【完結】やってもいない王子殺しの罪で私が処刑? 関係者の皆様、地獄に落ちて後悔してください

「いったい、誰が王子を殺したんだ!?」

 貴族たちが集まる会場で、パーティの参加者たちは混乱していた。
 伯爵令嬢である私、ルーシー・ラフルアもそんなパーティの参加者の一人だった。
 楽しいパーティになるはずがなんと、この国の第三王子であるヴィンセント様が殺されているのが発見されたのである。

 そんな時、誰かが言った一言に、注目が集まった。

「ラフルア家の長女が、なんとなく怪しい」

 ラフルア家の長女とはつまり、私のことである。
 そして、ある者が、その言葉に便乗した。

「私もそう思うわ! 彼女なら、やりかねないと思います! 極悪非道な、あのお姉さまなら!」

 私は、その声の方へ振り返った。
 声の主は私の妹であるアマンダだった。
 
 えっと、何を言っているの?

「というか私、この目で見たんです! お姉さまが、ヴィンセント王子を殺すところを!」

 アマンダのその言葉に、会場中から騒めき声が上がった。

「アマンダ……」

 そんな彼女に、声を掛けた人物がいた。
 私たちの父である。

「いったい、どこで間違えたのだろう……。立派に育てようと努力したのに、まさか、人殺しまでするなんて……。しかも、よりによってヴィンセント王子を……」

 え、お父様、何を言っているの?

「昔から何を考えているのか、まったくわからない子だったから……。いつか、こんなことをする時が来るんじゃないかって思っていたの。あなたは一家の恥だわ……」

 泣き崩れながら、お母様はそう言った。
 泣きたいのはこっちである。

「ルーシー、ちょっといいかな?」

 そんな私に話しかけてきたのは、私の婚約者であるダミアン・コルテスだった。
 あなただけは、私の味方だと思っていたわ。
 そう思っていたのだけれど……。

「君とは婚約破棄だ! 人殺しと一緒に暮らすつもりなんて、僕にはないからな!」

 私が人殺しだって言う証拠はないのに、勝手に決めつけないでよ……。
 そんなダミアンに、妹のアマンダが肩を寄せていた。
 いくらなんでも、少し距離が近いのでは?

 ああ、そういうこと……。
 婚約破棄をするのにちょうどいい理由ができたから、それでいきなり婚約破棄を申し出てきたのね。
 つまり、ダミアンとアマンダはすでに、浮気関係にあるということですか……。
 
 この会場にいる人たちは、完全に私を王子殺しの犯人と決めつけている雰囲気だった。
 ヴィンセント王子を殺した私を、処刑するべきだという声まで上がっている。
 
 しかし、私を犯人扱いした人たちは、後悔することになるのだった……。
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