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2、ルトとセレティス
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意識が戻った時、俺は、森の中にいた。
太陽の光は、森の木の影から、煌びやかに差し込み、
俺の体を照らし、温かな気持ちにさせられた。
「夢じゃなかったんだな」
「確か、エルフの国・メディオクリスと言ったか、
妖精がどうのこうの言ってたけど」
「しかし、爽やかな森だ、久しぶりだな、こんな気持ち」
「なんか、身体がものすごく軽いんだが」
「地球の時より動けると言ってたな」
試に、俺はジャンプしてみた。
すると、俺の体は、10メートルはあろうかという木をはるかに飛び越した。
「なんじゃこりゃ」
慌てた俺は、落ちていくとき、木の天辺(てっぺん)にしがみついた。
「はあ~、びっくりした、こんなに飛べるのか、これって、」
「忍者みたいに、木から木へ飛び移れるってことか」
そう、おっさんは、子供のころ、忍者に憧れていた。
まあ、実際、友達の家の天井裏に忍び込んで、友達と天井裏から風呂場へ落下し、
友達の両親にも怒られ、家に帰ってからも、
親に怒られたという黒歴史があるのだが・・
それでも、10mを超える木の上から見る景色は、絶景だった。
そこで、おっさんは、再度、覚悟を決める。
「必ず、アマールを見つけて、香織に会う、そして、謝りたい」
「まずは、どうやって降りるかだけど」
おっさんは、覚悟を決め、木のとっぺんから、舞い降りた。
「よ、やっと 何とかなるもんだな」
枝から枝と飛び移り、地上まで降りてきた、そう、忍者のように。
「北のほうで、煙が上がっていたな」
「あちらに集落があるかもしれない、エルフか」
「香織が好きでよく読んでたラノベにでてきてたな、本当の姿はどうなんだろうか」
考えるのは、娘の香織との思い出ばかり・・
さっきまで死のうと思っていた人間とは思えない、人は希望があると変わるのだ。
暗闇の中に見えた一筋の光明・・
掴めるかはわからないが、おっさんの心境は変化した。
自分に出来る最善を尽くすだけ、前を向いて行こうと決心した。
「テネブリスは言っていたな、祭壇を探せと。さらに旅の同行者も
「確か、ミセセンテスだったけ?」
「ミスセンテスだよ!」
「え、誰?」
おっさんは、驚いて振り返った。
そこには、緑色の髪と水色の瞳、身体は薄茶色、髪はロングカット、
そして、赤色の髪と青色の瞳、身体は薄緑、髪はショートカットの
子供が居た。身長は50m位で、背中には4枚の羽がある、しかも、飛んでいる。
「私は、ミスセンテス ルトだよ」
「こっちは、弟のセレティスだよ」
「君たちが、テネブリスが言ってた、旅の同行者?ミスセンテスって?」
「ミスセンテスは、ハーフって意味だよ。私は水と土のミスセンテス、名前はルト。
こっちが、火と風のミスセンテス セレティスだよ」
「テネブリス神から聞いているよ、アマール神を探すのを手伝えってね」
「そしたら、僕らはエルフになれるんだ」
「エルフに成れるって、どういうこと??」
「ここは、メディオクリス・エルフの国だけど、またの名を、妖精の国って言うんだよ」
「妖精が、混合してうまくいけばエルフに成れるんだ、だけど、失敗するとミスセンテスのままなんだ」
「僕らは失敗作なんだ」
2人は悲しそうな顔をしていた。
子どもが悲しそうな顔をするなんて、俺は嫌だ。
きっと見つけてやるよ、アマール..
しかし、妖精が混合してエルフに成る。香織の読んでた本にも、そんなこと書いてなかったな、びっくりだ。
「俺の名前は、海斗修。 いや、シュウって呼んでくれていいや」
「俺はこの世界に初めて来たばかりで、何もわからないんだ、色々と教えてくれると助かるよ、これから、よろしくな」
「こちらこそよろしくだよ、私のことはルトッて呼んで」
「私は、水と土の魔法が使えるよ」
「後、回復魔法も使えるんだ」
誇らしげに胸を張ったが、残念ながら、平坦だった。
「ムギー、なんか変なこと考えてない?」
「何も考えていない、気のせいだ」
感がいいな、気を付けよう。
おっさんは、いつも、変なことを言っては、娘からよく怒られていた。
「こっちが弟のセレティスだよ、火と風の魔法が使えるよ」
「よろしく、セレティス」
「・・・・・」
「ごめんなさい、セレティスは喋れないんだ。何故か分からないんだけど。
もしかしたら、混合に失敗したからかもしれないけど」
セレティスは、静かに頭を下げた。
「そうか、喋れるようになるといいな、でも、俺、何でこちらの言葉喋れるんだ」
「それは、きっと、テネブリス神が召喚した時に、混合したからだよ」
「外見は普通だけど、中身は精神体だよね、魂の揺らぎがみえるよ」
「そういや、俺の外見は変わらないって言ってたな、おっさんのままか」
シュウの外見は、黒髪・黒目・短髪で、身長170cm、引き締まった身体をしている。
50歳にはみえないが、おっさんはおっさんだ。服は、何故か、麻の長そでシャツと動きやすいズボン、皮の胸当てで、腰にベルトを巻いて、ナイフが差してあり、腰袋が付けてある。、
シュウは、ほとんど外見は気にしない性格だった。
よく、それで香織に怒らていたのだが、それが楽しくもあった。
ふと、そんなことを考えていると、
ルトが、「シュウ、他にもらったものあるでしょ」
「ん、そう言えば、神木がどうとか言ってたな」
「神木・コンフェシオの事だね、シュウ、もっているよ」
「どこにあるんだい?」
「シュウの身体の中にあるよ、イメージして、右手に神木コンフェシオを。やって見て」
「分かった、やって見る。 右手に・・イメージ・・難しいな」
しばらく、悪戦苦闘していたが、右手に黒い光が現れ、1本の50cm程の葉っぱが金色の枝が現れた。
「これが神木?」
「そうだよ、シュウ、今度はその枝を、剣に替えるイメージをしてみて」
ルトにそう言われ、
「分かった、でも、剣というよりは刀かな」
おっさんは、子供のころ、忍者に憧れたので、小さいころから町の剣道場に通っていた、
何故か、居合道場だったけど。
シュウは、静かに目を閉じると、意識を集中した。
昔を思い出すように・・
「なんか、コツがわかった」
シュウの右手の枝は、黒く光ると、右手に長さ4尺弱(1.2m)の刀が現れた。
「綺麗な剣だね、シュウ。でも、普通の剣とは違うね」
「ルト、これは地球では刀と呼ばれて、切ることに特化した剣だよ」
本物は初めて触るけど、これ、自分で出したから、危なくないよな、間違って俺自身切れないよな。
おっさんは、実は、小心者でもあった。
「ルト、これ戻すのどうやる」
「簡単だよ、自分の中に戻るイメージしてみて」
「分かった」
イメージすると、刀は黒いもやとして霧散した。
「シュウ、神木は、貴方がイメージした物に、姿を変えて現れるけど、長い時間は使えないよ 貴方の魂の力を使用するからね 魂の力を使い果たすと、ジュウェルに吸収されてしまうから、気を付けてね」
「分かった。ルトとセレティス、これからどうする、祭壇の場所分かるかい?」
喋れないセレティスに代わり、ルトが、
「まず、エルフの里に行こうよ、そこで、族長と話をしないと祭壇の場所はどこか分からないと思うよ」
「祭壇の場所に行けたとして、どうやってアマールを見つけるんだい」
「シュウには、神木の一部が在るから、アマールが居れば、反応するはずだよ」
「反応した後、どうなるかは分からないけど」
「それと、シュウ、今・貴方は精神体だから、水も食料もいらないけど、時間が経っていくと、この世界に精神体が吸収されていって、実体に替わっていくんだよ、そうすると、水や食料を取らないと生きていけなくなるんだ。そして力も落ちていくよ」
「と、いうことは、俺の力は今がMAXで、後は落ちていく一方なんだな。
とんだ無理ゲーだな、力が落ちてしまう期間はどの位か、わかるかい?」
「それは分からないけど、その者の魂の力と決意に依るって、テネブリス神が言っていたよ。 シュウは、召喚されたから、魂は特別だってさ」
そうか、後は、俺の決意か。
俺は、もう一度、ここに誓う。
「必ず、アマールを見つけ、元の世界に戻り、愛しい娘に会って見せる!」
「ルト、エルフの里はどこにあるのかい さっき飛び上がった時、北の方に煙が見えたけど、そっちかい」
「確かに北の方だけど、煙が上がるっておかしいな?何かあったのかな?」
「何か異変があったのかもしれない、急いで行って見よう」
「ここからどの位でいけるかい?」
「普通だったら丸1日かかるけど、力を使えば、3時間位だと思うよ」
「分かった、木の枝を飛んでいくか」
「シュウ、僕らの後をついてきてね」
ルトとセレティスが背中の羽を使い、飛んでいくのを、俺は、木の枝から枝へと飛び移り、移動していった。
心の中で、子供の頃の夢が、一つ叶ったな。
飛んでみたかったんだよな、木から木へと、そう忍者○影のように・・
太陽の光は、森の木の影から、煌びやかに差し込み、
俺の体を照らし、温かな気持ちにさせられた。
「夢じゃなかったんだな」
「確か、エルフの国・メディオクリスと言ったか、
妖精がどうのこうの言ってたけど」
「しかし、爽やかな森だ、久しぶりだな、こんな気持ち」
「なんか、身体がものすごく軽いんだが」
「地球の時より動けると言ってたな」
試に、俺はジャンプしてみた。
すると、俺の体は、10メートルはあろうかという木をはるかに飛び越した。
「なんじゃこりゃ」
慌てた俺は、落ちていくとき、木の天辺(てっぺん)にしがみついた。
「はあ~、びっくりした、こんなに飛べるのか、これって、」
「忍者みたいに、木から木へ飛び移れるってことか」
そう、おっさんは、子供のころ、忍者に憧れていた。
まあ、実際、友達の家の天井裏に忍び込んで、友達と天井裏から風呂場へ落下し、
友達の両親にも怒られ、家に帰ってからも、
親に怒られたという黒歴史があるのだが・・
それでも、10mを超える木の上から見る景色は、絶景だった。
そこで、おっさんは、再度、覚悟を決める。
「必ず、アマールを見つけて、香織に会う、そして、謝りたい」
「まずは、どうやって降りるかだけど」
おっさんは、覚悟を決め、木のとっぺんから、舞い降りた。
「よ、やっと 何とかなるもんだな」
枝から枝と飛び移り、地上まで降りてきた、そう、忍者のように。
「北のほうで、煙が上がっていたな」
「あちらに集落があるかもしれない、エルフか」
「香織が好きでよく読んでたラノベにでてきてたな、本当の姿はどうなんだろうか」
考えるのは、娘の香織との思い出ばかり・・
さっきまで死のうと思っていた人間とは思えない、人は希望があると変わるのだ。
暗闇の中に見えた一筋の光明・・
掴めるかはわからないが、おっさんの心境は変化した。
自分に出来る最善を尽くすだけ、前を向いて行こうと決心した。
「テネブリスは言っていたな、祭壇を探せと。さらに旅の同行者も
「確か、ミセセンテスだったけ?」
「ミスセンテスだよ!」
「え、誰?」
おっさんは、驚いて振り返った。
そこには、緑色の髪と水色の瞳、身体は薄茶色、髪はロングカット、
そして、赤色の髪と青色の瞳、身体は薄緑、髪はショートカットの
子供が居た。身長は50m位で、背中には4枚の羽がある、しかも、飛んでいる。
「私は、ミスセンテス ルトだよ」
「こっちは、弟のセレティスだよ」
「君たちが、テネブリスが言ってた、旅の同行者?ミスセンテスって?」
「ミスセンテスは、ハーフって意味だよ。私は水と土のミスセンテス、名前はルト。
こっちが、火と風のミスセンテス セレティスだよ」
「テネブリス神から聞いているよ、アマール神を探すのを手伝えってね」
「そしたら、僕らはエルフになれるんだ」
「エルフに成れるって、どういうこと??」
「ここは、メディオクリス・エルフの国だけど、またの名を、妖精の国って言うんだよ」
「妖精が、混合してうまくいけばエルフに成れるんだ、だけど、失敗するとミスセンテスのままなんだ」
「僕らは失敗作なんだ」
2人は悲しそうな顔をしていた。
子どもが悲しそうな顔をするなんて、俺は嫌だ。
きっと見つけてやるよ、アマール..
しかし、妖精が混合してエルフに成る。香織の読んでた本にも、そんなこと書いてなかったな、びっくりだ。
「俺の名前は、海斗修。 いや、シュウって呼んでくれていいや」
「俺はこの世界に初めて来たばかりで、何もわからないんだ、色々と教えてくれると助かるよ、これから、よろしくな」
「こちらこそよろしくだよ、私のことはルトッて呼んで」
「私は、水と土の魔法が使えるよ」
「後、回復魔法も使えるんだ」
誇らしげに胸を張ったが、残念ながら、平坦だった。
「ムギー、なんか変なこと考えてない?」
「何も考えていない、気のせいだ」
感がいいな、気を付けよう。
おっさんは、いつも、変なことを言っては、娘からよく怒られていた。
「こっちが弟のセレティスだよ、火と風の魔法が使えるよ」
「よろしく、セレティス」
「・・・・・」
「ごめんなさい、セレティスは喋れないんだ。何故か分からないんだけど。
もしかしたら、混合に失敗したからかもしれないけど」
セレティスは、静かに頭を下げた。
「そうか、喋れるようになるといいな、でも、俺、何でこちらの言葉喋れるんだ」
「それは、きっと、テネブリス神が召喚した時に、混合したからだよ」
「外見は普通だけど、中身は精神体だよね、魂の揺らぎがみえるよ」
「そういや、俺の外見は変わらないって言ってたな、おっさんのままか」
シュウの外見は、黒髪・黒目・短髪で、身長170cm、引き締まった身体をしている。
50歳にはみえないが、おっさんはおっさんだ。服は、何故か、麻の長そでシャツと動きやすいズボン、皮の胸当てで、腰にベルトを巻いて、ナイフが差してあり、腰袋が付けてある。、
シュウは、ほとんど外見は気にしない性格だった。
よく、それで香織に怒らていたのだが、それが楽しくもあった。
ふと、そんなことを考えていると、
ルトが、「シュウ、他にもらったものあるでしょ」
「ん、そう言えば、神木がどうとか言ってたな」
「神木・コンフェシオの事だね、シュウ、もっているよ」
「どこにあるんだい?」
「シュウの身体の中にあるよ、イメージして、右手に神木コンフェシオを。やって見て」
「分かった、やって見る。 右手に・・イメージ・・難しいな」
しばらく、悪戦苦闘していたが、右手に黒い光が現れ、1本の50cm程の葉っぱが金色の枝が現れた。
「これが神木?」
「そうだよ、シュウ、今度はその枝を、剣に替えるイメージをしてみて」
ルトにそう言われ、
「分かった、でも、剣というよりは刀かな」
おっさんは、子供のころ、忍者に憧れたので、小さいころから町の剣道場に通っていた、
何故か、居合道場だったけど。
シュウは、静かに目を閉じると、意識を集中した。
昔を思い出すように・・
「なんか、コツがわかった」
シュウの右手の枝は、黒く光ると、右手に長さ4尺弱(1.2m)の刀が現れた。
「綺麗な剣だね、シュウ。でも、普通の剣とは違うね」
「ルト、これは地球では刀と呼ばれて、切ることに特化した剣だよ」
本物は初めて触るけど、これ、自分で出したから、危なくないよな、間違って俺自身切れないよな。
おっさんは、実は、小心者でもあった。
「ルト、これ戻すのどうやる」
「簡単だよ、自分の中に戻るイメージしてみて」
「分かった」
イメージすると、刀は黒いもやとして霧散した。
「シュウ、神木は、貴方がイメージした物に、姿を変えて現れるけど、長い時間は使えないよ 貴方の魂の力を使用するからね 魂の力を使い果たすと、ジュウェルに吸収されてしまうから、気を付けてね」
「分かった。ルトとセレティス、これからどうする、祭壇の場所分かるかい?」
喋れないセレティスに代わり、ルトが、
「まず、エルフの里に行こうよ、そこで、族長と話をしないと祭壇の場所はどこか分からないと思うよ」
「祭壇の場所に行けたとして、どうやってアマールを見つけるんだい」
「シュウには、神木の一部が在るから、アマールが居れば、反応するはずだよ」
「反応した後、どうなるかは分からないけど」
「それと、シュウ、今・貴方は精神体だから、水も食料もいらないけど、時間が経っていくと、この世界に精神体が吸収されていって、実体に替わっていくんだよ、そうすると、水や食料を取らないと生きていけなくなるんだ。そして力も落ちていくよ」
「と、いうことは、俺の力は今がMAXで、後は落ちていく一方なんだな。
とんだ無理ゲーだな、力が落ちてしまう期間はどの位か、わかるかい?」
「それは分からないけど、その者の魂の力と決意に依るって、テネブリス神が言っていたよ。 シュウは、召喚されたから、魂は特別だってさ」
そうか、後は、俺の決意か。
俺は、もう一度、ここに誓う。
「必ず、アマールを見つけ、元の世界に戻り、愛しい娘に会って見せる!」
「ルト、エルフの里はどこにあるのかい さっき飛び上がった時、北の方に煙が見えたけど、そっちかい」
「確かに北の方だけど、煙が上がるっておかしいな?何かあったのかな?」
「何か異変があったのかもしれない、急いで行って見よう」
「ここからどの位でいけるかい?」
「普通だったら丸1日かかるけど、力を使えば、3時間位だと思うよ」
「分かった、木の枝を飛んでいくか」
「シュウ、僕らの後をついてきてね」
ルトとセレティスが背中の羽を使い、飛んでいくのを、俺は、木の枝から枝へと飛び移り、移動していった。
心の中で、子供の頃の夢が、一つ叶ったな。
飛んでみたかったんだよな、木から木へと、そう忍者○影のように・・
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