僕ら・俺らのハメッぱデート!〜いちゃラブリバカップルであちこちテクテクビンビンDay〜

蛇の目浮泥子

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日常ストーリー

6話 オナニー見せ合いっこ

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毎日のようにセックスをしていて飽きないのかと問われればその答えは一択、飽きるわけがない。そもそも尾餅も鎖原も性欲が強すぎる人間なのでセックスを欠かした方がメンタル面でも身体面でもよくないというもの。だがしかしオナニーをしないかといえばそういうわけでもなく、今回は鎖原が「オナニーしてる尾餅くんが見たいナ♡」と言ったことが今日のプレイを決めた。最初は抵抗してそんなことをするくらいならセックスをしてやると言った尾餅だったが「僕のも見せるから♡」と言われてしまえば断ることは出来ず、まずはオカズ選びの場面から鎖原に横で見られている。

「可愛い系の男の子が好きなんだ?」
「……お前に似ているのを選んでる……」
「キャッ♡嬉しいよ~♡」

アダルトサイトの動画をスワイプする尾餅が検索に打ち込んだワードには『可愛い系』との文字が。童顔な見た目の青年が正常位やバックの体位で切なそうに顔を歪めているサムネイルが目立つ。尾餅は鎖原の顔をちらりと見てスマホの上で指をさまよわせた。『可愛い系』の他に『タチ』というワードが追加されると鎖原は一瞬キョトンとしたあとに照れたように笑顔になった。顔を赤くした尾餅が「何か文句でもあるのか」と小さな声でつぶやく。鎖原は「ないない♡やっぱり嬉しいなって♡」と尾餅の熱くなった頬にキスをした。

「あ、これとか尾餅くんの好みっぽい。年下美青年にガン掘りされて男前がアヘるアヘる!だって」
「あっそれは……」
「ん?……高評価押してある」
「…………」
「尾餅くん……あっちょっ叩かないで!恥ずかしかったのは分かるから!ごめんごめんお気に入りの動画だったんだね!これでオナニーして見せて!」
「鎖原の馬鹿!何でも俺のことを知ってるのやめろ!」

力加減しているとはいえ照れた尾餅にティッシュ箱でボコボコと肩付近を連打されては鎖原もそこそこのダメージを負う。ごめんごめんと謝りつつ尾餅の機嫌を取り何とか下半身を露出させるところまで行為は進んだ。未だ不満げな尾餅が動画の再生ボタンをポチッと押して前かがみの姿勢になる。動画では後ろ手に手錠をされたネコ役の男優がタチの男優に手コキをされていた。動画序盤ということもあってかネコ役の男優の表情はあまり変わらず、扱かれる自分のペニスを無言で見つめている。だがしかし肌にはうっすらと汗の膜が光り呼吸のたびに鍛えられた胸筋が上下した。そして尾餅も映像に合わせて自分のペニスをクチュクチュと上下に扱く。時折ローションを足しながら自慰行為に集中する尾餅のことを鎖原はとろんとした目で見つめる。尾餅の親指が裏筋を執拗にこすって自身の気持ちいいところを特別丁寧に愛撫している。鎖原がそうっと尾餅のペニスに手を伸ばした。「コラ」という尾餅の声に鎖原の動きがぎくりと止まる。

「オナニー見たいって言ったのはお前だろ、手を出すのはなしだぞ……♡」
「え~……じゃあ応援はしていい?♡頑張れ頑張れ尾餅くんのおチンポくん♡たっくさんでっかくなれて偉いねぇ♡我慢汁ぷくぷく出してて可愛いよぉ♡いっつも僕に弄られて喜んでるけど、ご主人様にお世話してもらうのも気持ちいいのかなぁ♡そこそこ♡裏筋のピンと張ったところコリコリされるの好きだねぇ♡久しぶりのセックスじゃないオナニー、新鮮でビンビンになっちゃってるのかなぁ♡」
「~~~っ………お前なぁ……♡」

そうは言いつつも鎖原の応援で一回りほど大きくなった尾餅のペニスは正直である。動画内でも言葉責めが行われているのだろうか、タチ役の男優が耳元で何かを囁きながら流れるような手つきでネコ役の男優を四つん這いの体勢にした。それに合わせるように尾餅も体勢を変えてベッドサイドのカゴの中からディルドを取り出した。ディルドにたっぷりとローションをまとわせて、本物のペニスにするかのように手で扱きまんべんなくヌルヌルにする。動画の中ではいよいよ本番行為が行われようとしており、ネコ役の男優がマウントを取られるようにしてバックの体位で背中を反らせていた。『あ゛~~~……♡』というはっきりした喘ぎ声がスマホから流れて部屋に響く。尾餅も同じ体勢でぬぷぷぷ……♡とディルドを挿入した。「お゛ぉおお゛……ッ♡」とこちらは動画内よりも低くて濁った声を出しながらディルドを奥まで押し進めていく。

「すごーい、尾餅くんが本当に本気オナニーしてる……♡それから?それから?そのディルド、どうやって動かすの……?♡」
「さ、最初はゆっくり動かして、前立腺を焦らしてチンポイライラさせる゛……っ♡あ、ぁ、あぁう゛……っ♡この男優も、最初は優しくしてくれてるだろ……?♡で、この次にいきなりピストンが激しくなるシーンがあるんだ……その時を見計らって思いきり、いぃイ゛ッ!♡」

ズプンっ!♡と音がしてディルドが根元まで尾餅の尻に埋まった。ピューピューと小さなシャワーホースのように精子を吐き出す尾餅に、これくらいならいいだろうと鎖原がペニスの前まで手を持ってきて精液を受け止める。すっかり興奮してしまった鎖原が服を脱ぎだし手についた精液を自分のアナルへと塗りつけた。ぐちぐちぐちっ!♡とこちらはいきなりハードな手マンを自分に課して腰を高々と上に持ち上げる。顔を真っ赤にして泣きながらディルドを出し入れしている尾餅のことが鎖原はたまらなく愛おしくて、四つん這いで向き合った状態でよだれまみれのキスをした。尾餅が必死に舌を伸ばして鎖原の舌と絡めようとするが快感で震える唇ではその前に焦点がズレてしまう。かと言ってディルドを握る手を緩めることも出来ずに尾餅は「鎖原♡鎖原♡」とひたすらに恋人の名前を呼んで、本当は触って欲しいのだと、せっかくそばにいるならセックスがしたいのだと必死に訴える。鎖原はそんな尾餅のことを笑って、サービスとばかりに尾餅の目の前でパカンと足を開いた。鎖原が自ら手マンをするアナルがすぐそこにあることにより、尾餅の視覚的興奮はより顕著なものとなる。

「可愛い尾餅くん♡僕はね、いっつも尾餅くんのパンツとかTシャツとか嗅ぎながらオナニーしてるよ♡仕事帰りのスーツとか本当にもう最高なんだ♡尾餅くんの洋服にそのままかけちゃうとね、怒られるからこっそり洗濯して返してるの……♡だから僕がこの家の洗濯担当してるの知ってた?♡おっおっお゛♡あはっ、尾餅くん僕のオナニーすごい顔して見てるっ♡縦割れアナルぐちょぐちょにかき回してるところ夢中になってオカズにしてるっ♡」
「ふーっ、ふーっ、ふーっ……!♡鎖原ぁ……♡お前のアナル、かき回すたびに粘膜がヒクついててマジエロい……♡俺もうずっと空イキしてる、直にお前のことオカズにしちゃってる……♡か、顔にかけて、最後それでイキたいっ!♡鎖原のザーメン顔に浴びてぶっかけられアクメしたいぃ゛っ♡」
「いーよ、尾餅くん……っ!♡かけるね、顔射で尾餅くんのアクメお手伝いするからね……っ!♡」

パタタタタッ、と顔に降り注いだ鎖原の精液にうっとりとした顔をしながら尾餅も床に向かって精液溜まりになるような量の射精をした。ずる、とディルドが抜けて活躍していたローションがぶぴぶぴと溢れ出てくる。放置されていた尾餅のスマホでは動画が終わって次の動画へ勝手に切り替えが行われていた。床から起き上がった尾餅が鎖原の正面へ座り直して口元についた精液をぺろりと舐め取る。白濁のついた男前に鎖原は笑った。

「シャワー浴びなきゃね、精液で前髪バリバリになっちゃうよ。洗ってあげようか?」
「じゃあお前の頭は俺が洗おう。で、楽しかったか?」
「それはもうすごく楽しくてエッチだった!♡ありがとう尾餅くん♡」
「それは良かったな……」

今更になって恥ずかしさが込み上げてきた尾餅がワシャワシャと鎖原の髪をかき混ぜる。お風呂溜めてくるね、と部屋を出ていった鎖原を見送ってから尾餅はスマホを拾い上げておもむろに写真フォルダを開いた。お気に入りフォルダに写っているのはどれもこれも笑顔の鎖原ばかり。

「……結局これが一番抜けるんだよな……」

今回は出番がなかったその写真たちを優しい目で眺めてから尾餅は困ったように笑った。これからもオカズが増えることを期待して、鎖原との楽しみを重ねていこうと心に決めながら。
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