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第4章 跖狗吠尭
第3節 変化
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初めて身体を繋げた日からしばらく経ち、怜は秋羅に対して自分がどういう感情を抱いているのかわかりかねていた。
嫌い…ではないのは確かだった。あの事件があっても、大事な幼馴染なのは怜の中では変わらない。怜は最初は確かに怒っていた。でも今はだいぶ落ち着いている。
だけれど、怜はあの日から秋羅の支配者になり、それを崩すことはなかった。引っ込みがつかなくなったというのもあるが、怜は秋羅に対し歪な執着を持つようになっていた。
大好きだった兄はまだ目覚めない。そのやるせなさが全部秋羅に「支配」という形で向いたのだった。昔から怜は正義感が強かった。その正義感は時として残酷な攻撃性を持つことがあった。それをいつもやりすぎないように止めているのが兄である唯だったのだ。
怜は今日も秋羅に命令を下す。
「怜、舐めろ」
もう何度も繰り返された行為になった。秋羅は慣れたように怜のズボンのジッパーを咥えて下ろす。そのままパンツのゴムも咥えて怜の剛直を外気に晒した。その剛直に舌を這わせて、奉仕をする。これも怜が秋羅に教え込んだことだった。
従順な秋羅の様子を見て、怜は自身の心が満たされるのを感じた。秋羅は怜にとって大事な幼馴染だ。だからこそ、兄を突き飛ばしたことが許せなかった。それと同時に沸き起こった感情のまま怜は秋羅を「管理」することにした。自分が秋羅を監視し、二度と悪いことをしないように。そのためには秋羅が自分に逆らわないようにしなければならなかった。そこで怜は絶対的な主従関係を秋羅に覚えさせることにした。
…計画は順調に進んだ。秋羅は怜に対して最初から従順だったからだ。その様子を見て、怜も秋羅はやはり昔と変わらずいい奴なのだと思った。それでも辞めなかったのは、支配すること自体に愉悦を覚え始めてしまったからだった。
「ん…ふ…」
秋羅は懸命に怜の剛直を咥えながら溢れる先走りを舐め取る。
「もういいぞ」
怜がそう声をかけると、秋羅は怜のモノから口を離した。そして怜が挿入しやすいように四つん這いになると腰をあげる。怜は自身の手にローションを垂らすとその菊蕾に指を二本を挿入した。
「あぁっ…」
秋羅の菊蕾は難なく二本の指を飲み込み、快楽を拾う。
「だいぶ慣れたな…。さすが秋羅」
怜の褒めに反応し、秋羅は侵入した指を締め付ける。その様子も怜は感じ取り、小さく笑った。
「もう挿入れれるな?」
怜はそう言って指を引き抜き自身の欲を挿入した。
「はっ…あぁっ!」
秋羅の声に色が混じる。その声を聞きながら、感じるところを刺激にながら怜は腰を動かした。
「んあぁっ!あぁ…んんっ!」
「はっ…気持ちいいか?」
「あぁっ!き、気持ち…いいっ!」
怜の問いかけに懸命に答えながら、秋羅は身体を震わせ、菊蕾を締め付けた。
「もうイったのか、早いな。まだへばるなよ」
「あああっ!れいっ!ま、待ってっ!今、はぁっ!」
秋羅の静止も聞かずに怜は自身の絶頂に向けて秋羅を攻め立てる。そして絶頂を迎える瞬間に、一番奥にその種を届けるように深く腰を押し進めた。
「あっ…中…でてるっ…」
二人だけの部屋に荒い呼吸だけが響いていた。
嫌い…ではないのは確かだった。あの事件があっても、大事な幼馴染なのは怜の中では変わらない。怜は最初は確かに怒っていた。でも今はだいぶ落ち着いている。
だけれど、怜はあの日から秋羅の支配者になり、それを崩すことはなかった。引っ込みがつかなくなったというのもあるが、怜は秋羅に対し歪な執着を持つようになっていた。
大好きだった兄はまだ目覚めない。そのやるせなさが全部秋羅に「支配」という形で向いたのだった。昔から怜は正義感が強かった。その正義感は時として残酷な攻撃性を持つことがあった。それをいつもやりすぎないように止めているのが兄である唯だったのだ。
怜は今日も秋羅に命令を下す。
「怜、舐めろ」
もう何度も繰り返された行為になった。秋羅は慣れたように怜のズボンのジッパーを咥えて下ろす。そのままパンツのゴムも咥えて怜の剛直を外気に晒した。その剛直に舌を這わせて、奉仕をする。これも怜が秋羅に教え込んだことだった。
従順な秋羅の様子を見て、怜は自身の心が満たされるのを感じた。秋羅は怜にとって大事な幼馴染だ。だからこそ、兄を突き飛ばしたことが許せなかった。それと同時に沸き起こった感情のまま怜は秋羅を「管理」することにした。自分が秋羅を監視し、二度と悪いことをしないように。そのためには秋羅が自分に逆らわないようにしなければならなかった。そこで怜は絶対的な主従関係を秋羅に覚えさせることにした。
…計画は順調に進んだ。秋羅は怜に対して最初から従順だったからだ。その様子を見て、怜も秋羅はやはり昔と変わらずいい奴なのだと思った。それでも辞めなかったのは、支配すること自体に愉悦を覚え始めてしまったからだった。
「ん…ふ…」
秋羅は懸命に怜の剛直を咥えながら溢れる先走りを舐め取る。
「もういいぞ」
怜がそう声をかけると、秋羅は怜のモノから口を離した。そして怜が挿入しやすいように四つん這いになると腰をあげる。怜は自身の手にローションを垂らすとその菊蕾に指を二本を挿入した。
「あぁっ…」
秋羅の菊蕾は難なく二本の指を飲み込み、快楽を拾う。
「だいぶ慣れたな…。さすが秋羅」
怜の褒めに反応し、秋羅は侵入した指を締め付ける。その様子も怜は感じ取り、小さく笑った。
「もう挿入れれるな?」
怜はそう言って指を引き抜き自身の欲を挿入した。
「はっ…あぁっ!」
秋羅の声に色が混じる。その声を聞きながら、感じるところを刺激にながら怜は腰を動かした。
「んあぁっ!あぁ…んんっ!」
「はっ…気持ちいいか?」
「あぁっ!き、気持ち…いいっ!」
怜の問いかけに懸命に答えながら、秋羅は身体を震わせ、菊蕾を締め付けた。
「もうイったのか、早いな。まだへばるなよ」
「あああっ!れいっ!ま、待ってっ!今、はぁっ!」
秋羅の静止も聞かずに怜は自身の絶頂に向けて秋羅を攻め立てる。そして絶頂を迎える瞬間に、一番奥にその種を届けるように深く腰を押し進めた。
「あっ…中…でてるっ…」
二人だけの部屋に荒い呼吸だけが響いていた。
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