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番外編21 和臣の妄想Ⅰ
十八(※)
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十八(※)
尻を両手で揉みしだかれながら、カズ先輩のものを夢中でしゃぶってた。カズ先輩は低く喘ぎながら、「挿れたいな」と呟いた。
男同士だから、俺のあそこにカズ先輩のこれを挿れるんだよな。
俺の尻、大丈夫? 本当に挿入できるの?
カズ先輩が背中側で、なにかボトルをあけて、ぱちっというプラスチック製の音がする。
それから、ぬめりけのあるもので濡れた指が、穴のふちをぬるぬる探った。
「タキくん、できそう?」
「が、がんばります……」
「痛かったら我慢せず言ってね」
広げるみたいにして指が徐々に押し込まれていく。
「っ、んんっ」
俺は口を離して、その感触に耐えた。いつの間にか四つん這いになって、カズ先輩は俺の後ろで膝立ちになって、あそこに指をにゅるにゅると出し入れしてくる。
痛くない、けど、へんな感覚。
「しっかり慣らさないと、入らないから、我慢してね」
「っ、ふ、う……」
どれくらい経ったのだろう。体が熱くて何も考えられないまま、尻の穴をこれでもかといじられて、拡げられた。
カズ先輩の指はしまいには三本入って、ぐりぐりしたり、中をこするみたいにして、執拗だった。
やっと指を抜いてもらって、少しほっとする。でも、ここからが本番だってわかってる。すぐ緊張が戻ってくる。
「痛かったらやめるからね。言ってね」
「はい」
仰向けになった俺の両足を開いて、カズ先輩が上半身を起こして、右手で軽く扱いている。やっぱり大きくて、少し怖い。入るのかな、本当に、あれが。
あぁ、でも。カズ先輩が覆いかぶさってきて、キス。ちゅっと軽いもの。
「タキくん」
と同時にカズ先輩の先が押し当てられた。指とは違う質量が、粘着質な音とともに侵入してくる。俺は逃げそう。
「カズ先輩……あっ、あ、あぁっ」
カズ先輩の両手が俺の肩にのせられて、下から押し上げられて、上から押し下げらせて、ぶちゅ、と音を立てる。すごく大きな塊が体内にめり込んで、拡げられてる。
「っ、は、か、かず、せんぱ、い」
「少し入ったよ。痛くない?」
「な、ない、で、でも、入ら、な」
塊が進んでくる。体内の感覚が鋭敏になって、大きな棍棒でなかを抉られて、貫かれる。大きな衝撃に、想定外すぎて思考停止。
「入ってくよ。ちゃんと。ゆっくりしよう」
ふぅ、とカズ先輩が息を吐いた。俺は息ができなくて、浅い呼吸を繰り返しながらカズ先輩を見つめる。カズ先輩は少し汗ばんで、上気した頬が赤くて、幸せそうに俺を覗き込んでる。
指先で俺の前髪を分けて、顔中にキス。
「半分入った」
これからまだ半分あるの!?
なんだかすごく、奥まできてる。来るたびに、これ以上は無理、と感じる。なのに、どんどん奥のほうまで入ってくる。
「タキくん……」
「かず、先輩……も、むりかも」
「あと少しだけ」
カズ先輩は強めに押すようにして、あと少しを挿れた。
「だいたい入ったよ」
はぁ、という息がかかる。俺は息もできないし、体から力を抜くので精いっぱい。
「あ、ああ、あ……」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫じゃな、い、です」
「きつい?」
「き、きつい、くるし、い」
「痛い? 抜こうか?」
でもカズ先輩は抜かなくて、じっと耐えてる。
俺もなんとか息を整えようとして、カズ先輩にしがみついて、かみついた。
「タキくん、抱いてる」
「んっ、うんっ」
「がんばってくれてありがとう」
「んっ、んっ」
「続きしていい? 少し動くよ」
引かれた瞬間、
「ぅ、あああっ!」
俺は叫んだ。挿れられるときには感じなかった快感に驚いて、喉をそらせる。
「引くの気持ちいい?」
「へ、へんで、俺、あっ」
もう一度押し込まれた。
「んくっ、うっ」
「タキくん。ごめん、俺、気持ちいい。タキくんのなか、もっとこすりたい」
捕まってと言われ、俺はカズ先輩にしがみつく。また引かれて、押し込まれて、体の奥を行き来して、カズ先輩は俺をすり潰すみたいにしてくる。
擦り合う股間からは粘着質な音が立ち、空気がどんどん熱く、湿度が上がっていく。
「あっ、あっ、あっ、カズ先輩っ、あっ、い」
カズ先輩は俺の尻を両手で掴んで、夢中で腰を振り始めた。
「あっああっ」
「タキくん、気持ちいい」
「カズ先輩っ、俺も、俺も、いい」
「気持ちいい? 俺もすごくいい」
「俺もっ、あっ、きもちい」
嘘みたいに気持ちいい。こんなにいいの?
先程までの押し込まれる感覚にも慣れて、引かれるときはぬるっとなかがこすれて、広がっててこすられての繰り返しで、切ない。
カズ先輩も感じてる。顔が赤くて、熱くて、夢中で、全身が真っ赤で、引き寄せると無我夢中で舌を絡めるキスをしてきて、唾液がまざって飲んで、激しい。
「あっあっカズ先輩っ、いい、あっあっ」
「タキくん、俺も、いい」
「激し、あ、あぁー!」
カズ先輩とこんなことしてると思ったら、痺れるような切ない疼きがせりあがってきて、涙になって溢れた。
「ごめん、痛い? 腰止まらない」
「へん、俺っ、なんか、熱くて、先輩っ、気持ちいっ、カズ先輩っ、熱い、へん、カズ先輩っ」
「どこがいい?」
カズ先輩が奥のほうを突く。
「んぅっそこ、そこっ」
「深いとこ? 痛くない?」
「カズ先輩……俺、へん……」
俺も、カズ先輩の尻をつかんで、当ててもらってるそこに強く押し当てるように引き寄せた。
どくんどくん、と心臓の音がひどく強く響く。息ができない。なにこれ。びくびくしてる。気持ちよさが限界を超えて、熱く弾けてるみたいな感覚。なんなの、これ。
初めて味わう快感に、膝が震えた。
「タキくん、イってる?」
「あ……イ……」
「俺もイきそう……っ、締まる、タキくん」
貪るみたいに口付けられて、俺もカズ先輩の舌を貪る。なにがなんだかわからない。前後不覚。腹に挟まれて勝手に射精してる。してるのかな? わかんない。何もわからない。
カズ先輩は、俺を力強く抱きしめながらなかで射精してる。気持ちよかったみたい。俺も気持ちよくて、恍惚としながらキスをした。
やっと呼吸が落ち着いてきて、カズ先輩はずるりと抜いて、覆いかぶさってくる。
額をすりあわせて、目を見合わせた。
お互いに泣いてる。カズ先輩は俺の頬を両手で包んで、鼻先を合わせてくる。
俺も、その手に両手を重ねる。涙で滲んで、カズ先輩がどんな表情なのか見えないし、カズ先輩もきっと見えてない。
でも、感じてる気持ちは同じ。
「タキくん」
「カズ先輩……」
「愛してる」
「俺も……」
キスをされて、溶けそう。
尻を両手で揉みしだかれながら、カズ先輩のものを夢中でしゃぶってた。カズ先輩は低く喘ぎながら、「挿れたいな」と呟いた。
男同士だから、俺のあそこにカズ先輩のこれを挿れるんだよな。
俺の尻、大丈夫? 本当に挿入できるの?
カズ先輩が背中側で、なにかボトルをあけて、ぱちっというプラスチック製の音がする。
それから、ぬめりけのあるもので濡れた指が、穴のふちをぬるぬる探った。
「タキくん、できそう?」
「が、がんばります……」
「痛かったら我慢せず言ってね」
広げるみたいにして指が徐々に押し込まれていく。
「っ、んんっ」
俺は口を離して、その感触に耐えた。いつの間にか四つん這いになって、カズ先輩は俺の後ろで膝立ちになって、あそこに指をにゅるにゅると出し入れしてくる。
痛くない、けど、へんな感覚。
「しっかり慣らさないと、入らないから、我慢してね」
「っ、ふ、う……」
どれくらい経ったのだろう。体が熱くて何も考えられないまま、尻の穴をこれでもかといじられて、拡げられた。
カズ先輩の指はしまいには三本入って、ぐりぐりしたり、中をこするみたいにして、執拗だった。
やっと指を抜いてもらって、少しほっとする。でも、ここからが本番だってわかってる。すぐ緊張が戻ってくる。
「痛かったらやめるからね。言ってね」
「はい」
仰向けになった俺の両足を開いて、カズ先輩が上半身を起こして、右手で軽く扱いている。やっぱり大きくて、少し怖い。入るのかな、本当に、あれが。
あぁ、でも。カズ先輩が覆いかぶさってきて、キス。ちゅっと軽いもの。
「タキくん」
と同時にカズ先輩の先が押し当てられた。指とは違う質量が、粘着質な音とともに侵入してくる。俺は逃げそう。
「カズ先輩……あっ、あ、あぁっ」
カズ先輩の両手が俺の肩にのせられて、下から押し上げられて、上から押し下げらせて、ぶちゅ、と音を立てる。すごく大きな塊が体内にめり込んで、拡げられてる。
「っ、は、か、かず、せんぱ、い」
「少し入ったよ。痛くない?」
「な、ない、で、でも、入ら、な」
塊が進んでくる。体内の感覚が鋭敏になって、大きな棍棒でなかを抉られて、貫かれる。大きな衝撃に、想定外すぎて思考停止。
「入ってくよ。ちゃんと。ゆっくりしよう」
ふぅ、とカズ先輩が息を吐いた。俺は息ができなくて、浅い呼吸を繰り返しながらカズ先輩を見つめる。カズ先輩は少し汗ばんで、上気した頬が赤くて、幸せそうに俺を覗き込んでる。
指先で俺の前髪を分けて、顔中にキス。
「半分入った」
これからまだ半分あるの!?
なんだかすごく、奥まできてる。来るたびに、これ以上は無理、と感じる。なのに、どんどん奥のほうまで入ってくる。
「タキくん……」
「かず、先輩……も、むりかも」
「あと少しだけ」
カズ先輩は強めに押すようにして、あと少しを挿れた。
「だいたい入ったよ」
はぁ、という息がかかる。俺は息もできないし、体から力を抜くので精いっぱい。
「あ、ああ、あ……」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫じゃな、い、です」
「きつい?」
「き、きつい、くるし、い」
「痛い? 抜こうか?」
でもカズ先輩は抜かなくて、じっと耐えてる。
俺もなんとか息を整えようとして、カズ先輩にしがみついて、かみついた。
「タキくん、抱いてる」
「んっ、うんっ」
「がんばってくれてありがとう」
「んっ、んっ」
「続きしていい? 少し動くよ」
引かれた瞬間、
「ぅ、あああっ!」
俺は叫んだ。挿れられるときには感じなかった快感に驚いて、喉をそらせる。
「引くの気持ちいい?」
「へ、へんで、俺、あっ」
もう一度押し込まれた。
「んくっ、うっ」
「タキくん。ごめん、俺、気持ちいい。タキくんのなか、もっとこすりたい」
捕まってと言われ、俺はカズ先輩にしがみつく。また引かれて、押し込まれて、体の奥を行き来して、カズ先輩は俺をすり潰すみたいにしてくる。
擦り合う股間からは粘着質な音が立ち、空気がどんどん熱く、湿度が上がっていく。
「あっ、あっ、あっ、カズ先輩っ、あっ、い」
カズ先輩は俺の尻を両手で掴んで、夢中で腰を振り始めた。
「あっああっ」
「タキくん、気持ちいい」
「カズ先輩っ、俺も、俺も、いい」
「気持ちいい? 俺もすごくいい」
「俺もっ、あっ、きもちい」
嘘みたいに気持ちいい。こんなにいいの?
先程までの押し込まれる感覚にも慣れて、引かれるときはぬるっとなかがこすれて、広がっててこすられての繰り返しで、切ない。
カズ先輩も感じてる。顔が赤くて、熱くて、夢中で、全身が真っ赤で、引き寄せると無我夢中で舌を絡めるキスをしてきて、唾液がまざって飲んで、激しい。
「あっあっカズ先輩っ、いい、あっあっ」
「タキくん、俺も、いい」
「激し、あ、あぁー!」
カズ先輩とこんなことしてると思ったら、痺れるような切ない疼きがせりあがってきて、涙になって溢れた。
「ごめん、痛い? 腰止まらない」
「へん、俺っ、なんか、熱くて、先輩っ、気持ちいっ、カズ先輩っ、熱い、へん、カズ先輩っ」
「どこがいい?」
カズ先輩が奥のほうを突く。
「んぅっそこ、そこっ」
「深いとこ? 痛くない?」
「カズ先輩……俺、へん……」
俺も、カズ先輩の尻をつかんで、当ててもらってるそこに強く押し当てるように引き寄せた。
どくんどくん、と心臓の音がひどく強く響く。息ができない。なにこれ。びくびくしてる。気持ちよさが限界を超えて、熱く弾けてるみたいな感覚。なんなの、これ。
初めて味わう快感に、膝が震えた。
「タキくん、イってる?」
「あ……イ……」
「俺もイきそう……っ、締まる、タキくん」
貪るみたいに口付けられて、俺もカズ先輩の舌を貪る。なにがなんだかわからない。前後不覚。腹に挟まれて勝手に射精してる。してるのかな? わかんない。何もわからない。
カズ先輩は、俺を力強く抱きしめながらなかで射精してる。気持ちよかったみたい。俺も気持ちよくて、恍惚としながらキスをした。
やっと呼吸が落ち着いてきて、カズ先輩はずるりと抜いて、覆いかぶさってくる。
額をすりあわせて、目を見合わせた。
お互いに泣いてる。カズ先輩は俺の頬を両手で包んで、鼻先を合わせてくる。
俺も、その手に両手を重ねる。涙で滲んで、カズ先輩がどんな表情なのか見えないし、カズ先輩もきっと見えてない。
でも、感じてる気持ちは同じ。
「タキくん」
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「愛してる」
「俺も……」
キスをされて、溶けそう。
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