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番外編 2
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ギヴの押しの強さに、オレは一人で風呂に入り準備をすることを諦めた。そんなに一緒に入りたいなら入ろうじゃないか。アレはパジャマを着る際にでも挿入しておけばいいか、なんとかなるさ、と軽く考えていた。
──結論。
オレの考えはとても甘かった。男同士の風呂がねちっこいものになるなんて思いもしなかったんだ。
まず、男同士で風呂に入るのに緊張するなどと誰が思う?
浴室に入り、湯船に真紅の薔薇の花びらが散っているのを見て、一瞬恥ずかしさで気が遠くなったが。
時間差でシャワーを使いながら髪と体を洗い、湯船に浸かったのだが、ギヴの強い視線に気付いたのはそこから。
向かい合わせに座って浸かっているのだが、猫足の洒落た浴槽はそこまで大きくはない。はっきり言って、二人で入るには狭い。
ギヴに体が触れてしまわないよう、膝を抱える手にぎゅっと力を込めた。
薔薇の花びらがいくつも浮かんでいるおかげで湯の中の体は見えていないはずだが落ち着かない。もっと水深が欲しい。トールと露天風呂に入った時は何も感じなかったのに。
「ギヴ・・・、そんな、見ないで」
「・・・じろじろ見てしまってすみません。驚いてしまって。貴方の裸が想像よりもずっと綺麗で。・・信じがたいほどに」
え、なにそれ。小っ恥ずかしいー!裸が?オレの裸が?もしかしてシャワーを浴びてた時から見られてた?というか想像よりも、ってなに?ギヴはオレの裸を想像してたってこと?
ぐああ。床を転げ回りたいほどの恥ずかしさ。
顔に熱が集まり、・・・茹だった。もう上がりたい。でもここで立ち上がるわけにはいかない。
「ラド、こっちに来て」
それは、どういう意味ですか?そう問う間もなく、手首を軽く引っ張られ、体が湯の中で反転した。
緊張がクライマックスに達した。
只今、お湯の中で、後ろからギヴに抱きしめられている。
な、なるほど。これならお互い足を伸ばせるね。さっきの向かい合ってるよりはのびのびと、のびのび・・・できるか!
「花嫁衣装を纏った貴方は、とても美しかった。できれば誰の目にも映したくはなかった」
アレは断じて“花嫁”衣装ではない。反論したいが、オレの上半身を後ろからやんわり拘束するギヴの両手がさっきからなにげに体を撫で撫でと這い回り、おまけに耳を何度もちゅっちゅと小鳥のように啄まれていて、うまく思考がまとまらない。
「ギヴ・・・」
「貴方に向けられる視線に私がどれだけ嫉妬したか、貴方は思いもしないのでしょうね」
「・・・・あっ?!」
ギヴの指先が責めるように両方の乳首をきゅっと摘み上げた。
そのまま指は離れることなく揉みしだく。何を、って、オレの乳首を!
「は、離せって。なんでそんなとこ・・・」
「感じますか?」
「男だぞ!んなわけ、・・・っ」
「固くなってきましたよ?」
「ギヴ、」
振り返ると、そのまま口づけられた。優しく頭を固定され、ギヴの独占欲がそのまま表れたような深く長い口づけを受ける。片方の手は、まだ胸にあって、突起を揉んだり、かりかりと引っ掻いたり自由に遊んでる。
──気持ちいい。
夢見心地で目を閉じ、いつしか口の中を這い回るギヴの舌に知らず、自分のそれを絡めていた。
「・・・ギヴ、好き」
「ラド、私はその3倍は貴方を思っています」
「・・・それはすごいな」
ぼんやりと微笑むと、ギヴの手がオレの股間に降りてきた。
優しく握られて、自分のソレが上を向いていることに気付いた。
「あ、・・・」
慌てて体を起こそうとすると、お尻の辺りにぐり、と何か固くて熱いモノが当たった。
これは、まさかのギヴのナニだろうか?
・・・え?え?
始まってる?もう、始まってる感じ?
初夜って、そういうものなのか?いや初夜に限らず───。
オレは今更ながら、自分がこの方面に関して非常に無知なことに気が付いた。
自慢じゃないが男も女も何一つ経験はない。これっぽっちも、ほんの少しもない。
「ギヴ、手、離して・・・」
恥ずかしさが戻ってきて全身が熱くなった。吐息まで熱い。
ギヴの手はソコから離れ、さらに奥に潜った。
「ここで、繫がるんです」
「んあっ・・・」
指先で締まっている穴の縁をそっと辿られる。
「・・・怖いですか?」
「・・・」
ふるふると首を振る。
「そろそろ上がりましょう」
エスコートされて浴槽から出る。もう色々といっぱいいっぱいのオレはギヴのされるがままだ。
ギヴはまるでオレのことを宝物だと言うように大切に体の水気を拭き、バスローブを着せ、髪の毛を丁寧に乾かした。
お返しにオレも同じことをしようとしたのだが断られ、部屋で水を飲んで待つように言われた。「顔が真っ赤ですよ」と。
寝室に戻るとひんやりとした空気がオレを包む。
たしかにのぼせた感覚がある。ベッド脇のテーブルに置かれた水差しからグラスに水を注ぎ飲んだ。
ふ、とベッドを見ると、
「──やられた」
ベッドの上にも薔薇の花びらが散らされていた。薔薇の香りが仄かに匂い立ち、ムードは満点だ。──小っ恥ずかしい~!
「あ!」
思い出した。ズボンのポケットにアレを入れたままだ。
ど、どうしたら?脱衣所に戻ってギヴの見ている前でポケットから取り出す?
・・・で、できない。きっと、それは何だと聞かれるだろうし。
人生において重要な場面でやらかしてしまっている自分に呆然とした。
──結論。
オレの考えはとても甘かった。男同士の風呂がねちっこいものになるなんて思いもしなかったんだ。
まず、男同士で風呂に入るのに緊張するなどと誰が思う?
浴室に入り、湯船に真紅の薔薇の花びらが散っているのを見て、一瞬恥ずかしさで気が遠くなったが。
時間差でシャワーを使いながら髪と体を洗い、湯船に浸かったのだが、ギヴの強い視線に気付いたのはそこから。
向かい合わせに座って浸かっているのだが、猫足の洒落た浴槽はそこまで大きくはない。はっきり言って、二人で入るには狭い。
ギヴに体が触れてしまわないよう、膝を抱える手にぎゅっと力を込めた。
薔薇の花びらがいくつも浮かんでいるおかげで湯の中の体は見えていないはずだが落ち着かない。もっと水深が欲しい。トールと露天風呂に入った時は何も感じなかったのに。
「ギヴ・・・、そんな、見ないで」
「・・・じろじろ見てしまってすみません。驚いてしまって。貴方の裸が想像よりもずっと綺麗で。・・信じがたいほどに」
え、なにそれ。小っ恥ずかしいー!裸が?オレの裸が?もしかしてシャワーを浴びてた時から見られてた?というか想像よりも、ってなに?ギヴはオレの裸を想像してたってこと?
ぐああ。床を転げ回りたいほどの恥ずかしさ。
顔に熱が集まり、・・・茹だった。もう上がりたい。でもここで立ち上がるわけにはいかない。
「ラド、こっちに来て」
それは、どういう意味ですか?そう問う間もなく、手首を軽く引っ張られ、体が湯の中で反転した。
緊張がクライマックスに達した。
只今、お湯の中で、後ろからギヴに抱きしめられている。
な、なるほど。これならお互い足を伸ばせるね。さっきの向かい合ってるよりはのびのびと、のびのび・・・できるか!
「花嫁衣装を纏った貴方は、とても美しかった。できれば誰の目にも映したくはなかった」
アレは断じて“花嫁”衣装ではない。反論したいが、オレの上半身を後ろからやんわり拘束するギヴの両手がさっきからなにげに体を撫で撫でと這い回り、おまけに耳を何度もちゅっちゅと小鳥のように啄まれていて、うまく思考がまとまらない。
「ギヴ・・・」
「貴方に向けられる視線に私がどれだけ嫉妬したか、貴方は思いもしないのでしょうね」
「・・・・あっ?!」
ギヴの指先が責めるように両方の乳首をきゅっと摘み上げた。
そのまま指は離れることなく揉みしだく。何を、って、オレの乳首を!
「は、離せって。なんでそんなとこ・・・」
「感じますか?」
「男だぞ!んなわけ、・・・っ」
「固くなってきましたよ?」
「ギヴ、」
振り返ると、そのまま口づけられた。優しく頭を固定され、ギヴの独占欲がそのまま表れたような深く長い口づけを受ける。片方の手は、まだ胸にあって、突起を揉んだり、かりかりと引っ掻いたり自由に遊んでる。
──気持ちいい。
夢見心地で目を閉じ、いつしか口の中を這い回るギヴの舌に知らず、自分のそれを絡めていた。
「・・・ギヴ、好き」
「ラド、私はその3倍は貴方を思っています」
「・・・それはすごいな」
ぼんやりと微笑むと、ギヴの手がオレの股間に降りてきた。
優しく握られて、自分のソレが上を向いていることに気付いた。
「あ、・・・」
慌てて体を起こそうとすると、お尻の辺りにぐり、と何か固くて熱いモノが当たった。
これは、まさかのギヴのナニだろうか?
・・・え?え?
始まってる?もう、始まってる感じ?
初夜って、そういうものなのか?いや初夜に限らず───。
オレは今更ながら、自分がこの方面に関して非常に無知なことに気が付いた。
自慢じゃないが男も女も何一つ経験はない。これっぽっちも、ほんの少しもない。
「ギヴ、手、離して・・・」
恥ずかしさが戻ってきて全身が熱くなった。吐息まで熱い。
ギヴの手はソコから離れ、さらに奥に潜った。
「ここで、繫がるんです」
「んあっ・・・」
指先で締まっている穴の縁をそっと辿られる。
「・・・怖いですか?」
「・・・」
ふるふると首を振る。
「そろそろ上がりましょう」
エスコートされて浴槽から出る。もう色々といっぱいいっぱいのオレはギヴのされるがままだ。
ギヴはまるでオレのことを宝物だと言うように大切に体の水気を拭き、バスローブを着せ、髪の毛を丁寧に乾かした。
お返しにオレも同じことをしようとしたのだが断られ、部屋で水を飲んで待つように言われた。「顔が真っ赤ですよ」と。
寝室に戻るとひんやりとした空気がオレを包む。
たしかにのぼせた感覚がある。ベッド脇のテーブルに置かれた水差しからグラスに水を注ぎ飲んだ。
ふ、とベッドを見ると、
「──やられた」
ベッドの上にも薔薇の花びらが散らされていた。薔薇の香りが仄かに匂い立ち、ムードは満点だ。──小っ恥ずかしい~!
「あ!」
思い出した。ズボンのポケットにアレを入れたままだ。
ど、どうしたら?脱衣所に戻ってギヴの見ている前でポケットから取り出す?
・・・で、できない。きっと、それは何だと聞かれるだろうし。
人生において重要な場面でやらかしてしまっている自分に呆然とした。
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