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第2章 亜麻色の光
89 例の洗脳は
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「ナギサ様がトラブル体質って……今更ですか?」
「そうだけど……やっぱりみんなもそう思う?」
「ナギサは生まれながらのトラブル体質だって思ってたよ、私。ナギサって逆に感心するくらい問題を起こしてるでしょう?」
「え、俺が原因の方なの? 俺は巻き込まれてる方でしょ?」
さすがに心外なんですけどー。えー……周りから見たら俺の方がトラブルの原因なのかな。えぇ……?
「原因ではないけれど、実力がある人には面倒なことが舞い込んでくるっていう法則を見つけたんだよね。ナギサ限定かもしれないけど。ナギサってハイスペック過ぎるから妬まれたり嫌がらせされたりするでしょ? そんな感じでスペックが高いと何かに関わることが多いというか」
何となく言いたいことは分かるんだけど、やっぱり理不尽じゃない? それならなんでセインくん達は何もないんだろうね?
「まあこれ以上面倒ごとに巻き込まれないように頑張る」
結局、学園祭の時に捕らえた黒幕に利用されていた人達の洗脳は解けなかったんだよね。結構頑張って浄化魔法かけたのに。あれは思い込みとかじゃなくて本物だね。生き物を洗脳する能力がある人とかいるんだ。びっくりしたよ。まあ人間とは限らないんだけど……
いつか黒幕と戦う時が来るのは間違いないから早く対抗策を考えておかないといけないよね。精霊が洗脳されたなら元は俺の魔力だからそれを操れば何とかなるかもしれないけど、精霊以外の生き物全部洗脳してきたらきついよ。人海戦術とか大っ嫌いだからね?
でも分かってるよ。一番最悪なパターンは精霊が洗脳されて、それが魔力を辿って俺の方に来ることだよねぇ……俺一人を倒せば何でもできる。精霊を滅ぼすことも世界を壊すこともね。
「あー……俺はのんびり自由に、何にも縛られることなく生きていこうと思っていたのに。なのになんで大変な思いしてるんだろ」
「それはナギサだからだろう」
「そうですね」
「ちょっと二人とも? それはどういう意味?」
たまに失礼な発言するのなに? たまにではないか。最初は精霊王がどうのこうのって言ってたくせに、慣れるの早いよねぇ……まあ人間は慣れる生き物か。俺も前世は人間だったし、何なら今も心は人間な俺が言うことでもないかもしれないけど。まあギスギスしてるよりは良いかなー。
「そういえば俺、みんなに大事な話があるんだよね」
「そうだけど……やっぱりみんなもそう思う?」
「ナギサは生まれながらのトラブル体質だって思ってたよ、私。ナギサって逆に感心するくらい問題を起こしてるでしょう?」
「え、俺が原因の方なの? 俺は巻き込まれてる方でしょ?」
さすがに心外なんですけどー。えー……周りから見たら俺の方がトラブルの原因なのかな。えぇ……?
「原因ではないけれど、実力がある人には面倒なことが舞い込んでくるっていう法則を見つけたんだよね。ナギサ限定かもしれないけど。ナギサってハイスペック過ぎるから妬まれたり嫌がらせされたりするでしょ? そんな感じでスペックが高いと何かに関わることが多いというか」
何となく言いたいことは分かるんだけど、やっぱり理不尽じゃない? それならなんでセインくん達は何もないんだろうね?
「まあこれ以上面倒ごとに巻き込まれないように頑張る」
結局、学園祭の時に捕らえた黒幕に利用されていた人達の洗脳は解けなかったんだよね。結構頑張って浄化魔法かけたのに。あれは思い込みとかじゃなくて本物だね。生き物を洗脳する能力がある人とかいるんだ。びっくりしたよ。まあ人間とは限らないんだけど……
いつか黒幕と戦う時が来るのは間違いないから早く対抗策を考えておかないといけないよね。精霊が洗脳されたなら元は俺の魔力だからそれを操れば何とかなるかもしれないけど、精霊以外の生き物全部洗脳してきたらきついよ。人海戦術とか大っ嫌いだからね?
でも分かってるよ。一番最悪なパターンは精霊が洗脳されて、それが魔力を辿って俺の方に来ることだよねぇ……俺一人を倒せば何でもできる。精霊を滅ぼすことも世界を壊すこともね。
「あー……俺はのんびり自由に、何にも縛られることなく生きていこうと思っていたのに。なのになんで大変な思いしてるんだろ」
「それはナギサだからだろう」
「そうですね」
「ちょっと二人とも? それはどういう意味?」
たまに失礼な発言するのなに? たまにではないか。最初は精霊王がどうのこうのって言ってたくせに、慣れるの早いよねぇ……まあ人間は慣れる生き物か。俺も前世は人間だったし、何なら今も心は人間な俺が言うことでもないかもしれないけど。まあギスギスしてるよりは良いかなー。
「そういえば俺、みんなに大事な話があるんだよね」
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