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第2章 亜麻色の光
109 抑え気味の
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「随分と用意周到なんだねぇ……」
「一応ね!」
「どうする? せっかくだし、何かしたいことある?」
「うーん……何でも良い?」
「うん」
内容にもよるけどそんな無茶なことを言ってきたりはしないでしょ。しない……よね? いや、アリスだから何を言ってくるか分からない。全く予想が付かない。常識的かと思いきや、たまに突拍子もないこと言い出すからね。早くも数秒前の自分の言葉に後悔……まあいっか。大丈夫でしょ。
「それじゃあたくさんお話しよ? それと甘やかしてほしいな」
「予想以上に可愛いお願いだった」
「良い?」
「俺もアリスを愛でたいからもちろん良いよー。今日は甘々デーになるのかな」
朝から晩まで一緒にいるし、トラブルはあったものの一応解決した。ただ、俺は無防備すぎるアリスにもちょっと怒ってるから後でお仕置きはするつもり。どろどろに甘やかして愛でればお仕置きになりそう……ふふ。
「な、なに? 顔が怪しいんだけど……腹黒ナギサが出ちゃってるよ」
「そう思うならなんでそれを俺に言うのかな。俺に何かされるとは思わないわけ?」
「思う! だからやめてね!」
やめてって言われたらやりたくなっちゃうんだけど……俺人間じゃないけど心は人間だから。あ、でも精霊は楽しいことが好きだから、精霊の特性でもあるかもしれない。九割は俺の元の性格だろうけどー。
「悪い顔っ! 誰か助けてください!」
「誰かって?」
「つ、捕まえないで! ……あの、ナギサさん。えっと……お友達が来てますよ……?」
「すっごい棒読みじゃん。大人しく捕まってなよ。というか、今日俺から逃げすぎじゃない?」
「ナギサの本気は甘すぎて心臓が元気になるから少し抑え気味でお願いしたいです」
真剣すぎて面白いね。抑え気味の甘々をご所望なのかもしれないけど普通に甘やかしてからかいたくなる。
「ならお話ししよ。ずっと気になっていたんだけど、雅ってエルサちゃんに前世のことを話してるの?」
「話してたね。お母さん、あんな感じだからそうなんだ~って言ってたよ。お父さんもナギサのことがあるから『そうですか』だって。我が家は全員ナギサのこと大好きだからみんなで語り合ってたよ?」
「最近はシルフも家族といることが多いのかな。良いことだねー」
やっぱり俺が仕事を引き受けているからだろうね。それだけ今までは忙しかったということにもなるんだけど、シルフは大精霊の中でもリーダー感があるんだよね。それがさらに忙しくさせている理由なのかも。語り合っていたことについてはノーコメントで。
「一応ね!」
「どうする? せっかくだし、何かしたいことある?」
「うーん……何でも良い?」
「うん」
内容にもよるけどそんな無茶なことを言ってきたりはしないでしょ。しない……よね? いや、アリスだから何を言ってくるか分からない。全く予想が付かない。常識的かと思いきや、たまに突拍子もないこと言い出すからね。早くも数秒前の自分の言葉に後悔……まあいっか。大丈夫でしょ。
「それじゃあたくさんお話しよ? それと甘やかしてほしいな」
「予想以上に可愛いお願いだった」
「良い?」
「俺もアリスを愛でたいからもちろん良いよー。今日は甘々デーになるのかな」
朝から晩まで一緒にいるし、トラブルはあったものの一応解決した。ただ、俺は無防備すぎるアリスにもちょっと怒ってるから後でお仕置きはするつもり。どろどろに甘やかして愛でればお仕置きになりそう……ふふ。
「な、なに? 顔が怪しいんだけど……腹黒ナギサが出ちゃってるよ」
「そう思うならなんでそれを俺に言うのかな。俺に何かされるとは思わないわけ?」
「思う! だからやめてね!」
やめてって言われたらやりたくなっちゃうんだけど……俺人間じゃないけど心は人間だから。あ、でも精霊は楽しいことが好きだから、精霊の特性でもあるかもしれない。九割は俺の元の性格だろうけどー。
「悪い顔っ! 誰か助けてください!」
「誰かって?」
「つ、捕まえないで! ……あの、ナギサさん。えっと……お友達が来てますよ……?」
「すっごい棒読みじゃん。大人しく捕まってなよ。というか、今日俺から逃げすぎじゃない?」
「ナギサの本気は甘すぎて心臓が元気になるから少し抑え気味でお願いしたいです」
真剣すぎて面白いね。抑え気味の甘々をご所望なのかもしれないけど普通に甘やかしてからかいたくなる。
「ならお話ししよ。ずっと気になっていたんだけど、雅ってエルサちゃんに前世のことを話してるの?」
「話してたね。お母さん、あんな感じだからそうなんだ~って言ってたよ。お父さんもナギサのことがあるから『そうですか』だって。我が家は全員ナギサのこと大好きだからみんなで語り合ってたよ?」
「最近はシルフも家族といることが多いのかな。良いことだねー」
やっぱり俺が仕事を引き受けているからだろうね。それだけ今までは忙しかったということにもなるんだけど、シルフは大精霊の中でもリーダー感があるんだよね。それがさらに忙しくさせている理由なのかも。語り合っていたことについてはノーコメントで。
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