深く見守ると言っておりましたので、また何かあれば行って貰うという形でよろしいですか」
「そうするしかないですね、生徒会の空気を悪くはしたくありませんから」
絶対に注意しなくてはいけないことは注意するつもりでいるが、ボディタッチの件でオマリーに生徒会の者が注意をするというのは、最終手段にして置きたかった。
「よろしくお願いいたします」
生徒会室でオマリーがエルドールに、声を掛けた。
「ああ、何かな?」
「えっと、個人的な話なのですが…」
「個人的な話?」
エルドールはどうして個人的な話をして来るのかが分からない。やはり距離感を間違えているのだろうと思った。
「あ、はい…駄目でしょうか」
「個人的な話では私では力になれない。友人にでも相談するといい」
「友人には話せないことで」
「どうして友人に話せないことを私にするんだい?他にも沢山いるだろう?」
「…え、でもどうしても相談したくて」
「殿下、私も同席しましょうか」
部屋にいたジュニパー・ヒーロア侯爵令嬢が、手を上げた。他に部屋にいたのは、カイロスと、会計のトイラン・デーゼアだった。
「困っているようですから」
「ああ…では、そうするか。それでいいか?」
「は、い」
隣の部屋に移って、3人で話すことになった。エルドールは隣に座るようなことはなく、オマリーとジュニパーが隣り合わせに座った。
「何の話だい?」
「はい、実はまた弁える様に言われることが多くて、どうしたらいいのかと思っておりまして」
その内容ならば結局、3人で話しているのだから、カイロスとトイランが外れただけで、あの場で話していいのではないかとすら思ったが、話を聞くことにした。
「どうして弁える様に言われたんだい?」
「生徒会に選ばれたことだと思います」
「そうか…」
「殿下、よろしいですか?」
ジュニパーは黙っていたが、殿下に発言の許可を得た。
「ああ」
「思いますということは、そう言われたわけではないのかしら?」
「あの、調子に乗っていると言われました」
「生徒会に入って、調子に乗っていると言われたということ?」
「はい…」
「そうなのね。殿下、顧問に伝えるのがいいのではないでしょうか?」
「そうだな、私の方から言って置こう。言って来た相手の名前を教えて貰えるか?」
オマリーは女子生徒の名前を挙げ、ジュニパーがメモを取った。
「では、話をして置こう。それでいいか?」
「はい、ありがとうございます」
「ヒーロア侯爵令嬢も、ありがとう」
「いえ、お力になれたのならば良かったですわ」
早々に解散となって、エルドールとカイロスを連れて、生徒会の顧問のところへ話をしに行き、オマリーとジュニパーは生徒会室へ戻った。
数日後には、顧問からエルドールとカイロスは女子生徒には、話をしたと報告を受けることになった。
「ですが、どうやら彼女たちにも言い分があるようで、オマリー・トドックが異性にだけボディタッチをしているから、そういった行為は止めた方がいいと言ったそうなんです。その流れで、生徒会に選ばれて、調子に乗っているということは言ったそうですが…」
「ボディタッチの件は、既にケイズ先生に相談しております」
「それも聞きました。結局、わざとではないと、癖になってしまってと、治っていないようでしてね」
エルドールもカイロスも治っているとは感じていなかったが、距離を取らなければまだ続いていたのかと思った。
「そうでしたか…私たちも距離を取るようにしていました」
「それが良いでしょうね。オマリー・トドック本人にも話をしたのですが、悪かったと謝りはするのですが…二度目ですからね。癖ならば直さないとこれからも、反感を買うことになると伝えはしたのですが」
エルドールもカイロスもその通りだなと思いながら、頷いていた。
「ええ、卒業後に働く気なら直した方がいいでしょう」
「そうですね、ジーディー先生が注意深く見守ると言っておりましたので、また何かあれば行って貰うという形でよろしいですか」
「そうするしかないですね、生徒会の空気を悪くはしたくありませんから」
絶対に注意しなくてはいけないことは注意するつもりでいるが、ボディタッチの件でオマリーに生徒会の者が注意をするというのは、最終手段にして置きたかった。
「よろしくお願いいたします」
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