十六夜の彼方、百年の戀の物語

 父の働く市役所が主催した、婚活パーティーのお手伝いをすることになった波留(はる)。
 大正時代に建てられた洋館がその会場だった。婚活パーティーに参加する男性は国家公務員。しかも海上保安庁職員と海上自衛隊に限定。女性はその彼らを支える自信がある人なら誰でもオッケーというものだった。
 波留はたくさんのカップルができることを願いながら受付に立った。なぜか、そこに現れた珍しい苗字をもった海上自衛官に目が留まる。
 クールで大きな瞳、凛々しい眉は誰が見てもイケメンだった。しかも彼は知らないはずの波留の名前を口にして......。

 そんな中、パーティーは順調に終わりを迎えようとしていた。参加者を集めようと庭園に出た波留は、とつぜん眩暈におそわれ意識を失った。
 気づくと波留は、どこかの砂浜に倒れていた。
 怪しげに輝く十六夜の月のした、大きな男の影に覆われる。黒のロングコートの下から見えたのは刀。低い声で「生きているのか」と冷たく囁いた。

 百年の時を越えてしまった波留の運命はいかに。

 大日本帝国軍が連合軍とともに第一次世界大戦を戦ったあの時代。
 物価の高騰、乱れる治安、身分格差の荒波に呑まれても、私は貴方を信じたい。
 たとえ運命がそれを邪魔しても、貴方と再び会える日まで、私は貴方のことを忘れない。

※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
※フィクションです。R18部に予告はありません。
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