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幼少期Ⅱ
お肉が固まらないようにしたい
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自由なんだと気付いたら、見ている世界がガラッと変わったような気分だ。
そして俺はいま、顔に輪切りの果物を乗せられていた。
どういうことだろう。
「ど……どういう状況なん?」
「!」
心の声が勝手に出たかと思ったけれど、違う。
どう聞いてもアロイズ様の声、つまりアロイズ様がいらっしゃったということで。
……一体、いつから見てたんだろう……?
果物が顔から落ちないように上を向いているせいで、アロイズ様の表情はおろか姿が全く見えないけど……とりあえず、良かった。
俺のことに責任を感じてしまって塞ぎ込んでいたらしいけど、部屋から出られるようになったようで良かった。
この狂った状況にツッコミを入れられるくらい回復したみたいで何よりだ。
この状況は俺もよく分からないので、それを伝えたかったけど。
口を開くと果物がズレ、それをそそくさと直された。
……自分で伝えるのは諦めよう。
代わりに説明してもらうしかない。
手をパタパタ動かして、ぶつかる感触があったのでポンポン軽く叩く。
「……?」
なんでだろう。意図が全く伝わって無い気がする。
こんなとき、レレ殿下が居たら簡単に分かりやすく説明して貰えるのに!
もう一度、ポンポン叩いてなんとか声のした方に手を向けるとなんとか分かってくれたらしい。
ヴェレト兄さんは、とても静謐な声で答えた。
「お肉を柔らかくしています」
……俺の顔を肉と見立てて柔らかくされている?
説明されてより訳が分からなくなることって意外とよくあるんだなぁ。
「ああ、だからパイナップルなんか」
なんでちょっと納得しているようなことを言っているんだろう。置いていかないで欲しい。
ちなみに俺は全く分かってない。
この状態になるまでの一部始終は全て目の前で起きていたというか、顔の上で起こっていたのに。どうしてこんなことになってるのか本当に分からない。
アロイズ様は出来ることならどうかヴェレト兄さんに沢山説明をするよう促して欲しい。
というか乗せられてるのパイナップルなんだ……いやなんで? 本当になんで?
レレ殿下と外に出て、浮遊で速度だけは上げられることに気付いた俺が好きなだけ飛び回った。
手を繋いでいた俺が突然飛び出したから、風に飛ばされたと思ったレレ殿下が追い掛けてきて……なんてよく分からない『遊び』をして、医務室に帰った。
ちなみに風に煽られて回転することはあるかもしれないけど、飛ばされることは無い。浮遊魔法は体重が軽くなっている訳じゃないし。それをレレ殿下は分かっているハズなので、追いかけたかったから追いかけたのだと思う。
そうして、レレ殿下が席を外した隙にヴェレト兄さんが来て。
気付いたらこうなっていた。
「こんな状況だけど、僕は謝りに来たんよな。謝罪どころの問題じゃないのは、それはそうなんだけども」
絶対そんなことをシリアスに話す状況じゃない。絶対今じゃない。
俺はいいんだけども、俺はいいんだけど……。
寧ろ謝罪も無くて然るべきとすら思ってるんだけど。
パイナップルを顔に乗せられている人に謝って、今後記憶として頭に残るのは絶対、謝罪よりも顔にパイナップルを乗せられている俺になるんじゃない……? と思うんだけど。
けれど、静止しようにも口を開かないとどうにもならない。
口元のパイナップルを取ると、新しいパイナップルを乗せられた。
交換して欲しいとかでは無い!
交換して欲しかった訳じゃないんだよ異母兄さん!
俺が手に取ったパイナップルを回収しながら、ヴェレト兄さんは話し始めた。
「……お兄ちゃんは、弟のお兄ちゃんなので分かるのですが」
何その文。
これから語る話の前置きなんだろうけども。
「この件は兄のせいであり、元凶は兄にあります」
「無くない?」
無いだろ。
何処の何の責任を取ろうとしているんだろう異母兄さんは。
……負い目か。負い目だろうな。
絶対負い目だ。
薄々勘づいていたけれども、両親からの扱いが俺とヴェレト兄さんで入れ替わっているのだろう。
溺愛されたし実の親にこんなことを思うのは良くないと思うけど、多分俺の両親は頭がおかしい。
俺とヴェレト兄さんの対応の差は実子継子の愛情差別のよくある話ではなく、優秀な騎士になり得るか否かの差だろう。だからあの両親が一度も見舞いになんて来なかったわけで。
……親の愛情を奪ったみたいで、ヴェレト兄さんはかなり負い目を感じているんだろうな……。俺もヴェレト兄さんに対して思っていたように。
同情こそすれ、嫉妬はない……な。うん。
それも含めての自由なのだから。親の干渉が無くなるのは寧ろ喜ばしい。
「原因は突き詰めれば何処にでもあり、それを他責にせず自省する者こそ成長する。
……という説がありますが、お兄ちゃんは全てに自責の念を抱くのは節操無しの自己陶酔と変わらないという思考です」
本人は絶対そんなつもりで言ってる訳じゃないと思うんだけど……顔パイナップル弟としては自己紹介かな? としか思えない。
ヴェレト兄さんは自己陶酔では無いのは分かってるんだけども。本人がそう言ってるからややこしい。
「いや確定演出で僕のせいでしかないんよな」
そう。状況的には確かにそうでしかないから、アロイズ様がこの件に責任を感じるのは仕方ないこと。
……魔法後遺症だからそうでも無いんだけど……魔法後遺症について原因不明だからこそ自分を責めるのは仕方がない。
魔法後遺症の原因不明はどのレベルの話なのかというと『魔法をかけられた人が、魔法をかけられた瞬間に偶然天からかけられた魔法と同じものをギフトとして与えられた』という一説を否定することができないほど。
かろうじて『その瞬間に動物が人と同じ魔法をかけた』は否定されつつあったけど『静電気が発生したから』とかは否定できていない。
そんな話なので、本当にアロイズ様の責任とは限らない。でも、アロイズ様はそこまで魔法後遺症が曖昧であやふやなことを知らないだろうし……。
やや上を向いていた顔を、体ごと真っ直ぐにしてアロイズ様の方を向いた。
意外にも、パイナップルは落ちなかった。
相変わらずレレ殿下に似た色なのに暖さのある色で構成されているけれど、目には隈がうっすら見える。
アロイズ様と目が合った。
「こっち見んな」
え?
謝罪しようとしている人から出たとは思えないくらい耳を疑う言葉を吐かれた気がするけど、そんなことより。
口を開くと、口元のパイナップルが当然顔から滑り落ち……床に落ちる前にヴェレト兄さんがキャッチした。
そしてパイナップルを両手に、俺より先に口を開いた。
「フィールベルは謝罪を受け取れません。そして、第二王子様に責はありません。
どうか、謝罪の言葉は不要であることをご理解ください」
最高敬礼をアロイズ様に向けるヴェレト兄さんに有難さを感じる反面。
どうしてこの人はほとんど会話もしてない俺の事に詳しいのだろうかと背筋が冷たくなった。
そんなに分かりやすかっただろうか? それとも、兄が兄だからなのか。
けれど、全てそう思っているという訳では無い。
「言うことで気が済むのでしたら、謝罪はいくらでもお聞きします」
「せやな。自分でスッキリするために謝罪する系になるのはちょっと……やめます」
アロイズ様は自嘲気味に笑って、納得してくれたようだ。
異母兄弟共々、結構なことを言ってしまって申し訳ない。
元気の無いアロイズ様はあまり良くないんじゃないかと思うのは確かだ。
主に俺のせいで元気の無いアロイズ様としか顔を見合せたことはないけど。
でも、どうか俺のせいで気落ちなどしないで欲しい。
俺も全然気にしてないし。
「ところで、なんでフィーちゃんは顔面パイナップルの刑に処されてたん?」
フィーちゃん、という言葉にヴェレト兄さんの無表情が強くなった気がしたけれど気のせいだろう。
「お肉を……」
「なんで柔らかくしとるん? フィーちゃんは中身はともかく肌は八歳らしく、もっちりもちもちじゃん?」
アロイズ様が俺の顔にまだ乗っているパイナップルを取ろうとしたけれど、ヴェレト兄さんの方が早かった。
「何を言われても笑顔だったと耳にしました。……笑顔が顔に貼り付いてしまうのは本当に良くないので」
素早くパイナップルを回収し、それを袋に詰めるという奇っ怪な行動をしているのにも関わらず、ヴェレト兄さんは無表情にも優しい事を言ってくれた。
……向けられている感情と、向けるべき感情が大混雑している。
「??? ……凄く良いこと言ってる気がするし、気持ちは分かるはずなのに『せや! パイナップル顔に貼ったろ!』になる精神が欠片もわからんのは僕だけ?」
アロイズ様の今の言葉だって何を言ってるかよく分からないけど、その通りだと感じる。
混沌とし始めた……いや。最初から割と混沌としていた医務室に、何も知らないレレ殿下が意気揚々と入ってきた。
「ただいま。……あれ? 二人とも、私の居ない隙にフィルに会うなんてこと。許されると思ってるの?」
俺が顔にパイナップルを乗せられていたことも知らないのによく怒れるもんだ。
にっこり笑顔で怒るレレ殿下に、ヴェレト兄さんは丁度いいところにとばかりに手のひらを向けた。
「こうなってしまっては終わりです」
なんてこと言うんだこの兄さんは。仮にも相手は第一王子だぞ。
「は?」
「なる」
レレ殿下は人を怖がらせない為に笑顔を選んでくれているだけなので大分違う気がするけど。
……まあ、笑顔なのは同じか。
そして俺はいま、顔に輪切りの果物を乗せられていた。
どういうことだろう。
「ど……どういう状況なん?」
「!」
心の声が勝手に出たかと思ったけれど、違う。
どう聞いてもアロイズ様の声、つまりアロイズ様がいらっしゃったということで。
……一体、いつから見てたんだろう……?
果物が顔から落ちないように上を向いているせいで、アロイズ様の表情はおろか姿が全く見えないけど……とりあえず、良かった。
俺のことに責任を感じてしまって塞ぎ込んでいたらしいけど、部屋から出られるようになったようで良かった。
この狂った状況にツッコミを入れられるくらい回復したみたいで何よりだ。
この状況は俺もよく分からないので、それを伝えたかったけど。
口を開くと果物がズレ、それをそそくさと直された。
……自分で伝えるのは諦めよう。
代わりに説明してもらうしかない。
手をパタパタ動かして、ぶつかる感触があったのでポンポン軽く叩く。
「……?」
なんでだろう。意図が全く伝わって無い気がする。
こんなとき、レレ殿下が居たら簡単に分かりやすく説明して貰えるのに!
もう一度、ポンポン叩いてなんとか声のした方に手を向けるとなんとか分かってくれたらしい。
ヴェレト兄さんは、とても静謐な声で答えた。
「お肉を柔らかくしています」
……俺の顔を肉と見立てて柔らかくされている?
説明されてより訳が分からなくなることって意外とよくあるんだなぁ。
「ああ、だからパイナップルなんか」
なんでちょっと納得しているようなことを言っているんだろう。置いていかないで欲しい。
ちなみに俺は全く分かってない。
この状態になるまでの一部始終は全て目の前で起きていたというか、顔の上で起こっていたのに。どうしてこんなことになってるのか本当に分からない。
アロイズ様は出来ることならどうかヴェレト兄さんに沢山説明をするよう促して欲しい。
というか乗せられてるのパイナップルなんだ……いやなんで? 本当になんで?
レレ殿下と外に出て、浮遊で速度だけは上げられることに気付いた俺が好きなだけ飛び回った。
手を繋いでいた俺が突然飛び出したから、風に飛ばされたと思ったレレ殿下が追い掛けてきて……なんてよく分からない『遊び』をして、医務室に帰った。
ちなみに風に煽られて回転することはあるかもしれないけど、飛ばされることは無い。浮遊魔法は体重が軽くなっている訳じゃないし。それをレレ殿下は分かっているハズなので、追いかけたかったから追いかけたのだと思う。
そうして、レレ殿下が席を外した隙にヴェレト兄さんが来て。
気付いたらこうなっていた。
「こんな状況だけど、僕は謝りに来たんよな。謝罪どころの問題じゃないのは、それはそうなんだけども」
絶対そんなことをシリアスに話す状況じゃない。絶対今じゃない。
俺はいいんだけども、俺はいいんだけど……。
寧ろ謝罪も無くて然るべきとすら思ってるんだけど。
パイナップルを顔に乗せられている人に謝って、今後記憶として頭に残るのは絶対、謝罪よりも顔にパイナップルを乗せられている俺になるんじゃない……? と思うんだけど。
けれど、静止しようにも口を開かないとどうにもならない。
口元のパイナップルを取ると、新しいパイナップルを乗せられた。
交換して欲しいとかでは無い!
交換して欲しかった訳じゃないんだよ異母兄さん!
俺が手に取ったパイナップルを回収しながら、ヴェレト兄さんは話し始めた。
「……お兄ちゃんは、弟のお兄ちゃんなので分かるのですが」
何その文。
これから語る話の前置きなんだろうけども。
「この件は兄のせいであり、元凶は兄にあります」
「無くない?」
無いだろ。
何処の何の責任を取ろうとしているんだろう異母兄さんは。
……負い目か。負い目だろうな。
絶対負い目だ。
薄々勘づいていたけれども、両親からの扱いが俺とヴェレト兄さんで入れ替わっているのだろう。
溺愛されたし実の親にこんなことを思うのは良くないと思うけど、多分俺の両親は頭がおかしい。
俺とヴェレト兄さんの対応の差は実子継子の愛情差別のよくある話ではなく、優秀な騎士になり得るか否かの差だろう。だからあの両親が一度も見舞いになんて来なかったわけで。
……親の愛情を奪ったみたいで、ヴェレト兄さんはかなり負い目を感じているんだろうな……。俺もヴェレト兄さんに対して思っていたように。
同情こそすれ、嫉妬はない……な。うん。
それも含めての自由なのだから。親の干渉が無くなるのは寧ろ喜ばしい。
「原因は突き詰めれば何処にでもあり、それを他責にせず自省する者こそ成長する。
……という説がありますが、お兄ちゃんは全てに自責の念を抱くのは節操無しの自己陶酔と変わらないという思考です」
本人は絶対そんなつもりで言ってる訳じゃないと思うんだけど……顔パイナップル弟としては自己紹介かな? としか思えない。
ヴェレト兄さんは自己陶酔では無いのは分かってるんだけども。本人がそう言ってるからややこしい。
「いや確定演出で僕のせいでしかないんよな」
そう。状況的には確かにそうでしかないから、アロイズ様がこの件に責任を感じるのは仕方ないこと。
……魔法後遺症だからそうでも無いんだけど……魔法後遺症について原因不明だからこそ自分を責めるのは仕方がない。
魔法後遺症の原因不明はどのレベルの話なのかというと『魔法をかけられた人が、魔法をかけられた瞬間に偶然天からかけられた魔法と同じものをギフトとして与えられた』という一説を否定することができないほど。
かろうじて『その瞬間に動物が人と同じ魔法をかけた』は否定されつつあったけど『静電気が発生したから』とかは否定できていない。
そんな話なので、本当にアロイズ様の責任とは限らない。でも、アロイズ様はそこまで魔法後遺症が曖昧であやふやなことを知らないだろうし……。
やや上を向いていた顔を、体ごと真っ直ぐにしてアロイズ様の方を向いた。
意外にも、パイナップルは落ちなかった。
相変わらずレレ殿下に似た色なのに暖さのある色で構成されているけれど、目には隈がうっすら見える。
アロイズ様と目が合った。
「こっち見んな」
え?
謝罪しようとしている人から出たとは思えないくらい耳を疑う言葉を吐かれた気がするけど、そんなことより。
口を開くと、口元のパイナップルが当然顔から滑り落ち……床に落ちる前にヴェレト兄さんがキャッチした。
そしてパイナップルを両手に、俺より先に口を開いた。
「フィールベルは謝罪を受け取れません。そして、第二王子様に責はありません。
どうか、謝罪の言葉は不要であることをご理解ください」
最高敬礼をアロイズ様に向けるヴェレト兄さんに有難さを感じる反面。
どうしてこの人はほとんど会話もしてない俺の事に詳しいのだろうかと背筋が冷たくなった。
そんなに分かりやすかっただろうか? それとも、兄が兄だからなのか。
けれど、全てそう思っているという訳では無い。
「言うことで気が済むのでしたら、謝罪はいくらでもお聞きします」
「せやな。自分でスッキリするために謝罪する系になるのはちょっと……やめます」
アロイズ様は自嘲気味に笑って、納得してくれたようだ。
異母兄弟共々、結構なことを言ってしまって申し訳ない。
元気の無いアロイズ様はあまり良くないんじゃないかと思うのは確かだ。
主に俺のせいで元気の無いアロイズ様としか顔を見合せたことはないけど。
でも、どうか俺のせいで気落ちなどしないで欲しい。
俺も全然気にしてないし。
「ところで、なんでフィーちゃんは顔面パイナップルの刑に処されてたん?」
フィーちゃん、という言葉にヴェレト兄さんの無表情が強くなった気がしたけれど気のせいだろう。
「お肉を……」
「なんで柔らかくしとるん? フィーちゃんは中身はともかく肌は八歳らしく、もっちりもちもちじゃん?」
アロイズ様が俺の顔にまだ乗っているパイナップルを取ろうとしたけれど、ヴェレト兄さんの方が早かった。
「何を言われても笑顔だったと耳にしました。……笑顔が顔に貼り付いてしまうのは本当に良くないので」
素早くパイナップルを回収し、それを袋に詰めるという奇っ怪な行動をしているのにも関わらず、ヴェレト兄さんは無表情にも優しい事を言ってくれた。
……向けられている感情と、向けるべき感情が大混雑している。
「??? ……凄く良いこと言ってる気がするし、気持ちは分かるはずなのに『せや! パイナップル顔に貼ったろ!』になる精神が欠片もわからんのは僕だけ?」
アロイズ様の今の言葉だって何を言ってるかよく分からないけど、その通りだと感じる。
混沌とし始めた……いや。最初から割と混沌としていた医務室に、何も知らないレレ殿下が意気揚々と入ってきた。
「ただいま。……あれ? 二人とも、私の居ない隙にフィルに会うなんてこと。許されると思ってるの?」
俺が顔にパイナップルを乗せられていたことも知らないのによく怒れるもんだ。
にっこり笑顔で怒るレレ殿下に、ヴェレト兄さんは丁度いいところにとばかりに手のひらを向けた。
「こうなってしまっては終わりです」
なんてこと言うんだこの兄さんは。仮にも相手は第一王子だぞ。
「は?」
「なる」
レレ殿下は人を怖がらせない為に笑顔を選んでくれているだけなので大分違う気がするけど。
……まあ、笑顔なのは同じか。
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―――
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更新されるのを楽しみにしてます🙇♀️
ありがとうございます😭😭😭とても嬉しいです!!
ふんわりテンポいいのに、人物同士の会話が面白すぎて今気になるお話No.1です(^ω^)
ありがとうございます!とっても嬉しいです😭😭😭✨